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理学療法士で年収アップする方法は?簡単編からハード編まで徹底解説
「年収を上げたい!」と思っている理学療法士の方、必見!
簡単なものは今すぐ始められて、ハードなものは大変だけどそのぶん高収入が狙えます。年収アップを目指す理学療法士の方は是非参考にしてみてくださいね。
理学療法士の年収について
年収アップ方法を紹介する前に、把握しておきたいのは現在の理学療法士の給料事情ですよね。
ここからは、厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」を引用しながら、理学療法士の平均年収などを詳しく解説していきます。
理学療法士全体の平均年収
厚生労働省が出している「令和3年賃金構造基本統計調査」によると、
更に具体的な平均給与額は以下です。
- 平均月収:29.6万円
- 平均年間賞与:71.3万円
日本の平均年収が403万円であることに対し、理学療法士の年収は高い傾向にあるのはわかります。
しかし、高い技術や知識が必要とされる理学療法士の平均年収としては低いのではないかと不満を抱く声も少なくないのも事実です。
経験年数のよって違いがある
理学療法士は経験年数によっても平均年収に違いがでることがあります。
作業療法士・言語聴覚士・視能訓練士・理学療法士の勤務年数別平均年収は以下です。
- 1年未満 平均年収285.4万円
- 1~4年 平均年収359万円
- 5~9年 平均年収390.3万円
- 10~14年 平均年収427.8万円
- 15年以上 平均年収510.7万円
厚生労働省による調査データによると、
このデータは、同じ勤務先で頑張って経験を積むことも収入アップ方法の一つであることを示しています。
勤務先の規模が大きいほど年収が上がる
更に施設規模の大きさでも年収額が左右されることを示したデータもあります。
厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」で記載している作業療法士・言語聴覚士・視能訓練士・理学療法士の施設規模別平均年収は以下です。
- 施設規模1000人以上 平均年収462.3万円
- 施設規模100~999人 平均年収419.1万円
- 施設規模10~99人 平均年収413.6万円
勤務先の規模が違うだけで、年収額も変わってくるのは驚きの事実。つまり、現在の年収に不満を持つ理学療法士が転職するだけで給料アップを目指すことが可能であるということです。
【簡単】理学療法士年収アップの方法
理学療法士で年収アップしたいけど、「難しいものや大変なものは嫌だ!」と思う方もいますよね。
そこで、ここからは比較的簡単な方法で年収アップできるものを紹介していきます。
副業する
年収アップをすぐにしたい場合に一番手軽なのが副業です。
理学療法士に特におすすめの副業は以下になります。
- ブロガー・WEBライターなどの在宅ワーク
- オンライン講座の講師
- 単発バイト
- 病院やスポーツトレーナーなどのバイト
自宅で手軽にできるものから、単発のものまで最近ではさまざま種類の副業ができます。
理学療法士の資格を活かすのであれば、理学療法士監修記事のライティングやスポーツトレーナーのバイトなどがおすすめです。
転職する
あまりにも年収が低すぎるのであれば、特におすすめなのが転職です。同じ理学療法士としての仕事をしていても勤務先によって年収に差がでることがあります。
理学療法士で高収入が期待できる仕事や勤務先は以下です。
- 大規模な総合病院
- 訪問リハビリ
- 理学療法士に好待遇な介護施設
大規模な病院は整形外科の個人病院に比べ、高収入が期待できる傾向にあります。また、訪問リハビリは歩合制の面も多く、頑張った分だけ多くもらえるため上限なく働くことが可能です。
介護施設は、給料設定が低い事業所もありますが、まれに「理学療法士大歓迎!」の介護施設が理学療法士に対して好待遇で募集をかけていることが。
介護施設は昇給しやすい面があるため転職にはおすすめの職場です!
職場に交渉する
正直に「このままでは生活できない」と職場に交渉してみるのもひとつの手です。その場合は、ただ「給料を上げてください」というのではなく、まだついていない手当を狙うのもいいでしょう。
例えば、住宅手当があるのに、まだついていなかったらそれを交渉してみるのも良し。
職場が「辞められるよりはマシ」と思えば交渉次第で多少給料を上げてくれる可能性もあります。
【ハード】理学療法士年収アップの方法
「手間がかかってもいいから大幅に年収をアップさせたい!」と思っている理学療法士の方もいるのではないかと思います。
そこで、ここからはハードだけど大幅に年収アップできる方法を紹介していきます。
海外で働く・独立開業する
理学療法士として海外で働くためには、国際免許への書き換えが必要です。
試験に合格すれば国際免許の書き換えができます!
国際免許が発行できたら、理学療法士制度がある以下のようなリハビリ先進国で働くのがおすすめです。
- アメリカ
- オーストラリア
- イギリス
海外の求人情報はエージェントに登録することで得ることができます。
介護施設の管理者を目指す
収入アップを目指す上で比較的簡単な方法は開業です。理学療法士としての開業は不可能ですが、「理学療法士としての知識や経験が売りにできる分野」の開業であればできます。
特におすすめなのがリハビリ特化型のデイサービスを立ち上げることです。デイサービスは、開業しやすい介護サービスの一つですが、競争率も高いのがデメリット。しかし、理学療法士が運営しているという点を積極的に宣伝していくことでリハビリ特化型としてのアピールをすることが可能です。
競争率が高いデイサービスは、他事業所との差別化が何よりも大切!
リハビリとの相性抜群のデイサービス経営は特におすすめです。
柔道整復師資格を取り日本で開業する
上記にも説明した通り「理学療法士としての開業」を日本で行うことができません。しかし、柔道整復師をダブルライセンスとして取得すれば、接骨院や整骨院を開業することが可能です。
他にも理学療法士にこだわらなければ全く別の業種で開業することは可能ですが、接骨院や整骨院であれば理学療法士としての知識や経験を反映しつつ、経営することができます。
接骨院や整骨院はデイサービスなどの介護系経営よりも利益率は高く、上手く軌道に乗れば高収入を得ることも夢ではありません。
大学教授になる
高収入を狙うのであれば医療系の大学教授を目指すのも一つの手です。
まず博士号の取得は最低限必要です。他は研究業績や留学経験などで合否が左右されます。
大学教授は高収入が狙える職種であることは間違いないです。しかし、かなりハードルが高いため、高い志しがある場合でないと挫折してしまうかもしれません。
研究の質でアピールできる職種ではあるため、研究が好きな方は挑戦してみるのもいいでしょう。
理学療法士の年収アップ方法はさまざま!自分に合った方法で高収入を目指そう
理学療法士として年収アップする方法はさまざまなものがあります。簡単なものからハードなものまで紹介してきましたが、一番は「自分に合っているかどうか」です。
焦らず自分に合っている方法を選択し、楽しみながら年収アップを狙いましょう。