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デイサービスの年末年始|営業状況と介護職の勤務実態を解説
年末が近づいてくると「年末年始のデイサービスはどうなるの?」と多くのご家族が不安を感じるのではないでしょうか。
介護が必要なご家族を抱えていると、デイサービスが休みになったときの介護負担を考えるのは自然なことです。
施設が利用できないときや、急な体調変化を起こしたときの心配は尽きません。
また、利用する際の確認ポイントや代替サービスの探し方、介護職の勤務実態まで解説します。
年末年始を迎えるご家族や、複数サービスを検討している方、介護職の年末年始の勤務状況が気になる方も参考にしてください。
デイサービスは年末年始に休業する場合が多い(とくに12/29〜1/3)
事業所の方針によりますが、12月29日〜1月3日まで休業するデイサービスは多い傾向です。
一般企業と同様に介護事業所も労働環境を整えるため、年末年始は休業する場合があります。
また年末年始は職員の確保が難しく、通常どおりのサービス提供が困難になりがちです。
そのためデイサービスに限らず、小規模な施設ではスタッフ数が限られているため、長期の休業を設定せざるを得ません。
しかし大規模な施設では交代制のシフトを組みやすく、年末年始も営業できる場合があります。
また利用者のニーズに応えるため年末年始も営業する施設も存在します。
施設の規模や運営体制、地域の需要によって休業期間は変わるのが実情です。
【体験談】
以前勤めていたデイケアサービスでは、三が日(1月1日〜3日)は休業していました。
ただ別の職場にいた際、常設されていたデイサービスでは年末年始も営業していたので、事業所の方針によると考えられます。
年末年始に営業している3つの施設・事業所
年末年始に営業している3つの事業所は以下のとおりです。
- ショートステイ(短期入所生活介護)
- 小規模多機能型居宅介護
- 訪問介護
デイサービス以外の選択肢を知っておくことで急な介護ニーズにも対応できます。
ショートステイ(短期入所生活介護)
ショートステイは宿泊をともなう介護サービスのため、365日体制で運営されている施設が多くあります。
年末年始に自宅での介護が難しい場合や、介護者が休息を取りたい際に適したサービスです。
ただし年末年始は予約が集中しやすいため、早めの予約が必須です。
小規模多機能型居宅介護
小規模多機能型居宅介護は、通い・訪問・泊まりの3つのサービスを一体的に提供する施設です。
通常利用している方であれば、年末年始も柔軟にサービスを受けられる可能性があります。
ただし、小規模多機能型居宅介護と利用契約していることが前提で、急な泊まりのみの利用ができません。
また宿泊サービスについては、通いサービス利用定員の1/3から9名までという基準が設けられています。
施設によって受け入れ可能な人数が異なるため、宿泊希望者が多い年末年始では、定員に達して利用できない場合もあります。
そのため事前に担当のケアマネジャーや施設に相談しましょう。
訪問介護
訪問介護は利用者の自宅でサービスを提供するため、施設の営業日に左右されにくいのが特徴です。
事業所によっては年末年始も通常どおり営業しているところがあり、食事介助や排せつ介助などの生活支援を受けられます。
ただし、訪問介護も年末年始は通常より料金が高くなる場合があります。
また、家事援助サービスの休止や利用時間の制限を設けている事業所もあるので、事前の確認が必要です。

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年末年始にデイサービスを利用する際のポイント
年末年始のデイサービス利用には、通常と異なる準備が必要です。
ここでは、サービスをスムーズに利用するための3つのポイントを解説します。
これらを押さえておくことで、年末年始も安心して介護サービスを受けられます。
休日事情は2〜3か月前に確認しておく
デイサービスの年末年始の営業状況は、2〜3か月前に確認するのがおすすめです。
なぜなら年末年始は予約が集中し、直前では希望日で利用できない可能性が高いためです。
そのため、10月中旬〜11月初旬には12月末・1月初めの施設の予定を把握しておくとよいでしょう。
事業所によっては年末年始の営業日程を早い時期に決定するため、早めの問い合わせで有利な予約枠を確保できます。
施設が満室でもキャンセル待ちをしておく
希望する施設が満室だった場合でも、キャンセル待ちの登録をしておきましょう。
年末年始は予定変更が発生しやすく、空きが出る可能性があります。
体調不良や、家族の都合で直前にキャンセルが出るケースも少なくありません。
キャンセル待ちを複数の施設に登録しておけば、利用できる機会が増えます。
空きが出た際に連絡をもらえるよう、施設側に連絡先を伝えておくことも忘れないでおくのがポイントです。
よく利用する施設と良好な関係性をつくっておく
施設とは良好な関係性を築いておくと、年末年始に予約する際、優先的に配慮してもらえる可能性があります。
施設側も、継続的に利用してくれる方を優先したいと考えるのは自然なことです。
日頃から施設のスタッフとコミュニケーションを取り、感謝の気持ちを伝えている方は、柔軟に対応してもらえる可能性があります。
利用者さんも年末年始を安心して過ごせるので、利用施設とは良好な関係をつくっておきましょう。
年末年始にデイサービスが休みの場合の対策
年末年始にデイサービスが休みの場合、以下のような対策をしておくのがおすすめです。
- ケアマネジャーへ相談する
- 代替サービスを探しておく
- 緊急時の連絡先を確認しておく
これらの対策を知っておくことで、年末年始も安心して過ごせます。
ケアマネジャーへ相談する
ケアマネジャーは地域の介護資源を熟知しているため、利用者の状況に応じた最適な代替サービスを提案してもらえます。
普段担当しているケアマネジャーに相談すれば、利用者さんの様子やご家族の状況を熟知しています。
入浴を希望している方には訪問入浴サービス、一時的に預けられる場所を探している方にはショートステイと、要望に沿った事業所を紹介してもらえるはずです。
利用しているデイサービスが休みと知ったら、なるべく早めにケアマネジャーに相談しましょう。
代替サービスを探しておく
自身でもデイサービスの代わりとなる代替サービスを探しておくことが大切です。
ショートステイや訪問介護、小規模多機能型居宅介護が候補になります。
自宅近くの施設や、年末年始も営業している事業所をいくつかピックアップしておくことで、ケアマネジャーへの相談もスムーズにいきます。
満室になりやすい年末年始に施設を確保するためにも、代替サービスを探しておくことは重要です。
緊急時の連絡先を確認しておく
休業中に体調急変などの緊急事態が起きた際、迅速に対応できるようにするため、緊急時の連絡先を事前に確認しておきましょう。
普段の緊急連絡先がケアマネジャーだとしても、年末年始は休業している可能性が高めです。
そのため、かかりつけ医の救急連絡先や救急医療センターの電話番号など、複数の関係先を控えておくと安心です。
これらの連絡先を家族全員で共有し、すぐに確認できる場所に掲示しておくことで、慌てずに対応できます。
年末年始に別の事業所を利用する際の流れ
年末年始に別の事業所を利用する際の流れは以下のとおりです。
- ケアマネジャーに相談する
- 新規施設と相談する
- アセスメントをおこなう
- ケアプランの作成
- サービス担当者会議を実施する
- ケアプランの同意・交付
- サービス事業者と契約
- モニタリングの実施
現在のケアプランに含まれていない事業所を利用するには、正式な手続きを踏まなければサービス費用の介護保険適用が受けられません。
そのため年末年始のみの利用でも、新規利用時と同じく、ケアマネジメントの一連の流れをおこないます。
アセスメント(課題分析)やサービス担当者会議を実施し、サービス事業者との契約をします。
そのためにも繰り返しになりますが、ケアマネジャーに早めに相談しておくことが重要です。
デイサービスの年末年始に関する質問
デイサービスの年末年始に関するよくある質問は以下のとおりです。
- デイサービスの祝日事情はどうですか?
- 介護職は年末年始に休めますか?
- 年末年始に休みたい場合の方法はありますか?
- 介護職は年末年始に勤務すると手当がもらえますか?
デイサービスの祝日事情はどうですか?
年末年始以外の祝日におけるデイサービスの営業状況は、施設によって対応がわかれます。
多くのデイサービス(デイケアサービス)では、お盆やゴールデンウィーク、通常の祝日(成人の日、敬老の日など)も営業する施設が多い傾向です。
ただし利用者さんや職員が少ない場合は、入浴介助がなかったり普段と異なるプログラム(午前利用のみなど)を実施したりするケースもあります。
介護職は年末年始に休めますか?
介護職が年末年始に休めるかは、働いている施設や雇用形態により異なります。
特別養護老人ホームやグループホームのような24時間365日体制でケアが必要な人がいる場合は、年末年始も通常どおりのシフト勤務になるでしょう。
また、雇用形態によっても年末年始の勤務状況は変わります。
正社員は勤務が求められることが多い一方、パートやアルバイトは希望を考慮してもらいやすい傾向があります。
【体験談】
特別養護老人ホームに正社員で勤めていた頃は、年末年始に休んだことはほとんどありません。
自身(または既婚者)の実家が遠方の方は帰省するため、休まれていました。
そうではない場合も、早めに伝えることで希望休を取ることは可能です。
年末年始に休みたい場合の方法はありますか?
年末年始に休みたい介護職の方は、上司やシフト担当者に早めに希望を伝えるのがおすすめです。
たとえば、10月中旬までに年末年始の休暇希望を伝えていれば、施設側はほかの職員と調整する時間が取れます。
ただし、入所施設で働く場合は完全に休業できないため、年末年始のどちらかは出勤が必要になるケースが多いことを理解しておきましょう。
介護職は年末年始に勤務すると手当がもらえますか?
施設独自で特別手当を用意している場合があり、年末年始に勤務すると手当が支給される可能性があります。
たとえば三が日に出勤すると、1日あたり5,000〜1万円程度もらえる場合があります。
手当の金額は施設や雇用形態によって異なるため、就業規則や雇用契約書で確認してください。
まとめ:年末年始にデイサービスを利用する際には早めの確認を!
年末年始のデイサービス利用には、通常以上の準備と計画が求められます。
多くの施設では12月29日〜1月3日まで休業するため、早めの確認と代替サービスの検討が必要です。
その際には、ケアマネジャーへの相談や事前予約をしておくのがおすすめです。
また介護職の方も施設形態や雇用形態によって勤務状況は異なりますが、早めにシフト希望を伝えることで仕事と休暇のバランスを取りやすくなります。
年末年始は家族が集まる大事な時期だからこそ、計画を早めに立て、利用者も介護者も安心して過ごせる環境を整えましょう。
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