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介護福祉士の携帯用登録証はない?介護系資格の携帯用修了証明書を全解説
介護福祉士に合格すると、国家資格の保持を証明する登録証を取得できます。通常はA4サイズのものが主流ですが、携帯用があるのか気になる方もいらっしゃることでしょう。結論から申し上げますと、介護福祉士の携帯用登録証は存在しません。
その使用目的も解説いたしますので、ぜひ参考にしてください。
介護福祉士の携帯用の登録証はない
結論から述べますと、介護福祉士の登録証には携帯用はありません。
合格時に送付されるのは、A4サイズの介護福祉士登録証のみとなります。介護福祉士の登録証は、介護福祉士国家試験に合格後、自身で手続きを行います。手続きが完了すると、記載した住所にレターパックで送付されます。
携帯用の登修了証明書がある介護の資格
介護の資格には携帯用の登録証は存在しませんが、修了証はあります。
携帯用の修了証が発行されている介護の資格は以下のとおりです。
- 介護職員初任者研修
- 介護福祉士実務者研修
- 全身性ガイドヘルパー
- 同行援護従業者養成研修
以下、それぞれの資格を解説します。
介護職員初任者研修
介護職員初任者研修は、介護に関する基礎的な技能や知識を学べる資格です。これは昔のホームヘルパー2級に相当し、未経験から介護職を目指す方が取得することが多いです。
介護職員初任者研修の修了証には携帯用とA4サイズの2つがあり、研修終了後に同時に送付されます。
再発行の際には手間や時間がかかるので、大切に保管しましょう。
介護福祉士実務者研修
介護福祉士実務者研修は、介護初任者研修の上位資格として位置づけられており、介護福祉士国家試験を受けるための受験要件の一つでもあります。この研修によって、介護に関するより専門的な知識や技能を学べ、スキルアップにも寄与します。
介護福祉士実務者研修の修了証は、携帯用とA4サイズの2種類があり、研修を修了した後にどちらも取得することができます。
介護福祉士の資格を取得を考えている方は、この修了証を必ず取得しましょう。
全身性ガイドヘルパー
全身性ガイドヘルパーは、障がいのある方を支援するための知識や技能を学ぶ資格です。具体的には、外出時の車椅子の介助方法、着脱の介助、買い物代行や旅行などの生活支援のお手伝いなどが含まれます。
介護職員初任者研修と合わせて取得することで、高齢者だけでなく、障がい者支援にも関与できる特徴があります。
全身性ガイドヘルパーの修了後には、A4サイズと携帯用の2種類の修了証を取得できます。
同行援護従業者養成研修
同行援護従業者養成研修は、視覚障がいのある方の支援方法を学ぶ資格です。
移動が困難な視覚障がい者の歩行や食事などの援助を行います。また、外出先での代読や代筆などの生活面での支援方法も習得します。
同行援護従業者養成研修を修了すると、A4サイズと携帯用の2種類の修了証を取得できます。
携帯用の修了証の概要
携帯用の修了証について以下の内容を解説します。
- 修了証を取得する条件
- 携帯用の修了証の使用目的
- 携帯用の修了証をもらえる時期
- 紛失した場合は研修を受けた学校で再発行が可能
それぞれ具体的にみていきます。
修了証を取得する条件
修了証を取得するには、各研修によって条件が異なります。決められた履修科目や履修時間を満たし、修了試験に合格する必要があります。
例として、実務者研修の場合の条件は以下のとおりです。
【資格なしの場合】
科目数:全20科目
履修時間:450時間
【初任者研修を取得している場合】
科目数:全11科目
履修時間:320時間
さらに、修了試験にも合格する必要があります。条件を満たしていないと、修了証は取得できませんので注意しましょう。
携帯用の修了証の使用目的
携帯用の修了証が発行される理由は、外出時に資格を証明するためです。訪問介護や同行援護などの外での活動を行う方は、医師や家族との関わりの中で自身の身分を証明する必要があります。その際、携帯用の修了証を持参することが求められます。特別養護老人ホームや介護老人保険施設で勤務する方は、使用する機会が少ないかもしれませんが、常に提示できるように、貴重品と一緒に所持しておくことをおすすめします。
携帯用の修了証をもらえる時期
携帯用の修了証は、研修終了後に受講したスクールから1か月以内に送付されます。もし修了証が届かない場合は、スクールに問い合わせてください。就職や転職を予定している方は、受取時期も考慮して、研修や試験を修了する必要があります。
住所を間違えると、携帯用だけでなくA4サイズの修了証も受け取れないため、正確な情報の提供を心掛けましょう。
紛失した場合は研修を受けた学校で再発行が可能
紛失した場合、研修を受けた学校で再発行が可能です。
訪問介護や同行援護の業務に従事する方は、身分証明書類がないと仕事に支障が出る可能性があります。そのため、修了証は大切に保管しておきましょう。
介護の資格登録証に関するよくある質問
介護の資格登録証に関するよくある質問を紹介します。
- 介護福祉士登録証を持ち出す場合はどうする?
- 登録証を持ち出す場面はどのようなとき?
- 全国で通用するの?
- 介護福祉士の登録番号の確認方法は?
- 介護福祉士に登録されているか問い合わせるには?
記事を読み進めるなかで気になる点がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
介護の資格登録証を持ち出す場合はどうする?
介護福祉士の登録証を持ち出す際は、コピーをして原本は置いておくことをおすすめします。
紛失すると再発行が必要となり、その際に発行手数料や収入印紙代がかかります。
登録証を持ち出す場面はどのようなとき?
登録証を持ち出す場面としては、主に採用面接時が挙げられます。資格の取得を証明するために、A4サイズの登録証をコピーして持参することが一般的です。
初任者研修に限りますが、実務者研修のカリキュラムを一部免除する際には、この証明が必要となります。
資格登録証は全国で通用するの?
介護の資格登録証は厚生労働省が発行しているので全国で通用します。
介護福祉士の登録番号の確認方法は?
介護福祉士の登録番号を忘れた場合、『公益財団社会福祉振興・試験センター』で確認することができます。
介護福祉士に登録されているか問い合わせるには?
介護福祉士に関する問い合わせ先は『公益財団社会福祉振興・試験センター』となります。登録証の新規登録、再発行、また住所変更時の書類発行などに対応しています。
資格に関する疑問点は、センターのサイト内の「よくある質問」を参照してみてください。
携帯用の登録証は紛失しないようにしましょう
介護福祉士の登録証や介護の資格修了証についての解説を行いました。
介護福祉士の携帯用の登録証は存在しませんが、実務者研修などの介護資格には携帯用の修了証があります。
介護福祉士の登録証に関する疑問は、『公益財団社会福祉振興・試験センター』にて解決できますので、気軽に問い合わせてみてください。