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「言語聴覚士 やめたほうがいい」の真実とは?衝撃の理由を解説!
言語聴覚士はリハビリ職として専門性の高い仕事のひとつです。しかし「言語聴覚士は辞めたほうがいいと言われる」「言語聴覚士の給与は低い」と悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。
言語聴覚士になろうと考えている方も、言語聴覚士として働いている方も方向性が見えてくるでしょう。
「言語聴覚士を辞めたい」と思う3つの理由
「言語聴覚士を辞めたい」と思う3つの理由は以下のとおりです。
- 給与が低い
- 人間関係がつらい
- 残業が多い
それぞれ具体的に解説します。
給与が低い
「給与が低い」「給与が上がりにくい」という理由で言語聴覚士を辞めたいと考える方がいます。
『令和3年賃金構造基本統計調査による職種別平均賃金』によると、言語聴覚士の給与は約24万円です。
決して低い数字ではありませんが、以下のとおり言語聴覚士の仕事を続けても給与は大きく変わらないのが現状です。
- 1年目:約24万円
- 2年 目:約26万円
- 3年目:約26万円
- 5年目:約28万円
- 10年目:約31万円
- 20年目:約39万円
他業種と比べると給与が低いことや長く働いても昇給が見込めないため、辞めたいと考えるのでしょう。
人間関係がつらい
職場の人間関係がつらいので、言語聴覚士は辞めほうがいいと言われています。医療や福祉職の職場は、少人数なので相談できる同僚や先輩が少ない場合があります。
仕事のことで悩んでも、周りにアドバイスを求められずに1人で考えすぎてしまい辞めたいと思うのでしょう。また、職場の同僚や先輩と性格や意見が合わない場合もあります。
言語聴覚士として専門性をもって会議に参加しても、看護職や介護職の方と意見が衝突してしまい居場所を失ったような感覚を受けてしまいます。
ひどい職場では無視や悪口などが見られる職場もあるので、人間関係につらさを感じて辞める方が多いようです。
残業が多い
残業が多いのも言語聴覚士は辞めといたほうがいいと言われる理由です。
言語聴覚士が働く病院や介護施設では、職員同士のミーティング・患者のケアの方向性を考える担当者会議などが行われます。勉強会や研修などを定期的に行う職場もあります。
会議やセミナーは日中の仕事が終了したあとになるので、残業扱いです。また患者さんに実施したリハビリの記録業務に時間がかかる職場もあります。とくに担当する患者さんが多いと、残業が続きます。
言語聴覚士を辞めた人と続けることを選んだ人の違い
言語聴覚士を辞めた人と、続けることを選んだ人の違いは大きく分けて4つあります。
- 「やりがい」の違い
- 「興味関心」の違い
- 「給与に対する考え方」の違い
今辞めたいと思っている人も続ける理由があるかもしれないので、ぜひ確認してください。
「やりがい」の違い
言語聴覚士の資格は1996年に登場した比較的新しい仕事のため、言語機能に関するリハビリを理解できていない方がいるのも事実です。
実際に現場で仕事を始めても、専門性が活かせないことに対してやりがいを感じられないこともあります。
辞めた方の多くは、学んできた言語聴覚士のスキルを活用できていないと思い退職してしまいます。一方続けている方は、現場の理解が少なくても言語聴覚士の仕事にやりがいを感じている方が多いです。
現場の介護職や看護職と話し合い、少しでも言語聴覚士として患者さんをサポートしたいと考えている方は続けていけるのではないでしょうか。
「興味関心」の違い
言語聴覚士の仕事に興味や関心があるのかが重要です。言語聴覚士は言語や聴覚に障がいがある人に対して、機能の改善や維持をするためのリハビリを行います。
人の身体の働きに関心があったり、リハビリによって改善するプロセスに興味があったりする方は続けていけるでしょう。また、自分自身が過去に言語や聴覚に問題を抱えた体験や家族が言語聴覚士のお世話になった経験があると仕事に関心が湧きます。
言語聴覚士以外の仕事に興味が湧いたり、リハビリに関心が持てなくなったりすると辞めてしまう方がいます。
リハビリや強い原体験がある方は、言語聴覚士の仕事を続けていけるでしょう。
「給与に対する考え方」の違い
言語聴覚士の平均月収は30万円前後、年収にすると360万円前後となります。
国税庁の『民間給与実態統計調査』によると、給与所得者の1人当たりの平均給与は 443万円と言われているので、若干低い傾向にあります。また言語聴覚士の給与は、年功序列で上がる風潮があるので「長く働かないと給与は上がらない」と感じる方は辞めたいと思うでしょう。
続けている人の特徴は、「言語聴覚士は安定して稼ぎ続けられる仕事」という考え方を持っています。
仕事が減ることがなく、長く安定して稼げる安心を求めている方は言語聴覚士を続けていけるでしょう。
言語聴覚士を辞めたいと思ったときはどうする?4つのポイント
言語聴覚士を辞めたいと思ったときの対策は以下のとおりです。
- 他の職場に転職する
- 他業種に挑戦する
- 副業をする
- 相談をする
今辞めたいと考えている方は、どれかひとつでも実践してみてはいかがでしょうか。
他の職場に転職をする
言語聴覚士の仕事を辞めたいと思ったら、他の職場に転職するのがおすすめです。職場によって、働き方や雰囲気が全く違うからです。
今の職場では患者さんとうまくコミュニケーションができなかったり、同僚や上司と接しられなかったりしても他の職場に就くとイキイキと仕事ができる方がいます。また給与が上がることもあります。
言語聴覚士の給与は、病院や介護施設の運営状況に大きく左右されるので、売上をあげている法人であれば職員に還元してくれるでしょう。
「今の職場は嫌だけど言語聴覚士の仕事は続けたい」と考えている方は、転職を検討してみてください。
他業種に挑戦する
言語聴覚士を辞めたいと思ったときは、他業種に挑戦するのもいいでしょう。言語聴覚士よりも興味のある仕事が見つかっているかもしれないからです。
目の前の仕事に飽きてしまうと、仕事に上手く取り組むことが難しくなります。
興味のある仕事や取り組んでみたい仕事を少しずつでも大丈夫ですので、調べてみるのはいかがでしょうか。
副業をする
興味や関心のある仕事があれば、副業で取り組んでみるのがおすすめです。副業はパソコン1台で初期費用をほとんどかけずに始められます。そのため失敗しても、借金や仕事を失うことなく挑戦できます。
副業を通して、新しいスキルや経験を学ぶことも可能です。たとえばWebライターの仕事は、調べた情報を文章にまとめるのでわかりやすく伝える力やリサーチした知見などが手に入ります。
本業では得られない経験なので、新しい気づきや学びが得られるでしょう。副業のスキルや知見を本業に活かすこともできます。
書類業務や患者さんとの会話の話題に役立てることで、言語聴覚士としても成長できるので副業はおすすめです。
相談をする
「言語聴覚士を辞めたい」と思ったら同僚や上司に相談してみましょう。
1人で考えていてはわからなかったような気づきや答えにたどり着くかもしれません。人事評価の面談や、1on1のミーティングの際に話してみてください。
「職場には相談できる人がいない」という方は、医療や福祉系の転職エージェントに相談してみるのもいいでしょう。医療や福祉業界の内情に詳しいので、的確なアドバイスがもらえます。
言語聴覚士としてキャリアの方向性に悩んでいる方は、誰かに相談してみてください。
言語聴覚士を辞める前にゆっくり考える時間を作りましょう
言語聴覚士が辞めたいと思う理由や辞めたいと思ったときの対策を解説しました。その中には言語聴覚士を続けていきたいと考えている方もいるでしょう。
まずはすぐに辞めるのではなく、落ち着いて考えてみることをおすすめします。
副業を始めたり同僚や尊敬できる上司に相談したりし、言語聴覚士の仕事やキャリアについて考え直す時間を作ってみてはいかがでしょうか。