「こんなデイサービスあったらいいな」と思う人気施設の特徴を実例と合わせて紹介！

デイサービスに勤めようかと考えていたり新しく設立しようかと考えていたりする方の中には「こんなデイサービスがあったらいいな」と思う方もいるでしょう。

今回は、介護職やデイサービスに通う方が理想とするデイサービスの特徴を解説します。

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デイサービスの基礎知識

「あったらいいな」と思うデイサービスを紹介する前に、デイサービスとはどのような職場なのかを解説します。

一般的なデイサービスの特徴を知ることで、理想を実現しているデイサービスとの違いが見えてきます。すでにデイサービスに勤めている方には知っている内容かもしれませんが、ぜひご覧ください。

サービス内容

デイサービスとは、介護保険サービスの中の「通所介護」のことです。

朝に利用者を迎えに行き、日中は施設で食事をしたりレクをしたりして過ごしてもらいます。

特別養護老人ホームのように施設に移り住むのではなく、通うことで他の利用者との関わりや何かに挑戦する機会を作り、生活の質を上げることが目的とされています。

デイサービスの1日の流れ

デイサービスの1日の流れは以下のとおりです。

• 8:30〜お迎え
• 9:00〜施設到着・健康チェック
• 10:00〜朝のレクリエーション
• 10:30〜入浴・機能訓練
• 12:00〜昼食
• 13:00〜自由時間
• 13:30〜午後のレクリエーション
• 15:00〜おやつ
• 16:00〜施設出発
• 16:30〜自宅到着

その他にも、家族の帰宅が遅い方のために夜間まで延長しているデイサービスや、介護の負担を和らげたい家族のために宿泊までできる泊まりのデイサービスが急激に増えています。

デイサービスはこんな高齢者にオススメ

デイサービスを利用される方の特徴は以下のとおりです。

• 一人で住まれている方
• 家族が日中外出して一人になってしまう方
• 家に閉じこもりがちな方
• 家族の介護負担軽減

デイサービスを利用する方は、基本的に自立度が高いので、常に寄り添った介護が必要ではありません。

どちらかというと、日中家で一人になってしまう方や、周りに友人がいなく孤独になりがちな方が利用されています。また、家族の介護負担の軽減で利用する方もいます。

こんなデイサービスあったらいいな。そう感じる施設の特徴とは

デイサービスで働いていると「もっとこうしたらいいのにな」と思う部分があるでしょう。ここからは、利用者にとって理想的なデイサービスの特徴を解説していきます。

• 特技や趣味を活かせる
• 好きな時間に好きなことができる
• 家族も宿泊できる

特技や趣味を活かせる

まだ数は少ないですが、特技や趣味を活かしたデイサービスは人気があります。

例えば、料理が得意な利用者とご飯作りのレクを行ったり、書道が好きな利用者は書道に取り組めたりするデイサービスなどです。

レクはどうしてもいつもと同じ内容になりがちで、利用者によっては飽きてしまう方もいます。 利用者自身が主体的に行動できるデイサービスは理想です。

好きなことや得意なことであれば、デイサービスに通うことも楽しくなり、生活の質が上がっていきます。

好きな時間に好きなことができる

従来のデイサービスでは1日のスケジュールを決めていることがほとんどです。デイサービスのサービス提供時は決められているためです。

スケジュールで管理していると、どうしても利用者が好きな時間に好きなことを取り組めません。しかし最近では、利用者が主体的に活動できるデイサービスも増えつつあります。

例えば、近所の公園を掃除したり企業と提携して業務の一部を高齢者が担ったりしています。

「好きなことをしたい」「まだまだ働きたい」と思う高齢者のニーズを満たすデイサービスが人気です。

家族も宿泊できる

家族も宿泊できるデイサービスを希望する声は多くあります。

施設によっては家族が泊まるための専用ゲストルームが用意されていますが、原則は禁止です。

4人1部屋のような多床室にいる方は、他の利用者のプライベートもあるので、泊まることはむずかしいです。個室で広さのある部屋であれば、本人と一緒に泊まることを許可してくれる可能性はあります。

家族が「通わせたい」と思えるデイサービスの条件

家族が「ここなら安心して任せられる」と思えるデイサービスには、いくつかの明確な特徴があります。高齢者本人の満足度はもちろん、日々介護にあたるご家族の負担軽減も重要な評価ポイントです。

柔軟な送迎時間や短時間利用に対応している

共働き世帯や介護と育児を両立する「ダブルケア」家庭では、時間的な制約が大きな悩みです。送迎時間が利用者や家族の都合に応じて柔軟に対応してもらえることは、施設選びにおいて大きな安心材料となります。

また、「午前だけ」「リハビリ後はすぐ帰宅」など、短時間利用に対応している施設は、利用者の体力や生活リズムに合わせやすく、通いやすさにつながります。

送迎の自由度は利用継続率にも影響するため、今後さらに柔軟な対応が求められるでしょう。

利用者の様子を定期的にフィードバックしてくれる

家族にとって、離れて暮らす高齢者の様子は常に気がかりです。そのため、職員からの定期的な報告や写真付きの記録、口頭でのフィードバックがあると、安心感が格段に増します。

例えば、食事量、体調変化、レクリエーションの様子などを週1回程度まとめて伝える仕組みがあると、家族は施設を信頼しやすくなります。

こうした小さな積み重ねが、施設と家族の信頼関係を育む重要なポイントです。

医療・看護との連携があり急変にも対応

高齢者は急な体調変化が起こりやすいため、医療との連携体制が整っていることは大きな安心材料です。看護師が常駐している施設や、近隣の医療機関と提携している施設は、万が一のときにも迅速な対応が可能です。

また、日々のバイタルチェックや服薬管理など、基本的な健康管理が行われていることも安心感につながります。

医療・看護とのスムーズな連携は、家族にとって「通わせてよかった」と思える大きな理由となるでしょう。

家族参加型のイベントや情報共有がある

デイサービスで行われる季節行事やイベントに家族も参加できると、利用者とのコミュニケーションが深まるだけでなく、施設に対する信頼感も高まります。

例えば、「敬老会」「夏祭り」「誕生日会」などに家族を招くことで、施設内の雰囲気や職員の対応を肌で感じることができます。

また、LINEやアプリを通じた写真・動画共有など、リアルタイムでの情報発信も満足度を高める工夫として有効です。家族を巻き込んだ「オープンな運営姿勢」が、多くの支持を集めています。

介護職員が「働きたい」と思う理想のデイサービスとは

介護職員が「ここで働き続けたい」と感じるデイサービスには、安心して働ける環境とやりがいが両立していることが求められます。

業務負担が分散されていて無理なく働ける

介護の現場では「人手不足」と「業務過多」が深刻な問題です。職員数が適切に配置され、業務が分担されていれば、1人あたりの負担は軽減され、余裕を持って働くことができます。

例えば「入浴介助は2名体制」「送迎は専任スタッフが担当」といった仕組みがあると、身体的にも精神的にも負担が減少します。

業務改善ツールの導入やシフト調整の工夫なども重要です。

利用者との信頼関係をじっくり築ける時間がある

介護職のやりがいの多くは、利用者との信頼関係の中にあります。しかし、業務に追われる環境では十分なコミュニケーションが取れないことも少なくありません。

1日あたりの利用者数を抑える、個別対応の時間を確保するなど、信頼関係構築に必要な「ゆとり」がある施設は、職員からの評価も高い傾向にあります。

笑顔や感謝を直接受け取れる環境が、仕事のモチベーションに繋がります。

スキルアップや研修制度が充実している

長く働くためには、成長実感も重要です。定期的な研修制度や外部講師を招いたスキルアップ講座があるデイサービスは、介護職員の知識や技術向上を支援する姿勢が見え、信頼されやすいです。

さらに、資格取得支援制度（例：実務者研修や介護福祉士受験支援）などがあると、キャリアアップの意欲も高まります。

意見を反映できる風通しの良い職場

現場で働く介護職員の声が届く風通しの良い職場は、長期的に働くモチベーションを維持しやすいです。

「もっとこうした方がいい」「ここは変えてほしい」といった意見に対して、上司や管理者が耳を傾け、改善につなげる姿勢がある施設は、職員の満足度も高い傾向にあります。

定期的なミーティングやアンケートの実施も効果的です。

理想を形にしているデイサービス4選

介護職や利用者の家族にとって理想になるデイサービスの形を解説してきました。ここからは、それを本当に形にしているデイサービスを紹介します。

転職する際の施設選びの基準などの参考にしてみてください。

介護施設「くろまめさん」

介護施設「くろまめさん」は、介護と田舎暮らしの両立を実現しようしているデイサービスです。

古民家を改装して昔ながらの生活ができるような素敵な空間です。くろまめさんでは、昼食の準備は職員と利用者が一緒に行います。また、入浴は午前と午後で選べるため、ゆっくりと入ることができます。

さらにくろまめさんには畑仕事をしたい方のための畑を完備。さつまいもを掘って収穫作業を楽しんでいる方もたくさんいます。

レクでみんなで一つになる時間も作っていて、素敵なデイサービスです。

http://kuromamesan-kaigo.com/

介護施設「DAYS BLG」

「DAYS BLG」は、認知症でも安心して暮らせる地域を作るという目的で活動している通所介護事業所です。

働くことによって社会貢献をしたいと考えている利用者が多く、それを実現する取り組みを行なっています。DAYS BLGの1日は働く内容を決めるところからスタートします。

具体的には以下のとおりです。

• ディーラーでの洗車のお手伝い
• ポスティング業務
• 公園の掃除

たくさんの仕事からやりたいことを選ぶことができます。

活動は政府にも認められ、高齢者の社会参加事例として平成30年度の厚生労働白書にも取り上げられています。

今最も注目されているデイサービスです！

https://xn--daysblg-5c9qzc.app/

たんぽぽ温泉デイサービス

「たんぽぽ温泉デイサービス」は、1日250人以上の利用者が集まる巨大デイサービスです。施設内で実施していることも多岐にわたります。

• パチンコ
• カラオケ
• 陶芸教室

約250種類のレクリエーションがあります。利用者は、たんぽぽ温泉デイサービスに到着したら、今日やりたいレクリエーションを自分自身で決めることができます。

「お年寄りのレジャーランド」と地域の方にも評判な施設です！

http://www.tanpopo-kaigo.co.jp/

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NPO法人シニアライフセラピー研究所

さいごはNPO法人シニアライフセラピー研究所が運営するデイサービス「カルチャースクール亀吉」です。

カルチャースクール亀吉では、併設されている食堂で利用者たちが調理した料理をランチで提供しています。厨房に入る前に、職員が利用者と調理の役割分担や段取りを行い、ボランティアと協力して料理を作っていきます。

認知症で料理をするのがむずかしくなった方も、カルチャースクール亀吉に来てから厨房に立ち、料理をするようになった方もいるようです。

http://slt.tanemaki.fun/

【タイプ別】理想のデイサービスのスタイル

利用者の希望や状態に合わせたデイサービスの多様化が進んでいます。従来の画一的なサービスだけでなく、趣味や健康維持、認知症対応など、個人の特性に応じたスタイルが求められるようになっています。

ここでは、代表的な4つのデイサービスのスタイルを紹介し、それぞれの特徴や向いている利用者について解説します。

リハビリ重視型：体力維持と機能回復を支援

リハビリ重視型のデイサービスは、利用者の身体機能を維持・回復することを目的としています。加齢に伴って低下しがちな筋力やバランス感覚を鍛えることで、転倒予防や自立支援にもつながります。

医療職との連携があり、安心して通えることも魅力の1つです。

認知症対応型：安心・安全で刺激のある空間

認知症対応型のデイサービスは、記憶力や判断力に不安を抱える高齢者が、安心して日中を過ごせる環境を提供します。職員が認知症ケアに精通しており、環境設計や活動プログラムも認知機能の維持・向上に配慮されています。

趣味・教養特化型：文化活動や学びの場が充実

趣味や教養を重視するデイサービスでは、日常に張り合いや生きがいを持ちたい高齢者に人気があります。教室形式で行われる活動は、単なるレクリエーションにとどまらず、学習意欲のある方には特に好評です。

食・園芸・アートなど体験重視型：日々の楽しみを提供

体験型のデイサービスは、手を動かし、五感を使う活動を通じて利用者の生活に彩りを与えます。何かを「つくる」「育てる」ことによる達成感や役割意識は、心の健康にもよい影響を与えます。

「あったらいいな」と思えるデイサービスは未来の希望！

理想とするデイサービスの特徴や「あったらいいな」と思うデイサービスを実現している施設を紹介しました。

今後、このようなデイサービスはますます増えていくでしょう。「カイテク」でも、デイサービスの求人を探すことができます！

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