【キャリアガイド】言語聴覚士に向いている人の特徴とは？

言語聴覚士は事故や病気によって言語障がいや声が出しづらくなった方に、検査や訓練・指導をするお仕事です。

言語聴覚士になる方のなかには「自分自身には向いているのか」と気になっていませんか？

本記事では

• 言語聴覚士に向いている人の特徴
  
• 言語聴覚士に向いていない人の特徴

などを紹介します。

「理学療法士の適正があるか知りたい」「理学療法士に必要な勉強は？」などを気になる方は、ぜひご確認ください。

言語聴覚士に向いている4つの特徴

言語聴覚士に向いている人には以下の特徴があります。

• コミュニケーション能力が高い
• 協調性がある
• 患者さんや家族のニーズを汲み取れる
• 粘り強く患者さんと向き合い続けられる

言語聴覚士を目指している人は、ぜひ参考にしてください。

コミュニケーション能力が高い

言語聴覚士にはコミュニケーション能力の高さが求められます。

言語聴覚士は、言語機能に関わる専門職です。そのため患者さんのなかには、病気やケガによって上手く話せない方もいます。言語聴覚士にとって、会話や身振り手振りでコミュニケーションを取ることは重要な仕事のひとつです。

コミュニケーションにより患者さんの心を開くことで、リハビリの方針や結果も変わってきます。また、理学療法士や介護職と患者さんのリハビリの方針を考えるため、積極的に発言をしたり話を聞いたりする必要があります。

人とコミュニケーションを取るのが好きな方や苦痛に感じない方は、言語聴覚士に向いています。

協調性がある

言語聴覚士の仕事は、他職種と連携をしながらリハビリを行います。医師や看護師などと情報共有をしながら協力をして、患者さんと向き合うことが求められます。

ときにはリハビリの方針で意見が合わないこともあるでしょう。自分の意見がチームと違っても、患者さんにとって最良な選択を優先します。

言語聴覚士には、チームのなかでいい関係を構築できる能力が必要です。

患者さんや家族のニーズを汲み取れる

言語聴覚士は、高齢者や言語障がいを抱えた人が患者さんとなります。そのためなかには言葉で上手く伝えられなかったり、信頼関係が構築できずに心を開いてくれなかったりすることもあるでしょう。

言語聴覚士には患者さんと上手くコミュニケーションができなくても、相手の思いや考えを察する力が必要です。

患者さんの情報を調べ、どのような人なのか、どのくらいまで回復したいのかを知る力が求められます。また、患者さんと家族の間で求めているリハビリのゴールが違うこともあります。

双方の意見を聞き、家族が何を求めているかを考え、お互いのニーズを把握し無理のないリハビリ計画を策定していきます。

粘り強く患者さんと向き合い続けられる

粘り強く患者さんと向き合える人は、言語聴覚士に向いています。言語聴覚に関するリハビリは時間を要すからです。

たとえば脳卒中後の患者さんの多くは失語症、構音障がいによる言語障がいや聴覚障がいを抱えています。そのため、上手く話せなかったり上手にものを噛めなかったりします。

言語聴覚士は患者さんの症状や現状を把握し、動作の訓練や指導を行う必要があります。患者さんに寄り添いながらリハビリをしていかなくてはいけません。

長期的なリハビリ計画をコツコツと続けられる人は、言語聴覚士に向いているでしょう。

言語聴覚士に向いていない3つの特徴

言語聴覚士に向いていない人の特徴を3つ紹介します。

• 一人で仕事をするのが好き
• 共感能力が低い
• 大きな成果をすぐに得たい

自分自身に当てはめながら考えてみてください。

一人で仕事をするのが好き

言語聴覚士の仕事は、医師や看護師と連携をして仕事を進めていきます。リハビリ計画や会議に参加をして他職種と一緒に患者さんのリハビリの方針を考えていきます。

患者さんに機能訓練やリハビリ動作の指導をするのも、一人で完結する仕事ではありません。

「モクモクと作業をするのが好き」というような人には言語聴覚士は向いていないでしょう。

共感能力が低い

言語聴覚士は、言葉で上手く伝えるのが難しい患者さんの気持ちを理解する力が求められます。

リハビリをしているときの表情や態度から「無理をしていないか」「もう少し続けられるか」などを汲み取る必要があります。

「障がいを克服したい」という患者さんの想いに寄り添う気持ちが大切です。そのため、共感力が低いと患者さんの想いに気付けずに、自分本位なリハビリを続けてしまう可能性があります。

「あまり他人に関心がない」と感じている方は、言語聴覚士に向いていないでしょう。

大きな成果をすぐに得たい

言語障がいや聴覚障がいのリハビリは長期計画です。患者さんの変化に対応しながらゆっくりと行う必要があるので、すぐに結果が出ないでしょう。

計画通りのリハビリを無視したり、「こうしたら早く結果が出るかもしれない」と自分勝手に進めてはいけません。

大きな成果を早く得たいと考えている方は、言語聴覚士には向いていないでしょう。

言語聴覚士に関するよくある質問

言語聴覚士に関するよくある質問を紹介します。

• 文系出身でも言語聴覚士になれる？
• 言語聴覚士に向いていないと思ったらどうすればいい？
• 職場でストレスを感じたらどうしたらいい？

それぞれ具体的に解説します。

文系出身でも言語聴覚士になれる？

言語聴覚士には文系でも理系でもなれます。高校では文系と理系に別れますが、言語聴覚士養成校の入学試験は文系科目・理系科目どちらを修了していても受けられるからです。

ただ言語聴覚士を目指すのであれば、耳鼻科学や解剖学などの理系科目や言語学や臨床心理学などの文系科目の知識が必要となります。

受験対策では、理系と文系のどちらも勉強しておきましょう。

言語聴覚士に向いていないと思ったらどうすればいい？

福祉や医療系の仕事は以下のようにいくつかあります。

• 看護師
• 理学療法士
• 作業療法士
• 介護職

言語聴覚士に向いていないと思ったら、上記の職業を目指すのもいいでしょう。

「性格的に向いていない」と感じたら、ほかの分野に目を向けていくしかありません。

言語聴覚士の養成校に入る前に見学に行ったり、実際に会いに行ったりして早い段階で決めるのをおすすめします。

職場でストレスを感じたらどうしたらいい？

職場でストレスを感じたら、上司や管理職に相談をしましょう。あなたからのヒアリングを通して、働き方の改善をしてくれる可能性があるからです。

上司や管理職に相談をしても動きがない場合は、早めの転職をおすすめします。

転職エージェントを活用すれば、面接の日程調整や希望に沿った転職先を紹介してくれるので、働きながらでも準備できます。

患者さん一人ひとりに向き合える方は言語聴覚士に向いている！

言語聴覚士に向いている人の特徴を紹介しました。

言語聴覚士には、コミュニケーション能力や共感能力といったスキルが求められます。また、患者さんや他職種と協力しながらリハビリ計画を進められる人は向いています。

「自分には向いていないかも」」と感じた方は、言語聴覚士の養成校や職場に足を運んでみてください。実際に働いている人の様子や意見を聞くことで、仕事内容を具体的にイメージできるはずです。

ぜひ参考にしてください！