経験が浅くても大丈夫！デイサービスで看護師業務につくための必要スキルとは？

デイサービスでの看護業務はバイタル測定や服薬管理だけだと思い、「経験が浅くてもできるのでは？」と考えている方もいるでしょう。しかし、デイサービスには医師が常駐しておらず、看護師も少人数でケアを行います。デイサービスでの具体的な業務を知らないで転職活動をすると、入社後に失敗してしまうケースも少なくありません。

今回では、看護師がデイサービスで求められるスキルを紹介します。

デイサービスだけでなく、経験の浅い看護師でも勤められる事業所や仕事の探し方がわかるのでぜひ最後までご覧ください。

デイサービスの看護師は経験が浅くてもできるが、実務経験は必要

デイサービスでの看護業務は、バイタル測定や救急搬送の対応が多いため、未経験の看護師でもできると考えている方も少なくありません。実際、デイサービスに勤めるには、病棟やクリニックでの経験が1年以上求められます。

また、看護師にしかできない医療行為業務としては、インスリン注射や摘便などがあります。看護師の臨床経験が求められるため、病棟勤務のような経験が必要です。

デイサービスは看護師の人員が少ない傾向にあります。少人数で多くの利用者に対応しなくてはいけないため、幅広い看護業務を行います。

最低でも1〜3年以上の看護業務の経験があると、デイサービスに就職・転職することが可能です。

デイサービスで看護師をするうえで必要なスキル

デイサービスで求められる看護スキルは以下のとおりです。

• 健康管理
• 医療的ケア
• 介護スキル

それぞれ解説します。

健康管理

健康管理はデイサービスの看護業務の中では重要な仕事です。デイサービスの看護師は、バイタルチェックや口腔ケア、記録の記入など、日常的なケアのサポートも役割の一環です。高齢者は若年層と比べて健康面の変化が日々変わるので、高齢者への体調に関する理解が求められます。

実際の現場で高齢者の健康管理や利用者と関わった経験が必要です。

医療的ケア

デイサービスには医師が常駐していないため、看護師が医療的ケアを実施します。具体的には以下のような医療行為を実施します。

• 薬の管理・投薬
• インスリン注射の実施
• 摘便

デイサービスで行う医療的ケアは、臨床経験を積んでいないと実施するのが難しい処置です。デイサービスの利用者は介護度が低いからといって、対応が簡単なわけではありません。

介護スキル

デイサービスに在籍する看護師にも介護スキルが求められます。看護師も排泄介助や食事介助など、介護職をサポートする場面があります。介護スキルは病棟勤務での経験があると身につけられるでしょう。病院には高齢者も入院しているため、身体介護を必要とする方がいます。

病棟で経験を積んでからデイサービスに就職すれば、即戦力の人材として採用されます。

デイサービス以外で経験が浅くても働ける事業所

ここでは、デイサービス以外で経験が浅くても勤められる介護施設を紹介します。

具体的には以下のとおりです。

• デイケアサービス
• 特別養護老人ホーム
• 有料老人ホーム
• 訪問入浴

それぞれ解説します。

デイケアサービス

デイケアサービスは、要支援・要介護者が日帰りで利用できる介護サービスです。理学療法士や作業療法士によるリハビリテーションを行ったり、クイズやボードゲームなどのレクリエーションを実施します。業務内容はデイサービスと大きく変わらず、服薬管理や医療行為に加えて介護職のサポートも実施します。

病院のような大きな医療処置は行わないので、看護師経験が1〜3年以上あれば勤めることができるでしょう。

特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームは、要介護度3以上の方が終末期まで居住する施設です。特別養護老人ホームでは、摘便や床ずれの処置のような医療行為を実施します。しかし、医療的ケアよりも、入浴介助や食事介助などの介護を行う機会が多くあります。

経験が浅くても働ける特別養護老人ホームを見つけることは可能です。

有料老人ホーム

有料老人ホームは、高齢者が日常生活を送れるように作られた施設です。「介護付」「住宅型」「健康型」と3つに分かれており、利用者の身体状況に合わせた入居が可能です。利用者の数は30〜50人と少ないため、医療行為を行う機会は少ないでしょう。

看護師経験が3年未満でも、転職できる可能性はあります。

訪問入浴

訪問入浴で求められる看護師業務は、バイタルチェックや記録業務、身体介護です。基本的な看護業務と介護経験があれば、勤めることが可能です。ただし、1日に多くの利用者宅に足を運んだり、介護度の高い方の入浴介助を行ったりします。

体力に自信のある方には、訪問入浴での勤務がおすすめです。

デイサービスの1日の流れ

デイサービスでの大まかな1日の流れは以下のとおりです。

【デイサービスの1日の流れ】

9時〜：朝礼
9時15分〜：送迎
10時30分〜：バイタルチェック
11時〜：入浴、朝のレクリエーション
12時〜：食事
13時30分〜：入浴、昼のレクリエーション
16時〜：帰宅

看護師は、朝のバイタルチェックや昼食時の服薬管理などを行います。入浴時には、皮膚に異常のある方や処置が必要な利用者の対応も実施します。

経験の浅い方がデイサービスの求人を探すには

これからデイサービスに勤めたい方は「どのように求人を探せばいいの？」と考えている方もいるでしょう。そこでここでは、経験の浅い方が求人を探せる方法を紹介します。

具体的には以下のとおりです。

• 友人や知人の紹介
• 介護派遣サイトに登録する
• 単発バイトアプリを活用する

それぞれ解説します。

友人や知人の紹介

デイサービスの仕事は、友人や知人を通じて見つけることが可能です。友人や知人は、あなたの仕事ぶりや人柄を把握した上で、仕事を紹介してくれます。そのため、紹介を受ける職場との相性が良い場合があります。

職場の仕事内容や雰囲気なども具体的に紹介してもらえるので、働く前に詳細な情報を知ることができます。

介護派遣サイトに登録する

介護派遣サイトに登録することで、自分の経験に応じたデイサービスの仕事を紹介してもらえます。介護派遣サイトには、専門のキャリアサポーターが在籍しています。あなたのスキルや経験、興味・関心などをヒアリングしてくれるので、条件に合った職場が見つかるでしょう。

手厚いサポートを受けながら求職活動を進めたい方にはおすすめです。

単発バイトアプリを活用する

デイサービスの看護職を見つけるには、単発バイトアプリも有効な手段です。単発バイトアプリは、仕事を探している看護師と求人を募集している事業所をマッチングするサービスです。看護師業務を募集している事業所に応募すれば、最短1日から仕事を見つけることができます。マイナンバーカードや運転免許証を登録するだけなので、応募方法も簡単です。

介護派遣会社のように、履歴書やキャリアアドバイザーとの面談もなく仕事を始めたい方にはおすすめです。

デイサービスで働くには一定の実務経験が必要！

デイサービスの看護師は、服薬の管理や投薬などの医療行為を実施する仕事です。介護職のサポートも行うため、身体介護の経験が求められます。そのためデイサービスの看護師になるには、病棟での臨床経験が必要です。最低でも1〜3年以上の経験があれば、さまざまな事業所の看護師求人にも応募できます。デイサービスで働きたい方は、まず看護師の経験を積んでから挑戦しましょう。