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【看護師必見】勉強会に相応しいテーマ例や決め方の注意点について解説!
長年の看護師経験を持つ方は、時折院内や病棟内の勉強会を主催する役割を担うことがあります。しかし、開催する側になると、どのようなテーマを選ぶべきか悩む方も少なくないでしょう。
勉強会を担当する方は、ぜひこれらの情報を参考にしてみてください。
勉強会のネタを決める時の注意点
勉強会では他のスタッフの関心を集め、今後の業務に活かせるような内容にすることが重要です。
こちらでは、看護師の勉強会のネタを決める際の注意点を3つご紹介します。
誰でも分かる内容はNG
勉強会のテーマを決める際は、一般的で誰でも知っているような内容を避けるべきです。
勉強会は貴重な時間を占めるため、それが有意義なものであることが重要です。自己学習で得られる知識や日常業務で経験する事項をテーマとして取り上げるのは基本的に避けるべきです。
参加するメンバーにとって勉強会が有意義な時間となるようなテーマの選定と準備に努めてみてください。
参加するメンバーに合わせたネタを選定する
病棟によっては、特定の参加メンバーを対象として勉強会を開催することもあります。
これは、新人看護師のみを対象としたり、全ての看護師を対象としたりする場合があります。このような場合、内容は参加対象のメンバーのニーズに合わせて選ぶことが重要です。これにより、参加者の困難を解消し、より実践的なスキルを習得する機会を提供できます。
参加メンバーに制限がない場合、経歴や立場に関わらず全ての看護師が利益を得られるように、内容の選定や進行に工夫が求められます。
対象を広げすぎるネタは避ける
テーマを広範に取り扱うと、その内容が具体性を欠いてしまう可能性があります。
そのため、テーマはある程度絞り込むことが必要です。具体性が欠けた、内容の薄い勉強会では、新しい学びが得られず、その開催や参加に意味がなくなってしまいます。
勉強会の内容が看護の現場で直接活用できるように、具体的なテーマを選択することが重要です。
看護師の勉強会に相応しいテーマ5例
これらの注意点を踏まえた上で、次に実際に勉強会のテーマを決定していきましょう。
ここでは、看護師の勉強会に適したテーマを5つ紹介します。
どのテーマを選択すべきか迷っている方は、このリストを参考にしてみてください。
心電図の読み方
心電図の読み方は、多くの看護師が苦手と感じるテーマです。
心電図はあらゆる病院や病棟で使用される機器であり、勉強会のテーマとして適しています。その読み解きと適切な対応には、解剖生理学を含む深い理解が必要です。
重要性と緊急度の高さから、多くの看護師がこのテーマをしっかりと理解したいと考えています。
所属する病棟で看る疾患とその看護について
自分が所属する分野の知識は、確実に身につけておくべきです。
勤務している病棟でよく遭遇する疾患やその看護について、勉強会で共有することで、全スタッフのスキル向上が期待できます。疾患やその看護に関する知識は、独学で学ぶのに限界があると感じる方も多いでしょう。
勉強会では、教科書や参考書を超えた深い内容を取り上げることを心掛けてみてください。
ME機器(人工呼吸器やモニター等)の操作方法
人工呼吸器、モニター、人工透析器などのME機器の取り扱いについて、多くの看護師が苦手意識を持つことは少なくありません。
ME機器の操作は、実際に行って初めて覚えることができるものですが、多忙な業務の中では練習する時間がなかなか取れません。そのため、操作方法を勉強会で学ぶことを望む看護師は多いでしょう。
勉強会で実際に機器の操作を試したり、臨床工学技士に説明を依頼することで、より実践的な内容を取り上げることが可能になります。
病棟で使用する薬剤について
薬剤の分野は、日々進化し続け、ジェネリックの導入など変化が絶えない領域です。
これは経験豊富な看護師でさえ、理解するのが難しいと感じることが多いです。病棟によっては、使用頻度の高い薬剤が異なるため、特定の種類を絞って勉強会のテーマとすることが有効です。また、薬剤師に説明を依頼することもおすすめします。
効能や副作用、使用上の注意点など、現場で直接役立つ知識を学ぶことを心掛けましょう。
急変対応
急変対応は、どの現場でも看護師にとって重要なスキルであり、絶えず学び続ける必要があります。
特に経験が少ない看護師の中には、急変対応にまだ慣れていないため、スキル不足を感じている方も多いでしょう。そのため、勉強会ではシミュレーション教育としてこのテーマを取り扱うことを推奨します。
定期的なトレーニングにより、緊急時に迅速かつ適切な判断と行動が取れるようになります。
看護師の勉強会のネタ決めに悩んだ時のポイント
勉強会のテーマ決定に悩んだ時、どう進めれば良いのか迷う方は多いでしょう。
もしテーマを決定するのが困難な場合、いくつかの重要なポイントを覚えておくことで、資料作成がスムーズに進むでしょう。
ここでは、看護師の勉強会のテーマ選びで迷った時に役立つ3つのポイントをご紹介します。
インシデント報告をヒントにする
勉強会のテーマがなかなか決まらない場合、院内や病棟内で発生しているインシデントの内容を確認してみると良いでしょう。
インシデントが発生する原因として、環境の問題だけでなく、看護師のスキル不足が挙げられることもあります。その原因となっている要素を検討し、改善が必要かどうかを考えてみましょう。
これらのトピックを勉強会のテーマとして取り上げることで、看護師のスキル向上だけでなく、同様のインシデントの再発防止にもつながります。
新人看護師が疑問に思うことをテーマにする
勉強会のテーマ選びにおいて、新人看護師の視点に焦点を当てるのも一つの有効な手段です。
経験の長い看護師は自然とスキルを磨いてきますが、新人看護師はまだ業務に慣れておらず、多くの疑問を抱えていることが多いでしょう。そこで、新人看護師が持つ疑問や不安を勉強会のテーマ選びのヒントとすることを考えてみてください。
そのテーマを勉強会で扱うことで、新人看護師だけでなく経験豊富な看護師も新たな学びを得て、知識を深める機会となります。
医療・看護系の雑誌や本を参考にする
看護師は日々進歩する医療や看護の知識・技術を常にアップデートしていく必要があります。
そのための情報源として有効なのが医療・看護系の雑誌や本です。これらには新しいエビデンスが掲載されており、これを勉強会のテーマとして取り上げることで、病棟内の看護スキルを向上させるきっかけとなります。
全員で意識的にスキルをアップデートしていくことが重要です。
参加するメンバーが現場ですぐに実践できる内容を取り上げよう
看護師の勉強会は、常に進化する知識や情報を更新するために不可欠です。
それゆえ、時間を投資して実施する際には、自己学習で理解できるような内容ではなく、現場で直接適用可能なテーマを選ぶことが大切です。また、参加するメンバーのニーズに応じて対象を絞り込むことも重要なポイントとなります。
勉強会の担当者として、今回紹介したテーマを参考にしてみてください。