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救急救命士と看護師、どっちが上?職業の選択を考える

  • 救急救命士と看護師の立場で上とか下はあるの?
  • 救急救命士と看護師は同じ仕事はするの?
  • 救急救命士と看護師はぶっちゃけどちらがすごいの?

このようなことを考えたことのある人はいると思います。

救急救命士と看護師は活躍する場所が違い、それぞれでできることによっては「上」になる場合もあるでしょう。それに加え、給料面の違いもあり、看護師にできて救急救命士にできないことやその逆もあるのです。

上かどうかを考えてしまう人もいるかもしれませんが、傷病者を救いたいという思いは共通しているはずです。

今回では、救急救命士や看護師になる方法や仕事内容、救急救命士と看護師の新たな活躍の場を解説しています。

  • 救急救命士を目指している人
  • 看護師を目指している人
  • 救急救命士と看護師のどちらが上かと考えたことがある人

こちらに該当する方は是非ともこの記事を読んでみてください。

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目次

看護師とは

看護師になる方法や給与などの実態はどのようなことがあるのでしょうか?

ここでは、以下の項目について解説しています。

  • 看護師になる方法
  • 看護師の給与
  • 看護師の活躍の場
  • 看護師の仕事内容

それぞれみていきましょう。

看護師になる方法

看護師とは、国家試験を受けて合格し、厚生労働省が発行する免許を取得した国家資格の一つです。

正しくは正看護師といい、看護師になるためには、2年制または定時制の専門学校、もしくは大学で4年間、3,000時間以上の授業を受けなければなりません。看護師養成の専門学校もしくは大学を卒業し、国家試験を受けることになります。国家試験を受験した後、合格発表は約1ヶ月後です。

看護師として就職が決まったとしても、看護師免許を取得できるのはその合格発表後になりますので、免許がないので就職先で看護業務に従事することはできません。しかし、准看護師になった後に看護師国家試験を受験した人は、合格するか、不合格だったとしても准看護師として働くことが可能です。

看護師になれば、総合病院や大学病院などへの就職先の選択肢が増えたり、認定看護師や専門看護師へのキャリアアップが可能となります。

看護師の給与

厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」によると、

看護師の平均年収は499万円。月収では34万円でボーナスは85万円です。

これは、平均年齢で見ると41.2歳、平均年収に含まれるのはボーナスや各種手当(夜勤手当、残業代、通勤手当など)を含んでいます。

日本看護協会の調査によると、

新卒看護師の基本給は約20〜21万円。10年目の看護師の基本給は約24.8万円となっています。

看護師の給与といえば、夜勤手当てがかなりのウエイトを占めている状況です。二交代制の夜勤では1回あたり平均11,286円、平均回数が4.7回こなすと53,044円であり夜勤をすることで給与もアップします。

看護師の活躍の場

看護師の活躍の場は以下のような場所があります。

  • 病院、医院、クリニック
  • 介護施設(介護老人保健施設、特別養護老人ホームなど)
  • デイサービス
  • 保育園
  • 学校の保健室
  • 訪問看護ステーション
  • 企業

看護師が働く場所は病院がほとんどでしたが、現在は自身のライフスタイルやキャリアプランに合った職場で働く人が増えています。

看護師の仕事内容

病院勤務の看護師の主な仕事は以下の通りです。

  • 医師の診療の補助
  • 入院患者さん(病気やケガ、妊産婦)の療養生活においての援助
  • 患者さんのカルテ入力
  • 検査などの補助
  • 勉強会や研修の参加
  • 手術室での補助
  • 患者さんや家族への説明や案内、病歴聴取

病院勤務ではなく、訪問看護ステーションでの看護師の仕事は

  • 報告書の作成
  • 医師へ指示書の依頼
  • 担当者会議参加、退院前カンファレンス(病院勤務でも参加する場合もありますが、訪問看護では回数は多いです。)

など、病院では経験しない仕事もあります。

救急救命士とは

救急救命士になるための方法や給与などの実態はどのようなことがあるのでしょうか?

ここでは、以下の項目について解説しています。

  • 救急救命士になる方法
  • 救急救命士の給与
  • 救急救命士の活躍の場
  • 救急救命士の仕事内容

それぞれみていきましょう。

救急救命士になる方法

救急救命士になるためには以下の受験資格を得た後に国家試験に合格する必要があります。

  • 厚生労働省が指定した救急救命士学校もしくは専門学校等の養成校(2年制)を卒業
  • 大学で厚生労働省が指定する科目を修了する
  • 消防士として5年以上もしくは2,000時間以上就業し、厚生労働省が定める講習を受ける
  • 外国で救急救命士学校を卒業する

救急救命士の給与

2020年の東京消防庁1類の場合、初任給は25万3,000円です。

病院に勤務している救急救命士の場合は、18〜20万円と勤務先によって違いがあり夜勤がある場合は夜勤手当てを支給されます。

公務員として消防署に勤務しながら指導救命士を目指すことで士長や消防署の所長へのキャリアアップも目指せます。

救急救命士の活躍の場

救急救命士の主な職場は以下の通りです。

  • 消防機関
  • 自衛隊
  • 病院
  • 警備会社
  • 高齢者施設
  • 搬送機関

救急救命士の仕事内容

全国救急救命士教育施設協議会によると、

救急救命士は、急病やケガ人が発生した場所から医療機関に搬送する間に、傷病者を観察し必要な処置を施すプレホスピタルケア(病院前救護)を担う国家資格です。

救急救命士の主な仕事内容は以下の通りです。

  • 器具を用いた気道確保
  • 静脈路の確保
  • 薬剤投与
  • 心臓機能停止ではない重症傷病者に対する静脈路確保と輸液(平成26年4月より)
  • 血糖測定および低血糖状態になった傷病者に対するブドウ糖溶液の投与(平成26年4月より)

救急救命士と看護師の「新たな活躍の場」

救急救命士と看護師の「新たな活躍の場」には、どのようなことがあるのでしょうか?

ここでは、以下の項目について解説しています。

  • 救急救命士と看護師のダブルライセンス
  • 病院の救急救命士
  • 認定看護師・専門看護師
  • 救急救命士が他に取得できる資格

それぞれみていきましょう。

救急救命士と看護師のダブルライセンス

救急救命士と看護師のダブルライセンスを持っている人がいます。ダブルライセンスによって得られることとしては、看護師の仕事をしている時に患者さんの急変に対して応急処置をより的確に行えることです。

救急救命士としての仕事を退職したとしても、その経験を活かして看護師として働けます。

特定研修を受けた認定看護師にのみに許される特定行為があるため、救急救命士が看護師を目指してより高度な医療処置を行うことができます。

病院の救急救命士

病院によっては、専属の救急救命士を配属しているところもあります。

病院勤務の仕事内容としては、

  • ドクターカーの乗務員
  • ドクターカーの医師の診療の補助
  • 現場の安全管理業務
  • 現場での救急救命処置
  • 活動記録
  • 救急救命士の活動検証
  • シミュレーション訓練の実施

このように、活動は多岐にわたります。

認定看護師・専門看護師

看護師の新たな活躍の場としては、地域の看護師としての活動です。

訪問看護ステーションや訪問診療をおこなっている医院などで勤務する際、認定看護師や専門看護師を取得していることでできることが増えます。

自宅で最期を迎えたいという患者さんに対しては、終末期医療の認定看護師・専門看護師だったり、栄養状態の改善や食事摂取動作の改善が必要な患者さんに対しては、摂食嚥下の認定看護師・専門看護師が専門的知識と経験を活かして対応することができます。

病院だけではなく、地域医療の担い手として必要な存在と言えるでしょう。

救急救命士が他に取得できる資格

救急救命士が他に取得できる資格には以下のものがあります。

  • BLSプロバイダー、インストラクター
  • ACLSインストラクター
  • ICLSプロバイダー、インストラクター
  • JPTECプロバイダー、インストラクター

これらは救急救命士だけではなく、看護師も取得することが可能です。

救急救命士と看護師は共通して人を救うために働いています

救急救命士と看護師になる方法や給料などについて解説してきました。これまで、救急救命士と看護師もどちらかが上かどうかといった話になることもあったかもしれません。

お互いの仕事内容などを知らないままだったからこその話題だったのでしょう。しかし、救急救命士でも看護師でも人を救うために働いていることは共通していることがご理解いただけたと思います。実は、救急救命士と看護師は、どちらが上かということはないのです。

これからも病気やケガをした患者さんを救うためにお互いを尊重して活動していきたいですね。

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