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入浴介助で身体を洗う順番は?正しい手順や注意点を徹底解説!

入浴介助は「3大介護」と呼ばれるほど、介護業務の中でも重要な仕事です。新人職員は入浴介助を行う際、まずは身体を洗う順番を最初に覚える方が多いでしょう。

今回では、入浴介助の際の身体を洗う順番を紹介します。

利用者様の状態に合わせた入浴介助方法や、入浴介助の注意点も合わせて解説いたしますので、ぜひ参考にしてみてください。

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目次

入浴介助の手順

まず入浴介助の一連の流れについて紹介します。

入浴前:バイタルチェックと準備物の確認

入浴前には、利用者の体調を必ず確認しましょう。血圧や体温、脈拍などを測定し、普段より著しく高い・低い数値が出た場合は無理に入浴させず、中止の判断も必要です。

準備物としては、バスタオル・着替え・洗身用具(ボディソープ、スポンジなど)を事前に整えておき、動線に無駄が出ないよう工夫します。

特に冬場は浴室の温度差によるヒートショックに注意が必要です。室温・浴室温ともに適温を保ち、事前の声かけで不安を軽減しましょう。

脱衣・移動介助:安全に浴室に誘導する

脱衣時には利用者の羞恥心に配慮し、カーテンやパーテーションで視線を遮ります。衣類の着脱は、麻痺がある方は健側から脱がせ、患側から着せる「健脱患着」の原則に従いましょう。

移動は手すりや歩行器を使い、転倒リスクが高い方には移乗用リフトや車椅子を活用します。移動中も常に声をかけながら、利用者の不安を取り除き、安全第一で介助しましょう。

入浴中:声かけをしながら洗身・洗髪を行う

入浴中は常に「声かけ」を意識しながら、安心感を与えることが大切です。「今から右腕を洗いますね」など、具体的な動作を伝えることで、利用者も心の準備ができます。

洗髪ではシャワーの水温を確認し、顔に水がかからないように注意しましょう。

洗身は末梢から中枢に向かって、腕→胸→腹→脚→背中の順が一般的です。

力加減はやさしく、皮膚の状態や褥瘡の有無も同時に観察しましょう。

湯舟への移動と浸かる際のポイント

湯舟に移動する際も、転倒に注意しながらサポートします。足元が不安定にならないよう、滑り止めマットを敷きましょう。

湯温は38〜40度が適温とされ、心疾患や高血圧のある方は短時間の部分浴が望ましいこともあります。浴槽への出入り時には、足元からゆっくりとお湯に慣れさせ、急な体温変化を避けましょう。

立位が不安定な場合は浴槽台やシャワーチェアを活用すると安心です。

入浴後:拭き取り・着衣・水分補給を丁寧に行う

入浴後は、湯冷めしないように迅速に体を拭き、乾燥しやすい部位には保湿剤を塗布します。着替えは脱衣所を温かく保った状態で、無理のない体位で介助しましょう。

着衣後は水分補給を促し、脱水や立ちくらみを予防します。入浴は体力を消耗するため、ベッドや椅子に座って安静にする時間も設けてください。

また、全身状態や皮膚の異常があれば記録し、必要に応じて医療職へ報告します。

入浴介助で身体を洗う順番

入浴介助の洗う順番を紹介します。

洗身をする際は、末端から中心にかけて洗うのが基本です。

末端から中心にかけてお湯をかける

突然身体の中心から湯をかけてしまうと、利用者さんは驚いてしまいます。そのため、湯を末端から中心へかけましょう

上半身は手先から肩へ、下半身はつま先から大腿部へと向けてかけていきます。

手先やつま先で湯に触れさせた際に、熱さを感じたらすぐに温度を調整してください。

洗髪をする

洗髪をする際は、利用者さんの体調を確認し、声かけをしながら進めましょう。いきなり髪の毛を洗い始めると、利用者さんは驚いてしまいます。

頭を洗う時は、頭皮を傷つけないよう、指の腹を使うことがポイントです。また、両手で洗うのではなく、片方の手で頭を支えながら洗髪してください。

高齢者は首の力が弱っているので、両手で頭を洗うと頭部に大きな負担がかかってしまいます。

洗身をする

洗身をする際は、心臓への負担を少なくするため、末端から中心へと洗っていきましょう。障害のない利用者さんの場合は、自立支援を促すため、洗える部分は自分で洗ってもらいましょう。

高齢者の身体を洗う際のポイントは、強くこすらないことです。泡立てた石鹸を使って、優しく洗ってください。

皮膚が薄く、強くこすると破れる可能性があります。

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利用者の状態に合わせた入浴介助の方法

ここでは利用者さんの状態に合わせた介助方法を紹介します。

状態や状況に合わせた介助を身につけましょう。

心疾患を抱えている方はシャワー浴

心臓疾患を抱えている方には、身体の負担を少なくするためにもシャワー浴がおすすめです。シャワー浴でも一般的な入浴方法と同様、末端から中心に向かって水をかけていきます。

シャワー浴は一般的な入浴よりも身体が冷えやすいため、利用者さんが寒がっていないか確認しましょう。

どうしても湯船への入浴を希望する方がいたら、自己判断せず、医療職やケアマネージャーと相談のうえ、入浴対応を考えていきましょう。

体調が優れない方は部分浴か清拭

体調が優れない利用者さんの場合は、部分浴や清拭を実施しましょう。

部分浴とは、手先や足先のみを洗う入浴方法です。部分浴をすると、体調が優れない方でも爽快感を得られます。皮膚を清潔に保つこともできるので、おすすめです。

清拭は、蒸しタオルや石鹸のついたタオルを使用して身体を拭くことです。55〜60℃程度のタオルで清拭を実施すると、マッサージやリラックス効果があります。

清拭をする際は、室内で行うことが多いので、室温や高齢者のプライバシーに配慮しましょう。

入浴介助の基本的な注意点

入浴時の注意点を紹介します。

入浴には危険が伴うので、注意点を確認して介助にあたりましょう。

転倒に注意する

入浴介助時には転倒に注意しましょう。浴室の床は濡れているため、滑りやすくなっています。利用者さんを浴室内で誘導する際には、身体を支えることを忘れないでください。

浴室の床を定期的に拭き、事前に事故を防ぐことも必要です。

声かけを忘れない

入浴時には、必ず声かけを行いましょう。浴室では水を扱うので、利用者さんも不安になりやすいです。

「お風呂場に行きますね」「シャワーをかけますね」といったように、次に行う動作を事前に伝えましょう。

声かけをすることで、自身の次の動作の確認にもなります。

利用者から目を離さない

入浴介助中は、利用者さんから目を離さないよう心掛けましょう。目を離した隙に大きな事故につながる可能性があります。過去には、利用者さんが浴槽内で足を滑らせ、溺れてしまった事故も起きています。

入浴介助中は、利用者さんのそばから離れないようにしましょう。

高齢者の状態に応じた入浴介助の留意点【疾患・身体機能別】

高齢者のなかには、以下のような状況の方を入浴介助する場面があります。

どの利用者さんにも対応できるよう、留意点を押さえておきましょう。

感覚機能が低下している方には温度チェックに気をつける

高齢者の中には、疾患や加齢の影響により皮膚の感覚機能が低下している方がいます。感覚機能が低下すると、温度を感じにくくなり、やけどのリスクが増します。湯温を確認する際には、介護職が先にチェックしてください。

利用者さんにいきなり湯をかけるのは危険ですので、絶対に避けましょう。

運動機能が低下している方を介助する際は麻痺側を支える

麻痺のある利用者さんを入浴介助する際には、麻痺側を支えながら介助する必要があります。

麻痺側は、健側(非麻痺側)と比べて力が入りにくい状態となります。立ち上がる際や浴槽へ入る際には、麻痺側を支えながら介助してください。

健側の動きを活かすためにも、自分で洗える部分は洗っていただきましょう。

心肺機能や呼吸器機能が低下している方には湯船の浸かり方に気をつける

心肺機能や呼吸器機能が低下している方は、湯に入ると身体に負担がかかります。そのため、胸より上が水面に出る半身浴を推奨いたします。また、湯に浸かる時間も配慮する必要があります。

長湯にならないよう、入浴時間には注意してください。

ストマを使用している方は医療職と連携して対応する

ストマとは、手術によって人工的に作られた排泄器官のことです。これにより、腸や尿道が腹部の外に造られます。ストマのある方が入浴する際には、以下の点に注意してください。

  • ストマの周りの皮膚がただれていないか確認する
  • 食事から2時間ほど時間を空ける
  • 排泄物を収容できる袋(パウチ)を装着する
  • パウチが破れていないか確認する

パウチ内の排泄物の取り扱いは医療職にしか行えないため、ストマを使用している方のケアは、看護師や医師と協力しましょう

入浴介助の洗う順番に関するよくある質問

入浴介助に関するよくある質問を紹介します。記事を読み進めるなかで気になる点がある方は、ぜひ確認してみてください。

入浴介助は末梢から中枢の順番で洗うのはなぜ?

入浴介助は末端から中心へと洗うのが基本です。いきなり中心から洗い始めると、血流が一気に心臓へ流れてしまい、身体に負担を与えてしまいます。

心疾患を抱えている方は、発作を起こすリスクもあるので、湯をかけるときも末端から中心へと進めましょう。

入浴介助の陰部の洗い方は?

陰部の洗浄はプライバシーと羞恥心に最大限配慮して行う必要があります。女性は前から後ろへ、男性は包皮をむいてから洗浄するなど、解剖学的な正しい方向での洗浄が基本です。

感染予防の観点からも、陰部は最後に洗うのが望ましく、専用のタオルやスポンジを使いましょう。皮膚トラブルや発赤、臭いの有無も確認し、必要があれば看護職と連携を取ることが重要です。

入浴介助の顔の洗い方は?

顔の洗浄は、目や鼻、口に水が入らないよう細心の注意が必要です。温かい濡れタオルを使って優しく拭うか、洗顔用の泡ソープを使い、よく泡立ててから額→頬→鼻→口元と順に洗っていきます。

拭き取りの際は乾いた柔らかいタオルを用い、皮膚をこすらないように気をつけましょう。高齢者は皮膚が薄く乾燥しやすいため、洗浄後に保湿ケアを行うと皮膚トラブルの予防になります。

看護において体を洗う順番は?

看護の現場においても、身体を洗う順番は同じです。末端から中心へ向けて洗いましょう。

入浴介助の際に準備する物は?

入浴介助の際に準備する物は、以下のとおりです。

  • バスタオル
  • 着替え(オムツやパッド)
  • 石鹸・シャンプー
  • スポンジ
  • 入浴用エプロン
  • 手袋

石鹸やシャンプーは利用者さんによって、自分で好みの物を持参する場合があるので、臨機応変に対応しましょう。

正しい洗う順番と安全な介助で入浴をサポートしよう

これから入浴介助に関わる方は、何から学べばいいかわからないかもしれません。

まずは、入浴介助の基礎である身体の洗い方を身につけることをおすすめします。洗身の順番や洗髪の方法を理解しておけば、利用者さんの身体に負担を与えずに入浴介助が行えます。

事故がないよう進めていくことが、入浴介助を学ぶ上で大切です。

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