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看護師の特定行為38項目を一覧で解説!研修の選び方や認定看護師との違い

「38項目もあるって聞いたけど、正直どこから手をつければいいのか…」と不安を抱く方は少なくありません。

特定行為研修は、日々の臨床現場でより主体的に動けるようになる一方で、学ぶ内容の幅広さに圧倒されることもあります。

この記事では、厚生労働省が定める特定行為38項目の概要を整理し、研修を通じて得られるスキルやキャリア上のメリットを具体的に解説します。

今後の働き方を考えるうえでの判断材料として活用してください。

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目次

看護師の特定行為とは?医師の判断を待たずに迅速なケアを提供する制度

特定行為は、看護師がより専門的な役割を担い、患者さんの状態変化に迅速に対応するための制度です。

ここでは、特定行為の基本的な考え方について、以下の4つのポイントから詳しく解説します。

  • 特定行為制度が生まれた背景
  • 医師の包括的指示との違い
  • 特定行為は必ず「手順書」に基づいて実施
  • 看護師の特定行為【21区別38行為】の一覧

この章を読めば、特定行為とは何か、その全体像を理解できます。

特定行為制度が生まれた背景

特定行為は、看護師がより自律的に、かつ迅速なケアを患者さんに提供するために生まれた制度です。

高齢化や医療の多様化に伴い、臨床現場では医師の到着や指示を待てない場面が増えてきました。

こうした状況に対応するため、従来は医師のその都度の指示が必要だった医行為の一部を、専門研修を受けた看護師が手順書に基づき実施できるようになりました。

具体的には「人工呼吸器の設定変更」や「輸液による補正」などが挙げられます。

医師の包括的指示との違い

特定行為は、医師の「包括的指示」とは異なり、実施できる行為や条件がより具体的に定められています。

包括的指示とは、「状況に応じて点滴量を調整して良い」といった、医師から看護師への幅の広い指示を指します。

これに対し特定行為は、国が定めた21区別38行為のみが対象です。

実施にあたっては、医師が個別の患者さんごとに作成した「手順書」が必須となり、看護師はこれに基づいて自律的に臨床判断を行います。

包括的指示だけでは対応できない薬剤投与量の調整や気管カニューレの交換なども、特定行為研修を修了した看護師であれば手順書に沿って実践できます

特定行為は必ず「手順書」に基づいて実施

特定行為は、医師があらかじめ作成した「手順書」に基づいて実施されます。

手順書は、看護師が安全かつ適切に特定行為を行うための、いわば具体的な指示書です

手順書には、対象となる患者さんの状態や病状の範囲、実施してよい具体的な状況、異常があった際の報告方法などが詳細に記載されています。

看護師の特定行為【21区別38項目】の一覧

看護師が手順書に基づき実施できる特定行為は、21の区別と38行為に分類されています

これらは呼吸器関連のケアから、栄養管理、創傷管理まで多岐にわたります。

この制度により、看護師はさまざまな臨床現場で、より迅速な医療的介入が可能になるのです。

例えば、人工呼吸器を装着している患者さんへ鎮静薬の投与量の調整や、褥瘡の悪化を防ぐための壊死組織の除去などが挙げられます。

以下に、全38項目の特定行為を一覧で紹介します。

特定行為区分の名称特定行為
呼吸器(気道確保に係るもの)関連経口用気管チューブ又は経鼻用気管チューブの位置の調整
呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連侵襲的陽圧換気の設定の変更
非侵襲的陽圧換気の設定の変更
非侵襲的陽圧換気の設定の変更
人工呼吸管理がなされている者に対する鎮静薬の投与量の調整
人工呼吸器からの離脱
吸器(長期呼吸療法に係るもの)関連気管カニューレの交換
循環器関連一時的ペースメーカの操作及び管理
一時的ペースメーカリードの抜去
経皮的心肺補助装置の操作及び管理
大動脈内バルーンパンピングからの離脱を行うときの補助の頻度の調整
心 嚢 のう ドレーン管理関連心嚢ドレーンの抜去
胸腔ドレーン管理関連低圧胸腔内持続吸引器の吸引圧の設定及びその変更
胸腔ドレーンの抜去
腹腔ドレーン管理関連腹腔ドレーンの抜去(腹腔内に留置された 穿刺針の抜針を含む。)
ろう孔管理関連胃ろうカテーテル若しくは腸ろうカテーテル又は胃ろうボタンの交換
膀胱ろうカテーテルの交換
栄養に係るカテーテル管理(中心静脈カテーテル管理)関連中心静脈カテーテルの抜去
栄養に係るカテーテル管理(末梢留置型中心静脈注射用カテーテル管理)関連末梢留置型中心静脈注射用カテーテルの挿入
創傷管理関連褥瘡又は慢性創傷の治療における血流のない壊死組織の除去
創傷に対する陰圧閉鎖療法
創部ドレーン管理関連創部ドレーンの抜去
動脈血液ガス分析関連直接動脈 穿刺法による採血
橈骨動脈ラインの確保
透析管理関連急性血液浄化療法における血液透析器又は血液透析 濾過器の操作及び管理
栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連持続点滴中の高カロリー輸液の投与量の調整
脱水症状に対する輸液による補正
感染に係る薬剤投与関連感染徴候がある者に対する薬剤の臨時の投与
血糖コントロールに係る薬剤投与関連インスリンの投与量の調整
術後疼痛管理関連硬膜外カテーテルによる鎮痛剤の投与及び投与量の調整
循環動態に係る薬剤投与関連持続点滴中のカテコラミンの投与量の調整
持続点滴中のナトリウム、カリウム又はクロールの投与量の調整
持続点滴中の降圧剤の投与量の調整
持続点滴中の糖質輸液又は電解質輸液の投与量の調整
持続点滴中の利尿剤の投与量の調整
精神及び神経症状に係る薬剤投与関連抗けいれん剤の臨時の投与
抗精神病薬の臨時の投与
抗不安薬の臨時の投与
皮膚損傷に係る薬剤投与関連抗癌剤その他の薬剤が血管外に漏出したときのステロイド薬の局所注射及び投与量の調整
引用元:厚生労働省特定行為区分とは

【体験談】

特定行為研修を修了した看護師は、透析の現場で専門性を発揮しています

主にICU(集中治療室)や救急の現場など、状態が不安定な患者さんを対象に行われることが多い、高度な医療行為が可能です。

血液浄化装置の操作、除水設定や抗凝固薬の投与量の調整ができます。

これらの操作をわずか1〜2分で完了させ、すぐさま医師に「血圧低下のため、除水停止と補液を行いました」と事後報告できます。

看護師が特定行為を習得するまでの流れ

特定行為ができる看護師になるためには、いくつかのステップを踏む必要があります。

ここでは、特定行為を習得するまでの道のりを、以下に分けて解説します。

  • ステップ1:指定研修機関で特定行為研修を受講する
  • ステップ2:終了後に勤務先の承認を得る
  • 研修の種類は「特定行為区分別研修」と「領域別パッケージ研修」の2つ
  • 研修費用の目安と利用できる助成制度

この手順に沿って準備を進めることで、着実に特定行為の習得を目指せます。

ステップ1:指定研修機関で特定行為研修を受講する

特定行為を習得するための第一歩は、厚生労働省が指定する研修機関で専門的な研修を受けることです

特定行為は高度な臨床判断力と技術を要するため、国の基準を満たした質の高い教育を修了しなくてはなりません。

研修は、臨床推論やフィジカルアセスメントなどを学ぶ「共通科目」と、希望する特定行為ごとの専門知識を学ぶ「区分別科目」で構成されています。

研修機関は大学院や病院など全国にあり、受講には看護師免許に加えておおむね3~5年程度の実務経験が目安とされています。

だし、研修機関によっては5年以上の経験を推奨する場合もあるため、事前に募集要項を確認しましょう。

ステップ2:修了後に勤務先の承認を得る

特定行為研修を修了しても、すぐに現場で実践できるわけではありません。

特定行為は、医師が作成した手順書に基づき、組織的な安全管理体制のもとで行われるため、勤務する医療機関の管理者の承認が必須となります。

研修修了後、まずは所属長を通じて院長などの管理者に申請し、実践の許可を得るプロセスが必要です。

この承認手続きを経て、初めて手順書に沿った特定行為を実践できるようになります。

研修の種類は「特定行為区分別研修」と「領域別パッケージ研修」の2つ

特定行為研修には、個々のニーズに合わせて選べる2つのタイプがあります。

  • 「特定行為区分別研修」は、21区別38行為の特定行為の中から必要なものだけを個別に選択して学ぶ
  • 「領域別パッケージ研修」は、特定の看護分野で必要となる複数の行為をまとめて学ぶ

例えば、「在宅・慢性期領域パッケージ」には、胃ろうカテーテルの交換や褥瘡の処置など、在宅ケアで頻度の高い行為が含まれています。

区分別研修は特定のスキルをピンポイントで習得したい場合に、パッケージ研修は外科術後管理や救急領域など、特定の分野で包括的に活躍したい場合に適しています

自身のキャリアプランや勤務先のニーズに合わせて、最適な研修を選ぶことが重要です。

研修費用の目安と利用できる助成制度

特定行為研修の受講費用は、研修機関や受講する科目数によって大きく異なり、おおむね30万円から250万円と高額になる場合があります

しかし、経済的負担を軽減するための支援制度も用意されています。

研修費用は、受講する科目数や研修機関によって大きく異なります。

そのため、事前に費用を確認し、利用できる支援制度を調べておくことが大切です。

代表的な支援制度には、以下のようなものがあります。

制度の種類実施主体概要
勤務先の支援制度勤務先の病院・施設研修費用の全額または一部を負担してくれる制度
教育訓練給付金制度国(ハローワーク)雇用保険の加入期間など、一定の条件を満たす場合に受講費用の一部が支給
奨学金制度公益社団法人 日本看護協会認定看護師教育課程の受講者などを対象とした奨学金
地方自治体、各研修機関都道府県や市区町村、研修を実施する大学や病院が独自に設けている奨学金

まずは勤務先の支援制度を確認し、公的な給付金や奨学金の利用も検討して、計画的に準備を進めましょう。

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特定行為研修を修了する3つのメリット

特定行為研修の受講は、相応の時間と費用がかかりますが、それに見合う多くのメリットがあります。

ここでは、研修を修了することで得られる具体的な魅力を、以下の3つのポイントに絞って解説します。

  • 患者の状態変化に即座に対応できる
  • 看護師としてのキャリアアップにつながる
  • 給与アップや資格手当が期待できる

これらのメリットを知ることで、資格取得へのモチベーションがさらに高まるでしょう。

患者の状態変化に即座に対応できる

特定行為研修を修了するメリットは、患者さんの状態変化に対して、より迅速かつタイムリーに対応できるようになる点です

これまで医師の指示を待たなければ実施できなかった特定の医行為を、手順書に基づき自らの判断で行えるようになります。

例えば、脱水症状の患者さんへの輸液による補正や、人工呼吸器の設定変更といった対応が可能になります。

医師の到着を待つ時間が短縮されることで、症状の悪化を防ぎ、治療効果を高めることにつながります。

看護師としてのキャリアアップにつながる

特定行為研修を修了することで、看護師としての専門性を証明でき、キャリアアップの機会が広がります。 

高度な臨床判断力と実践的スキルを身につけることで、院内での役割が大きく広がります。

チーム医療のキーパーソンとしてリーダーシップを発揮したり、後輩看護師への指導的役割を担ったりする機会が増えるでしょう。

また、その専門性は転職市場でも評価される場合があります

特に高齢化に伴い、在宅医療や地域包括ケアの現場で特定行為ができる看護師の需要が高まっています。

より専門性を活かせる職場や好条件の求人に出会える可能性が広がるでしょう。

看護師のスキルアップについて詳しく知りたい方は、「【スキルアップするにはどうすればいい?】看護師のキャリアアップに必要な行動と役立つ資格を紹介」をご覧ください。

給与アップや資格手当が期待できる

特定行為研修を修了することで、給与アップという経済的なメリットも期待できます

医療機関では、高度なスキルを持つ看護師を評価し、その対価として給与に反映させる制度を設けているためです。

「特定行為研修修了手当」や「資格手当」といった形で、毎月の給与に数千円から数万円が上乗せされるケースが一般的です。

また、施設によっては基本給の昇給や賞与(ボーナス)の査定で有利になることもあります。

資格を活かして転職する際にも、専門性をアピールすることで給与交渉を有利に進められる可能性があります。

特定行為研修修了者・認定看護師・専門看護師の役割の違い

看護師のキャリアパスには、専門性を高めるいくつかの選択肢があります。

しかし、それぞれの役割や強みの違いがわかりにくいと感じる方もいるでしょう。

ここでは、混同されがちな3つの役割の違いを、それぞれの強みに焦点を当てて解説します。

  • 特定行為研修修了者は「迅速な実践」に強み
  • 認定看護師は「特定の看護分野」のスペシャリスト
  • 専門看護師は「組織全体を動かす」調整役

この章を読めば、自身のキャリアプランに合った進路選択の参考になります。

特定行為研修修了者は「迅速な実践」に強み

特定行為研修修了者の強みは、医師が作成した手順書に沿って、手順書に基づいて迅速な医療行為を「実践」できる点にあります。

研修を通じて、特定の医療行為を安全に実施するための高度な知識と判断力を身につけているからです。

具体的に研修修了前後で対応の流れが以下のように変わります。

研修前の看護師特定行為研修修了者
患者の状態変化①医師へ報告①手順書に基づき判断
指示・判断②医師が診察・指示医師の指示を待たない 
処置の実施③指示に基づき処置②迅速な処置実施
③必要に応じて医師へ報告

このように、特定行為研修修了者は医療の質と安全性を向上させる「迅速な実践力」を身につけた、チーム医療の重要なキーパーソンと言えます

認定看護師は「特定の看護分野」のスペシャリスト

認定看護師は、特定の看護分野において高い臨床推論力や病態判断力を用いて、質の高いケアを実践するスペシャリストです。

その役割は「実践・指導・相談」の3つが柱となっており、現場のケアの質を直接的に高めることに強みがあります。

皮膚・排泄ケア認定看護師は、専門的な褥瘡ケアを実践するだけでなく、病棟スタッフへの指導や患者さんの相談にも応じます。

このように、認定看護師は特定の看護分野における「実践のエキスパート」です。

個々の患者さんへ質の高いケアを提供するだけでなく、現場スタッフの育成を通じて、医療チーム全体の質向上にも貢献しています。

認定看護師についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

専門看護師は「組織全体を動かす」調整役

専門看護師は、複雑な問題を抱える患者さんやご家族に対して高い水準の看護を提供し、組織全体のケアの質を向上させる調整役です。

その役割は、実践・相談・調整・倫理調整・教育・研究という6つの柱で構成されています。

特徴は、個々のケアだけでなく、より広い視野で組織横断的に活動する点です。

例えば、がん看護専門看護師は患者ケアだけでなく、多職種カンファレンスを主導する調整役や、倫理的な課題解決を支援する役割も担います。

このように、現場の実践にとどまらず、組織や地域のシステムに働きかけることで、看護全体の発展に貢献する役割を担っています

専門看護師との違いをさらに知りたい方は、「看護師の次のステップを選ぼう!認定看護師と専門看護師の違いや選択のポイントを解説」をご参照ください。

特定行為研修で失敗しない選び方

特定行為研修は、看護師としてのキャリアを大きく左右する重要な選択です。しかし、研修の種類は多岐にわたるため、どれを選べばよいか迷う方も少なくありません。

ここでは、後悔しない研修選びのための3つの視点をご紹介します。

  • 将来のキャリアプランから逆算して選ぶ
  • 現在の勤務領域や関心のある分野で選ぶ
  • 仕事との両立しやすさで選ぶ

これらのポイントを参考に、ご自身の目標に合った研修を見つけましょう。

将来のキャリアプランから逆算して選ぶ

まず「将来どんな看護師になりたいか」というキャリアプランから逆算して考えることが重要です。

目標が明確であれば、その実現に必要なスキルや知識もおのずと見えてくるため、最適な研修を選択しやすくなります。

「在宅医療の分野で地域住民を支えたい」という目標があるなら、胃ろう交換や褥瘡管理が含まれる「在宅・慢性期領域パッケージ」が適しているでしょう。

また、「救命救急の現場で活躍したい」のであれば、人工呼吸器の管理や気道確保の技術を学べる「救急領域パッケージ」がキャリアに直結します。

5年後、10年後の自分の姿を具体的にイメージすることが、後悔しない研修選びの第一歩です。

現在の勤務領域や関心のある分野で選ぶ

現在の勤務領域や、日々の看護業務で特に関心を持っている分野を軸に研修を選ぶのも一つの方法です。

臨床現場での経験や課題意識は、学習のモチベーション維持につながり、研修で得た知識をすぐに実践で活かせるという大きなメリットです。

例えば、外科病棟で働き、術後の創部ドレーン管理に課題を感じているなら、創部ドレーンの抜去を学べる研修が直接役立つでしょう。

また、訪問看護の現場で、褥瘡が悪化していく患者さんを目の当たりにして「もっと自分にできることはないか」と感じているなら、壊死組織の除去(デブリードマン)を含む創傷管理関連の研修が有力な選択肢となります。

仕事との両立しやすさで選ぶ

特定行為研修は長期間にわたるため、仕事やプライベートとの両立が可能かどうかは非常に重要な選択基準です

無理なく学習を続けられる環境を選ばなければ、研修の修了が難しくなってしまう可能性があります。

研修機関によって、学習形態はさまざまです。

インターネットを活用したe-ラーニング中心で、自分のペースで学習を進められる機関もあれば、決まった日時に通学が必要な集合研修が中心の機関もあります。

また、両者を組み合わせたハイブリッド型の研修も増えています。

まずは、研修期間中の働き方(休職するのか、勤務を継続するのか)を考え、勤務先の協力体制も確認しましょう

そのうえで、自身の生活スタイルに合った無理のない学習計画を立てられる研修機関を選ぶことが、研修完了への重要なポイントとなります。

看護師の特定行為に関するよくある質問

ここでは、看護師の特定行為に関して、検討中の方が抱く疑問についてお答えします

特定行為研修は何年目から受講できますか?

特定行為研修の受講に必要な実務経験年数に、国が定める明確な規定はありません。

しかし、多くの研修機関では、受講要件として「看護師として3~5年程度の実務経験」を目安としています。

なぜなら、特定行為に求められる高度な臨床判断力を支えるために、基礎的な看護実践能力や多様な臨床経験が必要だからです。 

そのため、一定期間の実務を通じて、さまざまな臨床場面を経験していることが望ましいとされています。

まずは自身のキャリアを振り返り、興味のある研修機関の募集要項で具体的な受講資格を確認してみましょう

パッケージ研修の内容は何ですか?

パッケージ研修とは、特定の看護分野(領域)で必要となる複数の特定行為を、まとめて効率的に学べるようにセットにした研修プログラムのことです。

看護師が活躍する現場ごとに、頻繁に実施される特定行為を組み合わせ、学習者が自身のキャリアプランに合わせて学びやすくすることが目的です。

例えば「在宅・慢性期領域パッケージ」では、胃ろうカテーテルの交換や褥瘡の処置などが含まれています。

また、「外科術後病棟管理領域パッケージ」では、術後のドレーン管理や疼痛管理などをまとめて学習できます。

自分の専門分野や目指すキャリアが明確な場合に、必要なスキルを網羅的に習得できる便利な研修形態です。

特定行為研修修了者の給料はどれくらい上がりますか?

給与の上昇額は勤務先の規定によって大きく異なりますが、月額数千円から数万円程度の「資格手当」が支給されるのが一般的です。

特定行為研修修了者は高度な専門スキルを持つと評価されるため、その価値を給与や賞与の査定に反映させています。

病院によっては、手当を支給したり、基本給の昇給や賞与の査定で評価したりするケースがあります

2024年度の診療報酬改定では、特定行為研修修了者の配置が評価の対象となり、今後さらに待遇改善が進むことが期待されるでしょう。

特定行為を実施できる病院は限られていますか?

はい、特定行為はどの病院でも実施できるわけではなく、国が定める要件を満たした医療機関に限られます

患者さんの安全を確保しながら高度な医療行為を行うには、組織としての厳格な体制整備が法律で求められているからです。

実施にあたっては、主に以下のような基準を満たす必要があります。

  • 特定行為研修を修了した看護師が配置されている
  • 医師によって適切な「手順書」が作成・整備されている
  • 看護師を指導する責任者がいる
  • 医療安全管理や緊急時の対応体制が整っている

このように、安全管理や指導体制の整った病院や診療所が中心となるため、すべての医療機関ですぐに特定行為が実践されているわけではありません。

まとめ|看護師の特定行為38項目を理解しキャリアアップを目指そう

本記事では、看護師の特定行為38項目の内容から、研修の選び方、キャリアへの影響までを解説しました。

特定行為とは、医師が作成した手順書に基づき、看護師が自らの判断で実践できる医行為です。

これにより、患者さんの状態変化に対し、医師の指示を待たずに迅速なケアを提供できます。

特定行為を習得するには、国の指定研修機関で専門的な教育を受け、勤務先の承認を得る必要があります。

研修を修了すれば、ケアの質が向上するだけでなく、専門性を活かしたキャリアアップや資格手当による給与向上も期待できるでしょう。

研修を選ぶ際は、将来のキャリアプランや関心分野、仕事との両立のしやすさを総合的に考えることが重要です

この記事をきっかけに特定行為への理解を深め、あなたの看護師としてのキャリアがより一層輝くものになることを願っています。

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