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【年齢制限なし】介護福祉士は60代以降でも取れる?職場選びのポイントや転職方法も紹介!
介護福祉士の取得には年齢制限がないため、60代からでも可能です。
ただし、介護福祉士の取得には3年以上の実務経験が必要です。そのため、即座に介護系の資格を取得したい方には向いていません。
介護福祉士の有効期限や更新の有無についても解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
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60代からでも介護福祉士は取得できるが時間がかかる
介護福祉士の資格には年齢制限がないため、いつ取得しても問題ありません。実際に、60代で介護福祉士国家試験を受験する方は多くいます。
以下は、直近行われた介護福祉士国家試験の受験者の年齢割合です。
- 21~30代:26.7%
- 41~50代:23.2%
- 51~60代:20.0%
上記のとおり、ほかの年代と比較しても劣らない人数の60代受験者がいます。そのため、介護福祉士として働いている60代の方も比較的多いのが実情です。
年齢 | 割合 |
---|---|
20歳未満 | 0.1% |
20歳以上30歳未満 | 6.1% |
30歳以上40歳未満 | 16.1% |
40歳以上50歳未満 | 28.3% |
50歳以上60歳未満 | 28.6% |
60歳以上70歳未満 | 15.8% |
70歳以上 | 3.4% |
無回答 | 1.4% |
このように、60代以上の方でも介護職で活躍している方はいます。そのため、60代だからといって諦めることはありません。60代でも、これから介護職になることも、活躍することも可能です。
就職に有利!60代から取得できる介護系資格

介護福祉士の資格は年齢制限がないものの、60代以上の方が受験する場合、実務経験を積んでから取得するケースが一般的です。しかし、介護福祉士の受験要件には実務経験3年以上が必要です。
60代以降の方の中には、即座に資格取得を望む方もいらっしゃるかもしれません。そこで、ここでは60代から取得しやすい介護系の資格を紹介します。
介護職員初任者研修
介護職員初任者研修は、介護の基本的な知識やスキルを身につけるための資格です。介護の仕事を始める際の基本的な要件とされています。
初任者研修は2〜3ヶ月間の講座を受講し、筆記試験に合格することで取得できます。テストの難易度は低く、復習を怠らなければ合格できるでしょう。

介護職員実務者研修
介護職員実務者研修は初任者研修の上位資格であり、取得すると介護福祉士の資格に繋がります。高度な介護技術や医療的ケアに関する知識を学ぶことができます。
実務者研修を修了すると、介護職の専門性を示すことができます。取得条件は特にないため、最初に実務者研修を受ける方もいます。

介護福祉士は60代以降も活躍できる?
介護業界では、60代以降も介護福祉士として現場で活躍する方が増えています。少子高齢化に伴う人手不足により、年齢に関係なく即戦力となる人材が求められているからです。
また、企業側もシニア層の雇用促進に積極的であり、定年延長や再雇用制度を導入する介護施設が増加傾向にあります。60代だからといって不利になることはなく、豊富な人生経験や人間的な深みが介護の現場で大いに活かされるのです。
年齢問わず活躍できる環境が整っている
近年、多くの介護事業所では年齢にとらわれない人材登用が進んでいます。現場では「60代以上歓迎」「シニア活躍中」といった求人も多く見られ、実際に60代・70代で働くスタッフも珍しくありません。
また、無理のない業務配分や日勤のみのシフト調整、時短勤務など、高齢者でも働きやすい環境が整備されています。本人の体力や希望に応じて柔軟な働き方が選べることが、長く活躍できる理由の1つです。
定年延長やシニア採用を導入する事業所が増えている
厚生労働省の方針により、介護施設では定年を65歳以上に延長したり、シニア人材の積極採用を推進したりする動きが加速しています。
こうした制度改革により、60代以降でも正社員として雇用されるチャンスが広がっています。特に、これまで介護職に従事してきた経験者にとっては、即戦力として重宝される傾向が強いです。
参考:厚生労働省「高年齢者雇用安定法の改正~70歳までの就業機会確保~」
再雇用制度で70代以降も活躍できる
定年を迎えたあとも働き続けたい方には、再雇用制度が有効です。多くの介護施設では、定年後に再雇用契約を結び、パートや契約社員として引き続き勤務できる仕組みを整えています。
70代でも現役で働く方は珍しくなく、週数日の勤務や短時間勤務など、自分の体調や生活スタイルに合った働き方を実現できます。体力に自信のある方や社会とのつながりを保ちたい方にとって、再雇用制度は大きな支えとなるでしょう。
介護福祉士として60代以降も働くメリット
60代以降も介護福祉士として働くことには、主に4つのメリットがあります。日本全体で介護人材の不足が深刻化しており、年齢に関係なく貴重な戦力として期待されています。
人手不足により年齢関係なく求められる
介護業界では慢性的な人手不足が続いており、60代以降のベテラン人材も現場から強く求められています。
第8期介護保険事業計画の介護サービス見込み量等に基づき、都道府県が推計した介護職員の必要数を見ると、2023年度には約233万人(+約22万人(5.5万人/年))、2025年度には約243万人(+約32万人(5.3万人/年))、2040年度には約280万人(+約69万人(3.3万人/年))となった。
※ ( )内は2019年度(211万人)比
※ 介護職員の必要数は、介護保険給付の対象となる介護サービス事業所、介護保険施設に従事する介護職員の必要数に、介護予防・日常生活支援総合事業における従前の介護予防訪問介護等に相当するサービスに従事する介護職員の必要数を加えたもの。
上記のとおり、介護業界では最大で約5万人の人材不足が発生しています。そのため、求人情報には「年齢不問」「シニア歓迎」といった文言が並び、年齢による足切りはほとんどありません。
若手が少ない職場では、シニア職員の存在がチームの安定に寄与するケースも多く、即戦力として期待されています。経験を活かしながら、無理のない範囲で貢献できる点が大きなメリットです。
経験や人間性が利用者との信頼関係構築に活きる
介護の現場では、技術だけでなく「人としての関わり」が非常に重要です。60代以降の介護福祉士は、人生経験に裏打ちされた落ち着きや包容力があり、高齢の利用者からの信頼を得やすい傾向にあります。
また、自らも加齢を経験しているため、利用者の気持ちに寄り添った支援ができる点も強みです。利用者だけでなく、同僚や家族からも「頼れる存在」として信頼されることが多いです。
生活リズムを保ちつつ社会とのつながりを感じられる
定年後も働き続けることで、生活のリズムを維持し、孤立を防ぐことができます。仕事を通じて社会との接点を持つことは、認知症の予防や心の健康にも良い影響を与えるとされています。
特に介護職は、人との関わりが中心の仕事であり、日々のコミュニケーションから生きがいを感じる方も少なくありません。
週数日や短時間勤務など、無理のない働き方で継続することで、精神的な充実感を得やすくなります。
再雇用や短時間勤務など柔軟な働き方ができる
多くの介護施設では、60代以降の職員に向けて再雇用制度や時短勤務制度を整えています。体力や家庭の事情に配慮しながら働ける環境が整っており、週2~3回の勤務や午前のみ・午後のみといったシフトも選択可能です。
アルバイトやパートとして復職することで、無理なく収入を得られるのも魅力の1つです。ライフスタイルに合わせた働き方を実現しやすい点は、シニア層にとって大きなメリットです。
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介護福祉士として60代以降も働くデメリット
60代以降も介護福祉士として働くことは可能ですが、いくつかの課題も存在します。メリットとあわせてデメリットも理解し、自身の状況に合った働き方を見つけることが大切です。
体力的な負担が大きくなる
介護現場は身体介助が中心となるため、体力面での負担が避けられません。特に入浴介助や移乗介助などでは腰や膝に負荷がかかり、60代以降の職員にとっては疲労が蓄積しやすくなります。
また、利用者の安全を確保するためには常に集中力も必要となり、身体と精神の両方に負荷がかかる仕事です。
長時間勤務を避けたり、軽度介護の現場を選ぶなどの対策が必要です。
新しい知識や機器の操作に慣れる必要がある
介護業界ではICTの活用が進んでおり、記録用のタブレット端末や見守りセンサーなどの操作が求められることも増えています。60代以降の職員にとっては、こうした新しい機器や記録システムに対する苦手意識が壁となる場合があります。
また、認知症ケアや介護予防など最新の知識の習得も必要とされ、継続的な学びが不可欠です。職場によっては研修制度が整っていないこともあるため、サポート体制の有無を確認しましょう。
年齢による昇給・キャリアアップのチャンスが限られる
多くの事業所では、キャリアアップを見据えた昇進や昇給が40〜50代までに集中しており、60代以降はポジションの空きが少ない傾向があります。再雇用制度での勤務も、報酬や待遇が限定的になることが多く、モチベーションの維持が難しくなる場合もあるでしょう。
今後も長く働きたいと考える場合は、定年制や昇給制度、キャリアパスの柔軟性などを事前に確認しておくことが重要です。
夜勤やシフト勤務が体調に悪影響を及ばすリスクがある
夜勤や不規則なシフト勤務は、加齢に伴う体力の低下や睡眠の質の悪化と相まって、体調を崩す要因になりがちです。60代では、生活リズムの乱れが高血圧や不眠症などの健康トラブルにつながることもあります。
特に夜勤明けの疲労感が抜けにくくなることが多いため、夜勤なしの職場や日勤限定の求人を選ぶことが、健康を守るうえでの現実的な選択肢になります。

60代でも介護職として働きやすい職場選びのポイント

60代から介護の仕事をする際、体力的な心配を抱えている方もいるでしょう。そこで以下では、60代未経験からでも働きやすい職場選びのポイントを紹介します。具体的には以下のとおりです。
夜勤がない
60代から介護の仕事をする方は、夜勤のない職場を選びましょう。介護夜勤はワンオペの場合も多く、仮眠を取れない可能性があります。休憩時間が取れる職場でも、年齢を重ねると体力が回復するまでに時間がかかります。
日中の仕事に影響するので、なるべく夜勤のない職場を選ぶのがおすすめです。
教育体制が整っている
60代は体力だけでなく、知力に不安を抱えている方もいるのではないでしょうか。そのため新しい仕事をする際には、周りのサポート環境が整っている職場がおすすめです。
教育体制に力を入れている施設であれば、資格取得の支援を受けられる場合があります。またマンツーマン指導や定期的なミーティングをし、積極的にサポートしてくれます。
60代未経験から介護職を始める方は、ぜひ教育体制の整った職場を選んでみてください。
勤務時間を柔軟に対応してもらえる
60代未経験から働く際は、勤務時間を柔軟に対応してもらえる施設かどうか確認しておくのがおすすめです。60歳以上から働く方は、すでに定年を迎えている方も多くいます。そのためフルタイムではなく、週3日労働や短時間勤務を希望している方も多いでしょう。
職場を選ぶ際は労働時間をどこまで許容してもらえるか確認しておく必要があります。
仕事内容がハードではない
仕事量がどれほどなのかも、60代から介護現場で働く際には重要です。業務が多い職場では、1日中入浴介助を担当したりバタバタとスケジュールをこなしたりする施設があります。
60代の方にとっては、体力的にキツく感じるでしょう。そのため、仕事内容を事前に把握しておくことが大切です。
60代介護福祉士におすすめの職場

60代からでも働きやすい職場の特徴は以下のとおりです。夜勤のない職場や利用者数の少ない施設を紹介します。
デイサービス
デイサービスは、日中のみ介護サービスを提供する施設です。そのため夜勤に入りたくない方にはおすすめです。
自立度の高い方も多く、入浴介助や排泄介助の負担が少ない傾向にあります。50〜60代から働く方も多いので、現場にも馴染みやすいです。

訪問介護
訪問介護は、利用者の自宅に訪れて身体介護や生活支援を提供するサービスです。勤務時間を選択できる職場も多いので、無理なく働き続けられます。
未経験から訪問介護を選ぶ方は、まず介護系の資格を取得しておきましょう。

グループホーム
グループホームは認知症の方を対象とした施設です。定員数は18名で、最大2ユニットまでなので、比較的緩やかに業務を進行できます。
普段から自炊をしていない方は、業務に慣れるまで時間がかかるでしょう。

60代でも無理なく働ける介護福祉士の働き方
60代からの介護福祉士としての働き方は、体力や生活リズムを考慮しながら無理のないスタイルを選ぶことが重要です。自身の健康状態やライフスタイルに合った働き方を見つけることで、長く安心して現場に立ち続けることができます。
日勤のみで働く
夜勤を避け、日勤のみで働ける介護現場を選ぶことで、体への負担を大きく軽減できます。特にデイサービスや訪問介護などは、日中中心の業務が多く、比較的落ち着いた環境で働けることが特徴です。
また、決まった時間帯で働けるため生活リズムを崩さずに済み、健康管理がしやすくなります。求人サイトでも「日勤のみ」「夜勤なし」などの条件で検索できるため、事前に勤務時間をしっかり確認することが大切です。
単発バイトで働く
定期的な勤務に不安がある方には、1日単位の単発バイトがおすすめです。介護施設や訪問介護事業所では、急な欠員を補うために単発での人材募集が行われることも多く、スキマ時間を有効に活用しながら働くことが可能です。
特に「カイテク」などの単発バイトアプリを活用すれば、スマホから手軽に求人を探し、予定に合わせて柔軟にシフトを組むことができます。自分のペースで働きたい60代にとって理想的な働き方といえるでしょう。

60代から介護職に転職する際のコツ

60代から介護職になるにあたり「自分も面接に受かるの?」と悩んでいる方もいるでしょう。そこでここでは、60代から介護職に転職する際のコツを紹介します。具体的には以下のとおりです。
培ってきた経験をアピールする
60代まで培ってきた職歴や経験は、介護職に就く際に役立ちます。前職で培ってきたコミュニケーション能力やリーダーシップなどは重要なアピール材料です。過去の経験が多い分、若い方にはないメッセージを面接時に伝えられるでしょう。
60代から転職する際は、実績や経験を積極的にアピールしていくのがおすすめです。
学ぶ態度をもつ
謙虚な姿勢を持って仕事に取り組むことが60代の方には大切です。自分に仕事を教えてくれるのは、20〜30代の若い職員ばかりです。年下から指導を受ける機会がなかった方は、イラッと来ることもあるでしょう。しかし職員も人間なので、態度の悪い方には教えようとは思えません。
相手が明らかに間違っているときは伝えるべきですが、基本的に教わったことをすぐ実践して学ぶ態度を忘れないことが大切です。
できないことは伝える
年齢を重ねてくると、できないことを「わからない」と言えなくなる傾向があります。そのため上司に確認できず、業務を進めてしまう方もいるのではないでしょうか。
しかし、介護現場での失敗は、利用者の命にかかわるケースがあります。わからないことは素直に伝えて、職員に教えてもらいましょう。

60代の介護福祉士に関するよくある質問
60代介護職に関するよくある質問は以下のとおりです。
60代以降でも介護の仕事はできる?
定年を迎えても再就職することは可能です。
すでに介護職に勤めている方は、再雇用制度を活用すれば定年後でも雇用を継続できます。そのため、60代以降の方でも介護職として働けます。
60歳の介護職の給料は?
60歳以降の介護職の給料は以下のとおりです。
- 60~64歳:323万4,800円
- 65~69歳:289万5,200円
- 70歳~:268万4,500円
60歳~64歳の平均年収で単純計算すると、月給は約27万円です。

介護福祉士の資格に有効期限はある?
介護福祉士の資格に有効期限はありません。過去に資格を保有していれば、60歳になってからも有効です。
介護職の平均年齢は?
介護職の平均年齢は約49歳前後とされており、50代・60代も多く活躍しています。特に介護現場ではミドル・シニア層の比率が高く、60代でも違和感なく勤務できる環境が整いつつあります。年代が近い利用者と接することで、信頼関係を築きやすいという強みもあります。
介護士は何歳まで働ける?
法的には明確な年齢制限はなく、本人の健康状態と勤務先の規定次第で70代以降まで働くことも可能です。近年は定年延長や再雇用制度を導入する施設も増えており、柔軟な働き方が選べるようになっています。無理のない勤務形態を選ぶことで、長く続けられる仕事です。
60代以降でも介護福祉士を取得して転職できる!
介護福祉士には有効期限や年齢制限はないので、60代以降でも取得できます。ただし、介護福祉士を取得するには時間がかかります。そのため他の介護系の資格を保有していれば、就職や転職には困りません。
また60代以降は体力に不安を抱えている方もいるでしょう。勤務時間を優遇してもらえる職場や介護負担の低い施設を見つけるのがおすすめです。
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