看護師処遇改善評価料やベースアップ評価料って？収入UP方法も解説

少し前から介護士の処遇改善が世間で話題になってきましたが、看護師の給料アップに対する施策は存在しないのでしょうか。 特に、看護師として働いている方々は、その点を詳しく把握しておきたいと思います。

今回では、看護師の給料アップに大きく関わる「看護師処遇評価料」や「ベースアップ評価料」について詳しく解説します。

看護師が手軽に収入を上げるための方法も紹介しますので、ぜひご一読ください。

看護師対象の処遇改善評価料について

看護師対象の処遇改善評価料について、よくわからないため詳しく知りたいという方もいるのではないでしょうか。そこで、ここからは、看護師対象の処遇改善評価料について具体的に解説していきます。

看護師処遇改善評価料とは

看護師処遇改善評価料は、一定の役割を担う医療機関に勤務する看護職員を対象に、令和4年10月以降から収入を引き上げるための処遇改善の仕組みのことをいいます。

地域住民のため、さまざまなリスクや責任を背負いながら、一生懸命従事してくれる看護師のために処遇を改善しようという考えのもと創設された制度です。 

参照：厚生労働省HPhttps://www.mhlw.go.jp/content/12404000/000975080.pdf

加算額

看護師処遇改善評価料の加算額について、厚生労働省「看護職員処遇改善評価料の新設」では下記のように説明しています。

看護師処遇改善評価料：収入を3％程度の引き上げ（月額平均12,000円相当）

月額平均12,000円相当が基本給にプラスして加算されるようになっています。 

参照：厚生労働省HPhttps://www.mhlw.go.jp/content/12404000/000975080.pdf

対象の職員と事業所は？

看護師処遇改善評価料は基本的には看護師等のための処遇改善手当ですが、当該保険医療機関の実情に応じて、当該保険医療機関に勤務する看護補助者、理学療法士、作業療法士その他コメディカルである職員（非常勤職員を含む。）についても、賃金の改善措置の対象者に加えることができると記載しています。

看護師以外にも看護師処遇改善評価料の対象として良い職種があるということです！

具体的には下記の職種の職員が看護師処遇改善評価料の対象となります。

視能訓練士 / 言語聴覚士 / 義肢装具士 / 歯科衛生士 / 歯科技工士 / 診療放射線技師 / 臨床検査技師 / 臨床工学技士 / 管理栄養士 / 栄養士 / 精神保健福祉士 / 社会福祉士 / 介護福祉士 / 保育士 / 救急救命士 / あん摩マツサージ指圧師、はり師 / きゆう師 / 柔道整復師 / 公認心理師

その他医療サービスを患者に直接提供している職種

なお、厚生労働省「看護職員処遇改善評価料の新設」で記載されている加算の対象となる施設条件は下記です。

• 救急医療管理加算に係る届出を行っている保険医療機関であって、救急搬送件数が年間で 200 件以上であること。
• 「救急医療対策事業実施要綱」（昭和 52 年７月６日医発第 692号）に定める第３「救命救急センター」、第４「高度救命救急センター」又は第５「小児救命救急センター」を設置している保険医療機関であること。

上記の条件をクリアした施設で該当の職種が加算の対象となります。多くの職種の医療従事者が対象となっていますが、薬剤師は該当職種には含まれません。

引用：厚生労働省HP　https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/000975080.pdf

今後の看護師の給料は？

看護師の未来について気になる方も多いのではないでしょうか。特に、今後、給料が上がるのかはチェックしていきたいところだと思います。

そこで、ここからは看護師の今後の給料は上がるのかについて詳しく解説していきます。

結論：上がる可能性が高い

結論から申し上げますと、看護師の給料は今後も上がっていく可能性が高いです。看護師は、社会的需要が高い一方で人手不足も嘆かれる職種です。

より多くの看護師に働きやすい環境で仕事を続けてもらうために、今後も新たな処遇改善が提案される可能性は高いでしょう。

今後の動きに注目です！

今後、看護師の給料アップに大きく関わるベースアップ評価料とは

医療従事者の人材確保のため、処遇改善評価料の他にも看護師対象の処遇改善手当が加算されるようになりました。それがベースアップ評価料です。

ベースアップ評価料は、令和6年に創設された医療従事者の賃上げのための仕組みです。看護職員処遇改善評価料との違いは、その対象者と賃上げ額です。

令和6年は2.5%、令和7年には2.0％の賃上げを図るとされています！

看護師を対象としたさまざまな処遇改善の仕組みがつくられており、今後、ますます給料UPが期待できるといえるでしょう。 

参照：https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/001237003.pdf

処遇改善手当以外に看護師が収入を上げる方法3つ

処遇改善評価料などの手当以外に看護師が収入アップを狙うことはできるのでしょうか？

「看護師としてさらに収入を上げたい！」という方のために、ここからは、処遇改善手当以外で収入を上げる方法を3つ紹介します。

長い目で見て給料が上がりそうな職場に転職する

看護師としての給料は、働く職場によって大きく異なります。 現在働いている職場で給料アップが見込めない場合は、思い切って転職をしてみるのも良いでしょう。 転職先は、以下のような職場がおすすめです。

• 昇給の額が高く、長く働く人に優遇された給料設定になっている
• 昇進がしやすいため大幅な給料アップが見込める
• もともと設定されている給料額が高い

毎月の給料は生活に大きく関わるため、看護師としてのモチベーションにも繋がります！

現在の職場に不満がある方はいっそのこと、転職を検討してみましょう。

投資を始める

収入面を気にする方の中で多いのが「将来のための貯蓄をしたい」という意見です。

未来のための貯金をしたいために、より多くの収入を得たいところだと思いますが、現実は簡単に収入を上げることができないかもしれません。 そんなときにおすすめなのが投資です。

最近では、低リスクから始められるNISAなど一般の方でも手を出しやすい投資の形が増えています。 投資でお金の勉強をしながら、将来に向けての貯蓄をしてみても良いかもしれません。

ただし、少なからずリスクも存在することは充分に理解したうえで行うようにしましょう。

副業を始めてみる

看護師としてさらに収入を上げたい場合、手っ取り早いのが副業です！

本業がある状態でさらに副収入を得ることができる副業は、効率が良いため看護師の間で人気が高い稼ぎ方です。 副業禁止の職場もある一方で最近では、それが緩和されている傾向もあります。

働いている職場が副業可能であれば、空き時間に試してみるのも良いかもしれません。 看護師はハードで責任が重い仕事ですので、本業に支障が出ないような副業が理想的です。

特におすすめの副業は以下になります。

• ライターやイラストレーターなどの在宅ワーク
• 単発バイト

ライターやイラストレーター、動画編集者などは在宅で好きな時間にできるので、医療従事者にも人気の副業です。 ただし、案件獲得までに時間がかかりやすく即金性が期待できないのがデメリットです。

一方で単発バイトであれば即金性に優れ、また同じように空き時間に利用できるメリットがあります。 特に「カイテク」は看護・介護に特化した単発バイトアプリであるため、ご自身の得意分野を活かしながら負担のない単発のバイトをすることができます。

看護師で収入を上げたいならカイテクがおすすめ！

処遇改善評価料に始まり、看護師の処遇は以前よりも上がっているのが現状です。 今後も需要が高い仕事ですので、ますます処遇改善案が出ることが期待できます。

また、上記でも少し触れましたが、看護師の副業で収入を上げたいなら断然カイテクがおすすめです。 カイテクは資格所有者のみが登録できるいわゆるプロを集めたアプリであり、その分単発バイトの日給も高めに設定されているのが大きな特徴です。 登録するだけで、お住まいの地域の単発バイト求人を検索できますので、まずは登録からしてみると良いでしょう。

カイテクで気に入った職場があればそのまま転職することももちろん可能です。 カイテクを利用して、看護師の収入を上げていきましょう！