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【2025年受験者必見】介護福祉士国家試験の実務試験は本当に廃止?現在の受験制度を解説!

介護福祉士国家試験の実務試験が本当に廃止されたのか気になる方はいるでしょう。

とくに実務試験が必要な受験ルートの方や、これから介護福祉士を目指す人は試験制度の変更に困惑しているのではないでしょうか。

結論から述べると、介護福祉士国家試験の実務試験は2024年度(第37回)に廃止されました。

そこでこの記事では、実務試験が廃止された理由や、介護福祉士国家試験の現在の状況などを詳しく解説します。

記事を読み進めることで、実務試験がないうえでの試験内容や、筆記試験の概要などがわかります。

介護福祉士国家試験の最新情報も知れるので、受験予定の方は読み進めてみてください。

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目次

介護福祉士国家試験とは?実技試験が廃止になった理由

ここでは、介護福祉士国家試験の概要や実技試験が廃止になった理由を紹介します。

どのような試験内容なのか、実技試験の現在の状況を知りたい方は、読み進めてみてください。

介護福祉士国家試験とは

介護福祉士国家試験は、介護福祉士の資格を取得するための国家試験です。

この試験に合格し、登録手続きをすることで介護福祉士の資格を取得することが可能です。

介護福祉士国家試験は、毎年1月下旬に実施され、合格者は介護現場でのリーダー的役割を担えます。

資格取得には、実務経験や養成施設での学習など、複数のルートが用意されています。

介護福祉士国家試験は2024年度から廃止された

2024年度(第37回)介護福祉士国家試験から、実技試験は完全に廃止されました。

実技試験廃止の背景にあるのは、受験者数の減少です。

厚生労働省の「介護福祉士国家試験の今後の在り方について」によると、実技試験の受験者数は1%以下になると発表しています。

今までの介護福祉士国家試験では、筆記試験と実技試験を受けることになっていました。

しかし実務者研修や養成過程のカリキュラムが充実しており、受講生は座学で一定の実技能力を身に付けられます。

そのため実技試験を受ける方は、福祉系高校とEPA(経済連携協定)の一部の方のみとなり、その割合は1%になるため実技試験は廃止となったのです。

現在の介護福祉士国家試験の構成

現在の介護福祉士国家試験は、以下のような内容となっています。

  • 現在は筆記試験のみとなっている
  • 実技試験の対象者も筆記試験のみ

過去に実技試験の対象者だった受験ルートの方も、現在では筆記試験のみとなっています。

現在は筆記試験のみとなっている

現在の介護福祉士国家試験は筆記試験のみで構成されています。

試験科目は11科目群で総問題数は125問で、五肢択一のマークシート方式となっています。

試験時間は午前と午後に分かれており、合計で約3時間40分です。

筆記試験の合格基準は、総得点の60%程度以上の得点と、11科目群すべてで得点することです。

【介護福祉士国家試験の概要】

試験科目11科目
総問題数125問(1問1点)
問題形式五肢択一のマークシート方式
試験時間午前:10時00分から11時40分(100分)午後:3時35分から15時35分(120分)
合格基準総得点の60%程度以上の得点を取得する
参照:社会福祉振興・試験センター

介護福祉士国家試験は、1科目でも0点があると不合格となるため、バランスよく学習する必要があります。

試験科目の詳細や過去の合格率などを知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

実技試験の対象者も筆記試験のみ

従来の実技試験対象者だった方も、現在は筆記試験のみで受験資格を満たせば資格取得が可能です。

過去に実技試験の対象となっていたのは、おもに「福祉系高校ルート」や「EPA(経済連携協定)ルート」の一部の方でした。

現在はどちらの対象者も実技試験は不要となっていますが、以下の講座や修了証明書を提出する経過措置が実施されています。

【福祉系高校ルートとEPA(経済連携協定ルート)の経過措置】

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受験ルート必要講座提出書類対象者
福祉系高校ルート介護過程Ⅲ介護過程Ⅲ修了証明書・平成20年度以前に福祉系高等学校(専攻科を含む)を卒業した方
・特例高等学校(専攻科を含む)を卒業し、9か月以上介護等の業務に従事した方
EPAルート介護過程Ⅲ介護過程Ⅲ修了証明書令和6年5月以前入国者
参照:社会福祉振興・試験センター

福祉系高校ルートについては、平成20年度以前に福祉系高等学校(専攻科を含む)を卒業した方は、「介護過程Ⅲ」の講座を受講し、「介護過程Ⅲ修了証明書」を提出することで介護福祉士国家試験を受験できます。

特例高等学校(専攻科を含む)を卒業し、9か月以上介護業務に就いた方も、介護福祉士資格の登録を申請するまでに同様の手続きが必要です。

ただし、令和5年度までに介護技術講習会または介護過程を修了し、修了から3年を経過していない方については提出する必要はありません。

EPAルートの受験者も同様に、「介護過程Ⅲ」と「介護過程Ⅲ修了証明書」を提出する必要があります。

ただし、実務者研修を修了している方は、登録申請時に「実務者研修修了証明書」を提出すれば、「介護過程Ⅲ修了証明書」を提出する必要はありません。

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過去の介護福祉士実技試験の概要

過去の介護福祉士実技試験の概要は以下のとおりです。

  • 試験内容・合格基準
  • 試験時間・形式
  • 試験会場・試験日
  • 合格基準
  • 過去問題の出題例

過去の介護福祉士実技試験の合格基準や例題を知りたい方は参考にしてみてください。

試験内容・合格基準

過去の実技試験では、実際の介護現場で適切に介護がおこなえるかを問う実践的な内容になっていました。

具体的には、移乗介助や排せつ介助などの基本的な介護技術が出題されています。

試験では利用者役のモデルに対して適切な介護技術を実演し、安全性や効率性、利用者の尊厳への配慮をします。

声かけや説明といったコミュニケーション能力も評価対象の1つです。

合格基準は課題の総得点の60%程度(得点53.33点以上)で合格となります。

試験時間・形式

試験時間は、1人約5分程度の実技で、制限時間内に終了させなくてはいけません。

審査員2名が介護技術の正確性や安全性、利用者への配慮、コミュニケーションなどを評価します。

試験会場・試験日

筆記試験は全国に35試験地ありますが、実技試験は東京都と大阪の2つしかありませんでした

試験日は例年、3月上旬に実施されていました。

過去問題の出題例

介護福祉士実技試験の出題例は以下のとおりです。

【2014年度(第27回)試験の問題文】

青木かおるさん(93歳)は、下肢筋力が低下して杖を使用しています。立ち上がりと歩行に一部介助が必要です。今、本人は居間で横になっています。青木さんは「窓の近くにある植木に水をやりたい」と言っています。青木さんが窓の近くまで移動して、いすに座るまでの介護をしてください。青木さんは右利きです。青木さんの返事は、「はい」または、うなずくだけです。

【2015年度(第28回)試験の問題文】

山田さん(85)は、右上下肢に麻痺があります。移乗は一部介助が必要です。車いすを使用して、全介助で移動しています。山田さんは、テラスでレクリエーションを終えて、車いすに浅く座っています。山田さんは、少し疲れたと言って、飲み物を希望しています。途中にある段差を超えて食堂まで移動してください。そして、椅子に移乗して、飲み物をすすめるまでの介助を行ってください。山田さんの返事は、「はい」または、うなずくだけです。

試験の順番が近くなると控室へ移動し、そこで課題が発表されます。参考書や資料は持ち込めませんが、約10分間シミュレーションすることが可能です。

名前を呼ばれたら試験会場に入り、約5分間の実技試験を受けます。

【最新】第38回(2025年)介護福祉士国家試験の概要

2025年(令和8年)に実施される介護福祉士国家試験の概要を紹介します。

これから介護福祉士国家試験を受験する予定の方は、学習計画を立てるためにも参考にしてみてください。

試験科目

介護福祉士国家試験の試験科目は以下のとおりです。

[1] 人間の尊厳と自立、介護の基本[2] 人間関係とコミュニケーション、コミュニケーション技術[3] 社会の理解[4] 生活支援技術[5] 介護過程[6] こころとからだのしくみ[7] 発達と老化の理解[8] 認知症の理解[9] 障害の理解[10 医療的ケア[11] 総合問題

参照:社会福祉振興・試験センター

全部で11科目あり、 配点は1問1点の125点満点となっています。

合格基準

介護福祉士国家試験の合格基準は以下で詳しく説明しています。

【介護福祉士国家試験の筆記試験の合格基準】

  • 問題の総得点の60%程度を基準として、問題の難易度で補正した点数以上の得点の者。
  • 1を満たした者のうち、以下の試験科目11科目群すべてにおいて得点があった者。

参照:社会福祉振興センター

125点満点の試験なため、75点以上取得しておく気持ちで学習を進めるのがおすすめです。

また点数は各科目で必ず1点以上取る必要があるので、網羅的な学習が必要です。

試験時間

介護福祉士国家試験(筆記試験)の時間は、以下のとおりです。

午前の部午後の部
時間10:00~11:40(100分間)13:35~15:35(120分間)
出題数63問62問

合計で220分間(3時間40分)のなかで計125問が出題されます。

試験会場

試験会場は各都道府県で指定された専門学校や大学です。

具体的な試験地は以下のとおりです。

【 試験地(第37回)(35試験地)】

北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、福島県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、石川県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県

参照:社会福祉振興センター

試験会場の場所は、12月頃に送られてくる受験票に記載されています。

介護福祉士国家試験の受験資格を得られるルート

介護福祉士国家試験の受験ルートは以下の4つに分かれています。

  • 養成施設ルート
  • 福祉系高校ルート
  • 実務経験ルート
  • 経済連携協定(EPA)ルート

これから介護福祉士を目指す方は、どの受験ルートに該当しているか確認してみましょう。

養成施設ルート

養成施設ルートは、厚生労働省が指定する介護福祉士養成施設のことを指します。

2017年までは、指定の養成施設に通学するだけで介護福祉士を取得できました。

しかし現在は法改正により、養成施設を卒業後に介護福祉士国家試験を受験する必要があります。

養成施設ルートから受験資格を得るには、介護福祉士養成施設で1〜2年以上学習し、卒業または卒業見込みでなくてはいけません

卒業後に筆記試験に合格することで、受験資格を得られます。

福祉系高校ルート

福祉系高校ルートは、文部科学省や厚生労働省が指定する福祉系高校に通学し、所定のカリキュラムを受講すれば、介護福祉士国家試験が受けられるルートです。

福祉系高校ルートには3つの区分があり、それぞれ受験資格を得られるルートが異なります。

【福祉系ルートで介護福祉士国家試験を受ける場合】

  • 特例高校の場合→卒業後9か月以上の実務経験→筆記試験
  • 平成20年度以前に入学して卒業した方→筆記試験
  • 平成21年度以降に入学して卒業した方→筆記試験

参照:社会福祉振興センター

特例高等学校に進学した場合は、卒業後に9か月以上の実務経験が必要です。

また、特例高校と平成20年度以前に入学して卒業した方は「介護過程Ⅲ」を修了してからでないと、介護福祉士国家試験を受験できないので注意しましょう。

平成21年度以降に入学した方は、筆記試験に合格することで、受験資格を得られます

実務経験ルート

実務経験ルートは、実務経験と実務者研修を受けることで介護福祉士の受験資格を得られるルートです。

条件となる実務経験は、従業期間3年以上(1,095日以上)かつ従事日数540日以上です。

従業期間とは在職期間で、従業日数は介護業務に携わった時間のことであり、それぞれ休業期間や育児休暇中も含まれます。

介護老人保健施設や特別養護老人ホームなどに勤務することで、従業期間や従事日数は達成できます

実務者研修は450時間のカリキュラムで構成されており、介護の基本から医療的ケアまで幅広く学習することが可能です。

なお介護職員初任者研修を保有していれば、カリキュラムは320時間に短縮できます。

経済連携協定(EPA)ルート

経済連携協定(EPA)とは、フィリピンとインドネシア、ベトナムの技能実習生が、日本で介護福祉士の取得を目指せる制度です。

EPA介護福祉士候補者であることと、実務経験3年以上を満たすことで、介護福祉士国家試験の受験資格を得られます。

令和6年5月以前に入国したEPA介護福祉士候補者は、介護福祉士資格の登録を申請するまでに「介護過程Ⅲ」を受講し、登録申請時に「介護過程Ⅲ修了証明書」を提出する必要があります。

実務者研修を修了している方は「実務者研修修了証明書」を提出すれば、介護過程Ⅲ修了証明書の提出は不要です。

また、令和5年度までに介護技術講習会または介護過程を修了してから3年経過していない方も、登録申請時に「介護技術講習修了証明書」または「介護過程修了証明書」を提出すれば、介護過程Ⅲ修了証明書は必要ありません。

このルートでは、3年以上の介護等の業務従事と指定された研修の受講が必要です。

よくある質問

介護福祉士国家試験に関するよくある質問は以下のとおりです。

  • 介護福祉士の実技試験が廃止になるのはいつからですか?
  • 介護福祉士の実技試験の内容は?
  • 介護福祉士の実技試験を免除される条件は?
  • 2025年におこなわれる介護福祉士試験の試験内容は?
  • 介護福祉士の試験の難易度は?
  • 介護福祉士の実務者研修を受けないとどうなる?

介護福祉士の実技試験が廃止になるのはいつからですか?

介護福祉士の実技試験は2024年度(第37回)から廃止されました。

以前は筆記試験合格後に実技試験を受けなくてはいけませんでしたが、現在は必要ありません。

そのため、受験生の負担が大幅に軽減されています。

介護福祉士の実技試験の内容は?

過去の実技試験では、移乗介助や排せつ介助など、基本的な介護技術の実演が求められていました。

試験時間は1人あたり5分間で、技術的な正確性だけでなく、利用者への声かけや安全確保、尊厳への配慮などが時間内で評価されます。

現在は実技試験が廃止されているため、これらの内容は実務者研修で学習します

介護福祉士の実技試験を免除される条件は?

現在は実技試験自体が廃止されているため、免除の概念はありません

以前は介護技術講習や、介護福祉士養成施設での実習を修了した場合に実技試験が免除されていました。

現在はすべての受験者が筆記試験のみを受験するため、これらの免除制度も終了しています。

2025年におこなわれる介護福祉士試験の試験内容は?

2025年(令和8年)1月下旬におこなわれる第38回介護福祉士国家試験は、筆記試験のみで構成されます。

受験申し込みは令和7年8月上旬から9月上旬で始まる予定です。

気になる方は、社会福祉振興・試験センターのサイトで情報収集しましょう。

介護福祉士の試験の難易度は?

介護福祉士国家試験の合格率は例年70〜80%前後で推移しており、国家資格のなかでは比較的高い合格率です。

【介護福祉士国家試験の合格率】

合格率
第33回(2020年)71.0%
第34回(2021年)72.3%
第35回(2022年)84.3%
第36回(2023年)82.8%
第37回(2024年)78.3%
引用:厚生労働省

過去問題集や模擬試験集を活用し、苦手分野を重点的に学ぶことで合格できます。

ただし、11科目群すべてで得点する必要があるため、バランスよく学習することが求められます。

介護福祉士の実務者研修を受けないとどうなる?

実務経験ルートで受験する場合、実務者研修の修了は必須条件です。

そのため、実務者研修を受けずに介護福祉士国家試験を受験することはできませんが、保有資格によって受講時間を短縮できます。

具体的な研修時間が知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。

まとめ:介護福祉士国家試験の実技試験は廃止されている

介護福祉士国家試験の実技試験は廃止されており、今年おこなわれる2025年(第38回)の試験からは筆記試験のみとなります。

実技試験が以前まで必要だった福祉系高校の卒業者と、EPAルートの方も規定の講座を修了することで、受験資格を得られます。

未経験から介護福祉士を目指す方も、介護福祉士実務者研修を受けることで、介護福祉士国家試験を受験することが可能です。

介護福祉士の資格を取りたい方は、必要な講座や研修の受講を忘れないようにしましょう。

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