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高齢者レクリエーションの目的とは?期待できる効果を論文をもとに解説!
高齢者にレクリエーションを提供する目的がわからない方もいるのではないでしょうか?
「本当に意味があるのか」「さらに効果的な方法はないのか」と悩んでいる方も多いでしょう。
しかし、高齢者レクリエーションには身体機能の維持・向上、認知症予防、情緒の安定など科学的に証明された効果があります。
現場で実際におこなわれているレクリエーションも紹介するので、明日からすぐに活用できる内容です。
高齢者レクリエーションの目的や効果
高齢者レクリエーションには、以下のような目的や効果が期待されています。
- 身体機能の維持や改善
- 認知症予防への期待
- 社会的つながりの構築
- 情緒の安定
ここでは論文による科学的な根拠をもとに、高齢者レクリエーションがもたらす具体的な効果をみていきましょう。
身体機能の維持や改善
高齢者の身体機能は、適切なレクリエーションによって維持や向上が期待できます。
学術誌『理学療法の科学と研究』に掲載されている、原著論文『地域在住高齢者に対する週1回の集団体操が身体機能に与える影響』によると、体操が身体機能の維持や向上につながるとの研究結果が示されています。
本研究では、集団体操に約5年参加している20人と(長期群)、2008年以降から始めた10人(新規群)が対象者です。
週1回の頻度でウォーキングやバランストレーニングの集団体操をおこない、後日、文部科学省高齢者用新体力テストを実施しました。
その結果、新規群では入会後約6か月間で、10m障害物歩行時間と6分間歩行距離で有意な改善が認められています。
長期群に関しては1つの項目以外は、新規群と同等、または良好な傾向が認められています。
本研究はサンプル数が少ないことや、運動をしていないグループとの比較がおこなわれていないことから、結果の判断には注意が必要です。
ただし、体操が身体機能の維持や改善につながる可能性はあるといえます。
認知症予防への期待
音楽を使用したレクリエーションは、認知症の予防や発症遅延に効果が期待されています。
オーストラリアのモナシュ大学の観察研究によれば、老後に定期的に音楽を聴いたり演奏したりしている人は、認知症になりにくいことが示されています。
この研究は、2025年にInternational Journal of Geriatric Psychiatry誌に発表されたもので、70歳以上の1万893人の高齢者を対象に、音楽を聴く人と聴かない人を比較しました。
その結果、毎日のように音楽を聴く人の認知スコアが全体的に高く、聴いていない人よりも認知症の発症リスクが39%低いことが明らかになりました。
さらに楽器を演奏している人の認知症リスクは、演奏をしない人よりも35%減少することがわかっています。
本研究は観察研究であるため、音楽と認知症の因果関係を明確にするものではありません。
しかし、音楽レクリエーションを続けることで、認知症の予防や発症遅延が期待できる可能性があります。
社会的つながりの構築
レクリエーションは他者と交流するきっかけにもなります。
たとえば施設でのカラオケ大会では、ほかの参加者と青春時代に話題となった歌で盛り上がることがあるでしょう。
チーム対抗のレクリエーションをすれば、メンバー同士で戦略を練るため会話が生まれることもあります。
カラオケやゲーム中に共通の趣味や活動がきっかけで話題ができ、会話が弾むことも少なくありません。
レクリエーションはこのような社会的つながりを生み、高齢者の生活満足度を高める要素があります。
情緒の安定
レクリエーションに参加すると、高齢者の心が穏やかになり、感情のバランスが整いやすくなるとの研究結果が発表されています。
杉浦春雄氏による研究「レクリエーション活動前後の気分プロフィール(POMS)の変化について」(岐阜薬科大学基礎教育系紀要、2003年)では、参加者22名(男性4名・女性18名平均年齢40±2.5歳) を調査対象とし、レクリエーション活動が気分状態に及ぼす影響を検証しました。
参加者は自己紹介ゲームやジャンケンゲームをおこなった結果、活動後には「緊張」や「抑うつ」のような負の感情スコアが有意に低下し、「楽しさ」や「満足感」といった正の感情のスコアが有意に上昇しました。
また、総合的な気分の乱れを示すTMD(Total Mood Disturbance)スコアも活動後に有意に低下したことがわかっています。
この結果から、レクリエーション活動は、負の感情を効果的に減少させ、正の感情を増加させることが示されました。
本研究の対象者は高齢者ではないため、研究結果には注意が必要ですがレクリエーションを通して感情が安定する可能性はあるといえます。
【現場で使える】ケアプラン・日誌に書く「目的」の文例集
現場では、ケアプランや介護日誌にレクリエーションを実施する目的を記載します。
以下には、通所介護計画書や業務日誌にそのまま転記できる、具体的で専門性の高い例文を4つ紹介します。
【ケアプラン・日誌に書く「目的」の文例集】
| ボールを投げる・受け取る動作を通じ、上肢の筋力維持と肩関節の可動域確保を図り、更衣や整容などの日常生活動作の自立継続を支援する |
| 過去の出来事や昔の知識を問うクイズ活動を通じ、長期記憶からの情報想起を促すことで、記憶機能の維持や活性化を図る |
| 折り紙や手芸などの創作活動により、手指の動作を促進し、脳の活性化と認知機能の維持向上を目指す |
| 口腔体操や音楽レクリエーションの実施により、口腔周囲および嚥下関の筋肉群の機能維持を図り、安全な食事摂取の継続と誤嚥性肺炎の予防を目指す |
身体を動かすレクリエーションや認知機能の活性化につながるレクリエーションに対応できる例文です。
利用者の状態やニーズに応じて選択・アレンジすれば、記録業務の効率化と質の向上を同時に実現できます。

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高齢者レクリエーションの種類
高齢者レクリエーションには大きく分けて4つの種類があります。
- 身体を動かすレクリエーション
- 脳をきたえるレクリエーション
- 手先を使うレクリエーション
- 五感を使うレクリエーション
身体を動かすものから脳をきたえるもの、手先や五感を使うものまで、さまざまな種類があります。
ここでは、それぞれのレクリエーションの特徴と効果を紹介します。
1.身体を動かすレクリエーション
身体を動かすレクリエーションは、筋力やバランス能力の維持・向上に効果的です。
高齢者の身体機能低下を防ぐためには、適度な運動が欠かせません。
ラジオ体操や軽いストレッチ、椅子に座ったままできる体操は、関節の可動域を広げたり、転倒予防につながったりする効果があります。
音楽に合わせて身体を動かすことで、リズム感も養われ、楽しみながら運動できるのも魅力です。
身体を動かすレクリエーションを継続すれば、利用者さんは日常生活の動作を維持でき、自立した生活を続けやすくなるでしょう。
2.脳をきたえるレクリエーション
脳をきたえるレクリエーションはクイズやしりとり、計算問題などが該当します。
これらの活動は思考力や集中力を必要とするため、認知機能の維持や向上に役立つものが多くあります。
ほかの参加者と一緒に取り組むことで、競争心が芽生え、より意欲的に参加できる効果も期待できるでしょう。
その結果、利用者さんの認知機能が維持され、日常生活の判断や会話もスムーズになる可能性があります。
脳トレレクリエーションは、心身ともに健やかな状態を保つための手段といえます。
3.手先を使うレクリエーション
手先を使うレクリエーションを通じて、細かい動作の訓練や創作活動ができます。
折り紙や塗り絵、編み物をおこなうことで、集中力を高めるだけでなく、完成したときの喜びや達成感も得られるでしょう。
作品を家族や友人にプレゼントすることで、コミュニケーションのきっかけにもなります。
手先を使うレクリエーションは、利用者さんの自己肯定感が高まり、生活に張り合いを生む活動です。
4.五感を使うレクリエーション
五感を使うレクリエーションは、音楽鑑賞や料理レク、園芸活動が該当します。
これらの活動は、懐かしい記憶を呼び起こしたり新しい発見をしたりなど、豊かな体験をもたらします。
介護施設にいると、決まったスケジュールに沿って活動することが多く、季節の感覚を忘れがちです。
さらに、高齢になると記憶力や認知機能の低下が起き、時間感覚を失ってしまう方もいます。
季節感のあるレクリエーションを取り入れることで、その時期ならではの変化を意識できます。
たとえば、クリスマスイベントでハンドベル演奏や、ケーキ作りをすれば冬を感じてもらえるでしょう。
普段と違う活動は、利用者さんの生活に潤いを与えられます。
五感を使うレクリエーションには、認知機能の維持や心身のリフレッシュをする役割があります。
高齢者レクリエーションを選ぶ際のポイント
高齢者レクリエーションを選ぶ際のポイントを紹介します。
- 自立度が高い方向け:達成感と競争心を刺激する
- 車椅子・片麻痺の方向け:安全かつ残存機能を使う
- 認知症の方向け:単純動作と回想を取り入れる
- 集団か個別か:参加人数に合わせた選び方
自立度の高い人や車椅子や片麻痺のある人、参加人数に応じた選び方を理解すれば、より効果的で安全な活動を提供できます。
自立度が高い方向け:達成感と競争心を刺激する
自立度の高い利用者には、達成感と適度な競争心を刺激する活動が効果的です。
身体機能や認知機能が比較的保たれている方は、単純すぎる活動では物足りなさを感じる場合があります。
そのため、ゲーム性の高いレクリエーションをすると、参加意欲が高まる可能性が高めです。
近年では、パチンコやスロット、麻雀を楽しめるデイサービスも登場しており、人気を集めています。
ボードゲームやカードゲームを使用して適度に競争心を刺激すると、レクリエーションに積極的に取り組む人もいるでしょう。
自立度の高い方には、やりがいや適度な挑戦を感じられる活動を自主的に選んでもらうことがQOL向上につながります。
車椅子・片麻痺の方向け:安全かつ残存機能を使う
車椅子利用者や片麻痺のある方には、安全性を確保しつつ残存機能を最大限活用できる活動がおすすめです。
なぜなら、身体的制約があるなかでも、できることに焦点を当てた活動を提供することが、自己効力感の維持と機能低下の予防に重要だからです。
たとえば椅子に座ったままでも実施できる風船バレーや、片手でもできる塗り絵やカラオケがあります。
また、健側(麻痺のない側)の上肢機能を活用する活動や、座位バランスを保ちながらできる軽い体操も有効です。
身体的に制約があっても参加できる工夫をすることで、社会参加の機会を保ち、残存機能の維持に寄与できます。
認知症の方向け:単純動作と回想を取り入れる
認知症のある方には、理解しやすい単純な動作と、長期記憶を活用した回想的要素を組み合わせた活動が効果的です。
複雑な指示や新しいルールの理解は困難でも、体で覚えた動作や昔の記憶は比較的保たれています。
そのため、昔の童謡や唱歌を歌う音楽活動や、単純な繰り返し動作でできる体操は、安心して参加できる方もいるでしょう。
たとえば音楽レクリエーションの途中で、思い出の曲の話を入れれば、過去の思い出を振り返ることも可能です。
認知症の方のレクリエーションを考える際は、利用者さん認知機能の状態に合わせた対応をするのがポイントです。
集団か個別か:参加人数に合わせた選び方
レクリエーションは参加人数に応じて、集団活動か個別活動かを適切に選択する必要があります。
同じ内容でも、参加人数によって得られる効果や必要な配慮が異なります。
集団活動(10名以上)では、合唱や集団ゲーム、チーム対抗競技のような他者との交流や一体感を重視した内容がおすすめです。
社会性の維持や孤独感の軽減といった効果が期待できる一方、個々のペースへの配慮や安全管理がより重要です。
小集団(2〜4名)では、会話を交えながらできるカードゲームや共同作業的な創作活動が向いています。
利用者さんの興味や関心に沿って、パズルや塗り絵、トランプのようなじっくりと取り組めるゲームがよいでしょう。
参加人数と利用者の状態を総合的に判断し、その日の状況に最適な形式と内容を選ぶことが、効果的なレクリエーション提供の鍵です。
高齢者レクリエーションをする際の注意点
高齢者レクリエーションをする際の注意点は以下のとおりです。
- 体操前に体調確認をする
- レクリエーションの時間は短めにする
- 椅子に座りながらおこなう
- レクリエーション前後には水分補給を促す
- 拒否されたときは共感的な姿勢をみせる
- 強制参加をさせない
レクリエーションをする際には、事前準備や利用者さんへの配慮が大切です。
体操前に体調確認をする
レクリエーション開始前には、必ず参加者の体調を確認しましょう。
高齢者は身体が変化しやすく、無理をすると体調悪化につながる恐れがあります。
そのため、血圧測定や体温測定、顔色の観察をするのが大切です。
「今日の調子はいかがですか」と声をかけるのはもちろん、本人の訴えにも耳を傾けるのも忘れてはいけません。
体調不良の兆候が見られる場合は、参加を控えてもらうか、強度を落とした内容に変更します。
安全なレクリエーションを実施するためにも、利用者さんの体調確認は基本です。
レクリエーションの時間は短めにする
レクリエーションの時間は、30〜40分程度の短めに設定するのがおすすめです。
高齢者は集中力や体力が続きにくく、長時間の活動は疲労につながります。
体操のような身体を動かすレクリエーションは30分程度、手芸などの創作活動でも1時間以内に収めるのが理想的です。
また参加者の様子を見ながら、適宜休憩を挟むことも忘れないようにしましょう。
短い時間でも内容を工夫すれば、十分な効果が得られ、活動を最後まで楽しんでもらえます。
基本的には椅子に座りながらおこなう
レクリエーションは、基本的に椅子に座った状態でおこないましょう。
高齢者は転倒リスクが高く、立位での活動は危険がともないます。
どうしても立位で参加したい方がいたら、職員が近くで見守る体制を作る必要があります。
体操やゲームは椅子に座ったままでも楽しめるので、安全面に配慮してレクリエーションを実施してください。
レクリエーション前後には水分補給を促す
レクリエーションの前後には、必ず水分補給を促す必要があります。
なぜなら高齢者は喉の渇きを感じにくく、脱水症状を起こしやすいためです。
体操前には水分補給を促し、終了後にも水分摂取をしてもらうのが大切です。
とくに夏場や身体を動かすレクリエーションでは、こまめな水分補給が欠かせません。
お茶やスポーツドリンクを用意し、レクリエーション前後に必ず摂取してもらいましょう。
安全にレクリエーションを楽しんでもらうためにも、脱水や熱中症予防は必須です。
拒否されたときは共感的な姿勢をみせる
レクリエーションの参加拒否をされた場合は、共感的な声かけや無理強いをしない姿勢が大切です。
参加の強要は利用者さんの自己決定を侵害し、精神的な苦痛を与えてしまう可能性があります。
拒否の理由は体調不良や疲労、活動内容への不安などさまざまです。
そのため、まずは「今日は気分が乗らないのですね」「お疲れですか」といった声かけをします。
そのうえで「見学だけでもいかがですか」「少しだけ様子を見てみませんか」と段階的な参加の提案がおすすめです。
また「では後でお声かけしますね」と時間を置く対応も効果的です。
レクリエーションへの参加を拒否された際は、その意思を尊重しつつ、拒否の背景理解が求められます。
強制参加をさせない
レクリエーションへの参加は、利用者さんの意思を尊重し、強制しないことが基本です。
無理に参加させると、かえって心理的ストレスを与えてしまう可能性があります。
その結果、怒りっぽくなったり不眠になったりなど、日常生活に支障を起こす可能性があります。
レクリエーションもケアの一環としてとらえ、利用者さんの意思を尊重しましょう。
参加を断られた場合は、別の機会にあらためて誘うようにします。
レクリエーションは強制ではなく、自然に「参加したい」と思える環境作りが大切です。
【実例あり】介護現場でおすすめの高齢者レクリエーション4選
ここでは、介護現場で実際に効果が高いとされるレクリエーションを種類ごとに紹介します。
準備が簡単で、すぐに取り入れられるものばかりなので、参考にしてみてください。
身体を使うレクリエーション
身体を使うレクリエーションは以下のとおりです。
- タオル体操
- グーチョキパー体操
- カラオケ
タオル体操|日常動作をきたえられる
タオル体操は、タオル1枚で気軽に始められる効果的なレクリエーションです。
利用者さんのなかには、加齢や怪我により筋肉や腱が固まり、身体が硬くなっている人もいます。
しかしタオルを背中に回したり、両手で端を持って腕を広げたりすれば、身体を無理なくストレッチできます。
その結果、関節の可動域や柔軟性を高める効果が期待できるので、拘縮の予防が可能です。
また、肩や腕の関節を動かす動作は、衣服の着脱や洗髪などの動作訓練につながります。
そのためタオル体操は、ADLの維持・向上に直結するレクリエーションといえるでしょう。
【体験談】
以前勤めていた施設では、タオル体操を通して背中を洗う動作やズボンを脱ぐ動きをして、日常動作をきたえる練習をしていました。
グーチョキパー体操|頭と身体を活性化
グーチョキパー体操は、手指と脳を同時にきたえられる効果的なレクリエーションです。
最初は両手で同じ動きから始め、慣れてきたら左右で違う動きに挑戦していくことで、段階的に難易度を上げられます。
たとえば、右手と左手のじゃんけんの動きを交互に入れ替えたり、スピードを上げたりするバリエーションを加えられます。
ほかの参加者と一緒に取り組むことで、笑いも生まれて場も和むでしょう。
グーチョキパー体操は、手指のトレーニングだけでなく、認知機能の維持にも役立つレクリエーションです。
カラオケ|定番かつ効果も高いレクリエーション
カラオケは、高齢者が自分の好きな曲を選んで歌える人気のレクリエーションです。
このレクリエーションは、歌うことによる気持ちの発散も効果の1つですが、声を出すのも重要なポイントです。
大きな声を出すことで、呼吸器系の機能を維持でき、嚥下機能の低下防止や唾液の促進につながります。
その結果、利用者さんは安心して食事を続けられるので、QOL(生活の質)Lの向上につながります。
【体験談】
カラオケはどの施設でもおこなっている定番のレクリエーションです。
利用者さんに歌を歌ってもらうのもよいですが、以前勤めていた施設ではガイドボーカル入りの楽曲を流すこともありました。
歌を聴いて「これは懐かしい」「この歌が好き」と利用者さん同士や職員と盛り上がっている方もいました。
脳をきたえるレクリエーション
脳をきたえるレクリエーションは以下のとおりです。
- しりとり
- 連想ゲーム
- クロスワード
しりとり|語彙力や記憶力を養える
しりとりは言葉の記憶力と語彙力を同時に高められるレクリエーションです。
前の人がいった単語の最後の文字から始まる言葉を探すため、限られたなかから当てはまる言葉を探します。
そのため、利用者さんの語彙力を引き出すトレーニングになるでしょう。
何の言葉をいうか考える際には過去の記憶にもアクセスできるので、長期記憶をきたえる要素もあります。
テーマを「食べ物限定」や「3文字限定」と設定すれば、記憶力や語彙力を刺激することも可能です。
そのようなことから、しりとりは認知機能の維持に役立つレクリエーションです。
連想ゲーム|楽しく脳トレができる
連想ゲームは思考力と想像力を刺激しながら、楽しく脳をきたえられる活動です。
あるお題から連想される言葉を次々に挙げていくことで、脳内のネットワークが活発に働きます。
たとえば「夏」というお題から「海」「スイカ」「花火」と発想を広げていくと、記憶の引き出しを開ける訓練になります。
当時の思い出を語りながら進めれば、楽しく脳トレができるので、利用者さんも楽しんでもらえるでしょう。
また、グループで盛り上がりながら実施できるため、連想ゲームはコミュニケーションを促進するためにも最適です。
クロスワード|座りながら脳をきたえられる
クロスワードは、縦と横のヒントから適切な言葉を当てはめる過程で、論理的思考力と語彙力が同時に刺激されます。
座った姿勢でも取り組めるため、身体への負担も少なめです。
また、高齢者向けのクロスワードパズルは難易度が調整されているため、利用者さんの能力に沿った対応も可能です。
一人でも複数人でも楽しめるため、クロスワードは日常的な脳トレに取り入れやすいでしょう。
手先を使うレクリエーション
手先を使うレクリエーションは以下のとおりです。
- 塗り絵
- 折り紙
塗り絵|手先のリハビリやリラックス効果あり
塗り絵は、手先のリハビリとリラックス効果の両方が得られるレクリエーションです。
色鉛筆やクレヨンで塗る作業は、細かい手指の動きを必要とするため、指を細かく動かす訓練になります。
色選びや塗り方を考える過程は、判断力や集中力も養われるでしょう。
また季節の花や風景、懐かしい風物詩など、塗り絵にはさまざまなテーマがあります。
そのため、絵をきっかけに子ども時代を思い出し、心が安定する方もいます。
塗り絵は手先の機能維持だけでなく、心の安定や創作する喜びが生まれるレクリエーションです。
【体験談】
実際の現場でも塗り絵を実施することはよくあります。
以前勤めていた施設では、帰宅願望が強く夕方になると怒り出す利用者さんがいました。
その利用者さんに塗り絵を定期的におこなったところ、情緒が安定し「お家に帰りたい」と言い出すことが少なくなりました。
利用者さん自身が環境に慣れたというのもありますが、塗り絵により心が安定した可能性も考えられます。
折り紙|手指のコントロールをきたえる
折り紙を折ったり角を合わせたりといった動作は、手指の関節可動域を広げ、巧緻性を向上させます。
利用者さんのなかには加齢や病気の影響により、手指が拘縮(筋肉や関節が固まる)している方もいます。
拘縮してしまうと自身で食事や着替えをするのが困難になる方も少なくありません。
そのため折り紙の活動を通じて手指をコントロールをきたえるのは、利用者さんの生活の質を維持するためにも大切です。
五感を使うレクリエーション
五感を使うレクリエーションは以下のとおりです。
- 音楽鑑賞
- 料理レク
音楽鑑賞|聴覚や視覚で楽しめるイベント
音楽鑑賞は耳や目からの情報を得られるレクリエーションです。
五感をフルに活用するので、利用者さんの心にポジティブな影響を与えられるでしょう。
懐かしい歌謡曲や童謡を聴けば、当時の記憶がよみがえり、回想法としての効果も期待できます。
さらに、リズムに合わせて手拍子や体を揺らせば、運動機能の維持にもつながります。
音楽鑑賞は認知機能の維持と心理的な安定に効果があるイベントです。
料理レク|時間感覚を取り戻すきっかけになることも
料理レクリエーションは、生活リズムを整える効果が期待できます。
介護施設にいると、外出する機会が減るので時間感覚を感じにくくなりがちです。
しかし季節にちなんだ料理レクを実施することで、季節感を取り戻すきっかけになる可能性があります。
たとえばクリスマスにケーキを作ったりお正月に餅つきをしたりするのはおすすめです。
利用者さんの生活感を維持するためにも、料理レクを実施してみてください。
高齢者レクリエーションに関するよくある質問
高齢者レクリエーションに関するよくある質問は以下のとおりです。
- レクリエーションを企画する際のポイントを教えてください
- レクリエーションを盛り上げるコツはありますか?
レクリエーションを企画する際のポイントを教えてください
レクリエーション企画のポイントは、参加者の状態やニーズを把握することです。
利用者さんは一人ひとり身体機能や認知機能、趣味嗜好が異なるため、画一的なプログラムでは十分な効果が得られません。
レクリエーションを始める前に、ADLレベルや得意なことの確認が大切です。
レクリエーションを盛り上げるコツはありますか?
レクリエーションを盛り上げるコツは、職員が楽しむ姿勢を見せることです。
スタッフの雰囲気や声かけが参加者の気分に大きく影響します。
笑顔で明るい声で進行し、参加者の小さな成功や努力を具体的にほめることで、場の雰囲気が和むでしょう。
またBGMを流したり、ちょっとした景品を用意したりするのも盛り上がりにつながります。
まとめ:高齢者レクリエーションには心身機能の向上や社会とのつながりが作る効果がある
高齢者レクリエーションは、身体機能の維持や認知症予防、社会的つながりの構築など、多様な効果が期待できる活動です。
しかし、さまざまな種類があるため、目的に応じた内容を選ぶのがポイントです。
また、体調確認や水分補給、強制参加をさせないなどの配慮も、レクリエーションを安全に実施するうえで欠かせません。
今回の記事を参考に、効果的な高齢者レクリエーションを実施してみてください。
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