【ケアマネージャーって何するの?】仕事内容をわかりやすく解説!

ケアマネージャーの仕事内容は一般的にイメージしにくいかもしれません。

今回では、職場別の役割やケアマネージャーになるまでに必要な実務経験を紹介します。

これからケアマネージャーを目指す方や、ケアマネージャーの仕事内容に興味がある方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

目次

ケアマネとは?仕事内容についてわかりやすく解説

ケアマネージャーの仕事内容は以下のとおりです。

  • ケアプランの作成
  • 利用者と施設の取り持ち役
  • 介護保険の給付管理業務

ケアマネージャーの仕事について知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

ケアプランの作成

ケアマネージャーの主要な業務は、ケアプラン(介護サービス計画書)の作成です。

ケアプランとは、利用者やその家族の要望を収集し、介護サービスの方針や目標を明記した計画書のことを指します。

ケアプランの作成過程には、短期目標と長期目標の設定が含まれ、利用者の状況を大体6ヶ月ごとに確認しながら見直しを行います。具体的な短期目標と長期目標の例を以下に示します。

【食事のアセスメントの場合】

  • 短期目標:医師の指示に従って適切な水分量を摂取する
  • 長期目標:健康を維持するために適切な水分摂取を続ける

ケアマネージャーには、利用者がどのような介護サービスを受けるべきかを分析し、生活の満足度を向上させるための評価力が求められます。

利用者さんと施設の取り持ち役

ケアマネージャーの役割は、ケアプランの作成後、サービス担当者会議の開催を主導することです。

利用者やその家族、医師、リハビリ職など、介護サービスに関わる全ての人々との日程調整を率先して行う必要があります。そのためには、定期的に連絡を取り、利用者の課題を共有するなどして、異業種とのネットワークを維持することが大切です。

さらに、ケアマネージャーは利用者の苦情に対応することも求められます。利用者の中には、「普段からお世話になっている施設に不満を伝えるのは言いづらい」と考えている人もいます。

ケアマネージャーが利用者の話を聞き、施設側に意見を伝える役割を果たすことが期待されます。

介護保険の給付管理業務

ケアマネージャーの重要な役割の一つは、介護保険サービス利用料を介護給付費として「国民健康保険団体連合会」に請求することです。

この介護給付費は、要介護度に応じて利用できる金額が設定されています。そのため、ケアマネージャーは利用者が受けるサービスがこの上限金額を超えないように調整する必要があります。さらに、ケアマネージャーはサービス利用票の作成や給付管理表の作成など、集計業務も行います。

「国民健康保険団体連合会」への請求は毎月10日までに行う必要があるため、月初めは特に業務が多くなります。

【職場別】ケアマネージャーの仕事内容

ケアマネージャーには主に以下の職場があります。

  • 施設
  • 居宅
  • 地域包括支援センター

ここでは、職場別でケアマネージャーの仕事内容を解説します。

施設ケアマネージャーの場合

介護施設に勤務するケアマネージャーを、施設ケアマネージャーと呼びます。

施設ケアマネージャーが勤める場所には、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、デイサービスなどがあります。

施設ケアマネージャーの主要な業務は、施設内で提供されるサービスに基づき、利用者やその家族、医療・福祉職などと協力してケアプランを作成することです。その後、定期的に施設内の医師や看護職を招集し、サービス担当者会議を実施します。

施設ケアマネージャーは、自身が日々観察している利用者の身体・精神状況や、他の職員から得た情報を基に、ケアプランを適宜修正します。これが施設ケアマネージャーの業務の一連の流れとなります。

居宅ケアマネージャーの場合

居宅ケアマネージャーの主要な役割は、在宅介護を希望する利用者を介護保険サービスで支援することです。

業務はまず、利用者の自宅を訪問し、その課題点を明確にすることから始まります。その情報を基にケアプランを作成します。

介護保険サービスが開始されると、居宅ケアマネージャーは定期的に自宅を訪問し、利用者のニーズと提供されているケアが適切に一致しているか確認します。その上で、定期的にサービス担当者会議を開催し、必要に応じてケアプランを修正します。

施設と異なり、医療職やリハビリ職が外部にいるため、サービス担当者会議の招集は一筋縄ではいきません。また、1日に何件も自宅を訪問することがあるため、移動時間は長くなりがちです。これが居宅ケアマネージャーの一連の業務となります。

地域包括支援センターの場合

ケアマネージャーが「主任介護支援専門員」の資格を取得すれば、地域包括支援センターに勤務することが可能になります。

主任介護支援専門員は、ケアマネージャーの有資格者が規定の研修を受け、資格を得た人を指します。

地域包括支援センターは、介護や医療に関する疑問や悩みを解決するための相談窓口となっています。地域包括支援センターに勤務するケアマネージャーの役割は、高齢者の日常生活や介護保険サービスに関する悩みを聞くことです。

利用者の悩みやニーズに応じて、ケアマネージャーは地域で開催されている介護予防教室や、介護保険サービスを提供する事業所を紹介します。これらの活動は、高齢者の生活を支えるための重要な業務となっています。

ケアマネになるには?順番に解説

ケアマネージャーになるには、以下の方法があります。

  • 指定資格を取得後、5年以上の実務経験を積む
  • 特定施設で5年以上の実務経験を積む
  • 介護支援専門員実務研修受講試験に合格する

ケアマネージャーになるための方法をそれぞれ紹介します。

指定資格を取得後、5年以上の実務経験を積む

ケアマネージャーの試験を受けるには、特定の国家資格を取得していることが条件となります。

対象となる国家資格は以下の通りです:

医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士、視能訓練士、義肢装具士、歯科衛生士、言語聴覚士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、管理栄養士、栄養士、精神保健福祉士(参照:公益財団法人東京都福祉保健財団「令和4年度 東京都介護支援専門員実務研修受講試験 受験資格について「別表1に定める国家資格等に基づく業務に従事する者」別表1)

これらの国家資格を取得し、加えて5年間の実務経験を積むことで、ケアマネージャーの試験の受験資格を満たすことができます。

特定施設で5年以上の実務経験を積む

ケアマネージャーの試験を受ける資格を満たすためには、特定の施設で5年以上の相談業務の経験が必要です。

対象となる相談業務や介護施設は次のとおりです:

【生活相談員として】

  • 特定施設入居者生活介護
  • 地域密着型特定施設入居者生活介護
  • 地域密着型介護老人福祉施設入居者生活介護
  • 介護老人福祉施設
  • 介護予防特定施設入居者生活介護

【支援相談員として】

  • 介護老人保健施設

【相談支援専門員として】

  • 計画相談支援
  • 障害児相談支援

【主任相談支援員として】

  • 生活困窮者自立相談支援事業

(参照:公益財団法人東京都福祉保健財団「令和4年度 東京都介護支援専門員実務研修受講試験 受験資格について「別表2に定める相談援助業務に従事する者」別表2)

自身が勤めている職場が該当するかどうか、確認してみてください。

介護支援専門員実務研修受講試験に合格する

ケアマネージャーとして認定されるためには、特定の国家資格を取得し、特定の施設で5年以上の相談業務に従事した上で、介護支援専門員実務研修受講試験に合格する必要があります。

試験の詳細は次の通りです:

  • 受験時期:年1回、10月頃
  • 受験場所:各都道府県の居住地
  • 申込日 :試験の2〜4カ月前
  • 出題内容:介護支援分野 25問、保健医療サービス分野 20問、福祉サービス分野 15問(合計60問)
  • 受験形式:マークシート形式
  • 合格基準:介護支援分野での得点が全問の6〜7割、保健医療分野と福祉サービス分野での合計得点が全問の6〜7割

厚生労働省の発表によると、令和3年(第25回)のケアマネージャー試験の合格率は23.3%でした。介護の資格の中でも、これは特に難易度が高いとされています。

ケアマネージャーの仕事内容を理解し、転職やスキルアップに役立てましょう!

ケアマネージャーの仕事は多岐にわたりますが、その中心には利用者さんの介護サービスに必要なケアプランの作成やサービス担当者会議の実施などがあります。

これらは時には大変ですが、その一方で利用者さんが必要とする介護サービスを提供するためには、ケアマネージャーの役割が不可欠と言えます。

利用者さんの支援に最初から関わりたいという志向を持つ方々にとって、ケアマネージャーはぜひ目指すべき職業です。

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