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高齢者レクリエーション24選!簡単に盛り上がるレクまとめ
介護施設で働いていると、レクリエーションを担当したり考えたりする場面があります。
しかし、「一生懸命考えたレクリエーションを実施しても上手くいかない」「高齢者向けで盛り上がるレクリエーションは何?」などの疑問を抱えるのではないでしょうか。
レクリエーションの進め方や成功のポイントも紹介するので、戸惑うことなくレクの担当ができるでしょう。
デイサービス・老人ホームなど、施設に勤めるスタッフ・介護福祉士の方はぜひ参考にしてください。
高齢者レクリエーションの目的・効果

高齢者向けのレクリエーションには、以下4つの目的と効果があります。
- コミュニケーションの促進
- 健康促進によるストレス軽減や心身機能維持
- 認知能力と脳の活性化
- 生活の質(QOL)の向上
レクリエーションは日常生活に楽しみを加えるだけでなく、健康維持や生活の質向上に大きな役割を果たします。
これらの内容を把握すると、レクリエーションを実施するメリットが明確になるでしょう。
コミュニケーションの促進
高齢者レクリエーションは、参加者同士のコミュニケーションを自然に促進できます。
高齢になると、家族や地域社会との関わりが減り、孤立感を抱える人も少なくありません。
しかし、グループで行うレクリエーションは、共通の活動を通じて自然な会話や笑顔が生まれます。
例えば、風船バレーやチーム戦のゲームでは、協力し合う過程で信頼関係が深まります。
このような時間は、孤独感を和らげるだけでなく、心理的な安心感をもたらし、日々の暮らしに明るさを加えられるでしょう。
健康促進によるストレス軽減や心身機能維持
健康促進は、高齢者向けレクリエーションの重要な目的の一つです。
軽い運動を含むレクリエーションは、血流を改善し、筋力の維持や柔軟性の向上に効果を発揮します。また、運動が心肺機能に与える刺激は、健康寿命の延長にもつながります。
さらに、楽しい活動に参加することでストレスが軽減され、心の健康も向上するでしょう。
特に、笑いを伴う活動はストレスホルモンを抑え、リラクゼーション効果をもたらすと言われています。
体を動かし、笑顔で楽しむ時間は、高齢者の心身の健康維持に欠かせないものです。
認知能力と脳の活性化
高齢者レクリエーションでは、認知能力の向上と脳の活性化が期待できます。
例えば、なぞなぞや記憶・推理を必要とするゲームは、思考力や判断力を鍛える機会となり、認知症予防や進行の遅延に効果を発揮します。
また、新しい活動を取り入れることもおすすめです。
新しいことを学んだり、考えたりする活動は、脳に刺激を与え、活性化を促します。
日々の生活に取り入れやすいレクリエーションを選ぶことで、参加者が無理なく脳を使う習慣を作れるでしょう。
生活の質(QOL)の向上
高齢者レクリエーションは、生活の質(QOL)を高めるための大切な要素です。
レクリエーションは、参加者の生活に彩りを加え、日々の楽しみや充実感を提供します。単調になりがちな日常生活に変化を与え、目標を持つことで、高齢者は生きがいややりがいを感じられるでしょう。
特に、他者と喜びや達成感を共有できる場面が多く、自己肯定感や社会とのつながりを実感できます。
これにより、高齢者が前向きな気持ちを持ち続けられ、生活全体の満足度が高まるのです。
ここまで高齢者向けのレクリエーションの目的や効果を紹介しましたが、より詳しく概要や実施する意味を知りたい方は、ぜひ以下をご覧ください。
高齢者レクリエーションの5つの種類

高齢者向けのレクリエーションには、参加者の健康や楽しみをサポートできる5つの種類があります。
- 体を動かすレクリエーション
- 脳に刺激を与えるレクリエーション
- 手先を使ったレクリエーション
- 視覚・聴覚に刺激を与えるレクリエーション
- 口の動きを鍛えるレクリエーション
それぞれの目的や効果に応じた活動を取り入れると、参加者が無理なく楽しんでもらえる時間を提供できます。
以下の内容を参考に、高齢者一人ひとりに合わせたレクリエーションを実施しましょう。
体を動かすレクリエーション
体を動かすレクリエーションは、高齢者の筋力維持や柔軟性の向上などのリハビリを目的としています。
具体的には、以下のとおりです。
- 風船バレー:風船を使ったバレーボール
- 玉入れ:小さなボールをバスケットに投げ入れるゲーム
- 軽い体操:音楽に合わせたストレッチや関節を動かす運動、ラジオ体操 など
これらの活動は、無理なく体を動かせるため、幅広い年齢層や体力レベルの高齢者が楽しめます。
軽い運動を取り入れることで血流を改善し、心肺機能の支援に効果が期待できます。
また、ゲーム形式で実施すると、楽しみながらレクリエーションに取り組めるでしょう。
脳に刺激を与えるレクリエーション
脳に刺激を与えるレクリエーションは、記憶力や思考力を鍛え、認知機能を維持するために効果的です。
例えば、以下の活動が該当します。
- なぞなぞ:簡単な問題を考えて答える活動
- しりとり:単語をつなげて遊ぶゲーム
- 連想ゲーム:あるテーマから関連する言葉を考える活動
これらのレクリエーションは、日常生活で使う機会が減った脳の部分を刺激し、活性化させます。
認知症の予防や進行の遅延にもつながるため、楽しみながら健康面のサポートもできるでしょう。
手先を使ったレクリエーション
手先を使うレクリエーションは、器用さを保つだけでなく、集中力や創造力を高める効果があります。
代表的なレクリエーションとしては、以下が挙げられます。
- 折り紙や塗り絵:簡単な動物や花を折る、イラストに色を塗るアクティビティ
- お手玉:2~3個の小さなボールを投げてキャッチする遊び
- クラフト作成:紙や布を使って小物を作る活動
- パズル:ピースを合わせて絵を完成させるゲーム
これらの活動では、作品を完成させる達成感も得られるため、自己肯定感が高まります。
また、手先を動かすことは、脳への刺激にもつながります。
視覚や触覚を伴う作業であれば、認知機能の向上にも効果的で、集中力を養う場面では良い影響を与えるでしょう。
視覚・聴覚に刺激を与えるレクリエーション
視覚や聴覚を活用するレクリエーションは、感覚を刺激して五感を活性化させる効果があります。
このレクリエーションには、主に以下が該当します。
- イントロクイズ:曲の一部を聴いてタイトルを当てるゲーム
- カラオケ:みんなで好きな歌を歌う活動
- 写真クイズ:風景や人物の写真を見て場所や名前を当てるゲーム
これらのレクリエーションは、楽しみながら感覚を研ぎ澄ませます。
そのため、高齢者が日常生活での刺激を受け取りやすくなるきっかけを作れるでしょう。
また、視覚と聴覚を同時に使う活動では、脳全体を使うトレーニングとしても有効です。
口の動きを鍛えるレクリエーション
口の動きを鍛えるレクリエーションは、誤嚥防止や発声機能の向上を目的としています。
これに該当するレクは、以下のとおりです。
- パタカラ体操:口の周りを鍛える発生運動
- 歌唱活動:懐かしい歌や童謡をみんなで歌う活動
- 早口言葉:言いにくい言葉を練習しれ滑舌を鍛えるゲーム
これらの活動は、口周りの筋肉を鍛えるだけでなく、呼吸のリズムを整える効果も期待できます。
また、歌うことで感情が解放され、気分が明るくなることも特徴です。
特に、懐かしい曲をみんなで歌う時間は、過去を思い出したり懐かしい話や笑顔が生まれたり、楽しいひとときとなるでしょう。
座ってできる高齢者レクリエーション
高齢者が気軽に楽しめるレクリエーションには、座ったままできる活動もたくさんあります。
これらの活動は体を大きく動かす必要がないため、体力や動作が制限されている方にぴったりです。
以下では、具体的な例を3つ紹介します。

後出しじゃんけん
後出しじゃんけんは、頭を使いながら手を動かすシンプルなゲームです。進行役が「勝つ」「負ける」などのお題を出し、それに合わせて後出しで手を出すルールです。
例えば、「負けてください」と指示があれば、進行役が「グー」を出した後に「チョキ」を出します。
瞬時に判断する力と手の動きを組み合わせるため、脳の活性化と運動能力の維持に役立ちます。シンプルながら集中力を必要とするため、笑いながら楽しく取り組める活動です。
手順:
- 参加者が進行役の指示に従いながら手を出す
- 進行役が「勝つ」「負ける」「引き分ける」などのお題を出す
- 進行役が先に手を出し、参加者は後出しでお題に合った手を出す
- 全員で結果を共有し、笑顔や会話を楽しむ
このゲームでは反応速度が求められるため、進行役はテンポを調整し、無理なく進めることが重要です。
手の動きが不自由な参加者もいる場合には、口頭で「勝ち」「負け」を答えるだけでも参加できるように工夫しましょう。
また、進行役がゆっくりとお題を説明することで、全員が内容を理解しやすくなります。
折り紙
折り紙は、座りながらできる手作業として人気の高いレクリエーションです。
簡単な形から始め、花や動物などの作品を完成させることで、達成感を味わえます。また、折り紙の色や形を選ぶ過程は、創造力や集中力を養う良い機会になるでしょう。
さらに、完成した作品を見せ合ったり飾ったりすることで、コミュニケーションのきっかけにもなります。
特に、桜の花や雪だるまなど、季節に応じた作品を作ると、季節感を感じながら楽しむことができます。
手順:
- 折り紙を参加者に配布する(カラフルで見やすい紙を選ぶと良い)
- 見本となる型を見せながら、進行役が折り方を説明する
- 進行役はゆっくり折るスピードを調整し、参加者が追いつけるよう配慮する
- 完成した作品を参加者同士で見せ合い、感想を共有する
折り紙は、特に指先の動きが重要になるため、手先の不自由な参加者には進行役やスタッフがサポートすることが大切です。
また、折り方が複雑すぎると参加者が挫折感を感じることがあるため、シンプルで達成感を得やすい形を選びましょう。
完成後は飾ったり持ち帰ったりできるようにすることで、喜びをさらに高められます。
イントロクイズ
イントロクイズは、座ったままできる音楽を使ったゲームです。
懐かしい曲のイントロ部分を流し、その曲名や歌手名を当てるルールで行います。特に、高齢者が若い頃によく聴くような曲を選ぶことで、記憶を刺激しながら楽しい時間を過ごせます。
聴覚を使ったレクリエーションとしても優れており、音楽のリズムやメロディーが気分を明るくしてくれるでしょう。
また、答えを考える過程で自然と会話が生まれるため、参加者同士の交流も深まります。
手順:
- 参加者の年代に合った懐かしい曲のイントロ部分を再生する(10〜15秒程度)
- 曲名や歌手名を考えてもらい、答えが分かった人が手を挙げて回答する
- 正解が出た場合は、曲を少し長めに流して楽しむ
- 曲に関連した思い出話を共有する時間を設け、参加者同士の交流を深める
イントロクイズでは、選曲が重要です。参加者が親しみやすい歌謡曲や童謡を選ぶことで、思い出や懐かしさが湧き上がり、より楽しめる活動になります。
また、音量は控えめに設定し、聴き取りやすい環境を整えましょう。
特定の参加者ばかりが答える状況にならないよう、全員が楽しめる配慮をし、難易度のバランスも工夫することが大切です。
高齢者が座ってできるレクリエーションを詳しく知って、介護施設で取り入れたいと考える方は、以下をチェックしてみてください。
脳トレになる高齢者レクリエーション
脳トレになる高齢者レクリエーションは、楽しく頭を使いながら記憶力や判断力、集中力を鍛える活動です。
ここでは、高齢者におすすめの3つの脳トレレクリエーションを紹介します。
なぞなぞ
なぞなぞは、簡単な問題を考えたり答えたりする楽しい活動で、頭を使いながら笑いを共有できるのが魅力です。
例えば、「黒くて甘い飲み物はなに?」というようなシンプルな問題から、「あるのに見えないものは?」といった考えさせるものまで幅広く対応できます。
記憶力や発想力を鍛える効果があり、正解を考える過程で自然と脳が活性化します。また、答えを発表することでコミュニケーションが生まれ、場が盛り上がるのもポイントです。
手順:
- 簡単で分かりやすいなぞなぞをいくつか用意する
- 進行役が問題を読み上げ、参加者に回答を考えてもらう
- 分かった人が答える形式や全員で話し合いながら答える形式など、状況に応じた進行を選ぶ
- 正解が出たら拍手や声かけをして、次の問題に移る
なぞなぞの難易度が高すぎると、参加者が戸惑う場合があります。
そのため、初めは簡単な問題からスタートし、徐々に難易度を上げるとスムーズです。
また、答えを出すまでの時間を急がせず、全員が考える時間を十分に取ることが大切です。進行役が補足説明やヒントを出すことで、参加者の集中力を高められるでしょう。
指先体操
指先体操は、指を動かすことで脳の活性化を促す運動です。
例えば、片手で「グー・チョキ・パー」を順番に動かしながら、もう片方の手で逆の順序を繰り返すなどの体操です。これにより、左右の脳を同時に使う訓練が行えます。
さらに、手先の器用さを保つだけでなく、脳全体の機能を刺激する効果があります。動きが違う場合も、それが笑いにつながり、場の雰囲気が和やかになるのも大きな魅力です。
手順:
- 参加者全員が両手を目の前に出して、進行役の指示に従う。
- 片手で「グー・チョキ・パー」を順に動かし、もう片方の手で逆の順序を動かす
- リズムを加えて動作を続けたり、動きを少しずつ複雑にしたりすることで、ゲーム性を高める
- できた人に拍手を送るなど、全体で達成感を共有する
もし指の動きが難しい場合は、進行役がゆっくりと見本を見せながら進めましょう。
途中で動きを簡単にする選択肢も用意し、参加者がストレスなく取り組めるよう配慮することが大切です。また、笑いを交えながら進行することで、場が和やかになります。
足踏みたいそう
足踏みたいそうは、座ったまま足を交互に動かす簡単な運動で、脳への刺激を加えつつ体を動かせます。
進行役がリズムに合わせて「右足を上げる」「左足を踏む」などの指示を出し、それに応じて動くことで集中力や反応速度も鍛えられます。
さらに、足の動きに手拍子や指の動きを加えることで、より高度な脳トレに発展させられるでしょう。
この体操は、体力が低下している高齢者でも無理なく取り組めるため、幅広い層に適しています。
手順:
- 椅子に座ったまま足を軽く床から上げ、交互に踏み出す動作する
- 進行役がリズムに合わせて指示を出す
- 慣れてきたら、足の動きに手拍子や手の振りを加え、複雑な動作にする
- 途中で休憩を挟みながら、無理のない範囲で運動を続ける
足を動かす運動では、椅子が安定しているかを事前に確認し、安全を確保しましょう。
また、動作が難しい参加者には、足を床で軽く踏み鳴らすだけのシンプルなバージョンを提案することで、全員が参加しやすくなります。
進行役は参加者の様子を観察し、疲れている人がいれば早めに休憩を取るようにしましょう。
道具なしでも楽しい高齢者レクリエーション
道具なしの高齢者レクリエーションは、無料で手軽に始められるため、どのような場面でも実施しやすいのが特徴です。
体を動かしたり頭を使ったりする活動を通じて、健康維持や交流を促す効果があります。
以下に、回想法としてもおすすめの道具なしで楽しめる具体的な活動を紹介します。

パタカラ体操
パタカラ体操は、口周りの筋肉を鍛え、誤嚥防止や発声機能の向上を目的とした体操です。
「パ」「タ」「カ」「ラ」という発音を繰り返すことで、口の動きを活発にし、滑舌を良くする効果があります。
進行役がテンポを取りながら参加者と一緒に行うと、一体感が生まれ、楽しい雰囲気を作れます。この体操は座ったままでもできるため、体力に自信がない方でも無理なく参加できるでしょう。
手順:
- 参加者全員が楽に座れる椅子に座る
- 進行役が「パ」「タ」「カ」「ラ」という音をゆっくり発音して見本を示す
- 参加者が進行役に合わせて音を繰り返す
- テンポを少しずつ早くしたり、「パタカ」「タカラ」と組み合わせたりすることで変化を加える
- 目安2~3分程度で実施し、全員で深呼吸をして締めくくる
パタカラ体操は口の筋肉を鍛える体操ですが、無理をして発音を繰り返すと疲れを感じる場合があります。
途中で休憩を挟みながら進め、声を出しにくい方には小さく口を動かすだけでも良いと伝えましょう。
また、進行役は参加者の口の動きを見ながらテンポを調整し、無理なく楽しめるように心がけてください。
左右反対ゲーム
左右反対ゲームは、進行役が出す動作の指示を左右逆に行うレクリエーションです。例えば、進行役が「右手を挙げてください」と言ったら、参加者は左手を挙げる、といった具合です。
このゲームは、注意力や反射神経を鍛えると同時に、笑いが生まれるため、場の雰囲気を明るくできます。
ゲームを進める際には、テンポをゆっくりから始めて徐々に早くしていくと、参加者の集中力を引き出すことができます。
手順:
- 指示に対して「左右反対」の動作をするよう説明する
- 参加者は進行役の指示と反対の動作をする
- 初めはゆっくりしたテンポで行い、慣れてきたら少しずつ指示を早くする
- 短時間(5分程度)で一度区切り、全員で感想を共有する
指示が難しすぎたりテンポが早すぎたりすると、参加者が混乱してしまいます。
まずは簡単な動作から始め、全員がルールに慣れる時間を設けましょう。また、間違えてしまった場合も笑いに変える雰囲気を作ることが大切です。
全員がリラックスして楽しめるよう進行を調整してください。
ダンス
ダンスは、道具を使わずに全身を動かせるため、高齢者の運動不足解消に最適なレクリエーションです。
簡単な振り付けやリズムに合わせた手拍子を取り入れることで、誰でも気軽に参加できます。特に、懐かしい曲や参加者が馴染みのある音楽を使うと、一層楽しさが増すでしょう。
ダンスの動きは体力や柔軟性に応じて調整できるので、無理のない範囲で取り組めます。また、グループで踊ることで一体感が生まれ、参加者同士の交流を深める効果も期待できます。
手順:
- 参加者が安全に座れる椅子または立ちやすい場所に配置する
- 懐かしい曲やリズムの取りやすい曲を選び、進行役が簡単な振り付けをする
- 曲に合わせて、進行役がリズムを取りながら参加者を誘導する
- 1曲終わったら休憩を挟み、参加者同士で感想を話し合う
足腰に不安のある参加者には、手だけを使った振り付けにするなど、無理のない動きにアレンジすることが大切です。
また、周囲に障害物がないか事前に確認し、安全に配慮してください。
高齢者が道具なしで盛り上がるレクリエーションの一覧は以下で紹介しているので、あわせてご覧ください。
大人数でできる高齢者レクリエーション
大人数で行う高齢者レクリエーションは、参加者同士の交流を深め、笑いと活気を生むのが特徴です。
グループで楽しむことで協力し合う機会が増え、より一体感のある時間を過ごせます。
以下では、具体的なレクリエーションとその特徴について紹介します。
伝言ゲーム
伝言ゲームは、シンプルながら大人数で楽しめるゲームです。
参加者を数名ずつのチームに分け、最初の人が聞いた言葉や文章を次の人に伝え、最後の人がその内容を発表するルールで行います。
このゲームの面白さは、伝言の途中で内容が変わってしまうところにあります。
笑いが生まれるだけでなく、聞く力や記憶力を鍛える効果も期待できるでしょう。
手順:
- 参加者を複数のチームに分ける
- 進行役が最初の参加者に短い言葉や簡単な文章を耳打ちで伝える(例:「赤い風船が空に浮かぶ」)
- 最初の人が次の人に内容を伝え、順番に伝言を繰り返す
- 最後の人が伝えられた内容を発表し、元の言葉と比べて正確さや面白さを楽しむ
- 最も正確に伝えられたチームを表彰するなど、遊び心を加える
言葉や文章は、簡単で覚えやすいものを選ぶことがポイントです。
また、聞こえにくい場合があるため、耳元で伝える際にははっきりと話すように進行役が指導します。
内容が複雑すぎると混乱を招く可能性があるため、初めは短く簡単な言葉で始め、慣れてきたら少し難易度を上げると良いでしょう。
風船バレー
風船バレーは、大人数でも気軽に楽しめる運動系レクリエーションです。
チームに分かれ、風船を床に落とさないように打ち返すシンプルなルールで進めます。風船は軽くて柔らかいので、力を使わず誰でも参加しやすいのが魅力です。
また、手先の器用さやバランス感覚を養うだけでなく、自然と体を動かす機会にもなります。試合形式にすることで、チームワークやコミュニケーションの促進にもつながるでしょう。
手順:
- 参加者を2つのチームに分け、椅子に座った状態で行う
- 中央にネットまたはロープを張り、風船を打ち返す
- 風船を床に落とさないようにチーム内で協力しながらプレーを進め
- 5分~10分のプレー後、得点を確認し、勝敗を決める
風船が届きにくい方や手が不自由な方には、他の参加者がサポートできる環境を整えましょう。
椅子が安定しているかを事前に確認し、安全に配慮することが大切です。また、競技にこだわりすぎず、笑顔や会話を重視した進行を心がけましょう。
運動会
運動会は、いくつかの種目を組み合わせた大規模なイベントです。
チーム対抗で行うことが多く、リレーや玉入れ、簡単なクイズ競争など、運動だけでなく知識や工夫を活かした種目も取り入れると全員が楽しめます。
この活動は、大人数で開催すると、協力し合う喜びやチームの一体感を感じられる場となります。また、全員が参加できるように種目を工夫し、負担を軽減することで、安全に進行することが可能です。
手順:
- いくつかの種目を事前に用意し、参加者を2つ以上のチームに分ける
- 種目ごとにルールを説明し、レクを実施する
- チームごとの得点を加算し、最後に結果を発表する
- 勝敗に関係なく、全員を称える場を設ける
運動会では、参加者の体力に合わせた種目を選ぶことが重要です。
座ったままできる種目や軽い運動を中心にすることで、無理なく全員が参加できます。
また、得点を競う場面では、参加者がストレスを感じないよう、全員を称賛する言葉掛けを意識しましょう。
認知症でも簡単にできる高齢者レクリエーション
認知症の方でも取り組みやすい高齢者レクリエーションは、簡単で親しみやすい内容で構成されるのが特徴です。
体を動かしたり、声を出したり、考えたりする活動を通じて、心身のリフレッシュやコミュニケーションを楽しめます。
ここでは、認知症の方向けに、無理なく参加できる3つのレクリエーションを挙げて紹介します。

集団体操
集団体操は、認知症の方でも取り組みやすい軽い運動を含む活動です。
体を動かすことで血流を促し、筋力や柔軟性を維持する効果があります。例えば、手を上下に動かす、足を軽く曲げ伸ばしするなどのシンプルな動きを取り入れた体操が適しています。
リズムに合わせることで、一体感が生まれ、楽しい雰囲気を作り出せるでしょう。また、進行役の動きを見ながら真似をする形式で行うため、複雑な指示が必要ありません。
手順:
- 参加者が座れる椅子や安全に立てるスペースを用意する
- 進行役がゆっくり体操の動きの見本を示し、全員がそれを真似する
- 動きは簡単でゆっくりとしたものを選ぶ
- 3~5分程度行い、途中で休憩を挟む
- 最後に深呼吸で締めくくり、リラックスした雰囲気を作る
集団体操では、動きが無理なく安全に行えるよう、椅子の安定性や周囲のスペースを事前に確認しましょう。
また、進行役は動きのスピードをゆっくりにし、全員がついてこられるような配慮が大切です。体操中の笑顔や声かけで、楽しい雰囲気を保ちましょう。
歌唱活動
歌唱活動は、懐かしい曲をみんなで歌うことで、気持ちを明るくしながら発声練習を兼ねたレクリエーションです。
昔馴染みの歌謡曲や童謡を選ぶと、記憶が呼び起こされる効果があり、会話のきっかけにもなります。歌うだけでなく、歌詞を見ながら手拍子を入れるなどのアレンジも可能です。
手順:
- 参加者が馴染みやすい曲をいくつか選ぶ
- 歌詞カードや画面で歌詞を見られるように準備する
- 進行役が歌い出しのテンポを取り、全員が一緒に歌う
- 手拍子や簡単な手振りを加えることでリズム感を楽しめる工夫をする
- 2~3曲程度歌ったら、感想を共有して終了する
選曲は、参加者の年代や好みに合っていることが重要です。
また、大きな声を出すのが難しい方でも、口を動かすだけで参加できるよう柔軟に対応しましょう。進行役が曲の背景を紹介するなど、会話のきっかけを作ると一層楽しめます。
しりとり
しりとりは、頭を使いながら言葉をつなげる簡単なゲームで、認知症の方でも取り組みやすいレクリエーションです。参加者が順番に言葉をつなげていくだけなので、複雑なルールは不要です。
進行役が最初の言葉を出し、順番が回ってこないときでも他の人の発言を聞いて楽しめるため、全員が参加しやすいでしょう。テーマを「果物」「動物」などに絞ると、さらに取り組みやすくなります。
手順:
- 参加者が順番に言葉をつなげる形式を説明する
- テーマを設定する場合は、簡単なものを選ぶ
- 進行役が最初の言葉を提示し、順番にしりとりを行う
- 言葉が出てこない場合は、進行役がヒントを出してサポートする
しりとりでは、言葉が出てこないことを気にしすぎないよう、失敗を笑いに変える雰囲気づくりが大切です。
また、進行役がテーマや難易度を調整することで、全員が参加しやすくなります。途中で他の参加者からアシストしてもらうなど、協力しながら進めるのも良いでしょう。
認知症の方でも簡単にできるレクリエーションやそのポイントは、以下で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
ホワイトボードを使った高齢者レクリエーション
ホワイトボードを活用した高齢者レクリエーションは、視覚的な要素を取り入れながら楽しめる活動です。
書いたり消したりしながら進行するため、利用者に情報が伝わりやすく、スムーズに取り組めます。以下では、ホワイトボードを使った具体的なレクリエーションを紹介します。

あるなしクイズ
あるなしクイズは、ある特徴を持つ言葉と持たない言葉を比べ、その違いを考えるゲームです。
例えば、「りんごにはあるけど、みかんにはないものは?」というように、お題を提示し、参加者に考えてもらいます。
このクイズは、記憶力や推理力を鍛えるのに適しており、答えがわかったときの達成感が楽しさを倍増させます。
ホワイトボードには「ある」言葉と「ない」言葉を分けて書き出し、視覚的にヒントを与えることで、参加しやすくなるでしょう。
手順:
- 進行役がホワイトボードに「ある」と「ない」の2つのカテゴリーを作る
- 最初に「ある」カテゴリーに言葉を書き、その対比として「ない」カテゴリーに別の言葉を書く
- ヒントを出しながら、参加者に「ある」と「ない」の違いを考えてもらう
- 答えが出たら、次のお題に進み、全員が順番に考える機会を設ける
お題が難しすぎると参加者が困惑するため、最初は簡単な例題から始め、慣れてきたら少しずつ難易度を上げてください。
また、進行役は文字を大きく書き、聞き取りやすい声での説明が重要です。
間違った答えも笑顔で受け入れる雰囲気を作り、全員がリラックスして参加できるように心がけましょう。
連想ゲーム
連想ゲームは、あるテーマから思いつく言葉を次々と挙げていくシンプルなゲームです。
進行役がテーマをホワイトボードに書き出し、参加者が思いついた関連する言葉を発表し、それをボードに書き足していきます。
例えば、「海」から連想される言葉として「波」「砂浜」「船」などが挙げられ、どんどん膨らんでいく様子が楽しい雰囲気を作り出します。
この活動は、想像力を高めるだけでなく、他の参加者との意見交換を促進できるでしょう。
手順:
- ホワイトボードにテーマを書く
- 参加者が順番にそのテーマから連想される言葉を発表し、進行役がホワイトボードに書き足す
- 参加者が行き詰まった場合には進行役がヒントを出してサポートする
- 制限時間を設けて、どれだけの言葉が出るか挑戦する形式にする
テーマは親しみやすいものを選び、参加者の想像力を引き出す内容にすることがポイントです。
言葉が出てこない場合も焦らず、進行役が柔らかい声かけで助け舟を出しましょう。
また、他の参加者の答えを否定しないよう配慮し、自由に発言できる雰囲気を大切にしてください。
都道府県クイズ
都道府県クイズは、日本地図や都道府県名をテーマにしたクイズで、知識を深めながら楽しめるレクリエーションです。
進行役がホワイトボードに都道府県名や地図のヒントを描き、参加者が答える形式で行われます。
例えば、「〇〇県の有名なお土産は?」や「この形の県はどこ?」など、親しみやすい内容で参加者の興味を引きましょう。ヒントを出しながら進めることで、全員が答えやすくなります。
手順:
- ホワイトボードに日本地図の一部や都道府県の形を簡単に描く
- 描いた絵をもとに質問を出す
- 参加者が順番に答えを発表し、正解者には拍手を送る
- 地図を描くのが難しい場合は、都道府県名を挙げて連想されるものを考えてもらう
地図や形がわかりにくい場合は、進行役が補足説明をしながら進めてください。
お題の難易度が高い場合は、ヒントを多めに出し、参加者全員が答えやすいよう配慮します。
また、都道府県の話題から個人的なエピソードが生まれることも多いので、会話を広げる工夫を加えると一層楽しめるでしょう。
ホワイトボードを使える高齢者レクリエーションは、以下でまとめているのでぜひチェックしてください。
ボールを使った高齢者レクリエーション
ボールを使った高齢者レクリエーションは、軽い運動を楽しみながら手足を動かせる活動です。
特に、小さくて軽いボールを使えば、体力に自信がない方や安全面が心配な方でも無理なく取り組めます。
ここでは、高齢者におすすめの3つのボールを使ったレクリエーションを紹介します。

玉入れゲーム
玉入れゲームは、シンプルで親しみやすいレクリエーションとして幅広い年齢層に楽しまれています。
参加者はチームに分かれて、カゴに向かって軽いボールを投げ入れるルールで進められます。
このゲームは、腕を動かすことで運動効果が得られるだけでなく、チームで協力し合う楽しさも感じられるでしょう。カゴの高さや距離を調整することで、全員が無理なく参加できる工夫が可能です。
手順:
- 軽くて安全なボール(布製や柔らかい素材)を用意する
- カゴや箱を目標物として設置する
- 参加者を2つ以上のチームに分け、それぞれがボールを投げ入れる順番を決める
- 制限時間内に、どれだけ多くのボールをカゴに入れられるかを競う
- 終了後は点数を計算し、相手チーム含め全員で結果を楽しむ
カゴの位置は、全員が無理なく届く距離や高さに調整してください。
投げる動作が難しい参加者には、近くから静かにボールを置くような方法を提案しても良いでしょう。
また、ボールが床に散らばって転倒の危険がないよう、進行役やスタッフが常に安全を確認しながら進めることが大切です。
パターゴルフ
パターゴルフは、床に簡易的なゴルフコースを作ってボールを転がし、ゴールに入れるゲームです。
用意するのは、軽いボールと簡易的なパター、そしてゴールとなるカップやホールの代わりになるものです。
この活動では、手先の動きや集中力を活用するため、自然と脳の活性化にもつながります。また、誰が最も少ない打数でゴールできるか競うことで、ゲーム性も高められるでしょう。
手順:
- 簡易的なゴルフセットを用意する(代用品として、棒や新聞紙、紙筒をパター代わりにする)
- 床にゴールとなるカップやホールを設定する(テープでマークするのもおすすめ)
- 参加者が順番にパターを使ってボールをゴールに向かって転がす
- 少ない打数でゴールに入れることを目標に、得点を競う
- 全員が1回ずつ順番を終えたら、合計点を発表して楽しむ
床が滑りやすい場合やスペースが狭い場合は、事前に安全対策を行いましょう。
また、ボールを転がす距離や障害物の有無を調整することで、初心者から経験者まで楽しめる環境を作れます。
進行役は、参加者がリラックスして取り組めるよう励ましの声かけを忘れないでください。
ボウリング
ボウリングは、軽量のボールとペットボトルを使って室内で楽しめるレクリエーションです。進行役がペットボトルをピンの代わりに並べ、参加者がボールを転がして倒す形式で進めます。
腕や手を使った軽い運動として適しており、特別な設備が不要な点も魅力です。
ピンの数やボールの距離を調整することで、個々の体力やスキルに合わせた進行が可能です。得点をつけて競う形式にすることで、さらに盛り上がります。
手順:
- ピンの代わりにペットボトルや紙筒を並べて準備する
- ボールは柔らかい素材のものを使用する
- 参加者が椅子に座った状態から、ボールを転がしてピンを倒す
- 1人2~3回ずつ挑戦し、倒れたピンの数を数える
- 最後に合計点を発表し、全員で盛り上がる
ボールを転がす際、他の参加者や物にぶつからないよう、十分なスペースを確保してください。
また、ピンの数や配置は、参加者の能力に合わせて調整しましょう。失敗しても笑顔で受け入れられる雰囲気を作ることで、誰もが楽しめる時間になります。
ボールを使った高齢者レクリエーションは、ほかにもさまざまな種類があるので、以下をあわせてご覧ください。
室内でできる高齢者レクリエーション
室内で行える高齢者レクリエーションは、天候に左右されず、安全かつ快適な環境で楽しむことができるのが魅力です。
ここでは、簡単に準備ができ、体力やスキルに応じて取り組める3つの室内レクリエーションを紹介します。
紙コップ引きゲーム
紙コップ引きゲームは、簡単な道具で楽しめるゲームです。
テーブルに並んだ紙コップを、下に敷かれた紙や布を引くことで動かすというルールで行います。参加者はタイミングと力加減を考えながら慎重に紙を引き、目標の場所にコップを移動させます。
このゲームは、手先の器用さや集中力を鍛えるだけでなく、成功したときの達成感も得られるのが特徴です。競争形式で行えば、さらに盛り上がるでしょう。
手順:
- 紙コップをテーブル上に並べる
- 紙や布をコップの下に敷き、目標地点に移動させるルールを説明する
- 参加者は、紙や布を慎重に引いてコップを移動させる
- 全員が順番に挑戦し、目標地点に近づいた回数やスピードで競う
- 成功したら拍手を送り、ゲームを盛り上げる
紙や布を引く際にテーブルが滑ったりコップが倒れたりしないよう、しっかりと固定されたテーブルを使用してください。
また、力を入れすぎて手をぶつけることがないよう、進行役がタイミングや力加減を見本で示すと安心です。
テーブルゲーム
テーブルゲームは、カードやサイコロ、ボードなどを使用してテーブル上で行うレクリエーションです。代表的な例として、ババ抜きや神経衰弱などのトランプゲーム、UNO、すごろくなどがあります。
テーブルゲームは、ルールが比較的簡単であれば誰でも参加でき、会話や笑いを通じて交流を深められます。また、短時間で何度でもプレイできるため、集中力を切らさずに楽しむことが可能です。
手順:
- 簡単なゲームセットを用意する
- ルールを全員にわかりやすく説明する
- 参加者が順番にカードを引いたりサイコロを振ったりしてゲームを進める
- ゲームの途中でコミュニケーションを楽しむよう声をかける
- ゲームが終了したら、全員で感想を共有する
ルールが複雑にならないよう、簡単なゲームから始めると参加者全員が楽しみやすくなります。
視覚や手の動きに配慮し、大きめのカードや簡単に扱える道具を選ぶことも重要です。ゲームの進行が早すぎる場合はペースを調整し、全員が無理なく参加できるよう心がけてください。
色合わせカードゲーム
色合わせカードゲームは、同じ色や模様のカードを組み合わせるゲームで、視覚を刺激しながら楽しむ活動です。
進行役がカードを配り、参加者が自分のカードと一致するものを探してペアを作ります。
このゲームは、視覚や判断力を活用するだけでなく、完成したペアを見せ合うことでコミュニケーションが生まれます。
カードの色や模様を大きくすることで、視覚的な負担を軽減し、高齢者でも取り組みやすい形にアレンジできるでしょう。
手順:
- カラフルなカードや模様のついたカードを用意し、テーブルに裏向きに広げる
- 進行役がルールを説明し、参加者が順番にカードをめくり、同じ色や模様を探す
- ペアが完成したら、そのカードを参加者がキープし、次の人に順番を回す
- 全てのカードがペアになったら、結果を確認して終了
- 成功した参加者を褒め、全員でゲームの感想を共有する
カードの模様や色が見やすいように大きめのデザインを選び、視覚の負担を軽減しましょう。
また、カードをめくる際に他の参加者がルールを忘れないよう、進行役が常にサポートするとスムーズです。
ゲーム中は急がせることなく、ゆったりとしたペースで進行しましょう。
【季節別】おすすめの高齢者レクリエーション
高齢者レクリエーションでは、季節感を取り入れることで、参加者が新鮮な気持ちで活動に取り組めます。
四季がはっきりしている日本では、季節ごとに行事があり、特有の楽しみができます。
そのため、季節の風物詩や旬のテーマを活用すれば、視覚や嗅覚、味覚を刺激し、五感で楽しむレクリエーションが実現するでしょう。
春のレクリエーション
春は新しい季節の始まりを感じられる時期で、外の景色や植物に触れる活動が人気です。例えば、以下のレクがおすすめです。
- 花見をテーマにした活動:桜や菜の花の写真鑑賞や、折り紙で花を作る工作など
- 春の食材クイズ:写真や現物を使って旬の食材をテーマにしたクイズ
- 簡単なガーデニング:小さなプランターに花やハーブを植えて、水やりや世話をする
また、視覚や嗅覚を刺激するアクティビティを取り入れると、参加者がよりリラックスできます。
これらの活動を通じて、春らしい雰囲気を感じながら新しい季節への期待感を高められるでしょう。
春の月ごとにおすすめのレクリエーションをまとめているので、以下を参考に介護施設で取り入れてみましょう。
夏のレクリエーション
夏は日差しが強くエネルギッシュな季節ですが、暑さを和らげる工夫を取り入れた活動が喜ばれます。特に、涼しみを感じながら楽しめる以下のレクリエーションがおすすめです。
- オリジナルうちわ作り:無地のうちわに好きな絵を描いたり、シールや折り紙で装飾したりする活動
- 室内ヨーヨー釣り:水を入れた風船で簡易的なヨーヨーを作り、釣り竿で拾う遊び
- 冷たいおやつ作り:かき氷やゼリー、フルーツポンチなど、簡単に作れる冷たいデザートを調理する
これらの活動を通じて、季節の活気と涼しさを両立した楽しい時間を提供できます。暑さの中でも快適な時間を過ごせるでしょう。
ぜひ以下の内容を参考に、夏に最適なレクリエーションを取り入れてみてください。
秋のレクリエーション
秋は自然や収穫を楽しむ季節で、穏やかな雰囲気の中で参加者が落ち着いて取り組める活動が喜ばれます。具体的には、感性や集中力を活かした企画をすると良いでしょう。
- 紅葉鑑賞:屋外や写真・映像を使った鑑賞(紅葉に関連するクイズや歌もおすすめ)
- 収穫体験:秋の味覚であるさつまいもやかぼちゃを使った収穫体験
- 読書会や朗読:秋の夜長をテーマに、物語や詩を朗読する時間を設ける
上記を参考に、季節の特徴を生かした活動を通じて、秋ならではの情緒を感じられるレクリエーションを提供しましょう。
秋におすすめのレクリエーションは以下で各月ごとに紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
冬のレクリエーション
冬は寒さが厳しい季節ですが、心を温める活動を通じて、参加者がリラックスできる環境を作りましょう。中でも、以下のような温かみのあるレクリエーションが特におすすめです。
- クリスマス工作:クリスマスらしい飾りを楽しむ活動
- お正月ゲーム:カルタや福笑いなど、日本の伝統的な室内ゲーム
- お汁粉や温かい飲み物づくり:温かい飲み物やおやつを作るレクリエーション
冬の季節感を取り入れることで、寒さの中でも温かいひとときを演出できます。
以下では、冬の月ごとにレクリエーションを紹介しているので、あわせてご覧ください。
高齢者レクリエーションの進行手順
高齢者向けレクリエーションを成功させるためには、計画的な進行と参加者への配慮が重要です。
以下では、進行する際のやり方を具体的に解説します。
この流れに沿って進めると、進行業務が苦手な方でも、全員が安心して楽しめる場を作り出せるでしょう。
- 事前準備をする
- 挨拶から始める
- ルール説明をする
- レクリエーションを実施する
- 結果発表をする
1.事前準備をする
レクリエーションを始める前に、入念な準備を行うことが必要です。
使用する道具や材料を十分に用意し、不足がないか確認しましょう。また、活動内容が高齢者の体力や興味に合っているかを見直し、安全性を考慮して適切にアレンジしてください。
例えば、運動を含む場合は無理のない範囲で体を動かせる内容にし、必要があれば補助具を用意することも大切です。
また、椅子やテーブルの配置を整え、参加者が快適に過ごせる空間の確保も忘れずに行いましょう。会場や場所の準備が必要であれば、これらも事前に済ませておきましょう。
2.挨拶から始める
レクリエーションを始める際には、進行役が笑顔で挨拶をすることが場を和ませる第一歩です。
活動内容を簡単に紹介し、全員が安心して取り組める雰囲気を作ります。この時、参加者同士の距離を縮めるために、簡単な自己紹介を取り入れるのも効果的です。
今日の活動に対する期待感を高めるために、「みなさんで一緒に楽しい時間を過ごしましょう」といった温かい言葉を添えると良いでしょう。
3.ルール説明をする
活動に入る前に、全員が理解できるよう、丁寧にルール説明をします。
複雑な表現は避け、簡潔でわかりやすい言葉を選びましょう。例えば、ゲームを行う場合は、進行役が見本を示して具体的な流れを視覚的に伝えると、参加者が安心して活動を始められます。
また、「途中でわからないことがあれば遠慮なく聞いてください」と声を掛けることで、全員が自信を持って参加できる雰囲気を作り出すのもポイントです。
4.レクリエーションを実施する
活動中は参加者全員が楽しめるよう、進行役がしっかりサポートします。
テンポはゆっくり目に設定し、参加者が無理なくついてこられるよう配慮しましょう。進行役は明るく声を掛け、笑顔を絶やさないことで場の雰囲気を盛り上げます。
また、活動に熱中するあまり疲れてしまう人が出ないよう、適度に休憩を挟むことも重要です。
一人ひとりの表情や体調を観察しながら進めることで、全員が心地よくレクリエーションを楽しめるでしょう。
5.結果発表をする
活動が終了したら、結果を共有する時間を設けましょう。
例えば、ゲームやクイズの場合、個人やチームの成績を発表し、拍手で称え合う場を作ると一体感が生まれます。
また、「今日は皆さんのおかげで素晴らしい時間を過ごせました」といった感謝の言葉を伝えると、参加者が満足感を持って終了できます。
終了後には簡単な感想を聞き、次回の参考にすることも忘れないようにしましょう。
高齢者レクリエーションを成功させる4つのポイント
高齢者レクリエーションを成功させるためには、参加者全員が安心して楽しめる環境を作ることが重要です。
そのためには、計画だけでなく進行中の工夫や心配りが欠かせません。以下では、レクリエーションを成功に導くための4つのポイントを詳しく解説します。
- 参加者一人ひとりに合わせた内容にする
- 楽しい雰囲気づくりを心がける
- 参加者の発言には笑顔で反応する
- 臨機応変に対応する
参加者一人ひとりに合わせた内容にする
高齢者は年齢や体力、興味が異なるため、参加者一人ひとりの状態に合わせた内容を選ぶことが大切です。
例えば、運動系の活動では無理のない範囲で体を動かせるように工夫し、手先を使う活動では、難易度を調整して全員が取り組みやすい内容にしましょう。
また、視力や聴力が低下している方がいる場合は、文字を大きく書く、はっきりとした声で話すなどの配慮が必要です。
加えて、参加者の趣味嗜好の配慮も欠かせません。これにより、全員が公平に参加できる環境を整えられます。
楽しい雰囲気づくりを心がける
レクリエーションの成功に大きく影響するのが、その場の雰囲気です。
進行役が明るい表情や声で接することで、参加者も自然とリラックスし、活動に前向きな気持ちで取り組めます。
例えば、進行役自身が楽しそうに活動を進めることで、その雰囲気が参加者にも伝わります。
また、笑いを誘うような軽いジョークや、全員がほほえむようなエピソードを交えると、和やかな空気を作り出せるでしょう。
参加者の発言には笑顔で反応する
高齢者が安心して活動に参加するためには、進行役が積極的に反応を示すことが重要です。
例えば、参加者が質問をしたり、答えを発表したりした際には、笑顔で「素晴らしいですね」「とても良いアイデアです」といった肯定的な言葉を返しましょう。
このような反応は、参加者の自信を高め、さらに積極的に関わろうとする意欲を引き出します。
また、失敗した場合でも、否定せずに「大丈夫ですよ」「次はきっとできます」と温かくフォローすることで、安心感を与えられます。
臨機応変に対応する
レクリエーション実施中は、柔軟な対応が求められます。
レクリエーションを進める中で、予期せぬトラブルや予定変更が必要な場面が出てくることがあります。
そのため、参加者が活動に疲れを感じている場合は、予定を短縮したり、休憩を挟んだりして無理をさせないようにすることが重要です。
また、予想以上に盛り上がった場合は、少し時間を延長することで、参加者が満足感を得られるようにします。
このように臨機応変な対応は、参加者の安心感と信頼を高めるために欠かせません。
高齢者レクリエーションを実施する際の注意点
レクリエーションは、高齢者特有の体力や健康状態、心理的な特性を考慮し、安心して参加できる環境を整えることが重要です。
以下では、特に注意すべきポイントを詳しく解説します。
- 参加者の健康状態を考慮する
- 安全性に配慮する
- 休憩時間を入れる
- 参加者全員の交流をサポートする
- 参加を無理強いしない
参加者の健康状態を考慮する
レクリエーションを計画する際、普段から参加者の健康状態を把握することが基本です。
高血圧や心臓疾患、関節の痛みなど、個々の体調や持病に応じた配慮が求められます。
例えば、運動系の活動を取り入れる場合には、全員が無理なく行える内容に調整することが大切です。また、医療診断やアドバイスを事前に参考にすることで、安全性を高められます。
さらに、当日も参加者の体調を確認する時間を設けると良いでしょう。
「今日は調子はいかがですか?」と声をかけるだけでも、進行役が気にかけていることが伝わり、安心感を与えます。
体調が優れない場合には無理に参加を促さず、見学や休憩を提案する柔軟さが必要です。
安全性に配慮する
高齢者の安全を確保することは、すべてのレクリエーション活動において最優先事項です。
特に、室内での活動では転倒事故やケガを防ぐための工夫が欠かせません。床に滑りにくいマットを敷いたり、椅子やテーブルを安定させたりすると、安全性を向上させられます。
また、使用する道具にも注意を払いましょう。
具体的には、ボールやカードなどは軽量で柔らかい素材を選んでおくと安心です。
さらに、進行中は参加者の動きをよく観察し、万が一の事態に備えて、救急セットを常備しておくことも大切です。
このように、安全への配慮が行き届いていると、参加者も心置きなく活動を楽しめるでしょう。
休憩時間を入れる
高齢者は体力が限られている場合が多いため、長時間の活動は疲労や集中力の低下を招くおそれがあります。
そのため、適度な休憩を挟み、気分転換することが大切です。例えば、30分ごとに5~10分程度の休憩時間を設けると、体力を回復しながら活動を続けられます。
休憩中には、軽い飲み物やおやつを提供して水分補給を促すとともに、参加者同士が会話を楽しめる時間を作りましょう。
また、リラックスできる音楽を流したり、軽いストレッチを提案したりすることで、休憩時間自体が楽しいひとときになるかもしれません。
参加者全員の交流をサポートする
レクリエーションは、ただの活動の場ではなく、参加者同士の交流を深める貴重な機会です。
そのため、進行役は全員が平等に関われる雰囲気を作る必要があります。例えば、グループで協力するゲームや、ペアで取り組む課題を設定すると、自然と会話が生まれ、全員が参加しやすくなります。
また、発言や行動が少ない人には職員が優しく声をかけ、輪の中に入れるように配慮しましょう。
新しく参加した人や、恥ずかしがり屋の人が孤立しないよう、進行役が全体を見渡してサポートすることが重要です。
参加を無理強いしない
参加者が安心して活動に参加するためには、本人の意思を大切にすることが必要です。
体調や気分によっては、活動に参加したくない場合もあるでしょう。そのような場合には、見学や途中退出が可能であることを伝え、無理に参加を求めないことが大切です。
「見ているだけでも大丈夫ですよ」「疲れたら途中で休んでくださいね」といった声かけをすることで、参加者がプレッシャーを感じることなく、自分のペースで過ごせる環境を提供できます。
最初は参加してくれなくても、快適な環境づくりにより、いずれ参加してくれるでしょう。
このような相手を尊重した配慮は、安心感を与え、次回の参加意欲にもつながります。
まとめ:高齢者レクリエーション
高齢者レクリエーションは、楽しいことはもちろんですが、心身の健康維持や孤独感の軽減、交流促進にも役立つ重要な活動です。
安全性を確保しながら、参加者一人ひとりに合わせた内容を工夫することで、全員が安心して楽しめる環境を作れます。
また、季節感を取り入れた娯楽や軽い運動、身体・頭を使うレクなど、バリエーション豊かなレクリエーションを提供することで、高齢者の日常に新しい楽しみと目標を生み出せます。
さらに、進行役が笑顔と配慮を欠かさないことで、参加者の満足感と次回への期待が高まるでしょう。
高齢者向けレクリエーションは、心身を元気にするだけでなく、地域や家族とのつながりを深める機会にもなります。
ぜひ本記事の内容を参考にして、細やかな工夫を取り入れながら、参加者が笑顔になれる時間を提供してください。
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