「介護パートがきつい….」解決のためにプロがアドバイスします！
パートとして働くうえで、介護施設や事業所を候補にする人も少なくないでしょう。
近所に介護施設があったり、家事スキルも活かせるため隙間時間に働きたい主婦の方にもおすすめです。しかし、介護の仕事は「きつい」「大変」と言われることも多くあります。
具体的には、どのような部分が大変であると感じるのでしょうか？
また、パート職員として働きやすい介護施設を見つける方法についてもお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
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介護パートが担当する仕事とは？
介護パート職員は、主に以下のような仕事を担当します。
利用者の見守り・傾聴
見守りや傾聴は簡単な業務ではなく、利用者とコミュニケーションを取るうためにも、スキルが求められる業務です。
わずかな変化に気付き、ケガや事故防止をしなければなりません。また、利用者の心に寄り添い、自己肯定感を高めたり、不安や心配事を払拭する目的があります。
高齢者が施設内で安心・安全に過ごせるように、細かい部分にも気をつける必要があります。
身体介助(食事・排泄・入浴)
パート職員も正社員と同じように、身体介助にあたります。
基本的には、1人でこのような作業を行えない利用者に対してサポートをします。
利用者のなかには、身体を自由に動かせない方や自分より身体が大きい方もいるため、体力が必要な業務になります。また、利用者の尊厳を尊重して業務にあたらなければなりません。
特に、排泄や入浴介助は、プライバシー問題やプライドを傷つけないように精神面への配慮も必要です。
レクリエーションのサポート
介護施設で行われるレクリエーションのサポートもパート職員が行います。季節感に合わせたり、利用者の身体機能の維持や向上、心の健康のために様々な企画が実施されます。
レクリエーションは、利用者が安全に参加できるように、準備やサポートが必要です。この準備や実施中のサポートをパート職員が携わります。
基本的には、簡単な内容を実施していますが、つい盛り上がって無理をしてしまう可能性もあるため、ケガをしないように見守ります。
楽しんでもらえるように盛り上げることも大事な役割になります。
施設内の清掃・洗濯
施設内を綺麗に清掃し、利用者の衣服や館内で使用したタオル類などを洗濯することも業務に含まれます。
介護施設は、高齢者が多く過ごしていますので、館内を清潔に保つことは大切な仕事です。
近年は、新型コロナに対する予防対策も注力しているため、消毒作業なども行っています。
職場によっては、清掃スタッフを介護職員とは別で雇用しています。しかし、そうでない場合は介護パート職員が清掃する機会も多々あります。
夜勤時の部屋の巡回
24時間体制で介護サービスを提供している施設は、介護パートも夜勤に入ることがあります。
夜勤に入ると、職員は夜間に利用者の部屋を巡回し、異変が起きていないかを確認します。
利用者がトイレに行きたくなった場合は、介助を行います。
万が一、利用者の体調に異変が起きたり、怪我をしたときには緊急時対応を行うこともあるため、冷静かつ正しく対応しなければなりません。
介護パートが大変な理由は？
介護パートが大変だと言われる理由についてご紹介します。
肉体的にハードな仕事がある
介護パートが大変だと言われる理由は、肉体的にハードな仕事があるからです。上記で説明した通り、パート職員も身体介助を行います。
身体を支えながら、介助にあたらなければならないため、体力が必要となります。
食事や入浴介助は、1日に行う回数が定まっていますが、排泄介助は利用者に合わせて介助します。
1日に複数回、体力が必要な業務内容があることが、介護パートが大変だと言われる理由の1つです。
人間関係のトラブルがきつい
介護パートが大変だと言われる理由に、人間関係が挙げられます。
人間関係は、介護業界に限らず様々な職場で問題となる項目になります。介護施設や事業所でも、人間関係に悩むパート職員が多くいるようです。
実際に、介護業界の退職理由の上位に「職場内の人間関係」がランクインしています。
https://www.mhlw.go.jp/content/12602000/000482541.pdf
働くうえで、どうしても相性や性格が合わないということもあるでしょう。これは、職員間だけでなく利用者やその家族との間でも起こり得ます。
人と密接に関わる職業であるからこそ、抱えてしまう問題なのでしょう。
正社員とほぼ変わらない業務量だが給与が低い
介護パートは、正社員と業務量はほぼ変わりません。
給与を比べてみると正社員と大きく差があります！
厚生労働省の調査によると、正社員の平均給与額は約32万円であるのに対し、パート職員の平均給与額は約22〜23万円です。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/jyujisya/21/dl/r03kekka.pdf
正社員は、賞与も支給されるため年収にすると大きな差が生じています。
もちろん、正社員にしかできない業務や正社員になったからこその責任の重さはありますが、月給額が約10万円もの差があるため、「給与が少ない」と不満を感じる介護パートは少なくないでしょう。
就業時間通りに帰れない場合もある
人手不足の職場の場合、就業時間通りに帰れないことも多々あります。
パート職員であるとはいえ、全員で協力して業務を行わなければなりません。
残業が多くて、大変だという声も多いです。残業が多くなると、プライベートの時間が少なくなってしまうため、ストレスに感じる方も多いでしょう。
介護業界は、人手不足が問題視されているため、就業時間通りに帰れない職場は多くあると想定されます。
介護に関する責任の重さは正社員と変わらない
介護パートは、介護に関する責任の重さが正社員と大差がありません。給与や待遇は、明らかに正社員の方が優位になりますが、携わる業務内容はほぼ同じです。
高齢者の介護にあたるうえで、小さなミスが大きな事故の原因となってしまう恐れがあります。
正社員やパート職員というように雇用形態が異なっていても、細心の注意を払わなければなりません。
介護の仕事は、責任がとても重く、携わるすべての人に当てはまります。正社員とほぼ変わらない業務内容を行い、責任の重さにも差がないことが介護パート職員は大変であると言われる理由になります。
介護パートが大変な時の対処法
介護パートとして勤務していると、大変なことも多々あります。
そのようなときは、以下の方法で対処してみましょう。
介護に関する知識や技術を高める
介護に関する資格取得で、スキルアップやキャリアアップを目指してみましょう。
スキル不足で自信がなく、大変な思いをしているという方も多いのではないでしょうか。
資格取得に向けて勉強することで、自然と介護に関するスキルが高まります！
現場でもこれまで以上に自信を持って業務にあたることができるため、自分でクリアできる問題も多くなります。
利用者や周りの職員からも、さらに頼りにされる存在になることができます。
先輩職員や上司に相談やフォローを求める
仕事が大変だと感じたときは、先輩職員や上司に相談をしたり、フォローを求めるようにしましょう。
大切なことは、1人で抱え込まないということです。
自分が大変だと感じていることを先輩や上司も経験してきている可能性もあります。
相談することで、解決策を見つけることができるでしょう。また、フォローしてもらうことで、次にどのように対応すればいいのかを学ぶこともできます。
周りに助けを求め、次に繋げていきましょう。
利用者や他の職員とのコミュニケーションを大切にする
常日頃から、利用者や他の職員とのコミュニケーションを大切にすることを心掛けていると、良好な関係を構築しやすくなります。
介護職は、コミュニケーションが重要な仕事です！
人と密に接する職業であるからこそ、人間関係で悩むことも多くあります。コミュニケーション不足にならないように、共通の話題を見つけたり、何気ない会話を楽しむことも大切です。
職場の人間関係が良好であれば、いざというときに上手く連携が取れ、スムーズな業務が行えます。
利用者にとっても過ごしやすい環境となるため、職場全体にとってメリットとなります。
仕事とプライベートを切り替えるスイッチを身につけておく
自分なりの仕事とプライベートを切り替えるスイッチを身につけておくことも大切です。
ずっと仕事のことを考えていると、心も体も休まりません…
責任が大きく、常に緊張感を持って業務を行う仕事であるからこそ、切り替えスイッチは重要です。
休みの日は、しっかり休息を取り、趣味を楽しむというように自分の時間を楽しむことで、仕事とのメリハリがつきます。
介護パートとして働くやりがいやメリットとは？
介護パートとして働いていると、大変なことも多いですがやりがいやメリットもたくさんあります。
こちらでは、介護パートとして働くやりがいやメリットについて5点ご紹介します。
直接感謝の言葉を言われる機会が多い
パート職員に限らずですが、介護の仕事をしていると利用者やその家族から「ありがとう」と直接感謝の言葉を言われる機会が多くあります。やはり、感謝の言葉を言われることは仕事に対するやりがいを感じられます。
介護施設を利用する高齢者は、体が思うように動かせなかったり、精神的な疾患を持っている方もいます。介護職員から受ける優しい介護サービスは、利用者にとって大きな喜びです。
介護は体力的や精神的に大変なことも多いため、利用者の家族にとっても介護職員はありがたい存在です。利用者や家族の安心した、嬉しそうな顔が見られることも仕事のやりがいの一つでしょう。
介護職未経験からでも求人が見つかる
介護パートは、未経験からでも求人が多く見つかります。
様々な施設の求人を見てみると、「未経験者歓迎」というワードを多く見かけます。特に、資格や経験がなくても応募することができます！
また、パート職員から正社員を目指すことも可能です。資格はないけど、介護の仕事に挑戦したいという方にとって、大きなメリットであると言えます。
時間の融通が利きやすい
介護パートは、正社員に比べると時間の融通が効きやすいです。
勤務時間や日数を自分の希望に合わせやすいため、家庭と両立して働きたいという方にとってもメリットであると言えます。
また、介護パートで働ける場所は数多くあり、ライフワークバランスを取りながら働くこともできます。例えば、夜勤に入ることが難しい場合は夕方までの勤務がメインとなるデイサービスや訪問介護がおすすめです。
反対に、夜勤だけ入りたいという方には、夜勤専従を募集している職場もあります。自分が希望する働き方が見つかりやすいです。
同じ職場で長期間働くことができる
介護職は、正社員やパートの他にアルバイトや派遣といった働き方もあります。
派遣の場合は契約を切られることもありますが、パート職員であれば同じ職場で長く働くことができます。
新型コロナの影響により、就職難と言われているなか、長期間働ける環境があることは非常に大きなメリットです。長期間働いていると、正社員への道も近づきます！
資格取得やキャリアアップが実現しやすい
介護パートから様々な介護に関する資格取得を目指すことができます。また、保有する資格が増えると、キャリアアップも実現しやすくなります。
国家資格である介護福祉士、ケアプラン作成を行うケアプランナー、あるいは施設の管理職を目指すことも可能です。
介護業界は、年齢や性別問わずキャリアアップしやすいため、様々な方にチャンスがあります。
パート職員として働きやすい介護施設を見つける方法
働きやすい介護施設を見つける方法についてご紹介します。
入職前に職場見学をさせてもらう
介護施設や事業所で、働きたいと考えている方は入職前に職場見学をさせてもらうことをおすすめします。
多くの介護施設や事業所は、事前に連絡をすると見学が可能です。
求人情報や外観だけでは分からない部分も確認することができます。実際に、どのような業務にあたるのか、どのような人たちと関りながら働くのかを把握することができます。
自分に合う職場であるかを確認しておくことで、働きやすい介護施設を見つけることができるでしょう。
いずれは勤務する可能性もあるため、服装や身だしなみには気をつけることが大事です。
興味がある施設の候補を複数選択しておく
介護パートとして働くにあたって、興味がある施設の候補を複数選択しておくこともおすすめします。
デイサービスや老人ホームなど様々な施設形態があり、それぞれ働き方や業務内容が異なります。
人材を求める施設は多くあるため、初めから1つに絞らずに候補をいくつか選んでみましょう。
候補の施設を比較する事で、自分に合う働きやすい職場を見つけることができます。
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施設の仕事内容や特徴を事前に把握して応募しよう
介護施設のパート職員は、実際に行う業務内容や責任の重さは正社員とあまり差がありません。
肉体的にもハードな仕事があったり、人間関係に悩む場合も多くあります。そのため、介護パートは大変であると言われることもありますが、施設によって細かい部分が異なります。
パート職員として、働きやすい施設を見つけるためには、事前に仕事内容や特徴を把握して応募することをおすすめします。 今回ご紹介したように、候補先を1つに絞らず、興味がある施設は事前に見学をしてみましょう。 また、実際にお試しで働いてみるということもおすすめの方法です。
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