正社員で働きながら副業したい!おすすめ単発バイトアプリ今すぐインストール

【体験談あり】介護の仕事は資格なしだと大変?仕事内容や給料を紹介!

「介護の仕事は今後資格がないと働けなくなるのか」と不安を抱えている方もいるでしょう。

実際、2024年から認知症介護基礎研修が義務化されたことで、無資格の方は1年以内にこの研修を受講しなくてはいけなくなりました。

また、介護の仕事は専門性が高いため、現場では資格を保有する方が重宝されます。しかし、深刻な人手不足やスキルだけではわからない適正もあるため、介護は未経験・無資格でも始められる仕事です。

この記事では、資格なしの方が取るべき資格や未経験でもできる仕事内容などを紹介します。

「今は無資格だけど、資格を取得するべきかわからない」「介護業界に転職したい」などと考えている方は、ぜひ読み進めてください。

side-banar

\ インストールから登録まで5分! /

目次

介護業界が資格なしの人材を受け入れている5つの理由

介護業界が資格なしの人材を受け入れている理由は以下のとおりです。

  1. 慢性的な人手不足に対応するため
  2. 入職のハードルを下げるため
  3. 基本的な業務は資格がなくても実施できるため
  4. 資格支援制度が充実しているため
  5. 適正や人柄を重視するため

介護業界では深刻な人手不足が進んでいるため、採用のハードルが低くなっています。

1.慢性的な人手不足に対応するため

介護業界は高齢化社会の進展により需要が急増していますが、人材確保が追いついていません。

厚生労働省の調査によると、2026年には約25万人、2040年には57万人の介護人材が不足するといわれています。

厚生労働省第9期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数についてP1

このような背景から、介護施設や事業所では資格の有無にかかわらず、人材を受け入れる体制を整えています。

2.入職のハードルを下げるため

人手の確保や資格取得には時間とコストがかかるため、介護業界ではまずは現場に入り学んでもらう職場が多い傾向にあります。

介護の仕事に興味を持った人が、すぐに働き始められる環境を整えることで、業界全体の人材確保につなげる考えです。

また、他業種からの転職者も資格なしで就業をスタートすることが可能です。キャリアチェンジのハードルを下げることで、多様な経験を持つ人材を確保できます。

3.基本的な業務は資格がなくても実施できるため

介護の仕事には、特別な資格がなくても実施できる業務が多くあります。

例えば、配膳や居室の掃除などの生活援助業務や身体介護の補助などは、丁寧な研修とOJTによって十分に習得可能です。

もちろん資格を取得するまでは、重度の嚥下(えんげ)障害や麻痺がある方の介助など、リスクが高い身体介護は原則担当しません。

しかし介護は、未経験からでも携われる業務が多く、資格なしからでも始めやすい仕事です。

4.資格支援制度が充実しているため

多くの介護施設では、無資格者を採用した後の教育・育成に力を入れています。例えば、働きながら資格取得を目指せるよう、研修費用の補助や受講時間の確保、勉強会の開催などをおこなっています。

またハローワークでは、介護業界に再就職したり転職をしたりする方向けの「求職者支援制度」も利用可能です。

その制度の中には、介護の基礎が学べる「介護職員初任者研修」を無料で受けられるサポートが用意されています。介護職にチャレンジしたい方は、求職者支援制度を受けるのも1つの手段です。

このような体制により、介護業界には資格を取得しやすい環境が整っているため、未経験からでも始めやすいのです。

【体験談】

職場に研修費用を立て替えてもらえる支援制度を活用すると、一定期間の勤務が義務付けられるケースがあります。支払い期間中に退職する場合、残金を支払わなくてはいけないので、その点には注意しましょう。

5.適正や人柄を重視するため

介護の仕事は技術だけでなく、利用者に対する思いやりや共感性、コミュニケーション能力など、人間性が重視される職種です。

そのため、多くの介護施設では資格の有無よりも、介護職の適性や人柄を重視した採用をおこなっています。

とくに利用者と直接関わる現場では、気持ちを察する力や誠実な対応ができる人材が求められており、そうした資質は資格の有無だけではわかりません。

介護職にはスキルも大切ですが、対人関係を構築する力や思いやりなどの人間性も求められるため、資格なしでも始められます。

資格なしでできる介護の仕事内容

資格なしでできる介護の仕事内容は以下のとおりです。

  • 生活援助業務
  • 身体介護業務
  • そのほかの資格なしでもできる業務

資格なしから就職・転職される方は、ぜひ参考にしてみてください。

生活援助業務

生活援助業務とは、洗濯や調理など、利用者の生活にかかわる部分をお手伝いする仕事で、大きく分けると4つあります。

  • 調理・配膳・食事の準備
  • 洗濯・掃除
  • 買い物代行
  • 衣類の整理・リネン交換

それぞれ解説します。

調理・配膳・食事の準備

利用者の食事を準備する業務は資格がなくてもおこなえます。具体的には、以下のような業務です。

  • 配膳
  • 食事準備
  • 料理提供
  • 食後の片付け
  • 食器洗い

グループホームのような少人数の施設では、調理をする場合もあります。利用者によっては食事や水分制限などもあり注意が必要ですが、その点も指導を受けながら学べるでしょう。

洗濯・掃除

利用者の衣類や寝具の洗濯、居室や共有スペースの掃除、環境整備も資格がなくてもできる基本的な業務です。

清潔で快適な生活環境を維持することは、利用者の健康や生活の質に直結する大切な仕事です。季節に応じた環境調整や、感染症予防のための適切な清掃方法なども学びながら実践していきます。

買い物代行

施設によっては、利用者の日用品や嗜好品の買い物代行も、資格なしの職員がおこないます。

利用者の希望を聞き取り、予算内で適切な商品を選ぶ力が求められます。

買い物後の精算報告や商品の整理・収納なども、買い物代行に含まれる業務です。この仕事を通じて、利用者の好みや生活習慣を理解する機会が得られます。

衣類の整理・リネン交換

利用者の衣類の整理や収納、ベッドメイキングも資格なしでできる業務です。季節に応じた衣類の入れ替えや、清潔なシーツへの交換は、利用者の快適な生活をサポートします。

とくに寝たきりや体調不良の人のリネン・衣類の交換は、清潔で整った環境が健康維持に直結するので重要です。

ベッドシーツや枕シーツの付け方は、施設によって異なりますが、先輩職員から指導を受けることですぐに身につけられます。

身体介護業務

身体介護は、利用者の身体に直接触れておこなう業務で、具体的には以下のとおりです。

  • 食事介助
  • 排せつ介助
  • 入浴介助
  • 移動・移乗介助

身体介護は資格を取るまでは、一部補助するかたちでかかわることが多いでしょう。

食事介助

食事介助は、先輩職員の適切な指導があることに限り資格がなくてもおこなえる業務です。

利用者の嚥下状態や食事形態に合わせたペースでの介助方法、姿勢保持の注意点などを学びながら実践します。

ただし、重度の嚥下障害や飲み込みがわかりにくい人への対応は、資格を取得してからおこなう場合がほとんどです。

排せつ介助

トイレ誘導やおむつ交換などの排せつ介助も、指導を受ければおこなえます。利用者のプライバシーや尊厳に配慮した対応方法や清潔保持の技術、皮膚トラブルの予防方法などを現場で学びます。

また、排せつの状態観察と記録も重要な業務の1つです。職場によって記入方法があるので、先輩職員の指示に従って覚えていきましょう。

入浴介助

施設での入浴介助は複数の職員でおこなうことが多いので、無資格者は有資格者の指導のもと参加できます。

入浴前の健康チェックや安全な誘導方法、身体を洗う技術など実践を通して学んでいきます。

転倒リスクや体調変化に注意が必要な利用者のケアをする際には、職員や看護師の指示のもとおこないましょう。

【体験談】

介護度が高く機械浴を利用する方の介助は、ある程度経験を積んでからおこなう場合があります。

はじめは自立している方や、片麻痺など軽度障害を抱えている方を対象に対応する場合がほとんどです。

移動・移乗介助

車いすへの移乗や歩行介助など、基本的な移動支援も資格がなくてもできる業務です。

正しい身体の使い方や、安全な介助方法を学びながら実践します。

介護では残存機能を活かした自立支援も大切なので、利用者が1人でできることは積極的におこなってもらいます。重度の麻痺や特殊な移乗技術が必要な場合は、有資格者と協力しながら介助しましょう。

そのほかの資格なしでもできる業務

介護の仕事には、生活援助や身体介護以外にも資格なしでできる業務があり、具体的には以下のとおりです。

  • レクリエーションの企画・運営
  • 送迎業務(運転免許は必要)
  • 事務業務

採用された事業所によってはこれらの業務を任されることもあるので、確認しておきましょう。

レクリエーションの企画・運営

デイサービスでは、レクリエーション活動の企画や運営を担当する場合があります。

季節の行事や趣味活動、体操や歌など、利用者の興味や能力に合わせたプログラムを考案します。多くの施設では担当者が2人いるので、新人の方は先輩とペアを組んで企画や運営方法を学んでいくことが可能です。

この業務では、自身の特技や経験を活かせる場合も多く、やりがいを感じやすい仕事です。

送迎業務(運転免許は必要)

デイサービスや小規模多機能型居宅介護では、送迎業務を担当するケースがあります。

安全運転はもちろん、乗降時の介助方法や、道中での利用者の体調管理などをおこないます。

送迎時のコミュニケーションを通じて、利用者の生活状況や変化に気づくこともあるので大切な仕事です。

【体験談】

多くの施設ではいきなり送迎業務を担当することはないでしょう。

まずは日中の業務を覚え、業務全体の流れや利用者の特徴を知ったうえで依頼される可能性があります。

事務業務

施設の備品管理や書類手続き、電話対応などの事務的な業務も資格がなくても担当できます。

ExcelやWordなどのパソコンスキルや事務の現場経験があれば、即戦力で活躍できる場合も多いでしょう。

ただし、介護報酬請求にかかわる専門的な記録業務は担当できない可能性があります。

介護事務の専門性を高めたい方は、「介護クラーク」や「介護事務管理士」などの民間資格の取得がおすすめです。

受験費用や研修期間など具体的に知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

side-banar

\ インストールから登録まで5分! /

資格がないとできない介護の仕事

介護の仕事には資格がないとできない業務も存在し、具体的には以下のとおりです。

  • 訪問介護での単独業務
  • 医療的ケア(喀痰吸引や経管栄養)
  • そのほかの業務制限

訪問介護や医療的ケアを実施するには、介護職員初任者研修以上の資格が必要です。

訪問介護での単独業務

訪問介護では原則1人で利用者の自宅を訪れる必要があるので、無資格者が単独で業務はできません。

自宅でケアを提供するには、安全な介護や質の高いサービス提供が求められます。

そのため訪問介護では、介護の一定の知識と技術が身につけられる「介護職員初任者研修」の取得が要件となっているのです。

ただし現場によっては、資格を取得するまで職員が同行してくれる場合があるので、入社後に資格を取得できる可能性もあります。

医療的ケア(喀痰吸引や経管栄養)

喀痰吸引や経管栄養などの医療的ケアを提供するには、喀痰吸引等研修を修了後、筆記試験に合格しなくてはいけません。

加えて喀痰吸引等研修を受講するには、介護福祉士を取得しているのが条件なので、医療的ケアは資格なしではできない仕事です。

ただし無資格者は医療的ケアを実施できませんが見学は可能です。

そのほかの業務制限

訪問介護の単独業務や医療的ケア以外にも、以下の仕事は資格なしではかかわれません。

  • サービス提供責任者の業務
  • 単独での夜勤業務
  • 服薬管理
  • ケアプランの作成・変更
  • 緊急時の判断と対応

特定の資格が必要な業務や医療にかかわる業務、緊急性の高い意思決定などは資格なしでは難しいでしょう。

正社員の無資格者と有資格者の介護職の給料差

正社員の無資格者と有資格者では給料に差があります。「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要」によると、資格がない介護職の給料は27万530円となっています。

一方、介護職員初任者研修を取得している方の給料は30万2,910円です。さらに介護福祉士を取得していると、給料は33万1,690円まで上がります。

【正社員の無資格者と有資格者の給料差】

資格の種類給料
資格なし27万530円
介護職員初任者研修30万2,910円
介護福祉士33万1,690円
参照:令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要

資格がない人と介護職員初任者研修を取得している人では約3万円、介護福祉士を取得している方と比べると約5万円の差があります。

資格なしから取得を目指せる介護資格と研修

無資格・未経験から取得できる介護の資格や研修は以下のとおりです。

  • 認知症介護基礎研修(義務化)
  • 介護職員初任者研修
  • 介護福祉士実務者研修

介護職を長期的に続けたい方や資格手当を受け取りたい方は、資格を保有するのがおすすめなので、ぜひ参考にしてみてください。

認知症介護基礎研修(義務化)

2024年4月より、すべての介護事業所において、無資格の介護職員は採用後1年以内に認知症介護基礎研修の受講をしなくてはいけません。

認知症介護基礎研修とは、認知症の人の理解や適切なケア方法を学べる研修です。

受講時間は約6時間(1日)程度で、都道府県や指定研修機関で受講でき、費用は無料〜5,000円が一般的です。

【認知症介護基礎研修の概要】

研修時間6時間
研修費用無料〜5,000円
研修期間1日
受講形式対面・オンライン

認知症高齢者の増加に伴い、すべての介護職員が認知症の基礎知識を持つことが求められるようになりました。

そのため、認知症介護基礎研修は、無資格者が最初に受けるべき研修に位置づけられています。この研修について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

介護職員初任者研修

介護職の入門資格で一般的なのが介護職員初任者研修です。

介護職員初任者研修とは、介護の基礎的な技術や知識を身につけられる研修です。

この研修では、怪我をしにくいケアの方法や高齢者とのコミュニケーション技術を学べます。

介護職員初任者研修を終了すると、訪問介護での単独業務が可能になるほか、基本的な身体介護や生活援助を1人でおこなえます。

受講時間は約130時間で修了し、試験に合格することで取得することが可能です。費用は約5万円〜10万円程度で、通学や通信教育などさまざまな受講方法があります。

働きながら取得する場合、2〜3ヶ月程度で修了できるコースを受講する場合がほとんどです。

【介護職員初任者研修の概要】

研修時間130時間
研修費用5〜10万円
研修期間2〜3ヶ月
受講形式通信(一部スクーリングあり)・通学

また多くの施設では、介護職員初任者研修を取得すると資格手当がつくため、給与アップにも直結します。したがって、給料を上げるためにも本研修を取得する方がいます。

介護職員初任者研修について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

介護福祉士実務者研修

介護福祉士実務者研修は、介護福祉士の受験資格を得るために必要になる研修です。

この資格を取得すると、より専門的な介護技術や医療的ケアの基礎知識を習得でき、施設の中核スタッフの役割を担えます。

また、夜勤専従者や主任などの役職に就きやすくなり、給与面でも大きなアップが期待できるでしょう。

介護福祉士実務者研修は約450時間のカリキュラムで構成されています。しかし、初任者研修修了者は一部科目が免除されるため、約320時間程度の受講ですみます。

費用は約10万円〜20万円程度で、通信と通学を組み合わせたコースが一般的です。働きながら取得する場合は3〜6ヶ月程度かかりますが、施設の資格取得支援制度を利用すれば、職場で研修を受けられます。

【介護福祉士実務者研修の概要】

研修時間450時間(介護職員初任者研修を取得している場合、320時間)
研修費用10〜20万円
研修期間3〜6ヶ月
受講形式通信(一部スクーリングあり)・通学

介護福祉士実務者研修は、介護福祉士を取得するために必須の資格なので、キャリアアップを目指している方は、ぜひ取得してみてください。

なお、この研修の内容を詳しく知りたい方は以下の記事がおすすめです。

資格なしでも働きやすい介護施設の種類

ここでは、資格なしでも働きやすい介護施設の種類を紹介します。

  • デイサービス
  • グループホーム
  • 特別養護老人ホーム
  • 有料老人ホーム

とくに規模の大きい特別養護老人ホームや有料老人ホームでは、研修プログラムが確立されている場合があります。

そのため、資格なしから介護の仕事に就きたい方にはおすすめです。

デイサービス

デイサービスは、利用者が日中のみ通う介護施設で、資格なしでも働きやすい職場です。

なぜなら、利用されている方は自立している方が多く、介護度が低い傾向にあるからです。

身体介助はほとんどなく、レクリエーションの補助や配膳、排せつ介助の一部補助など、未経験からでも取り組みやすい業務となっています。

また夜勤がないため、生活リズムを崩さず生活基盤を整えたうえで、介護技術を少しずつ学びながら経験を積めるでしょう。

デイサービスは未経験から介護業界に入る方にとって、最初に選びやすい職場といえます。

グループホーム

認知症高齢者を対象とした少人数制の施設であるグループホームも、資格なしから始める方にはおすすめです。

調理や掃除など生活援助が中心となるため、特別な技術がなくてもスタートできます。

また利用者は9名程度と少人数で、スタッフ同士の連携も取りやすいのが特徴です。

夜勤はありますが利用者数も少なく、日中業務を経験してから担当するので、心理的な負担は少ないでしょう。

認知症ケアの専門性は必要ですが、家庭的な環境で利用者と深くかかわりたい人には向いています。

特別養護老人ホーム

特別養護老人ホーム(以下、特養)は、介護度3以上の高い方が終身利用をする施設です。

大規模な特養の場合、複数の介護職員がチームで対応するため、OJTや研修など教育体制が整っている傾向があります。

そのため、有資格者のサポート役で経験を積みながら少しずつ技術を習得できます。

また、資格取得支援制度が充実している施設も多く、キャリアアップを目指す方には適した環境です。ただし、介護度の高い利用者が多いため、体力的にはハードな面もあります。

チームワークを重視し、組織的に動くことが求められる職場です。

【体験談】

筆者自身、未経験から特別養護老人ホームに入職しましたが、2〜3ヶ月のOJT研修で技術を習得できたのはよい経験でした。

とくによかったのが、マンツーマンで入浴介助や排せつ介助などを学べたことです。

無資格で入社しましたが、介護職員初任者研修や介護福祉士を取得している先輩から専門的な技術や知識を丁寧に教えていただきました。

キャリア初期に新人教育のカリキュラムが確立されている環境に身を置けたのは、今でも財産になっています。

有料老人ホーム

民間企業が運営する有料老人ホームも、資格なしで働きやすい施設の1つです。

なぜなら職場の特色によるものの、サービス業の接遇や対応を重視する傾向があるからです。

そのため有料老人ホームでは、介護の経験より人柄や姿勢を評価する採用方針が主流となっています。

また、OJTや研修カリキュラムが確立されている職場が多く、経験を積みながら着実にステップアップできます。

研修制度が充実している大手チェーンの施設であれば、無資格からでもステップアップの道筋が見えやすいでしょう。

また職員が24時間常駐しているため、先輩職員からのマンツーマン指導も受けやすいのが特徴です。

資格なしから介護職に転職するポイント

資格なしから介護職に転職するポイントは以下のとおりです。

  • 無資格・未経験OKの求人を探す
  • 教育体制や資格取得の支援が整っている職場を探す
  • 転職エージェントを活用する

上記のポイントを抑えることで、後悔のない転職を実現できるのでぜひ意識してみてください。

無資格・未経験OKの求人を探す

介護業界への転職を考える際は、まず「無資格・未経験可」と明記された求人を探すのが重要です。

そのような求人は、ハローワークや介護専門の求人サイト、各施設のホームページなどで見つけられます。

求人サイトから探す際は、「無資格可」「初めての方歓迎」といったキーワードを入力するのが有効です。

また、正社員よりもパートやアルバイトから始めるほうが、採用のハードルが低い場合があります。

そのため未経験から介護職に就く際には、パートやアルバイトから入職するのも1つの手段です。

教育体制や資格取得の支援が整っている職場を探す

長期的なキャリア形成を考えるなら、教育体制や資格取得支援が充実している職場を選ぶ必要があります。

具体的には、資格取得費用の補助や貸付制度、研修参加のための勤務調整、社内勉強会の実施などがある職場が理想的です。

求人情報や施設のホームページで確認するほか、面接時に教育体制やサポート制度について質問するのもよいでしょう。

教育体制や研修制度が整っている職場なら、未経験からでも安心してスタートしやすいのでおすすめです。

転職エージェントを活用する

介護業界に特化した転職エージェントを利用すると、自分に合った職場を効率的に見つけられます。

キャリアアドバイザーは、業界の動向や各施設の内情に詳しい方ばかりです。

そのため無資格でも働きやすい職場や、資格取得支援に熱心な施設などの情報を提供してくれます。

また、履歴書や職務経歴書の書き方、面接対策などのアドバイスも受けられるため、未経験からの転職に不安がある方にはおすすめです。

無料で利用できるサービスが多いので、複数のエージェントに登録して、多くの選択肢から自分に合った職場を探すとよいでしょう。

資格なしで介護職を始めた方の体験談

ここでは、資格なしから介護職を始めた方の体験談を紹介します。

「未経験から介護業界に入るとどんな感じなんだろう」「介護業界への転職を考えている」など考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

職場のやり方にもよるかと思いますが、未経験であれば最初は戸惑うことも多いと思います。(中略)

でも、利用者と心通って話しができたり、良い支援が行えたと思えた時には「この仕事しててよかった」「介護の仕事って楽しい」って思えますよ。

引用:Yahoo知恵袋

わたしは、無資格で介護の仕事をしていました。

無資格と言うことは、知識も浅いはずですので、初めは大変かと思いますが、良い経験になります。勉強にもなります。

引用:Yahoo知恵袋

介護の仕事がしたくて無資格、未経験で入社しました。まだ3日しか出勤してないですがヤバイ感じがします。社員さんがみんな死んだ顔をしてる。

ホーム長も最初は感じが良かったですが、最初出勤したときもみんなに紹介もして貰えずタイムカードの説明もなく、休憩室やトイレの場所さえ分からなかったです。

引用:Yahoo知恵袋

よくある質問 

資格なしから介護の仕事を始めたい方から受ける質問は以下のとおりです。

  • 資格なしでも夜勤はできますか?
  • 無資格でも正社員になれますか?
  • 資格取得の費用援助はありますか?

資格なしでも夜勤はできますか?

無資格・未経験の状態ですぐに夜勤に入ることはほとんどありません。施設によって方針は異なりますが、基本的には研修期間を経て、日勤業務に慣れてから夜勤に入ります。

具体的には、入職後3〜6ヶ月程度の経験を積み、基本的な介護技術や緊急時の対応を習得してから夜勤を担当するのが一般的です。

また最初は、経験豊富な先輩スタッフとペアを組んで夜勤に入ります。

無資格でも正社員になれますか?

介護職は無資格でも正社員で採用される可能性があります。なぜなら、多くの施設では介護人材が不足しているため、資格の有無よりも人手を確保したい現状があるからです。

しかし資格手当やキャリアアップの観点から、のちに資格を取得していく方が多い傾向にあります。そのため、長期的に介護職にかかわっていきたい方は資格を取得しておきましょう。

「働きながら介護の資格を取るのが大変…」と感じる方は、資格取得後に就職・転職活動するのがおすすめです。また正社員採用の場合、将来的な資格取得への意欲や、長期的なキャリアプランを面接で聞かれるでしょう。

したがって無資格から入社する場合は、自分の目標や展望を明確にしておくことが大切です。

資格取得の費用援助はありますか?

多くの介護施設では、職員の資格取得をサポートする制度を設けています。具体的な支援内容は施設によって異なりますが、以下のような援助が一般的です。

  • 研修費用の全額または一部を施設が負担する制度
  • 研修費用を立て替え、一定期間勤務することで返済免除となる貸付制度
  • 資格取得のための勉強会や模擬試験の実施
  • 研修受講日の勤務調整や特別休暇の付与

とくに大手の介護チェーンや社会福祉法人などでは、キャリアアップ支援制度が充実している傾向があります。

転職や就職を検討する際は、面接で資格取得支援制度について質問してみるのがおすすめです。教育に熱心な職場を選ぶことで、無理なく資格取得を目指すことができるでしょう。

認知症介護基礎研修義務化後も無資格で働けますか?

認知症介護基礎研修が義務化された現在では、無資格で働ける期間は1年間のみです。資格なしで介護の仕事に就いた場合、就業後1年以内に認知症介護基礎研修を受講する必要があります。

まとめ:資格なしでも介護の仕事は始められるが長期的には資格が必要

介護の仕事は深刻な人手不足や人柄を重視する傾向があるため、資格なしでも始められます。

しかし、2024年からは認知症介護基礎研修の取得が義務化されました。そのため、無資格で介護の仕事をする場合は、就業後1年以内にこの研修を受けなくてはいけません。

また、資格手当やキャリアアップの観点から、就職後に介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修を取得する方が多い傾向にあります。

したがって介護の仕事に長期的にかかわっていきたい方は、資格の取得を検討しましょう。

「仕事をしながら資格を取るのは大変」と考えている方は、就職・転職をする前に資格を取得しておくのをおすすめします。今回の記事を参考にし、ぜひ介護職のキャリアをスタートさせてみてください。

カイテクは、「近所で気軽に働ける!」介護単発バイトアプリです。

  • 「約5分」給与GET
  • 面接・履歴書等の面倒な手続き不要
  • 働きながらポイントがザクザク溜まる

27万人以上の介護福祉士など介護の有資格者が登録しております!

side-banar

\ インストールから登録まで5分! /

目次