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【機械浴とは?】介助方法おける前提知識や手順・注意点を紹介!

介護施設には、一般のお風呂とは異なる方法で入浴できる機械浴があります。しかし、機械浴の操作や入浴方法は複雑な面もあるため、利用方法がわからない方も多いでしょう。

今回では、機械浴の種類や入浴方法について解説します。

これから、機械浴の導入によって始まる新人職員や介護未経験者の方には、ぜひ参考にしていただきたいです。

目次

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機械浴とは【基礎知識】

ここでは機械浴に関する基礎知識を紹介します。まだ入浴介助に関わったことがない方や機械浴の概要を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

機械浴は身体が不自由な方向けの入浴方法

機械浴は、身体が不自由な方向けの入浴方法です。

機械浴を利用することで、身体に麻痺があったり、座位が保てなかったりする方も、安全・快適に入浴できます。

デイサービスや特別養護老人ホームなどの介護サービス事業所に設置されています。

浴槽や入浴方法が一般浴とは異なる

機械浴は、介護度の高い方でも利用しやすい浴槽に改造されています。一般的な浴槽は自宅にある浴槽のような形になっていますが、機械浴では専用のチェアやストレッチャーを浴槽にドッキングして入浴します。

チェアの使用方法や機械浴の操作を覚える必要がありますので、初めは大変に感じるかもしれません。

機械浴の種類

機械浴の種類は大きく分けて4つあり、具体的には以下のとおりです。

  • 自立サポート浴
  • チェアー浴
  • ストレッチャー浴

機械浴の特徴を知り、利用者さんに合った入浴形態を選べるようにしましょう。

自立サポート浴

自立サポート浴はバスタブの形をしていながら、前面が開閉するので、専用の椅子に腰掛けるようにして入浴できる機械浴です。

立ち上がるのに不安がある方や、車椅子での生活をされている介護度の低い方におすすめです。

介助者は利用者さんと無理なく距離を取ることができるため、恐怖感を与えにくいでしょう。デイサービス、特別養護老人ホーム、小規模多機能型介護施設など、さまざまな事業所に配置されています。

チェアー浴

チェアー浴は、専用の椅子に座りながら入浴できる機械浴です。浴槽は開閉式になっており、椅子とドッキングできます。浴槽のドアを軽く閉めると、自動的にロックされます。横にあるスイッチを押すと、給湯が始まります。

ストレッチャー浴

ストレッチャー浴は、身体をベルトで固定し、ストレッチャーが上下動することで湯船に浸かることができる機械浴です。自分で身体を洗うことができない介護度の高い方に利用されています。利用者さんを搬送車に移乗させることで、寝た姿勢のままでの着脱、洗身、入浴が可能となります。

ただし、操作方法が複雑で重さがあるため、注意が必要です。

機械浴での入浴方法

ここでは3つの機械浴の入浴方法を紹介します。入浴介助に取り組む際は、ぜひ参考にしてみてください。

自立サポート浴の場合

自立サポート浴を使用する際は、利用者さんをシャワーチェアに移乗させ、浴槽の前まで進めます。

シャワーチェアは、浴室内で座ったまま移動できる車椅子のようなものです。自立サポート浴の前に来たら、浴槽に設置されている手すりを下げて、腰かけるように移乗させます。

身体を回転させながら介助すると、スムーズに移乗できます。ドアの開閉はリモコンで操作し、浴槽のドアを最上限まで上昇させましょう。利用者さんの体勢や安全を確認したうえで、湯を入れていきます。

チェアー浴の場合

チェア浴は、専用の椅子に利用者さんを移乗させ、浴槽まで進めます。浴槽の目の前に来たら、搬送車をドッキングさせます。車椅子からチェア浴への移乗時には、椅子のブレーキがかかっていることを絶対に確認しましょう。

ブレーキがかかっていないと、移乗した際に椅子が後ろに動いてしまい、危険です。

ゆっくりとドアを閉め、給湯ボタンを押して入浴を開始します。

ストレッチャー浴の場合

ストレッチャー浴を利用する際は、利用者さんをベッド型の搬送車に移乗させます。搬送車をストレッチャー浴にドッキングさせ、リモコンで下降させて入浴させます。ストレッチャー浴は寝たままの状態で進むので、利用者さんが恐怖感を覚えることがあります。

ベルトをつけたり、ドッキングする際は、声をかけて安心させるよう心掛けましょう。

機械浴を利用するメリット

機械浴を利用するメリットは以下のとおりです。

  • 身体が不自由な方でも入浴を楽しめる
  • 介護者・利用者への負担が少ない

機械浴を利用すれば介護度が高い方でも入浴ができ、生活の質を高められます。

身体が不自由な方でも入浴を楽しめる

機械浴は、寝たきりや座位を保持できない方でも、入浴が可能です。

入浴ができないと、皮膚を清潔に保つのが難しくなり、感染症や褥瘡などの皮膚疾患の原因となります。身体の匂いが気になると、他の利用者さんとのコミュニケーションが取りづらくなることも考えられます。

機械浴を使用することで、介護度が高くても入浴が難しい方が清潔感を保ち、その人らしい生活を続けることができます。

介護者への負担が少ない

麻痺や立ち上がりが困難な方を一般浴で入浴させるのは難しいです。

介護者の腰や膝への負担だけでなく、転倒のような利用者さんの事故リスクも高まります。機械浴を活用すると、介護者の負担は軽減され、利用者さんも気持ちよく入浴することができます。

安全で快適な介助のために、機械浴の利用をおすすめします。

機械浴を利用するときの注意点

機械浴は一般浴よりも気をつける点が多いです。具体的には以下のとおりです。

  • 操作方法に気をつける
  • 介護度に合わせた機械浴を利用する
  • 利用者の見守りを忘れない
  • 利用者に恐怖感を与えないようにする
  • プライバシーの配慮に気をつける

入浴時には気をつけましょう。

操作方法に気をつける

機械浴の操作方法には注意が必要です。チェアを上下する方法やキャスターのブレーキの位置を事前に確認しましょう。

操作を間違えると事故の原因となることがあります。

機械浴の使用頻度が高いと故障の可能性も上がるため、定期的に動作確認を行うことが大切です。

介護度に合わせた機械浴を利用する

利用者さんの介護度に合わせた機械浴を選ばないと、入浴が難しくなります。立ち上がりが困難なのに自立サポート浴を利用すると、移乗時の事故や怪我のリスクが高まります。

自立度を低下させることもありますので、定期的に入浴方法を見直しましょう。

事業所では、入浴・排泄・食事等の委員会が設置されています。入浴委員会に所属している方は、浴室の環境や入浴方法に関して、チームメンバーと定期的に話し合うよう努めましょう。

利用者の見守りを忘れない

入浴中の見守りは絶対に欠かさないでください。

機械浴を使用すると、浮力の影響で座位の維持が難しくなることがあるため、利用者さんの安全を確保する必要があります。万が一の事態を避けるため、目を離さず見守りを続けましょう。

自分が離席する際は、他の職員に見守りを依頼するよう心掛けてください。

プライバシーの配慮に気をつける

機械浴を使用する際は、利用者さんのプライバシーを尊重しましょう。搬送車への移乗や介助は便利ですが、一部の利用者さんは恥ずかしさを感じることがあります。

他の利用者さんからの視線を避けるために、タオルで身体を覆うなどの配慮が必要です。

機械浴を使用する際の利用者さんの尊厳を常に考慮して行動しましょう。

利用者に恐怖感を与えないようにする

機械浴を使用する際、利用者さんに恐怖感を与えないように注意が必要です。移乗や浴槽のドアを閉める時には、静かにゆっくりと操作しましょう。

利用者さんが次の動作を予測しやすいように、事前に声掛けをすることも入浴の秘訣の一つです。

利用者さんが恐怖を感じることで入浴を拒否するリスクもあるため、細やかな配慮が必要です。

安全に注意しつつ入浴を楽しんでもらいましょう

機械浴は、麻痺や座位保持が難しい方向けの浴槽です。

ベッドから搬送車への移乗や、ストレッチャー上での洗身など、特定の介助技術が求められます。機械浴の使用方法や特性をしっかり学び、安全に介助を行いましょう。

不安を感じる場合は、先輩職員や上司に相談し、サポートを受けることをおすすめします。

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