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介護職員に必要とされている「観察眼」を磨く方法と変化に気づくコツを解説

介護職員には観察眼が重要です。介護職員における観察眼とは、利用者の変化に気づくことです。

高齢者は体調が優れなかったり気分が悪かったりしても自ら発信するのがむずかしい場合があります。

病状によっては命を落としてしまうこともあるでしょう… そのときに身近で過ごしている介護職員の観察眼が必要とされるのです。

今回では、観察眼の身につけ方や高齢者を観察するポイントを解説します。

これから介護職を目指される方や現役の介護職の方にとっても役立つ内容となっているため、ぜひ最後までご覧ください。

目次

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介護職員に求められる観察眼を身につけるには

高齢者の変化に気づく観察眼を身につけるには、どのようにしたらいいのでしょうか?

ここでは、変化に気づくために必要な視点や判断の仕方を解説します。「観察眼を介護に活かしたい」と考えている方は、実践してみてください!

普段の様子をよく見ておく

高齢者の普段の様子を見ておくのは大切です。介護職員は高齢者と過ごす時間が多いため、なるべく普段からちょっとした変化にも気づくように心がけておきましょう。それはポジティブな変化でも問題ありません。たとえば髪の毛を切った方を見かけたら「髪を切りましたね」と声をかけてみてもよいでしょう。

高齢者の日常の小さな変化に気づく意識を持っていると、何かあったときにも不審な点に気づけます。

客観的に判断する

高齢者の態度は客観的に判断するようにしましょう。客観ではなく主観で判断してしまうと、誤った判断をしてしまうからです。

高齢者が食事を摂るのを拒否した場合、「ご飯を拒否して食べなかった」というのは客観的な事実ですが、「嫌がって食べなかった」となると主観的な意見です。実はお腹が痛かったかもしれないし、お腹が空いていなかったのかもしれません。

主観的に判断するのは観察眼の邪魔になってしまうので、高齢者の様子を客観的に捉えるようにしましょう。

職員と情報交換や情報書を読んでおく

継続的に職員との情報交換や既往歴・生活態度が書かれている情報書を読んでおくのも重要です。

高齢者の身体の様子は日々変化しているため、昨日まで元気だった高齢者も突然体調が悪くなっていたり薬が変更されて副作用が出ていたりすることあります。

常に変化する状況を理解するには、職員とカンファレンスを行い情報共有や高齢者の情報を把握しておくことが大切です。

申し送り書を読んで前日に起きたことを確認しておくのも観察眼が身につくポイントです!

介護職員が観察眼を磨くために必要なスキル「傾聴」とは

他者の話をきくスキルとして傾聴というのがあります。

傾聴をすることは、観察眼を磨くために必要なスキルの一つです。

傾聴とはどのように行うのでしょうか?

具体的に解説していきます。

相手の話を否定せずに聞く

相手の話に対して共感的な態度で聞くことが傾聴の第一歩です。

共感的な態度とは相手の話が自分にとって納得のいく意見でなくても、初めから否定するのではなく、なぜそのように感じているのか関心を持って聴くことです。そして聴き手も相手の話の内容がわからないときは質問をし、真意を確認します。

高齢者の心の訴えや考えが見えるようになり、客観的に相手の考えを捉えられます。

会話ではなく対話をする

相手の話を否定せずに聞くことができたら、次に対話を意識してみましょう、

対話とはお互いの理解を目的としたコミュニケーションのことです。対話と意味が間違われやすい会話は、ちょっとしたおしゃべりや情報交換のことを指します。

会話も関係性を保つうえでは重要ですが、観察眼を磨くには対話が大切です。たとえば、高齢者の方が「今日はちょっと具合が悪い」と言ったら、具合の悪いという発言をどのような意味で使ったのかを考える必要があります。身体が痛いのか、気分が落ち込んでいるのかによって対応が変わるからです。

対話を通して言葉の意味を共有することが観察眼を磨く方法の一つです。

話を聞いていることを非言語で相手に伝える

高齢者の話を聞いているときは非言語のコミュニケーションをとることを忘れないでください。

非言語コミュニケーションとは相槌をしたり目線を送ったりし、話を聞いていることをアピールすることです。

非言語のコミュニケーションを取らずに話を聞いていると、「この人は話を聞いていない」と感じ取られ、信頼を築くことができません。心を閉ざされてしまうと、高齢者の真意がわからないので観察眼は意味がなくなってしまいます。

つい忙しいときなどは非言語コミュニケーションを怠ってしまいますが、一度落ち着いて対応をするのも大切です。

利用者の異変にすぐに気づくための観察ポイント

高齢者の異変に早く気づくために、身体的変化の観察も常にする必要があります。

ここからは、高齢者の異変が起きる状態をいくつか解説します。観察ポイントを抑えて、高齢者が危険な状態になる前に気づけるようなりましょう!

顔色が悪い

顔色が悪いといった表情の変化は大事な観察ポイントです。

たとえば以下のような症状がある場合は注意しましょう。

  • 顔色が青ざめている
  • 唇が紫色になっている
  • 表情がこわばっている

顔色の変化は最もわかりやすい変化なので、気づいた際にはすぐに現場のリーダーや医療職に報告しましょう。

言動や行動がいつもと違う

普段と何かしぐさや口調が違う場合は、すぐに状況を報告しましょう。高齢者の方は、言葉で伝えることは苦手です。

とくに職員や家族が自分よりも若いと、「恥ずかしい」という気持ちを持っています。また認知症を抱えている方の場合は、自分の思いを伝えるのがむずかしいです。

怒りやすかったり部屋から出てこなかったりして普段と何か違うと思ったら早めに相談しましょう。

食事や水分量が少ない

食事や水分量が少ない場合は、様子観察する必要があります。

とくに食事量が少ないときには本人に食べていない理由を聞き、高齢者の様子を現場ですぐに共有しましょう。

水分量が少ないときは高齢者本人から訴えがない場合でも、脱水を起こしている可能性があります。

食事量や水分量は正確な情報が求められるため、記録はわかりやすく客観的な事実が伝わるように数字で表記して伝えましょう。

実は重大な病気を起こしていることもあるので、医療職との連携をすばやく行うことを意識してみてください。

排泄が少ない

尿や排便の回数が異常に少ない場合も脱水の疑いがあります。

また本人がトイレに行っているにもかかわらず、排泄が行われていないときには、脱水もありますが便秘などの問題も考えられます。

排泄の問題を抱えていると、態度や表情にも変化が出ます!

「様子がおかしい」と感じたら、排泄はしっかり行われているか記録を確認する意識をもつことは観察眼を養ううえでは大切です。

「なにか変」と感じたらすぐに情報共有を

介護職が観察眼を磨くための具体的な方法や高齢者の異変に気づくためのポイントを解説しました。

小さな変化でも介護職の「何か普段と違うな」という観察眼はかなり信憑性があります。なぜなら、高齢者の情報や日常生活を知っているからです!

長く時間を過ごす介護職だからこそ気づけることがあるので、それを見落とさずに業務にあたり、様子に違和感があったらすぐに情報共有をしましょう。

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