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【社会人から看護師を目指す人へ】後悔しないために、知っておきたいこと
医療・介護サービスの重要性が高まる日本において、看護師の需要はますます増えています。その一方で、看護師養成施設では、社会人を経験してから入学した人の割合も高まっている現状があります。
現在、社会人でこれから看護師を目指す方はぜひ参考にしてみてください!
社会人から看護師になるには?
社会人から看護師を目指すためにはどのようなルートがあるのでしょうか?
看護師になるまでにかかる年数や学費についてもくわしく解説します。
社会人から看護師になるルート
そのルートは学生も社会人も同様です。また、看護学校の中には社会人の受け入れを積極的に行なっており、一般入試だけでなく社会人入試を行っている学校があります。
一般入試の場合は、学力テストと小論文、面接があるのが一般的。一方、社会人入試の場合、学力テストは実施されずに、小論文と面接を実施する学校が多い傾向にあります。社会人入試では単純な学力だけでなく、学ぶことへの高い志、入学したいという強い思いに重点が置かれます。
社会人として働いていると勉強時間の確保が難しく、現役の受験生と肩を並べて、一般入試を受験するのは厳しい現実があります。そのため社会人入試を利用するといいでしょう。
ただし、社会人入試の募集人数は若干名のところが多いので、倍率は必然的に高くなってしまい、合格するには狭き門となっています。
看護師になるには何年かかる?
看護師になるためには専門学校、短期大学は3年間、看護大学は4年間学校に通う必要があります
また、看護学以外の専攻で大学を卒業している方は、3年次学士編入制度を導入している看護大学であれば、最短2年で看護師を目指すことができます。
大学を卒業していない方は、専門学校または短期大学への進学がもっとも早く看護師になれるルートです。
看護師になるまでにかかる費用
学校によって必要な学費はさまざまですが、私立は国公立の2倍程度かかる
奨学金制度を利用しても、ある程度の金額は必要
看護学校を選ぶ際は、学費についても比較するといいでしょう。
正看護師
- 専門学校:200〜300万程度
- 国立大学:240万程度
- 私立大学:500~700万程度
参考:
学費が心配……そんなときは支援制度を活用しよう!
決して安いとはいえない学費の支払いに不安がある場合は、奨学金や専門実践教育訓練給付金などの支援制度を活用しましょう。
社会人の方でも、日本学生支援機構や各都道府県や自治体が行っている奨学金は活用できます。また、専門実践教育訓練給付金の対象校となっている学校であれば、最大で168万円給付されます。
社会人から看護師になると後悔してしまうこと
社会人から看護師になると後悔しがちなことをご紹介します。
想像以上に仕事がハード
それに加えて現在は医療業界全体が人手不足の状態にあり、看護師1人あたりの業務負担も増加傾向にあります。
体力は20歳をピークにゆるやかに低下してくるといわれていますので、社会人経験をした分、体力は落ちてきている状態にあります。また、看護師の仕事の特徴の一つでもある夜勤によって、生活が不規則になり、より疲労を感じやすくなるでしょう。
働きざかりと子育て期が重なる
社会人を数年経験した後で看護師を目指した場合、年齢が20代後半〜30代であるとすると、多くの人が結婚、出産などのライフイベントを経験する時期でもあります。
そうなると、看護学校を卒業して働きはじめた頃には、まだ子どもも小さく、働きざかりの時期と子育てに手がかかる時期が重なる可能性があります。
仕事と家庭の両立を図る必要があるでしょう。
人間関係で悩む
いくら男性看護師が増えてきたとはいっても、看護師はまだまだ圧倒的に女性が多い世界です。そのため、女性ならではといえる人間関係の難しさに悩む人は多いようです。
社会人経験があるがゆえに、妬みや嫉妬されてしまう可能性も否めません。
「社会人経験がある=仕事ができて当然」と思われてしまう
看護師になる前に一度社会人経験があるということで、周りのスタッフから「仕事ができて当然だ」と思われがちです。
職場の先輩看護師のなかには、業務に関する質問をした際に「なんで分からないの?」「そんなこともできないの」等というように風当たりが強い人もいるようです。
また、看護学校からすぐ看護師になった新卒者と比べると、期待値が高くなりプレッシャーに感じることもあるでしょう。
看護師としては新人なのに、社会人経験者ということで新人扱いをされない可能性があります。
看護師の仕事が向いているか分からなくなる
社会人経験をした後に改めて看護師を目指したものの、勉強が進み、業務を行なっていくうちに「本当に看護師に向いているのだろうか」と不安になる人も。
看護師を目指すうえで家族や周囲の人に協力してもらった手前、なかなか後戻りしにくいという人も少なくないようです。しかし、看護師の仕事は病院以外にもさまざまな選択肢があります。
部署異動や転職も視野に入れ、一度情報収集してみるのもいいでしょう!
社会人看護師に対する風当たりが強い人の特徴や心理とは?
実際に看護師として働いてみると、職場の人間関係に悩む方は多いようです。
ときには、風当たりが強い厄介な先輩に出会うこともあり、悩みを抱えてしまうこともあります。
なぜ、社会人看護師に対して風当たりが強い人がいるのか、その人の特徴や心理についてみてみましょう!
自分より社会人経験があるという嫉妬心が強い
新人看護師に対して風当たりが強い人は、自分より優れているあるいは経験が豊富であるということに嫉妬している可能性が高いです。
自分が経験していないことを経験している、あるいは社会人経験がある人に対して仕事ができると嫉妬心を抱えています。同じように社会人から看護師になった先輩であれば、気持ちや立場がよく理解できるため強く当たるということはないでしょう。
女性が多い職場は、人間関係で拗れることが多く、嫉妬心から他者に対して強く当たる人もいます。
気が短い・口調がきつい
風当たりが強い先輩は、元々の性格が表面に表れている可能性もあります。
自分の思い通りに物事が進まなかったり、人が行動しなかった時にイライラしています。
そのイライラが態度や口調に表れてしまい、人に対して強くあたってしまうのです。
社会人経験があるとはいえ、現職場では新人であるため強い口調で言われたとしても言い返すことは難しいですよね。
自分を大きく見せたい
社会人経験がある新人に対して風当たりが強い人は、自分の方が立場が上であることを示したい欲が大きいという特徴もあります。
舐められたくないという気持ちから、自分を大きく見せるために強く当たってきます。自分を守るために人を傷つけるという非常に自分勝手な理由です。
新人にとっては、どうして風当たりが強いのか理由を見つけることが難しく感じてしまうでしょう。
社会人看護師が円滑な人間関係を築くには?
看護師として働き始めると、風当たりが強い先輩に出会ったり、相性が悪いと感じるようなスタッフに出会うこともあるでしょう。
円滑な人間関係を築くにはいくつかコツがあります!
社会人から看護師になるにあたって、人間関係の構築の参考としてみてください。
社会人としての基本的なルールをわきまえ、信頼関係を築く
他業界でも同じように、看護師の世界でも社会人としてのルールは重要です。
挨拶や身だしなみ、言葉遣い等の基本的なルールを守って行動することで、周囲からの信頼度も高くなります。
社会人経験があるからといって新人の時はできないことが多いのは、当たり前です。そこで、社会人としてのルールを守った行動ができていれば、「この人は期待できる」「ちゃんとしている」と評価されます。
風当たりが強い先輩に出会った場合でも、「自分はちゃんとしている」と自信に繋がり、毅然とした態度で対応できるでしょう。
価値観の違いを受け入れる
職場には様々な人がいますので、それぞれの価値観は全く異なります。
円滑な人間関係を築くコツとしては、価値観の違いを受け入れることも大切です。
自分と価値観が違う人に出会う度に、「どうしてそのような考えをするのだろう」と毎回悩んでいてはキリがありません。
「この人はこういう人なんだ」と割り切ることも職場で円滑な人間関係を築くコツとなります。
自分の仕事に集中する
風当たりが強い先輩や相性が悪い人に出会うことは、どの業界でもあり得ることです。
相手の言動にいちいち反応しているとターゲットにされやすいため、自分の仕事に集中することも大切になります。
深く関わろうとすると心身にストレスが掛かってしまう恐れがあります。
そのため、業務上で必要なコミュニケーションのみを意識し、それ以上は深く関係性を築こうとしなくても良いでしょう。
自分が今やらなければならない業務に集中することで、看護師としてのスキルアップも早く実現します。
年下の看護師に対しての敬意を忘れない
社会人から看護師として就職すると、職場に年下の先輩看護師も多くいることでしょう。
円滑な人間関係を築くためには、年下の先輩看護師に対しての敬意を忘れない言動を意識することが大事です。
年下と言えど、自分よりも看護師としての経験が豊富な先輩です。
年上の先輩と比べて話しやすいかもしれませんが、タメ口や馴れ馴れしい態度を取らないように気をつけましょう。
後悔しないために!社会人から看護師になる前に知っておきたいこと
スムーズに看護師を目指すために、社会人から看護師になる前に知っておきたいことをお伝えします。
年齢は関係ない
看護学校の入学試験や国家試験の受験に年齢制限はなく、遅すぎるということはありません。40代や50代で看護師を目指す方も少なくなく、いつからでも看護師を目指すことができます。
これは看護学校のクラスで6人に1人、もしくは半数程度が社会人経験者ということを示しています。決して少なくない数字なのではないでしょうか。
就職先は多い
「資格を取れたとしても年齢的に就職先があるのか」と不安になるかもしれません。しかし、看護師の就業人数は毎年約3万人ペースで増えているにもかかわらず、医療の現場では、看護師は常に人手不足となっています。そのため、求人においても売り手市場が続いています。
さらに超高齢化社会である日本では、高齢者の割合が多く、医療のニーズも高まっているため、今後も看護師の売り手市場は続いていくと考えられています。
人生経験は豊富、でも看護の世界では新人であることを心得る
社会人を経て看護師になった場合、先輩看護師が年下というのはよくあること。たとえ先輩看護師が年下の場合でも、看護の世界では新人であることを心得て、敬意を払った対応を心がけましょう。
過剰にへりくだる必要はありませんが、指摘されたことを素直に受け取れない、横柄な態度をとるなどはもってのほか。そんなときは、年齢や社会人経験のことは一度忘れ、まっさらな気持ちで仕事に向き合ってみましょう。
また、社会人経験があるからといって「分からないことを聞くのは恥ずかしい」という気持ちでいると重大なミスを引き起こしかねません。
無駄なプライドは手放して、時には人に頼ることも大切です!
本当に向いているか不安なら……看護助手を経験しておくという選択も
「看護師を目指したいけど、本当に向いているか分からない」という方は、看護助手を経験しておくのも一つの手段です。
頭であれこれ思い悩むよりも、実際に仕事を経験してしまうのが一番!
採用面接さえ合格すれば看護助手として働くことができますので、近くに病院や介護施設で看護助手の募集がないか探してみましょう。
社会人から看護師になり、働きづらさを感じた際の解決方法
実際に働いてみて、自分の理想と現実の違いに悩み、「辞めたい」という気持ちが高まることもあるでしょう。
もしも、職場で働きづらさを感じた場合は、次のような方法がおすすめです。
先輩や同僚看護師に思い切って打ち明けてみる
看護師として働いてみて、理想とのギャップを感じた場合は、1人で悩みを抱え込まないことが大事です。
まずは、先輩や同僚看護師に自分悩みや感じていることを相談してみましょう!
誰かに伝えることは恥ずかしい、緊張するという方もいるかもしれませんが、思い切って打ち上げてみてください。話してみると、実は同僚も同じようなことを感じている可能性もあります。また、先輩も同じような経験をしているかもしれません。
解決策が見つかる近道でもあります。
自分の行動や態度を一度振り返ってみる
職場の人間関係に悩み、看護師になったことを後悔することがあるかもしれません。
自分の行動や態度を振り返ってみて、職場で働きづらさの原因を探ることも大切です!
社会人から看護師になると、自分より年下の先輩に出会うことも多くあります。言葉遣いや態度等、先輩や同僚が不快に感じる部分は無かったかどうかを省みます。
日頃から態度や言葉遣い、身だしなみといった社会人としての基本的なルールを意識して行動していれば問題ありません。
副業をして看護師としての経験を増やす
未だ看護師としての経験が少ないということで、自信のなさが問題である可能性もあります。
自信が高まれば、職場でも堂々とした態度で業務ができます!
看護師としての自信をつけるためには、「カイテク」を利用して副業を始めてみましょう。
カイテクは面接なし・給与即金の看護単発バイトアプリです。
現在、100,000人以上の看護師などの有資格者が登録
- 面倒な手続き不要:面接・履歴書無し!
- 給与は最短当日にGET:アプリで申請・口座に振込!
- 転職にも利用できる:実際に働いて相性を確認!
- 専門職としてスキルアップ:様々なサービス種類を経験!
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どうしても働きづらい場合は、転職も視野に
様々な対策を自分なりに行動に移してみて、それでもどうしても働きづらさが残る場合は、転職も視野に入れてみましょう。
上記でご紹介した「カイテク」は、転職活動にも便利なアプリとなっています。
副業として勤務した職場とマッチングとなると、正式採用へ進むことができます!
一般的な転職活動の場合、次の就職先を見つけるまでに時間が掛かってしまい、負担を感じてしまうでしょう。
社会人から看護師になった方は、転職活動の大変さは身に染みて理解できるのではないでしょうか。
社会人経験を看護に役立てよう!
「看護師の仕事は特殊だから、これまでの仕事で得たスキルは通用しない」と思う方も多いかもしれません。しかし、看護師の世界でも、一般常識やコミュニケーション能力、基礎的なパソコンスキルなどが役立つ場面はたくさんあります。
これまで社会人として経験してきたことは、看護師という専門的な仕事をするうえでも重要な土台となってくれるはずです。
社会人経験というあなたの強みを、看護の仕事にも生かしましょう!