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【実務者研修があると給料は上がる?】施設別や資格別にご紹介
実務者研修の資格を取得しようと考えている方は、どのくらい給料がアップするのか気になりますよね。実務者研修の手当は職場によってバラバラです。場合によっては支給されないこともあります。
実務者研修の手当の平均を解説し、無資格の場合と資格がある場合の給料を比較します。実務者研修を取得したらどのくらいの給料がもらえるかを知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
【施設別】実務者研修を取得した後の給料
令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果(P190)をもとに、施設別の実務者研修取得時の給与変化をみていきましょう。
初任者研修取得時と実務者研修を取得した場合の金額の差も紹介するので、施設によってどのくらい給与が上がるのかも確認できます。
ぜひ参考にしてみてください。
特別養護老人ホーム
実務者研修を取得して給与が最も上がるのは、特別養護老人ホームです。
金額は332,640円です!
初任者研修取得時の給与の平均が332,580円なので、実務者研修を取得すると1,000円ほどUPが見込めます。
特別養護老人ホームは夜勤もあるので、平均給与も高い傾向にあります。
介護老人保健施設
次に給与が上がるのは介護老人保健施設で、実務者研修を取得すると給与は328,860円となります。初任者研修取得時の平均給与が314,560円なので、14,000円近くの給与アップが見込めます。
介護老人保健施設も夜勤手当があるので平均給与は高めですが、実務者研修を取得しても特別養護老人ホームよりは少ないです。
訪問介護
実務者研修を取得すると給与が増える3番目の施設は、訪問介護です。訪問介護の実務者研修取得時の平均給与は315,360円です。
初任者研修取得時が309,060円なので、10,000円近く給与がアップします。
特別養護老人ホームなどと比べると少ないですが、夜勤もないので仕方ない部分ではあります。
実務者研修があると給料はどのくらい変わる?
ここからは以下の順番で平均給与がどのくらい変わるかを解説します。
- 実務者研修を保有している場合
- 無資格の場合
- 他の介護系の資格を取得した場合
これから介護職に就きたい方は、どの資格を取ればいいのか確認できますし、すでに介護の仕事をしている方は、今の職場と比べてるといいでしょう。
実務者研修の手当
実務者研修の手当の平均を業種全体でみていきます!
令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果(P190)によると、
初任者研修を取得している場合は300,510円なのに対して実務者研修を取得していると、307,330円なので6,820円の差があります。つまり実務者研修を保有していれば、約7,000円の手当がつくと考えられます。
手当の支給は国によって定められていなので、施設ごとの判断基準となります。
無資格の場合の給与
令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果(P152)によると、無資格の介護職員の平均給与は187,180円です。
平均手当額が81,110円なので、手当があるかないかで100,000円近い給与の差が生まれます。
介護系の資格を取得した場合の給与
介護系の資格を取得した場合の給与の変化を令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果(P190)を参考にしてみていきます。
- 介護職員初任者研修:300,510円
- 介護福祉士:328,720円
- 社会福祉士:363,480円
- 介護支援専門員:362,290円
なお、実務者研修を取得した場合の平均給与は、307,330円です。
それぞれの給与の差を計算すると以下のとおりです。
- 介護職員初任者研修:6,820円
- 介護福祉士:21,390円
- 社会福祉士:5,6150円
- 介護支援専門員:5,4960円
繰り返しになりますが、初任者研修から実務者研修を取得すると給与は6,820円アップします。
実務者研修から介護福祉士を取得すると、21,390円の給与アップをするので収入を増やしたい方は実務者研修の後に介護福祉士を取得するのがおすすめです。
介護支援専門員は、介護福祉士を取得して5年以上の実務を積んでいることで資格を取得できます。
どちらも受験難易度は高いですが、50,000円以上給与が上がるので挑戦したい方は資格を取得してみてはいかがでしょうか。
実務者研修者が給与を上げる方法
実務者研修を取得した後、どのように給与を上げていけばいいのでしょうか?
具体的には以下の4つです。
- キャリアアップをする
- 介護福祉士を取得する
- その他の介護系の資格を取得する
- 転職をする
一番おすすめなのは介護福祉士を取得することですが、他の3つも給与を上げることができます。キャリアを考える際のヒントにしてみてください!
キャリアアップする
一つはキャリアアップをするのがおすすめです。社会福祉士や介護支援専門員の資格を取得したり管理職になったりするといいでしょう。
管理職は施設長や理事長といった役職です!
令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果(P241)によると管理職の給与は、360,680円となります。
社会福祉士などの資格を取るのが無理だと感じている方は、管理職を目指してみるのもいいでしょう。
介護福祉士を取得する
先ほども解説しましたが介護福祉士の資格を取得すれば、平均給与は328,720円となります。無資格の場合は187,180円なので、154,308円収入が増えます。
初任者研修取得者の平均給与は300,510円なので、28,210円の給与アップです。
施設や事業所によっては、実務者研修の資格手当がないので、実務者研修を取得後すぐに介護福祉士を取得する方もいます。
その他の介護の資格を取得する
社会福祉士や介護支援専門員の資格を取ると、給与は一気に上がります。
働きながら養成施設に通ったり学習を続けたりするのは容易ではないでしょう。
給与を上げたいという気持ちも大切ですが、介護や福祉の専門知識を磨いていきたいと考えている方は、この2つの資格を検討してみるのをおすすめします。
転職する
転職するというのも給与を上げる一つの手段です。
施設や事業所によって、給与が変わることがあるからです。また正社員なのか、派遣なのかといった雇用形態によっても給与は変化します。
介護は多様な働き方ができるので転職をする前に
- どの業種で働きたいか
- どの雇用形態で働きたいか
などを自分なりに考えてみるといいでしょう。
「転職をしたことがないからわからない」という方は、介護に特化した転職エージェントやサイトを活用してみてください。
元介護士や介護業界に詳しい経験豊富なアドバイザーがあなたに合ったキャリアプランを一緒に考えてくれます!
実務者研修を取得して資格手当を得ましょう!
資格取得には時間もお金もかかりますし仕事との両立も大変ですが、介護士の給与を上げるためには必要な手段です。実務者研修を取得すれば介護福祉士も取得できるので、さらなる給与アップが望めます。
給与を上げたいという思いと介護技術を磨いていきたいという気持ちがあれば、ぜひチャレンジしてみてください。