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【新人~ベテラン別】介護職の個人目標の具体例まとめ!キャリア別に徹底解説

「介護職の個人目標って何を書けばいいの?」「毎年、評価シートの記入で悩んでしまう…」そんな悩みを抱えているのではないでしょうか。目標設定は、自己評価やキャリアアップにも関わる大切なプロセスですが、具体的に何をどう書けばよいのか迷う方も多いはずです。

そこで本記事では、介護職の方が実際に使える個人目標の立て方や例文を、新人・中堅・ベテランなどのキャリア段階別にわかりやすく紹介します。

さらに、目的別の目標例や記入時に役立つ情報も紹介します。この記事を参考にすることで、自分に合った目標を自信を持って設定できるようになるでしょう。

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目次

介護職が個人目標を立てる理由

介護職が個人目標を立てる理由を3つ紹介します。

自分の現状を認識できる

介護職が個人目標を立てる理由は、自分の現状を正確に認識するためです。現状を把握することで、目標達成に必要なスキルや経験が明確になります。闇雲に行動する必要がなくなるため、目標達成率を高めることが可能です。

まずは自分の現状がどのような状態かを確認し、その上で目標を立ててみることをお勧めします。

モチベーションを持って働ける

目標を設定することで、モチベーションを維持しながら働くことができます。目標がないと、「言われたことだけをやっていれば良い」という受け身の姿勢になりがちです。目標を持つことで、達成への意欲が湧き、自発的に行動するようになります。

仕事に前向きに取り組み、介護職としての成長も期待できます。

キャリアパスが描ける

目標があると、自分にとっての適切なキャリアパスが明確になります。「何年後に介護福祉士の資格を取得する」「何年後にケアマネージャーの資格を取得する」といった具体的なゴールが見えてくるでしょう。

目標に向けての適切なプロセスを積むことで、迷いなく進めるようになります。

必要なスキルや経験も明らかになるため、目標設定は非常に有効です。

介護職が個人目標を立てるときの5ステップ

介護職として成長を目指すには、計画的に個人目標を設定することが欠かせません。ここでは、明確で実行可能な目標を立てるための5つのステップをご紹介します。

  1. 1.現状の課題や改善点を明確にする
  2. 2.自分の理想像を考える
  3. 3.理想と現状のギャップを埋める行動を考える
  4. 4.達成期限や評価基準を明確にする
  5. 5.上司や同僚に共有してフィードバックをもらう

1.現状の課題や改善点を明確にする

最初のステップは、自分の業務やスキルにおける課題点を客観的に洗い出すことです。

例えば、「記録作業に時間がかかっている」「報告・連絡・相談が不十分」といった具体的な業務上の困りごとに目を向けます。

日々の業務の中で「うまくいっていない」と感じる場面を振り返ることで、自分自身の改善すべき点が浮き彫りになります。このステップを丁寧に行うことで、その後の目標が実効性の高いものになるでしょう。

2.自分の理想像を考える

課題が見えたら、次は「どうなりたいか」という理想像を思い描きます。

例えば「利用者に安心感を与えられる介護士になりたい」「チームをまとめられるリーダーになりたい」といった目標像です。

この理想像は、今後のキャリアビジョンにもつながるため、自分らしい働き方や価値観を反映することが重要です。理想像があることで、目指す方向が定まり、モチベーションの維持にもつながります。

3.理想と現状のギャップを埋める行動を考える

理想と現状の差を埋めるには、どのような行動が必要かを具体的に考える必要があります。

例えば、「記録作業が遅い」→「記録のテンプレートを作成して時間短縮を図る」など、現実的なアプローチを明文化しましょう。

行動が曖昧だと実行に移しづらくなるため、「誰が・何を・いつまでに」という視点を持つことが大切です。このステップで行動が明確になることで、目標達成への道筋が具体化します。

4.達成期限や評価基準を明確にする

目標に期限と評価基準を設けることで、実行力と成果の検証が可能になります。

例えば、「3ヶ月以内に記録の所要時間を10分短縮する」など、数値や期間を具体化するのがポイントです。

達成基準を曖昧にすると、目標が形骸化してしまいがちなので、あらかじめ評価可能な状態にしておくことが重要です。上司とも共有しやすく、評価や面談時にもスムーズなやり取りが可能になります。

5.上司や同僚に共有してフィードバックをもらう

目標を自分1人で抱え込まず、上司や同僚と共有することで、実行への意識が高まります。また、周囲の視点から新たな改善点やアドバイスをもらえることもあります。

例えば、「目標が抽象的なので、もう少し具体化するとよい」といった助言は、自分では気づきにくい盲点を補ってくれるかもしれません。

共有によってサポート体制も得られるため、チーム全体での成長にもつながるでしょう。

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【1~3年】新人介護職員の個人目標の具体例

新人介護職員の方は、まず基本的な介護技術や業務の流れを習得し、職場に慣れることが目標設定の中心となります。以下では、そんな新人職員が立てるべき具体的な目標の例を、テーマごとにご紹介します。

基本的な介護技術習得に関する目標

新人職員にとって、まずは日常業務の基本を確実にこなすことが重要です。介護技術の習得は、利用者の安全と信頼につながるため、具体的かつ実行可能な目標設定が必要です。

以下は基本的な介護技術習得に関する目標の例です。

  • オムツ交換や移乗介助を一人でスムーズに実施できるようになる
  • 入浴介助での安全確認手順をマニュアル通りに実施できるようになる
  • 食事介助時の姿勢や声かけを意識して行えるようにする

この時期の目標は「正確さ」と「習慣化」がポイントです。マニュアルを見ながら行うのではなく、自然に安全確認や手順ができるよう繰り返し練習を重ねることが大切です。

自信を持って業務に取り組めるようになると、利用者との関係構築や応用力にもつながっていきます。

信頼関係構築に関する目標

新人職員にとって、利用者との信頼関係を築くことは日々の業務を円滑に進めるうえで欠かせません。まずは相手の名前を覚える、目を見て挨拶するなど、基本的なコミュニケーションを意識することが大切です。

以下に目標例を示します。

  • 毎日全利用者に名前を呼んであいさつを行う
  • 会話中は目線を合わせて傾聴することを意識する
  • 小さな変化に気づいて上司に報告できるようになる

信頼関係は一朝一夕には築けないため、日々の積み重ねが肝心です。無理に会話を増やすよりも、丁寧な対応やリアクションを心がけ、相手が安心して話しかけられる雰囲気を作ることを意識しましょう。

感謝の言葉を素直に受け取る姿勢も信頼構築の一歩です。

報連相・チーム連携に関する目標

介護現場ではチームで連携することが欠かせません。新人職員でも「報連相(報告・連絡・相談)」を適切に行うことで、信頼される存在になります。以下はそのための具体的な目標例です。

  • 小さな変化でも遠慮せずに上司へ報告できるようになる
  • 自分の担当業務を終えたらチームに声をかける習慣をつける
  • 朝礼やカンファレンスで簡潔に伝達できるようになる

報連相は「正確さ」と「タイミング」が重要です。ミスや不安を一人で抱え込まず、早めに共有することで職場全体の安心感や効率も高まります。特に新人のうちは「相談すること=仕事の一部」と考え、積極的に声をかけるよう意識しましょう。

また私自身、介護現場のチームワークをよくするためには、意見の言いやすい雰囲気を作るように心がけていましたお互いの意見をぶつけ合ってしまうと、衝突を生んでしまいます。

そのため承認や傾聴をして対話を意識することで、チームの皆が意見を言いやすくなると思います。利用者によってよい介護サービスを提供するためにも、ときには議論することも大切です。

その際にも相手の意見を否定するような言い方はせず、「伝えてくれてありがとうございます」のようにボジティブな関係を築く必要があります。新人の頃からすぐに習得するのは難しいかもしれませんが、少しずつ実践することで自然とチームワークもよくなっていくでしょう。

先輩からの学びを活かす目標

新人時代は先輩職員からのアドバイスや指導が重要な学びの源です。ただ受け身で聞くだけでなく、振り返りや実践を通じて自分の成長に結びつける姿勢が求められます。以下に目標例を挙げます。

  • 指導を受けた内容はその日のうちにメモし、翌日から実践する
  • 月に1回、先輩からのフィードバックをもらう機会を設ける
  • よかった対応を記録し、次回に活かせるようにする

学びを活かすには、自分の中での「再解釈」が必要です。先輩の技術や接遇を見て真似るだけでなく、「なぜその対応が良いのか」を考える習慣を持ちましょう。

また、定期的なフィードバックをもらうことで、自分では気づきにくい改善点も明確になります。

資格取得や研修参加に関する目標

新人職員にとって、基礎知識や資格の取得は今後のキャリア形成に直結します。施設内外の研修や講座への積極的な参加は、視野を広げ、現場力を高めることにもつながります。以下は目標の例です。

  • 半年以内に初任者研修を修了する
  • 月に1回は施設内研修に参加し、内容を記録に残す
  • 研修で学んだ内容を1つ実践し、翌週の朝礼で共有する

資格取得や研修参加は、単なる勉強ではなく「現場での実践に活かす」ことが本質です。学んだ知識を業務に反映し、それによって利用者やチームに良い影響を与えることが評価されます。

積極的な姿勢が職場の中でも良い印象を与えるでしょう。

【4~9年】中堅介護職員の個人目標の具体例

中堅職員は現場経験を活かして、より専門的な視点でケアの質向上を目指す段階です。以下に、キャリア中盤にある中堅職員にふさわしい個人目標の例をテーマ別にご紹介します。

QOL向上に関する目標

中堅職員は、利用者の「生活の質(QOL)」を高める視点が求められます。身体介護だけでなく、心理面や生活習慣までを意識したケアの提供が目標設定の鍵となります。以下にQOL向上を目的とした目標例を示します。

  • 1日1回は利用者の趣味・関心に関する声かけを行う
  • 週1回のレクリエーションを担当し、参加率を高める
  • 食事時の雰囲気づくりを意識して声かけ・配膳を行う

この段階では「介護する側の都合」ではなく、「利用者の望む生活」を起点とした目標が求められます。日々の観察とコミュニケーションから利用者の変化や希望を汲み取り、現場で活かすことが中堅職員ならではの役割です。

後輩育成やOJTに関する目標

中堅職員は新人や若手職員の指導役としても重要な立場です。経験を伝えつつ、相手の成長を支援するOJTの視点を持った目標設定が求められます。以下に後輩育成を目的とした目標例を紹介します。

  • 週1回の同行支援で後輩の成長を記録する
  • 新人職員の質問に対して丁寧に根拠を伝えて指導する
  • 月に1回、振り返り面談の時間を設ける

単なる「教える立場」ではなく、後輩が「自ら考えて動けるようになる」支援が理想です。個々の強みを伸ばし、弱みをカバーするアプローチが求められます。育成を通じて自分自身の成長にもつながるでしょう。

以下の記事では、新人へ指導する際のコツを紹介しているので、指導する立場にある介護職員の方は、ぜひ参考にしてみてください。

リーダー業務・記録管理に関する目標

中堅クラスでは、日々のケアに加えてチーム全体を見渡すリーダーシップが必要になります。記録の精度や職員間の情報共有は、業務効率と事故防止の基盤です。以下にリーダー業務に関連した目標例を挙げます。

  • 毎日の申し送り事項を簡潔かつ正確に記録する
  • 担当ユニットの記録ミスを月に1件以下にする
  • メンバーの情報共有を意識して記録コメントを工夫する

記録は「書くこと」自体が目的ではなく、「伝える」「残す」ための手段です。誰が読んでも状況がわかる記録を心がけることで、職場全体の連携がスムーズになります。リーダー的視点での管理力が求められます。

介護記録の書き方については以下で詳しく解説しているので、確認したうえで実践で活かしてみましょう。

安全管理・事故防止に関する目標

利用者の転倒やヒヤリ・ハットを未然に防ぐには、現場を俯瞰し、チームで危機管理を行う力が必要です。中堅職員は安全管理の中心的存在として、以下のような目標を設定できます。

  • 月1回、安全確認チェックリストの見直しを行う
  • ヒヤリ・ハットをチーム内で共有する仕組みを整備する
  • 環境整備(段差・床の状態)に毎日1つ以上目を配る

事故は小さな見落としの積み重ねで起きます。現場の“あたりまえ”を疑い、改善していく習慣が求められます。単独で抱え込まず、周囲を巻き込んで安全意識を高める働きかけが中堅の使命です。

また、以下では介護事故報告書の書き方を例文つきで紹介しているので、併せてご覧ください。

専門研修・スキルアップに関する目標

中堅職員は、現場経験に加えて「専門性」を高める時期です。自身の強みを深堀りし、研修や資格を通じて専門性を形にしていくことがキャリアの発展に直結します。以下に目標例を挙げます。

  • 年内に認知症介護実践者研修を修了する
  • 他施設での実地研修に1回以上参加する
  • 研修報告をチーム内で行い、知見を共有する

外部研修や資格は“学び直し”の好機です。新たな知識や価値観を取り入れ、それを現場で応用・展開できる中堅職員は、現場にとっても大きな戦力となります。

介護職として働く私自身、目標例として挙げた「認知症介護実践者研修」は、介護の仕事をするうえで役に立っていると感じています。この研修を受けると、認知症に関する専門知識や技術が身につきます。

座学やグループワークを通して、認知症の方に対する接し方や心の変化などを学び、実践の場でも応用できるスキルを獲得できます。実際の現場では、認知症の利用者さんとかかわる機会が多いので、認知症介護実践者研修で培った知識や技術が役立っていると感じる場面があります。

【10年以上】ベテラン介護職員の個人目標の具体例

ベテラン職員には、チームマネジメントや業務改善など、組織全体を見据えた視点での目標が求められます。以下では、10年以上の経験を持つベテラン職員に適した目標例を、テーマごとにご紹介します。

チームマネジメントに関する目標

ベテラン職員はチーム全体を牽引する立場として、業務の円滑化や人材育成、組織力の向上を意識したマネジメント目標が求められます。以下に具体例を挙げます。

  • 月1回のチーム会議で進捗や課題を整理・共有する
  • 新人職員の育成計画を作成し、実行をサポートする
  • メンバーの業務負担を見直し、偏りを防ぐ調整を行う

マネジメントは“指示を出す”ことではなく、“支援する姿勢”が重要です。職員一人ひとりの特性や状況を理解しながら、力を引き出す調整力や対話力が、ベテラン職員のリーダーシップに問われます。

先輩職員が新人に教育する際には、わかりやすく教える工夫をすることが大切です。例えば介護技術を教える際には、まずは見て覚える時間を作ります。

いきなり「オムツ交換をやってみて」と言われても、新人は混乱してしまうでしょう。そのため、まずは先輩職員が始めは手本を見せて、次に一緒に行い、最後に一人でやってもらいます。段階を踏むことで安心して仕事を覚えていけます。

また、ユニット目標の例が知りたい方は、以下の記事もチェックしておいてください。

業務改善・提案活動に関する目標

現場経験が豊富なベテラン職員は、業務のムダや非効率に気づきやすい立場にあります。施設全体の運営向上に向けた改善・提案が求められます。

  • 月1件、業務改善提案を上司に提出する
  • 新たな記録フォーマットの改善案を作成・試行する
  • 利用者の声をもとに、サービス内容の見直しを提案する

改善活動は「批判」ではなく「貢献」の姿勢が重要です。現場の声を吸い上げつつ、無理なく実行できる内容に落とし込む力が求められます。提案が採用されると、施設全体の雰囲気にも好影響を与えるでしょう。

看取りケア・終末期支援に関する目標

看取りの場面では、ベテラン職員の「寄り添い力」や「家族支援力」が特に問われます。終末期にふさわしいケアの質を高める目標が有効です。

  • 看取り介護加算対象者に対して、月1回の家族支援ミーティングを実施する
  • 最期までその人らしさを尊重した記録・振り返りを行う
  • 看取りケア研修を受講し、他職員と共有する

命の最期に立ち会うからこそ、日々の丁寧な関わりと準備が重要です。形式的なケアではなく、想いや価値観に寄り添った「その人らしい最期」を支援する姿勢が、ベテランにふさわしい目標となります。

管理職を見据えた目標

将来的に主任や施設長など管理職を目指すベテラン職員は、経営や人材マネジメントの視点を養うことも目標に加えましょう。

  • 毎月、収支管理や人件費に関する知識を学ぶ機会を設ける
  • 職員の勤務状況を把握し、シフト調整に関わる
  • 上層部のミーティングに出席し、運営課題を共有する

管理職には現場力だけでなく、調整力・数字感覚・俯瞰力が必要です。目の前の業務をこなしつつ、全体の流れを見渡し、必要な知見を積極的に取り入れる姿勢がキャリアアップへの一歩となります。

継続的学習・外部研修に関する目標

経験豊富なベテランでも、学びを止めずアップデートを続ける姿勢は非常に重要です。最新知識を得て、後進育成や現場改善に活かす目標を設定しましょう。

  • 年2回以上、外部研修または専門セミナーに参加する
  • 学んだ内容を施設内研修やOJTで共有する
  • 新しいケア技術を現場に試験導入してフィードバックを得る

「学ぶ姿勢」は若手にも伝播し、職場全体の学習文化につながります。知識を吸収するだけでなく、現場で応用・展開してこそベテラン職員の学びが生きるといえるでしょう。

ここまでキャリア別に個人目標の具体例を紹介しましたが、以下では、より評価を高めるための目標記入例を紹介しています。現役介護職の方は、以下の記事もぜひ参考にしてみてください。

【目的別】介護職の個人目標の具体例

介護職の個人目標は、職員の成長段階だけでなく「目的」から逆算して設定することも有効です。業務の効率化や利用者満足の向上、安全管理、キャリア形成など、さまざまな視点で目標を立てることで、自身の役割や課題がより明確になります。

以下では、よくある4つの目的に応じた個人目標の具体例を紹介します。

介護技術・業務改善を目的とした目標例

技術向上や業務改善の目標例は以下のとおりです。

  • 移乗・排泄介助における負担軽減の工夫を週1回以上実施する
  • バイタルチェックの記録ミスゼロを3ヶ月間継続する
  • 業務マニュアルの見直しと改善提案を月1回行う
  • ICTを活用した記録の効率化を現場で試行する
  • 新人職員向けの介助手順書を作成し共有する

介護技術の向上や業務改善を目的とした目標は、利用者の生活の質を高めるだけでなく、現場の負担軽減にもつながります。小さな改善を積み重ねることで、業務効率や職員満足度も高まります。

目標は、具体的な行動や頻度・期限を盛り込むことで実行力が上がるでしょう。

接遇・コミュニケーションを目的とした目標例

接遇やコミュニケーションに関する目標例は以下のとおりです。

  • 利用者との1日1回以上の雑談を意識的に行う
  • 敬語・身だしなみチェックを毎日行い接遇力を高める
  • クレーム事例の振り返りを週1回実施し改善策を考える
  • 多職種との情報共有を1日1回以上行う
  • 月1回のレクリエーションで利用者参加率を80%以上にする

接遇やコミュニケーションに関する目標は、利用者の満足度や信頼関係に直結します。加えて、同僚や他職種との連携強化にもつながるため、チームワークの向上にも有効です。

接遇スキルは数値化しにくい側面もあるため、具体的な行動目標に落とし込むことが重要です。また、以下ではうまくコミュニケーションを取る方法を紹介しているので、高齢者との会話に悩む方はぜひご覧ください。

緊急時対応・安全管理を目的とした目標例

緊急時対応や安全管理の目標例は以下のとおりです。

  • 転倒・誤薬事例の共有を月1回実施する
  • 緊急時マニュアルの確認を週1回継続する
  • 転倒リスクがある利用者の見守り強化を毎日実施する
  • 火災・地震訓練への積極的参加を年間3回以上行う
  • ヒヤリハット報告を月2件以上提出する

安全管理や緊急対応に関する目標は、事故の未然防止に直結する非常に重要なテーマです。特にベテラン職員やリーダー職には、事故対応の手順整備や新人への教育も求められます。日常的に危険感度を高めることで、安心・安全な施設運営につながります。

また、介護職として働く私が、高齢者の転倒や事故を防ぐために意識していることは、危険予知と声かけです。事故が発生するリスクのある場所では、事前に声かけを行い、危険があることを伝える必要があります。

例えば入浴場の床は濡れやすく、歩いているときに転倒してしまう可能性が高い場所です。入浴場で介助をする際には「滑りやすくなっているのでゆっくり歩きましょう」や「気をつけてくださいね」など利用者に声をかけるようにしています。そのためにも介助者は、トイレや食堂など施設内それぞれで危険な場所を把握しておくことも大切です。

ぜひこの内容を目標を立てる際の参考にしていただければと思います。

介護職の緊急時対応マニュアルを知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

キャリアアップを目的とした目標例

キャリアアップに関する目標例は以下のとおりです。

  • 介護福祉士の試験勉強を週3回行う
  • 年内に実務者研修を修了する
  • 外部研修に年2回以上参加し内容を職場にフィードバックする
  • 次年度にサ責またはユニットリーダーを目指す
  • 施設内のキャリア面談で将来の方向性を上司と相談する

キャリアアップを目的とした目標は、自己成長のモチベーションにつながります。具体的な資格取得や研修参加など、短期・中期的に見通せる目標を立てることで、ブレないキャリア形成が可能になります。

職場内外の学びを現場で還元することも意識しましょう。

介護の個人目標が思いつかないときはどうする?

介護職の個人目標が見つからないときの対処法を紹介します。

上司や同僚に相談する

個人目標が上手く見つからない場合は、上司や同僚に相談しましょう。他者からのアドバイスは客観的な視点を提供してくれるため、自分では思いつかなかった意見がもらえるかもしれません。自分では気付けない課題点が見つかり、より良い目標を立てることができます。

個人目標の作成に困っている方は、ぜひ上司や同僚に相談してみてください。

課題を1つに絞る

目標が思い浮かばないときは、複数の課題点を洗い出したら、1つに絞り出してみましょう。一度に複数の課題を解決しようとすると、混乱するためです。達成度がわかりやすく、具体的な改善策も考えやすくなります。

目標を1つに絞り、それに必要なスキルや経験を着実に積んでいくことをおすすめします。

期間を設ける

目標が思いつかない場合は、期間を設けてみるのがおすすめです。目標を考える期間を定めると、「締め切りまでに考えなければ」という思いが集中力を高めます。これは「締め切り効果」と呼ばれ、心理学的にもその効果が認められています。

時間制限によるプレッシャーを活用して、目標を立ててみてください。

段階的に考える

「介護職としてどうありたいか」と漠然と考えると、目標が思いつきにくいものです。そのため、1年後、3年後といった具体的な期間を分けて考えるのがおすすめです。段階的に考えることで、その時期に必要なスキルや経験が明確になります。

目標設定の際に適切な取捨選択ができるため、スムーズに個人目標を立てることができます。

介護職の個人目標が思いつかないときの対処法は、以下で詳しく解説しているので、こちらの記事も併せてご確認ください。

介護職員の個人目標に関するよくある質問

介護現場で目標を設定する際によく寄せられる疑問について、簡潔にお答えします。実際の目標設定や振り返りに役立ててください。

介護職員の長期目標と短期目標の例は?

長期と短期、それぞれの目標例は以下のとおりです。

短期目標例(1~3ヵ月)

  • 移乗介助をスムーズに行えるようになる
  • ヒヤリハットを月2件以上報告する

長期目標例(1年~)

  • 〇〇までに介護福祉士の資格を取得する
  • リーダー職としてユニット管理を任されるようになる

短期目標は「今すぐ取り組めること」、長期目標は「将来像を見据えた成長プラン」として使い分けるのがポイントです。

介護リーダーの目標例は何がある?

介護リーダーに求められる個人目標の例を以下に挙げます。

  • 職員間の連携を強化し、情報共有の仕組みを整える
  • 後輩職員のOJT計画を策定し、実施・評価を行う
  • 安全委員会などの活動に積極的に関わり、事故防止策を提案する
  • チーム内の課題を洗い出し、月1回の改善提案を行う

リーダーには「チーム全体の質を上げる視点」が求められます。自身だけでなく、周囲を巻き込む目標を設定しましょう。

介護職員の資質向上のための目標例は?

資質向上を目的とした介護職員の目標例は以下です。

  • 倫理的なケアに関する研修に年2回以上参加する
  • 接遇マナーの見直しを週1回行い、職員間でフィードバックする
  • 利用者との信頼関係構築のために日々の声かけを意識する
  • 苦情対応マニュアルを読み返し、適切な対応を実践する

「資質向上」とは、人間性・倫理観・コミュニケーション力など総合的な成長を指します。日々の業務の中に意識的な行動目標を取り入れることが重要です。

介護の個人目標を立てて理想のキャリアプランを描こう!

個人目標を立てることで、キャリアの道筋が明確になり、逆算して必要なスキルや経験を身につけることができます。介護職としてのキャリア形成を無駄にせず、効果的に進めることができるでしょう。

ただし、勤務年数によって個人目標の内容は変わります。自分の経験に合った目標を立てられるよう、今回の内容をぜひ参考にしてみてください。

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