ジャンル別記事
初任者研修は働きながらでも取れる?資格の特徴やスクール選びのポイントを解説
介護職員初任者研修をどのように取得すればいいか悩んでいる方もいるでしょう。
無資格のまま介護の仕事をしていても、給与が低かったりキャリアアップの機会を逃したりと、将来的な損失につながってしまいます。
スクールの選び方やコースの種類なども解説するので、働きながらでも通える学習方法が明確になるはずです。
最後まで読むことで、介護職員初任者研修の資格に関する不安や疑問が解消され、自信をもって資格取得に踏み出せます。
介護職員初任者研修は介護資格の入門講座
介護業界で働くために必要な基礎知識と技術を学べる入門資格が、介護職員初任者研修です。
この資格は、介護職のスタートラインに位置づけられており、未経験者でも安心して介護の世界に踏み出せる内容となっています。
具体的には、介護保険制度の仕組みや高齢者とのコミュニケーション技法を、座学とグループワークなどを通して学んでいきます。
介護職員初任者研修は、介護職をするうえで大切な知識やスキルを取得できる資格です。
介護職員初任者研修の特徴
ここでは、介護職員初任者研修の特徴を紹介します。
- 未経験・無資格からでも取得できる
- 働きながら取得しやすい
- 修了試験の合格率が高い
介護職員初任者研修は、幅広い年齢層や職業の方が挑戦できる資格です。
未経験・無資格からでも取得できる
介護職員初任者研修は受験資格に制限がありません。
年齢や学歴、職歴に関係なく誰でも受講できるよう、基礎から丁寧に学習できるカリキュラムが組まれています。
例えば「介護とは何か」「高齢者の尊厳について」など、介護職に就く前に必要な心構えや考え方から学んでいきます。
そのため介護経験がない方が、介護業界へ転職する方が取得する資格に選ばれているのです。
介護職員初任者研修は未経験者にとって最適な入門講座といえるでしょう。
働きながら取得しやすい
介護職員初任者研修には、柔軟な学習スケジュールが用意されており、現在の仕事を続けながらでも資格取得を目指せます。
多くのスクールでは、平日夜間コースや土日集中コース、週1回コースなど、受講者のライフスタイルに合わせた選択があります。
そのため、会社員の方は夜間コース、子育て中の方は土日コースを選択するなど、自分が通いやすいペースで受講することが可能です。
「介護職員初任者研修を働きながら取得したい」という方は、以下の記事も参考にしてみてください。

修了試験の合格率が高い
介護職員初任者研修の修了試験は合格率が90%以上と高いので、しっかり受講すれば合格できる内容です。
試験は選択式や記述式で、授業で学んだ基本的な内容から出題されます。
認知症の症状や介護技術の基本、緊急時の対応などが問われますが、講師が重要ポイントを丁寧に説明してくれます。
そのため、介護職員初任者研修の修了試験は、授業を真面目に受けていれば合格できる試験です。
【体験談】
修了試験の前に講師の方がテスト範囲を詳細に教えてくれます。
対策講座もカリキュラム内の時間に組み込まれており、不合格になる可能性はかなり低いといえます。
介護職員初任者研修と他資格の違いは?費用や科目から紹介
ここでは、介護職員初任者研修と以下の資格の違いを紹介します。
- 介護職員初任者研修とホームヘルパー2級の違い
- 介護職員初任者研修と介護職員実務者研修の違い
介護職員初任者研修と似た資格が多いので、混乱しないためにも確認しておきましょう。
介護職員初任者研修とホームヘルパー2級の違い
ホームヘルパー2級は2013年に名称が変わり、介護職員初任者研修となりました。
そのため現在は、ホームヘルパー2級に相当する資格が、介護職員初任者研修となっています。
ホームヘルパー2級は座学中心でしたが、初任者研修では演習時間が増加し、実技練習に重点が置かれています。
そのため、車いすへの移乗介助や食事介助などの実技演習が充実しており、現場ですぐに活用できる技術を身につけることが可能です。
それぞれの資格の特徴は以下のとおりです。
【介護職員初任者研修とホームヘルパー2級の違い】
介護職員初任者研修 | ホームヘルパー2級 | |
---|---|---|
総時間数 | 130時間(講義と演習一体) | 130時間(講義+実技+実習) |
科目数 | 10科目 | 9科目 |
実習の有無 | 原則なし | あり(30時間) |
筆記試験の有無 | あり | なし |
追加科目 | 認知症の理解 | なし |
取得期間 | 1〜3か月 | 1〜3か月 |
対応できる業務範囲 | 多様の施設に対応 | おもに訪問介護 |
料金 | 約5~8万円(スクールや地域、キャンペーンにより幅あり) | 5~10万円程度(現在は新規取得不可) |
取得時期 | 2013年以降 | 2013年以前 |
料金については、スクールのキャンペーンや割引制度により、大幅に変化します。
介護職員初任者研修と介護職員実務者研修の違い
介護職員実務者研修は介護職員初任者研修の上位資格に位置づけられており、学習時間と費用が大幅に異なります。
介護職員初任者研修が130時間なのに対し、介護職員実務者研修は450時間の学習が必要です。
受講費用も介護職員初任者研修は5〜8万円なのに対し、介護職員実務者研修は15〜20万円かかります。
ただし介護職員実務者研修を修了すると、介護福祉士国家試験の受験資格を得られ、医療的ケアも学習できるメリットがあります。
【介護職員初任者研修と介護職員実務者研修の違い】
介護職員初任者研修 | 介護職員実務者研修 | |
---|---|---|
受講目的 | ・介護の基礎知識 ・スキルを学ぶため | ・介護福祉士国家試験の受験資格を得るため ・介護の知識や技術をより専門的に学ぶため |
総時間数 | 130時間(講義と演習一体) | 450時間(講義と演習一体) |
科目数 | 10科目 | 20科目(初任者研修修了者は一部免除) |
実習の有無 | 原則なし | 原則なし |
筆記試験の有無 | あり | あり |
取得期間 | 1〜3か月 | 6か月程度 |
介護福祉士の受験資格 | 得られない | 得られる |
対応できる業務範囲 | 多様の施設に対応 | 多様な施設に対応 |
料金 | 約5~8万円(スクールや地域、キャンペーンにより幅あり) | 15~20万円程度(スクールや地域、キャンペーンにより幅あり) |
介護福祉士を取得したい方は介護職員実務者研修を取得するのがおすすめです。
介護職員初任者研修を取得するまでの流れ
介護職員初任者研修を取得するまでの流れは以下のとおりです。
- スクールを選んで申し込みをする
- 講座を受講する
- 修了試験を受験する
- 資格を取得する
各ステップの内容を理解しておくことで、スムーズに資格取得を進められます。
スクールを選んで申し込みをする
介護職員初任者研修を受講するには、都道府県から指定を受けたスクールに申し込む必要があります。
「介護職員初任者研修 スクール」「介護職員初任者研修 〇〇(地域) スクール」などと調べると見つかるので検索してみましょう。
スクール選びでは立地や費用、コース、就職サポートの有無を比較検討することが重要です。
例えば、通学のみのコースにするのか、または通信(自宅学習)+通学のコースを選ぶか、ライフスタイルに合わせて決めていきます。
立地や振替制度の充実度など、働きながらでも通えるかも重要なポイントです。
申し込み時には身分証明書と受講料が必要となりますが、多くのスクールで分割払いにも対応しています。
【体験談】
スクールによりますが、介護職員初任者研修の講座と同時に介護職員実務者研修を申し込むと、介護職員初任者研修が割り引かれる場合があります。
介護福祉士を取得予定の方や、介護業界で長期的に働いていきたい方は、同時申し込みも検討してみてください。
講座を受講する
介護職員初任者研修では130時間のカリキュラムを受講し、座学と実技の両方を学習します。
具体的なカリキュラムの内容は以下のとおりです。
【介護職員初任者研修のカリキュラム】
項目 | 学習時間 | 通信学習の上限時間 |
---|---|---|
職務の理解 | 6時間 | ー |
介護における尊厳の保持・自立支援 | 9時間 | 7.5時間 |
介護の基本 | 6時間 | 3時間 |
介護・福祉サービスの理解と医療の連携 | 9時間 | 7.5時間 |
介護におけるコミュニケーション技術 | 6時間 | 3時間 |
老化の理解 | 6時間 | 3時間 |
障害の理解 | 6時間 | 3時間 |
こころとからだのしくみと生活支援技術 | 7.5時間 | 12時間 |
振り返り | 4時間 | ー |
合計 | 130時間 | 40.5時間 |
介護の基本理念や認知症の理解を座学で学び、実技では食事介助や入浴介助の方法を習得します。
欠席した場合は振替受講が可能ですが、出席率が一定以上必要なので、体調管理に注意して受講することが大切です。
修了試験を受験する
介護職員初任者研修を取得するには、130時間の講座修了後に修了試験を受験し、合格する必要があります。
試験は筆記試験形式で出題され、授業で学んだ基本的な知識を問う内容です。
例えば、介護保険制度の仕組みや認知症の症状と対応、感染症対策などが出題範囲に含まれます。
不合格の場合は再試験を受けられるスクールが多いですが、講師からのフォローアップも受けられるのでほぼ確実に合格できます。
資格を取得する
修了試験に合格すると、スクールから修了証明書が発行され、介護職員初任者研修の資格を取得できます。
この修了証明書は資格取得の証明となり、転職活動や就職活動で提出する重要な書類です。
介護施設への就職面接時や派遣会社への登録時に修了証明書のコピーを求められます。
修了証明書は再発行も可能ですが、手数料がかかる場合があるので、大切に保管しておきましょう。
働きながら取得する方におすすめ!介護職員初任者研修のコースを紹介
ここでは、介護職員初任者研修の学習コースを紹介します。
- 平日(週1)コース
- 最短・短期(週2)コース
- 土日コース
- 夜間コース
介護職員初任者研修には働きながら資格取得を目指す方のために、多様な学習コースが用意されています。
自分のライフスタイルに合ったコースを選択することで、無理なく資格取得を実現できるので読み進めてみてください。
平日(週1)コース
平日週1回のペースで受講する平日コースは、時間に余裕をもって学習したい方に最適です。
週1回の通学なら、一定の学習ペースを維持しながら、ほかの曜日で学習時間を十分に確保できます。
例えば、毎週水曜日に受講し、残りは仕事後や休日に復習や予習をすることが可能です。
主婦の方や退職後に資格取得を目指す方に人気があり、じっくりと知識を身につけられる点がメリットです。
最短・短期(週2)コース
最短・短期コースは週2回のペースで受講し、約2か月で修了できる集中型のコースです。
休日にスクールで講義を1日受ければ、2か月程度で全カリキュラムを修了できます。
そのため短期間で資格取得を実現したい方や、就職活動を急ぐ方に適しています。
学習内容が濃縮されているので、集中力と継続力が求められますが、早期に介護職に就きたい方には理想的なコースです。
土日コース
土日コースは平日に仕事をしている会社員の方に最も人気のあるコースです。
土曜日と日曜日に1つずつ講座を受講し続ければ、約3か月で修了できるペースです。
週末を利用して集中的に学習できるため、平日の仕事に影響を与えることなく資格取得を目指せます。
同じような境遇の受講生が多く、情報交換や励まし合いができるのも魅力の1つです。
夜間コース
夜間コースは平日の夕方から夜にかけて開講され、日中に仕事をしている方でも受講しやすいです。
仕事終わりに通学できるため、収入を維持しながら資格取得を目指せます。
通勤途中にあるスクールを選べば、移動時間も短縮でき、学習を効率的に進められるでしょう。
ただし夜間コースを受講できるスクールが少ないので、お住まいの地域の近くで通いにくいのがデメリットです。
【記入例あり】介護職員初任者研修を取得後の志望動機の書き方
介護職員初任者研修を取得後に事業所と面接する際には、履歴書が必要ですが、ここでは履歴書に記載する志望動機の記入例を紹介します。
具体的には以下のとおりです。
【未経験からの志望動機の場合】
前職では事務職として働いておりましたが、人と直接かかわる仕事がしたいという思いが強くなり、介護職員初任者研修を受講・修了いたしました。研修を通じて、高齢者の方の尊厳を大切にしながら支援を行う介護の考え方に強く共感し、この道で長く働きたいと感じております。未経験ではありますが、誠実に学び、利用者様一人ひとりに寄り添える介護士を目指していきたいと考えております。
【介護経験のある人向けの志望動機】
以前、家族の在宅介護を経験し、介護職の重要性とやりがいを実感したことがきっかけで、介護職員初任者研修を修了しました。介護の知識と技術を体系的に学ぶ中で、自分が支援する立場として社会に貢献したいという思いが強くなりました。ご利用者様の気持ちに寄り添いながら、安心して生活していただけるよう、支援をしていきたいと考えています。
【将来のキャリアを見据えた志望動機】
初任者研修で学んだ知識や介護技術を現場で活かしながら、今後は実務者研修や介護福祉士の取得も目指し、長期的にスキルアップしていきたいと考えています。特に認知症ケアや生活支援技術に関心があり、貴施設の研修制度やチームケアの方針に惹かれて応募いたしました。
自身の体験談を踏まえたうえで、現場でどのように活躍したいか書きましょう。
介護職員初任者研修を履歴書に書くときに覚えておくとよいこと
介護職員初任者研修を履歴書に書くときに大切なことは以下の2つです。
- 正式名称で記載する
- 講座を受講中でも記載できる
介護職員初任者研修に関することを履歴書に適切に記載されていないと、採用担当者に好印象を与えられません。
そのため、正しい書き方を理解しておくことが重要です。
正式名称で記載する
履歴書は企業の採用担当者が目を通す正式書類なので、「介護職員初任者研修修了」と正しい名称で記載するのが基本です。
略称や通称を使用すると、丁寧さや真剣さが伝わらず、マイナスな印象をもたれる可能性があります。
「初任者研修」や「ヘルパー資格」といった曖昧な表現ではなく、「介護職員初任者研修修了 令和○年○月」と明確に記載します。
修了年月も正確に記載することで、いつ取得した資格なのかが明確になり、信頼性が向上するでしょう。
講座を受講中でも記載できる
介護職員初任者研修は受講中であっても履歴書に記載できます。
なぜなら、終了試験で落ちる可能性が非常に低く、確実に取得できる資格だからです。
履歴書に記載する際は「介護職員初任者研修受講中(令和○年○月修了予定)」と書けば、資格取得への積極的な姿勢を示せます。
面接時には受講状況や学習内容について質問される場合があるので、しっかりと答えられるよう準備するのがおすすめです。
介護職員初任者研修を取得するメリット
介護職員初任者研修を取得するメリットは以下のとおりです。
- 給料が上がる
- キャリアアップにつながる
- 介護の基礎スキルを磨ける
- 転職が有利になる
- 訪問介護でも活躍できる
介護職員初任者研修の取得には、キャリア面と実務面で5つのメリットがあります。
これらのメリットを理解することで、資格取得の価値を実感できるでしょう。
給料が上がる
厚生労働省の「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、介護職員初任者研修を取得すると、無資格者と比較して月給が約3万円程度上昇しているようです。
さらに、無資格の職員が時給1,100円に対し、研修修了者は1,230円と発表されています。
多くの施設では資格手当が支給されるので、介護職員初任者研修を保有していると専門知識をもつ職員として評価されます。
そのため、年収換算で10万円以上の違いが生まれることも珍しくありません。
キャリアアップにつながる
介護職員初任者研修は介護キャリアの出発点に位置づけられ、上位資格への道筋が明確です。
この研修の修了後に3年の実務経験を積むと、実務者研修を受講して介護福祉士国家試験の受験資格を得られます。
介護福祉士を取得していると、主任やサービス提供責任者といった管理職への昇進も期待できます。
そのため介護業界でキャリアアップしたい方は、介護職員初任者研修を取得するのはおすすめです。
介護の基礎スキルを磨ける
介護職員初任者研修では、体系的に介護の基礎知識と技術を学習し、現場で即戦力になれるスキルを身につけられます。
この研修は座学で理論を学び、実技で実践的な技術を習得するカリキュラム構成となっています。
例えば、身体介護の意義を講義で学んだあと、移乗介助やおむつ交換時の身体の使い方を実践で学習できるのです。
理論と感覚で介護を学べるので、介護職員初任者研修を取得すると、どの場面でも活躍できる基礎スキルが身につきます。
転職が有利になる
介護職員初任者研修の資格があることで、介護業界での転職活動が有利になります。
多くの介護施設では、初任者研修修了者を優遇する傾向があるので、求人の選択肢が大幅に広がります。
無資格者は応募できない求人でも、初任者研修修了者であれば応募することが可能です。
面接時には介護の基礎知識をもっていることが評価されるので、採用される確率も上がります。
転職エージェントからも、条件や待遇のよい非公開求人を積極的に紹介してもらえる可能性があります。
介護業界での転職を有利に進めたい方には、介護職員初任者研修の取得はおすすめです。
訪問介護でも活躍できる
訪問介護では、介護職員初任者研修の取得が義務付けられています。
なぜなら、基本的に職員が1人で利用者のケアをするので、専門的な知識や技術が欠かせないからです。
無資格者は同行者がいれば生活援助のみ対応できますが、身体介護はできません。
しかし、介護職員初任者研修を取得している職員は、1人で身体介護を提供できます。
そのため職員が1人で利用者宅に訪問し、入浴介助や車いすへの移乗介助、服薬管理のサポートなどが可能なのです。
介護職員初任者研修があれば、人員確保の貢献と、専門的なケアを発揮してくれる職員として訪問介護で活躍できます。
介護職員初任者研修を取得するデメリット
介護職員初任者研修を取得するメリットがある一方、デメリットもあります。
- プライベートの時間が減る
- 費用と時間がかかる
デメリットを理解しておくことで、現実的な計画が立てられるので読み進めてみてください。
プライベートの時間が減る
介護職員初任者研修の受講期間中は、130時間の学習時間に加えて予習・復習の時間も必要です。
コースを受講している期間は原則、固定の曜日や時間の講座に参加しなくてはいけません。
終業後や休日は学習に費やすことになるので、プライベートの時間は制限されるでしょう。
働きながら受講する場合はとくに、休日や夜間の時間を学習に充てる必要もあり大変です。
家族や趣味の時間が減少するため、家族や周囲の理解と協力を得る必要があります。
費用と時間がかかる
介護職員初任者研修の受講には5〜8万円程度の費用と、3〜4か月の期間が必要です。
受講料に加えてテキスト代や交通費も発生し、総額で10万円以上近くかかる場合もあります。
経済的な負担と時間的な投資が必要なため、途中で挫折しそうになる方もいるでしょう。
介護職員初任者研修を取得するうえでは、強い意志と計画性が求められます。
介護職員初任者研修が取得できるスクール選びのポイント
介護職員初任者研修が取得できるスクール選びのポイントは以下のとおりです。
- 勤務地や自宅から近い
- 無料振替サポートがある
- 受講費用が安価
- 就職サポートを受けられる
- 実績がある
5つの選択基準を参考にして、自分に最適なスクールを見つけることが重要です。
勤務地や自宅から近い
スクール選びでは通学の利便性を最優先に考慮し、自宅や職場から通いやすい立地を選ぶのがおすすめです。
介護職員初任者研修を取得するには、中長期間の通学が必要なため、交通アクセスのよさが継続受講の成功につながります。
例えば、電車で30分以内、車で20分以内の範囲にあるスクールを選ぶことで、通学の負担を軽減できます。
駅から近い立地や駐車場完備のスクールであれば、さらに通学しやすいでしょう。
無料振替サポートがある
仕事や体調不良で欠席したときのために、振替受講を無料でできるスクールを選択することが重要です
働きながら受講する方にとって、柔軟な振替制度があると資格取得をより確実にします。
仕事をしていると、急な勤務変更や体調不良により、やむを得なく通学できない場合があります。
そのようなときに振替制度があると、別曜日の講義や他校舎での授業を受けることが可能です。
その結果、計画通りの日程で介護職員初任者研修を修了でき、就職や転職活動の影響を少なくできます。
ただし、振替回数に制限がある場合もあるので、事前に詳細を確認しておくことが大切です。
受講費用が安価
複数のスクールの受講費用を比較検討し、予算に合った価格設定のスクールを選びましょう。
キャンペーン期間や早期申込割引、学生割引などの特典を活用することで、費用を抑えて受講できる場合もあります。
ただし、安さだけでなく教育内容やサポート体制とのバランスを考慮することが重要です。
多くのスクールの価格は5〜8万円なので、高くても10万円程度で探すのがおすすめです。
就職サポートを受けられる
資格取得後のキャリアアップや転職を考えている場合は、就職サポートが充実しているスクールを選ぶと便利です。
なぜなら、研修修了後に求人紹介や面接対策、履歴書添削などのサービスを無料で受けられるからです。
優良な求人を知ったうえで就職や転職ができるので、事業所と応募者のミスマッチも減り、働いてからの満足度も上がります。
介護業界が未経験な方は利用してみてください。
実績がある
運営実績の長さや高い合格率をもつスクールを選択することで、安心して受講できます。
なぜなら、豊富な指導経験に基づいた質の高い教育を受けられ、確実な資格取得が期待できるからです。
ホームページを確認する際は「設立から10年以上」や「修了生数が1万人を超えるスクール」などの文言があれば歴史のあるスクールといえます。
口コミで修了生の声や就職実績を確認し、実際の成果を把握することも重要です。
具体的な数字がなかったり、インターネット上の評価が低かったりするスクールを選ぶのは控えましょう。
介護職員初任者研修の講座を受ける際は、実績と信頼性の高いスクールを選ぶのがおすすめです。
介護職員初任者研修を取得するならどこがいい?おすすめのスクールを紹介
介護職員初任者研修を取得するうえでおすすめのスクールは以下のとおりです。
- ニチイ
- 未来ケアカレッジ
- 三幸福祉カレッジ
- 藤仁館医療福祉カレッジ
ここでは、介護職員初任者研修を提供する代表的なスクール4校の特徴を紹介します。
それぞれ異なる強みをもっているため、自分のニーズに合ったスクールを選択しましょう。
ニチイ
ニチイは全国展開する介護スクールのなかでも、豊富な実績と充実したサポート体制を誇ります。
45年以上の教育実績と100万人を超える修了生を輩出してきた信頼性があります。
また全国300か所以上に教室があり、無料の振替制度や就職サポートも充実しているのがニチイの特徴です。
講師は現場経験が豊富な方が多く、質の高い教育を受けられます。
そのうえ受講料は6万円程度で、分割払いにも対応しており、働きながら受講する方にはおすすめです。
ニチイでは修了後の就職サポートも手厚く、全国の介護施設とのネットワークを活かした求人紹介を受けられます。
介護業界が未経験な方には、うってつけのスクールです。
未来ケアカレッジ
多様なライフスタイルに対応していて、豊富なコース設定が魅力の未来ケアカレッジは、さまざまな通学パターンを選べます。
平日や土日、短期集中型など多彩なスケジュールがあり、受講者はライフスタイルに合わせて学習を進められます。
さらに受講料は5万円程度と比較的安価なので、費用を抑えたい方に向いているスクールです。
就職率95%以上と高い実績をもっており、確実な就職を目指す方には未来ケアカレッジがおすすめです。
三幸福祉カレッジ
三幸福祉カレッジは、全国に展開する福祉専門スクールでありながら、きめ細やかな指導とサポートを提供しています。
クラスは最大8人と少人数制となっており、一人ひとりに丁寧な指導ができる環境を整えています。
質問しやすい雰囲気づくりに配慮しているので、人数の多い教室や人前で質問をするのが苦手な方にはおすすめです。
研修修了後にも受験対策講座も開講しており、継続的なスキルアップができます。
藤仁館医療福祉カレッジ
藤仁館医療福祉カレッジは、関東地方を中心に展開する医療福祉の専門スクールです。
このスクールの特徴は、どの教室も駅から5分圏内で通え、土日や平日にもクラスが運営されている点です。
働きながら介護職員初任者研修を取得する場合でも、通勤経路の途中にある教室に通えます。
受講料は約10万円とほかのスクールよりも高いですが、振替受講や1年間の授業参加が可能など、サポートは手厚いです。
社会人から介護職を目指す方にはおすすめのスクールです。
介護職員初任者研修の資格が活かせる職場と仕事内容
介護職員初任者研修の資格が活かせる職場は以下のとおりです。
- 特別養護老人ホーム
- デイサービス・デイケア
- 訪問介護事業所
- グループホーム
- 介護付き有料老人ホーム
介護職員初任者研修の資格を活かして働ける職場は多岐にわたります。
各施設の特徴と仕事内容を理解することで、自分に適した職場選びができるでしょう。
特別養護老人ホーム
特別養護老人ホームは要介護度3以上の高齢者が生活する入所施設です。
24時間体制での介護サービスを提供しているので、研修修了者は、おもに食事介助や入浴介助などの身体介護を担当します。
勤務するシフトによっては、レクリエーション活動の支援や夜間の見回りまで対応します。
特別養護老人ホームでは、チームワークを重視した職場環境で、経験豊富な先輩職員からの専門的な指導を受けられるのが特徴です。
【体験談】
これから介護職を目指す方には特別養護老人ホームでの勤務がおすすめです。
なぜなら、介護職員初任者研修で学んだ内容を、現場ですぐに実践できるからです。
特別養護老人ホームは、要介護度3以上と重度のケアが必要な方が多くいます。
そのなかでおむつ交換や食事介助などを体験できるのは、介護職のキャリアのなかで大きな財産になります。
教科書通りにいかないことも多く戸惑う場面もありますが、介護職の経験値を上げられ、どの職場に行っても通用する人材になれるでしょう。
デイサービス・デイケア
デイサービス・デイケアは、自宅に住んでいる高齢者が通所する施設で、生活機能の維持向上を目的としたサービスを提供しています。
介護職員初任者研修を修了している方は、利用者の対応やレクリエーション活動の支援を担当します。
具体的な仕事内容は、送迎車での乗降介助や施設到着後の健康チェック、昼食の配膳・見守りなどです。
レクリエーションの担当者になっている場合は、ゲームの考案や実施をします。
通所介護に通う利用者の介護度は要支援2以下なので、身体介護を提供する場面が少なく、介護者の身体的負担は軽めです。
利用者との会話を楽しみながら働ける環境でもあり、にぎやかな職場が好きな方には向いています。
訪問介護事業所
訪問介護事業所では利用者の自宅を訪問し、1対1での個別ケアを提供します。
介護職員初任者研修の修了者は身体介護と生活援助の両方を担当でき、利用者の在宅生活を直接支援することが可能です。
例えば入浴・食事介助などの身体介護から、掃除や洗濯などの家事支援を提供します。
利用者やその家族と信頼関係を築きながら、個別性の高いケアに取り組みたい方にはおすすめの職場です。
グループホーム
グループホームは認知症高齢者が入所する施設で、1ユニット最大9人と少人数で共同生活をしています。
利用者と料理を作ったり散歩をしたりなど、家庭的な雰囲気のなかでケアを提供できます。
介護職員初任者研修を修了している方は、利用者の日常生活全般をサポートし、認知症ケアの専門知識を活かして働くことが可能です。
グループホームは小規模施設なので、利用者との関係性を深く築けるやりがいのある職場です。
介護付き有料老人ホーム
介護付き有料老人ホームは民間企業が運営する入所施設で、充実した設備とサービスを提供しています。
初任者研修修了者は利用者の身体介護や生活支援を担当し、質の高いサービスを実施していきます。
例えば、個室での身体介護や共用スペースでの見守り、イベント企画の立案・準備などです。
業務内容は特別養護老人ホームに似ており、一から介護技術や知識を身につけたい方にはおすすめです。
よくある質問
介護職員初任者研修に関するよくある質問は以下のとおりです。
- ホームヘルパー2級でも履歴書に記載できる?
- 介護職員初任者研修は働きながらでも取得できる?
- 介護職員初任者研修を無料で取得する方法はある?
- 介護職員初任者研修の資格には有効期限はある?
- 介護職員初任者研修には更新手続きは必要?
- 介護職員初任者研修は全国で使える?
ホームヘルパー2級でも履歴書に記載できる?
ホームヘルパー2級は現在も履歴書に記載でき、介護職員初任者研修と同等の扱いです。
2013年の制度改正により新規取得はできませんが、すでに資格を取得している方は引き続き有効です。
履歴書には「訪問介護員養成研修2級課程修了」と正式名称で記載し、取得年月も明記しましょう。
介護職員初任者研修は働きながらでも取得できる?
介護職員初任者研修は働きながらでも取得可能です。
夜間コースや土日コース、平日週1コースなど、さまざまなライフスタイルに対応したコースがあります。
そのため、会社員の方は土日コース、シフト勤務の人は平日コースなどライフスタイルに合わせた学習ができます。
多くのスクールでは、講座の振替にも対応しているので、急な残業や体調不良で欠席した場合でも安心して受講を継続できるでしょう。
介護職員初任者研修を無料で取得する方法はある?
介護職員初任者研修を無料で取得するには、公的な支援制度や企業の育成制度を活用するのがおすすめです。
例えば、ハローワークの求職者支援訓練では、介護職員初任者研修の無料受講と給付金の支給を受けられます。
また、介護施設によっては数年間の勤続を条件に、受講費用を全額負担してくれる制度もあります。
応募条件や受講期間に制限があるので、詳細は各機関や施設に確認することが必要です。
介護職員初任者研修の資格には有効期限はある?
介護職員初任者研修の資格に有効期限はなく、一度取得すれば生涯にわたって有効です。
ただし、介護技術や制度は時代とともに変化するため、継続的な学習や研修参加により知識をアップデートすることが大切です。
介護職員初任者研修には更新手続きは必要?
介護職員初任者研修には更新手続きは一切必要なく、取得後の維持費用もかかりません。
資格取得時に発行される修了証明書も永続的に有効なので、定期的な講習受講や更新料の支払いなどは不要です。
修了証明書を紛失した場合は、受講したスクールで再発行できますが、手数料が発生する場合があるので大切に保管しておきましょう。
介護職員初任者研修は全国で使える?
介護職員初任者研修は、厚生労働省が定める統一基準により実施されているため、全国の介護事業所で通用します。
例えば東京で取得した介護職員初任者研修の資格で、大阪や福岡の介護施設に就職することも可能です。
転勤や引越しがあっても資格の価値は変わらないので、長期的なキャリア形成において非常に有用な資格といえます。
まとめ:介護職員初任者研修の資格は働きながらでも取得できる
介護職員初任者研修は、柔軟な学習スケジュールと高い合格率により、働きながらでも無理なく取得できる資格です。
平日夜間コースや週1回コースなど多様な受講スタイルがあり、現在の仕事を続けながら約1〜3か月で資格取得を目指せます。
受講費用は5〜8万円程度で、多くのスクールが分割払いや振替制度に対応しているため、経済的・時間的負担も少なめです。
資格取得後は給与アップやキャリアアップ、転職の幅の拡大など、多くのメリットがあります。
働きながらのスキルアップを検討している方は、自分のライフスタイルに合ったコースを選択して、介護職員初任者研修の取得に挑戦してみてください。
カイテクは、「近所で気軽に働ける!」介護単発バイトアプリです。
- 「約5分」で給与GET!
- 面接・履歴書等の面倒な手続き不要!
- 働きながらポイントがザクザク溜まる!
27万人以上の介護福祉士など介護の有資格者が登録しております!