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【体験談あり】実務者研修を受けたリアルな感想や疑問について解説!
実務者研修を受けようか検討しているものの、実際に落ちた人がいるのかや難易度について知りたい方は多いでしょう。
これにより、研修内容が具体的にイメージでき、受講後のギャップに驚くことなく取り組むことができます。介護福祉士を取得したい方や実務者研修の雰囲気を知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。
【体験談あり】介護福祉士実務者研修を実際に受けてみた感想
ここでは実務者研修を受けた方の感想を紹介していきます。
実務者研修を受けたことで、介護従事者としての考え方が変わるきっかけになります。これから実務者研修の受講を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
自分にとってやりやすい介護をしていた
5日間の学習の中で、介護をする上で一番必要なことは、本人の気持ちや思いを受け止め、対応していくことが重要なのだと感じました。
三幸福祉カレッジ
私自身、仕事も流れ作業だったり、本人の気持ちをしっかり伺うことなく、やりやすいように介助等をしてきてしまっていたので、それでは本人のためにもならず、残存機能の低下にもつながってしまうということに気づかされた授業でした。
介護の仕事を長く経験すると、良くも悪くも慣れが出てきます。介護技術や利用者さんとの接し方が自己流になり、自分主体の介護をおこなってきてしまいます。
介護職員として経験年数を積んできた方は、実務者研修を受けることで長年のクセを見直すきっかけになるでしょう。
介護過程の理解に役立った
介護過程を学んで思ったことは、ご利用者様ができることはやっていただき、能力を落とさないことで自立支援につなげることができるのだと思いました。
三幸福祉カレッジ
介護過程は、ご利用者様がこれから生活していくうえで、とても大切ですし、介助者がご利用者様の気持ちを読み取り理解することはとても大切なことだと思いました。
今までは、できることも手伝ってしまうような介護をしていたが、できることはしていただいて、自立支援に向かって行けるような介護をしていこうと意識が変化しました。
介護過程とは利用者さんが望む生活を聞き、課題を明確化し実現できるように取り組むための一連の流れです。
介護過程を学ぶと、利用者さんに介護サービスを提供する意味やニーズの理解の重要性に気づくでしょう。たとえば歩行が安定しない利用者さんが「トイレは自立して取り組みたい」と訴えていたとします。
要介護度にもよりますが、介護職員は利用者さんのニーズに応えるためにトイレ誘導をする際、ズボンの上げ下ろしや水を流すなどの動作は自身でおこなってもらうのが一般的です。しかし現場で働いているとトイレ介助に関わろうとし、自立支援を妨げてしまいます。
実務者研修を受ければ介護過程を学べるので利用者さんの自立支援の大切さが理解でき、より利用者目線に立った介護ができます。
先生の考え方を押し付けず丁寧に教えてくれた
決して上から教えこむということではなく、今の私たちの感覚で、ご利用者様のことを思い、じっくり考える時間を取ってくださいました。
三幸福祉カレッジ
大事なポイントをさりげなく教えてくださり、授業で学んだことがとても身につきました。
先生からは、『何ができていない』とマイナスカウントされることはなく、個々を認めて大事にしてくださりました。
介護の大先輩である先生方が、画一化せず、型にはまらない介護を教えてくださり、本当によかったと感謝しています。
実務者研修の講師は、介護福祉士を取得して10年以上の経験豊富な方です。そのため、テキストでは伝えきれない現場で起こることや、介護技術を直接指導してもらえます。自身のスキルを見直すだけではなく、介護に対する考え方も再認識できます。
実務者研修を受ける前とあとでは、介護に対する向き合い方が変わるでしょう。
残存能力の大切さに気づいた
授業を通して、先生方は一貫して『残存機能を活かすこと』と仰っていました。
三幸福祉カレッジ
普段通りに手を出しすぎると必ず指摘され、『この人ができることが増えること、より良い幸せな人生を送れる様になれることを考えなさい』と教わりました。
最初から正解を教えるのではなく、自分で考え気づけるように指導してくださいました。
受講後、職場でケアに当たる際、可能な限り自分でできる所まで行ってくださいと、声掛けするよう意識しています。
残存能力とは障がいや高齢化により衰えた身体機能のなかでも、働かせられる動作・行動のことです。
残存能力を活かし続けることで、その人らしい生活が続けられるのです。たとえば利用者さんが、脳梗塞により右手片麻痺に若干の障がいが残っていたとします。
残存機能を活かしたケアでは、以前より動かすことが難しくなった右手を無理のない範囲で活用する方法を考えていきます。
実務者研修は自立支援の理解が求められるので、残存能力の活かすための考え方や介護技術が学べる講座です。
受講者が実務者研修を受けようと思う2つの理由
実務者研修を受けようと思う理由は人それぞれです。
ここでは実務者研修を受けたいと考える理由は2つ紹介します。
- スキルアップをしたかったから
- 介護福祉士の受験に必要だから
実務者研修を受けようかと悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
スキルアップをしたかったから
多くの人々がスキルアップを目的に実務者研修を受けています。
この研修を受けると介護福祉士国家試験の受験要件を満たすことができるため、介護スキルを高めたいと思う方々がこの研修を選ぶ傾向にあります。また、実際に介護福祉士の資格を取得することで介護についてより深い理解を得られます。
利用者に対してより高品質のケアを提供できると考え、研修の取得を目指す方もいます。
介護福祉士の受験に必要だから
実務者研修は、介護福祉士国家試験の受験要件の1つとして位置づけられています。
2012年までは、ホームヘルパー1級やホームヘルパー2級といった多様な資格が存在し、介護福祉士の取得までの過程が複雑で理解しにくい状況でした。そのため、介護人材の養成に特化した研修として実務者研修が始まりました。
介護福祉士を取得するためには、この実務者研修の修了が不可欠となりました。
実務者研修に落ちてしまう4つの理由
実務者研修には筆記試験と実技試験の義務付けはされていませんが、スクールによっては講座の理解を深めるために2つの試験が用意されている場合があります。
合格率はほぼ100%ですが、以下のような要素がある方は実務者研修に落ちてしまう可能性があります。
- まったく勉強してきていない
- 受けていない講座がある
- 課題を提出していない
- あきらめてしまった
ここでは実技試験に合格できず実務者研修に落ちてしまう人の特徴を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
まったく勉強してきていない
時折、「実務者研修の試験は誰でも受かるから勉強しなくても大丈夫」という考えを持つ方がいます。
確かに、実務者研修の合格率は高いですが、専門用語の暗記や実技試験の準備がなければ合格は困難です。試験前にはテキストの再読や講師に質問するなどの復習を怠らないようにしましょう。一方で、もし試験に落ちてもスクール側がサポートしてくれますので、実務者研修自体は必ず修了できます。
時間を無駄にしないためにも、試験は一度で合格できるように準備しましょう。
受けていない講座がある
実務者研修の試験には、スクールが規定する講座を受講する必要があります。
講座受講が順調だと思っていても、仕事の都合で通えていなかったり、受講を忘れてしまっている可能性があります。そのため、受講状況の確認は大切です。
日程調整が難しい場合は、スクールに相談して振替を利用することをおすすめします。
多くのスクールでは振替講座は無料で行われるので、心配はいりません。
課題を提出していない
実務者研修では理解度をチェックするために課題の提出が求められることがあります。
提出忘れは試験を受ける資格を失う可能性があるため、注意が必要です。仕事をしながら学習を進めるのは難しいかもしれませんが、少しずつでも進行することをおすすめします。
あきらめてしまった
課題の提出や試験勉強が困難であきらめてしまう方もいらっしゃいます。
働きながらの学習は確かに大変ですが、1日10分でもテキストを開く時間を作ると助けになります。また、学習環境を整えることも重要です。
終業後や休日にカフェなどで集中できる環境を作ると、実務者研修の勉強を続けることが可能になります。
実務者研修を受けると、新しい気づきやスキルアップが得られる
実務者研修を受けることで、介護福祉士国家試験の受講要件を満たすことができます。
介護福祉士になると、介護技術の向上だけでなく、資格手当も得られ、給与アップにもつながります。また、自身の介護について再考するきっかけにもなります。経験豊富な講師と交流することで、介護に対する価値観が変わる方も多いです。
介護の専門家として成長したいと考えている方は、ぜひ実務者研修の受講を検討してみてください。