介護福祉士のブランクは不安？スキルアップのための講習会や乗り越え方紹介

介護職に久々に復帰することになったものの、ブランクがあるため不安に感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。安心して働くためには、ブランクによる不安な気持ちをうまく乗り越えることが重要です。

今回では、介護福祉士でブランクがある方が抱えがちな不安や、スキルアップのためのおすすめ講習を紹介します。

ブランクの乗り越え方も解説しますので、ぜひご一読ください。

よくある介護職のブランクが不安な理由

ブランクがあるために介護職員として再び働くことに不安があるという声をときどき聞きます。経験者であるため介護職に戻りやすいと思われがちですが、実は意外と「不安」や「悩んでしまう」という声が多いようです。

ブランクがある方は一体どのような不安を抱えがちなのでしょうか？

ここからは、よくある介護職のブランクが不安な理由3つを紹介していきます。

トランスファーがうまくいかない

ブランクがある状態で介護に再就職したときの不安で、よく挙がるのが「介助の仕方」を忘れてしまっているということです。介護技術で特に大切なトランスファーはやり方にコツがあり、少し介護から離れてしまうだけで忘れてしまうこともあります。

私も産休・育休で介護の仕事を1年近くお休みしていたのですが、それだけでトランスファーの方法を忘れてしまった経験がありました。トランスファーは頭で覚えるだけでなく、何度も実践して体で覚えるものでもあるため、少し離れると忘れてしまうこともあるのです。

トランスファーは、移乗介助・排泄介助・入浴介助など、さまざまなシーンで使う大切な技術であるため、忘れてしまっていると心配や焦りの気持ちを感じてしまうことも多いようです。

介護知識を忘れている

ブランクにより、介護技術だけでなく必要な知識を忘れてしまうこともあります。介護の仕事において高齢者の疾患や介護ケアに対する知識は必須となるため、忘れてしまっていると自覚がある場合は余計に不安になってしまうかもしれません。

少し離れるだけで必要な知識を忘れてしまうのはよくあることであり、復習で賄えるため過度な心配は不要です。

経験があるゆえに初歩的なことは恥ずかしくて聞けない

ブランクがある状態で再就職するときの心配ごとで意外と多いのが、「職員に質問がうまくできない」という声です。

経験者として介護職に再就職すると、即戦力として期待されることが多く、それ故に「これくらい知っていて当たり前」と思われやすい傾向があります。そのため、ブランクがある方は実際に疑問点があっても聞きにくく、いつまで経っても解決できないという問題に悩まされるのです。

疑問点が初歩的なものであるほど「こんなことを聞いてしまうとがっかりされないか」と心配になりなかなか聞き出せない状態になります。

【ブランクに悩む方必見】スキルアップのためのおすすめ講習

ブランクがある方は一見経験者であるため、介護職としてスムーズに働きだせそうに思われがちですが、実は上記のようにさまざまなことで悩むこともあります。ブランクの悩みを解消し、自信を持って働きだすためには、必要な知識や技術をアップデートしたいところです。

そこで、ここからは、ブランクがある方向けのスキルアップできる介護おすすめ講習3つを紹介していきます。

介護福祉士実習指導者講習会

介護福祉士実習指導者講習会は、実習生の適切な指導のために、指導力や教えるコツを学ぶことができる講習会です。

3日間開催され、受講することで実習生の指導や実務研修の介護過程の講師を行うことができるようになります。介護福祉士実習指導者講習会を取得しておくことで、養成校の実習生を呼びやすくなるため、職場にも喜ばれ就職にも有利になりやすいのが大きなメリットです。

認知症介護基礎研修

認知症介護基礎研修は、認知症介護の基本が学べる研修です。

認知症ケアをチームで行うための技術や知識を学びます。実は、認知症介護基礎研修は、2024年4月から介護事業所で介護職員として従事するための必須研修となっているのです。介護福祉士や実務者研修など研修の義務付けが免除となる資格を所有していない方は、研修を受ける必要があります。

現在無資格であれば、どちらにしても介護職で働くうえで必要な研修となっているため、受講を検討してみてもよいかもしれません。

実務者研修

実務者研修は、介護現場で役立つ知識や技術を学ぶことができる研修です。

初任者研修よりもさらに深く介護を理解したい方におすすめです。また、実務者研修は一定の実務経験年数をクリアしていれば介護福祉士の受験資格が得られます。取得していることで就職に有利になったり、給料などの待遇がよくなったりするメリットもあります。

サービス提供責任者としても働くことができるため、訪問介護事業所に就職を検討している方はキャリアアップを狙うことが可能です。

介護職ブランクの乗り越え方

ブランクがある状態で介護職に再就職することに悩むシーンは意外と多いかもしれません。しかし、ご自身の工夫次第でうまく乗り越えることももちろん可能です。

私も実はブランクがある状態で介護職に再就職した経験があります。最初はみなさんと同じように、経験者ゆえのさまざまな悩みを抱えていましたが、大切なポイントを押さえるようにしたらうまく乗り越えることができました。

そこで、ここからは、私の経験も元に、介護職のブランクの乗り越え方を4つ紹介していきます。

恥ずかしがらず周りのスタッフに質問する

まず、大切なのは不要なプライドを捨てることです。周囲の目を気にして質問ができないと、疑問の解決までに時間がかかってしまいます。

初歩的なことを質問して「こんなこともわからないの」と思われたとしても、それは一瞬です。「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」という言葉もある通り、聞かないことでご自身の成長の機会を逃してしまうのです。

ご自身のこれまでのやり方と違ったとしても、まずはその方法を聞いて受け入れる姿勢も大切です。

参考書・動画で勉強する

ブランクが理由で業務に不安がある場合には、事前に介護の知識や技術を復習しておくことも大切です。その際には参考書やYouTubeの動画などで勉強すると良いでしょう。

新しめの参考書や動画に触れれば、復習だけでなく、これまで知らなかったような新しい知識や技術も身につくかもしれません。

新しく覚えたことはメモする

新しく覚えたことはなんでも吸収するようにしましょう。再就職前に得た知識や技術ももちろん大切ですが、新しい職場で覚えたことも重要です。

覚えたことを忘れないようにメモやノートにまとめる習慣をつけると、早く習得できるようになるでしょう。

単発バイトで介護現場に早く慣れる

ブランクのために、いきなり介護職員として働くことに戸惑いがある方もいるでしょう。そういった場合には、まずスロースタートとして単発バイトから始めるという選択肢もあります。

介護の単発バイトができる「カイテク」では、最短で数時間からのバイトを単発で行うことができます。お気に入りの事業所があれば、そのまま就職することも可能です。

すぐに就職して継続的に働くことに抵抗がある方は、カイテクに単発バイトで慣れたあとに再就職する道がおすすめです。

カイテクの単発バイトで徐々に介護職の感覚を取り戻していきましょう。

介護職のブランクが不安な方は講習を受けてみるのがおすすめ！

介護職のブランクの不安は、多くの方が抱えているものです。不安に思っているのは実は貴方だけではありませんので、安心してゆっくりと解決していきましょう。

ブランクが心配な方は、記事で紹介したような講習を受けてスキルアップを目指すと自信を取り戻すきっかけになるかもしれません。それでもすぐに就職するのに不安がある方は、カイテクの単発バイトでのスロースタートがおすすめです。

焦らずカイテクの単発バイトで介護の仕事に慣れて、ご自身の力を少しずつ発揮していきましょう！