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【年収600万円も可能?】ケアマネージャーが給与を上げるために必要な4つのこと

今までの介護業界では「ケアマネージャーの給与が上がらない」と言われてきましたが、近年では動向が変わりつつあります

マイナビ介護職が運営するメデイア「介護の未来ラボ」によると日本介護支援専門員協会の柴口里則会長は「今後はケアマネージャーの処遇改善に力を入れて将来的には年収500万円を目指したい」と表明していました。

介護報酬改定の議論が続くなか、本記事を読まれている方は、ケアマネージャーの年収は600万円くらいを望んでいる方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は

  • ケアマネージャーの給与は上がるのか
  • ケアマネージャーの給与を上げる方法

などを解説します。

これからケアマネージャーを目指す方やすでにケアマネージャーとして活躍している方にとっても参考になる内容なので、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

目次

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ケアマネージャーで年収600万円は可能?【現実は厳しい】

結論から言うと、ケアマネージャーで年収600万円に到達するのは難しいと言えます。

その理由について以下の3つの観点から紹介します。

  • ケアマネージャーの平均年収
  • ケアマネージャーのボーナス
  • 他の職種との違い

それぞれ具体的に解説します。

ケアマネージャーの平均年収

「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、

定処遇改善加算取得事業所のケアマネージャーの給料は、35万6,310円となっています。

35万6,310円を12か月で計算すると、年収は430万円前後となります。

【ケアマネージャーの年収】

  • 月収35万6,310円 × 12か月 = 年収427万5,720円

国税庁のデータによると、一般的な会社員の年収は461万円と言われています。

会社員と比べるとケアマネージャーの給与はやや低く、年収500万円〜600万円には届かないのが実情です。

ケアマネージャーのボーナス

「賃金構造基本統計調査」によると、

ケアマネージャーの年間賞与額は65万円です。

ケアマネージャーの年収と合わせると、492万5,720円になります。

【ケアマネージャーの年収と年間賞与】

  • 年収427万5,720円+年間賞与65万円=492万5,720円

ケアマネージャーは65万円以上の賞与を手にすれば、日本介護支援専門員協会の柴口里則会長が目指す年収500万円に到達できます。

平均年収と年間賞与を合わせても、ケアマネージャーで年収600万円を目指すのは非現実的と考えられます。

他の職種との違い

「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果」をもとにした特定処遇改善加算取得事業所のケアマネージャーと他の福祉職と給料は以下のとおりです。

  • ケアマネージャー:35万6,310円
  • 介護職員:32万3,190円
  • 看護職員:37万1,340円
  • 生活相談員・支援相談員:34万4,790円
  • 理学療法士・言語聴覚士・作業療法士:35万1,110円

ケアマネージャーの給与は他の福祉職と比べても高い傾向にあります。

年収600万円には満たないものの、福祉職で高収入を目指すならケアマネージャーがおすすめです。

ケアマネージャーの給与が上がりにくい3つの理由

ケアマネージャーの給与が上がりにくい理由が3つあります。

  • 介護報酬で給与が決まる
  • 経営が苦しい事業所がある
  • 介護職の賃上げが優先されている

この章では、福祉職が抱えている現状からケアマネージャーの給与が上がりにくい理由を解説します。

介護報酬で給与が決まる

ケアマネージャーの給与は介護報酬が大きな割合を占めています。

現在の介護保険制度では、要介護度1・2が1,043単位、要介護度3・4・5が1,353単位となります。たとえば要介護度1の利用者が10人で要介護度3の利用者が20人いたとすると、ケアマネージャーの給与の内訳は以下のとおりです。

【ケアマネージャーの給与の内訳】

要介護度1(1,043単位)×10人=10,430
要介護度3(1,353単位)×20人=27,060
1,0430単位×介護報酬(10倍)=104,300
2,7060単位×介護報酬(10倍)=270,600
=37万4,900円

国民健康保険団体連合会から約2カ月後に支給される介護報酬と合わせると、ケアマネージャーの給与は約37万円です。

年収にすると、約440万円なので年収600万円は難しいでしょう。

経営が苦しい事業所がある

介護事業所が経営難となり、職員に高い給与を払えないのが実情です。

介護ニュースメディアの「JOINT」によると、2015年から2021年の間に多くの通所介護事業所で赤字が続いています。また福祉医療機構(WAM)の調査では 2020年度と比べて利用者 1 人1 日当たりのサービス活動収益は低下しているというデータがあります。つまり利用者の人数は減っているにもかかわらず、職員の人数は変わらないので給与を上げることができない事業所が増えているのです。

介護事業所の経営状況が好転しない限り、ケアマネージャーの給与は上がりにくいでしょう。

介護職の賃上げが優先されている

介護職には処遇改善加算制度といった待遇を改善する制度が設けられていますが、ケアマネージャーは対象外です。

厳密には居宅介護事業所のケアマネージャーは対象外となっており、特別養護老人ホームや介護老人福祉施設のような施設介護で働いているケアマネージャーは対象となっています。しかし処遇改善加算の恩恵を受けているケアマネージャーはまだ少ないのが現状です。

日本介護支援専門員協会の柴口里則会長の発言にも合ったように、今後はケアマネージャーの処遇も見直される方向ですが、明確な施策は上がっていません。

ケアマネージャーで年収600万円に近づくための4つの方法

ケアマネージャーでも年収600万円に近づくための方法を4つ紹介します。

  • 転職する
  • 管理職につく
  • 副業をする
  • 独立をする

継続的に続けていけば年収600万円以上獲得できる方法なので、ぜひ参考にしてみてください。

転職する

ケアマネージャーで年収600万円に近づくためには転職するのがおすすめです。とくに居宅介護事業所に勤めている方は、施設介護のケアマネージャーに転職することで給与が上げられます。

居宅介護事業所は受け入れられる利用者の人数は、35人までと決まっていますが施設介護は100人まで担当できます。また処遇改善加算の恩恵や、夜勤のある施設もあるので諸手当で年収500万円以上は稼げるでしょう。

管理職に就く

部長やマネジメント職に就くことで、年収を上げられます。管理職の給与は約35万円〜40万円と言われています。諸手当がつけば、年収500万円以上は可能です。

マネジメント能力やリーダーシップが求められますが、管理職に就くことはケアマネージャーが年収を上げる方法の一つです。

副業をする

副業をしてケアマネージャー以外の収入源を得ることで、年収600万円以上が目指せます。

ケアマネージャーにおすすめの副業は、ブログやYouTubeです。ブログやYouTubeは、ストック型の収入が得られるからです。

ストック型の収入とは、仕組みや一定のコンテンツ数を作れば自分が稼働しなくても収入が得られるビジネスモデルのことを指します。ブログやYouTubeは、コンテンツを作り閲覧数や再生数が上がれば寝ている間にも収入が得られます。

ケアマネージャーが副業をするとなると、終業後や休日の数時間を利用することが多いでしょう。そのため少ない労力で稼げる副業がおすすめです。

もちろん向き不向きがあったり稼げるまで努力が必要だったりしますが、今よりも年収を上げたい方は、ぜひ取り組んでみてください

独立をする

独立には2つの道があります。

ひとつは居宅介護事業所を設立し、ケアマネージャーとして独立する方法です。

居宅介護事業所で利用者を受け入れられる人数は35人までと決まっているので、月収は30万円〜40万円、年収にすると450万円〜500万円前後とおおむね予想できます。

もうひとつの方法は、副業を伸ばして独立する方法です。

ブログやYouTubeなどの個人事業で成果を出せば、収入は青天井です。長期的に取り組む必要がありますが、「絶対に年収600万円以上にいきたい」と考えている方はぜひ副業を成功させて独立する道を選んでみてください。

自身の力を高める方法を考えていく!

ケアマネージャーが年収600万円以上まで稼ぐ方法を紹介しました。

ケアマネージャーで大きく収入を上げるには、管理職になったり副業を始めたりといくつか方法がありますが、自身のスキルを磨き続けることが大切です。

ケアマネージャーの管理職研修に参加したり副業の知見を学んだりしながら少しずつ自身のスキルを上げていくことで、年収も上げられます。

ケアマネージャーで年収600万円以上を目指している方は、ぜひ今回紹介した方法を試してみてください。

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