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放課後等デイサービスで有利になる資格とは?資格なしで始める方法や必要スキルも紹介!
「放課後等デイサービスで働きたいけど、どんな資格が必要なの?」と悩んでいませんか?
正しい情報を知らないと、有利な資格をもっているのに、それを活かせる職場を見つけられない可能性があります。
また介護・福祉業界は、資格の有無により給与や昇進の機会も大きく変わってくるのが現実です。
そのため、キャリアアップを検討している方は、放課後等デイサービスで働くうえで有利になる資格を知っておくのが大切です。
さらに無資格でも働ける理由や、放課後等デイサービスで働くメリットも紹介します。
この記事を読むことで、放課後等デイサービスで活躍できる資格がわかるだけでなく、自身に最適なキャリアなのかも明確になるはずです。
放課後等デイサービスとは?仕事内容も解説
ここでは、放課後等デイサービスの概要と仕事内容を紹介します。
資格取得を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
放課後等デイサービスとは障がい児を支援する施設
このサービスの目的は、障がい児童の日常生活のスキルや社会性の支援です。
ADHDや自閉症などの症状を抱えていると、排せつや着替えなどの動作が1人では困難な場合があります。また協調性が少なく、学校生活で孤立してしまうことも少なくありません。
そのため、放課後等デイサービスでは、あいさつ・トイレなどの行動練習を実施します。
遊びやレクリエーションを通じて、他者とのコミュニケーション方法も育んでいきます。
放課後等デイサービスは、障がい児童の日常生活を支えている場所なのです。
放課後等デイサービスの仕事内容
放課後等デイサービスの仕事内容は以下のとおりです。
- 個別支援計画に基づいた支援
- 送迎
- 保護者対応
- そのほかの業務
放課後等デイサービスの職員は、子ども一人ひとりの成長をサポートするためにさまざまな業務に携わります。
個別支援計画に基づいた支援
個別支援計画に基づいた支援は、放課後等デイサービスの中核となる仕事です。
児童指導員や指導員は、子ども一人ひとりの特性や課題に応じた支援計画に沿って、個別的な療育支援を提供します。
例えば、コミュニケーションが苦手な子どもには、言葉のやり取りを促す活動を実施します。運動機能の向上が必要な子どもには、体を動かすプログラムを提供するのが一般的です。
個別支援計画があることで、子どもの成長を着実にサポートし、保護者にも具体的な成果を示せます。
そのため放課後等デイサービスでは、個別支援計画に沿った支援をする必要があります。
送迎
送迎業務は、子どもたちの安全を確保しながら移動をサポートする重要な仕事です。
学校から施設への迎えや、施設から自宅への送りを通じて、子どもたちが安心して通所できる環境を提供します。
車内では一日の出来事を聞いたり、翌日の活動について話したりするコミュニケーションの時間でもあります。
効果的な支援につなげるためにも、送迎業務を通じて子どもたちと信頼関係を深められるのは大切です。
保護者対応
保護者対応は、子どもの成長を家庭と施設でともに支えていくためにも重要です。
保護者との会話では、日々の子どもの様子や家庭での困りごとなどを聞きます。
相談内容によっては、家庭でも実践できる支援方法をアドバイスすることもあります。
具体的な様子を伝えたい際には、施設での子どもの成長ぶりを写真や動画で共有して報告するのもよいでしょう。
その際に保護者と職員が良好な関係にあると、家族に支援計画を納得してもらえる可能性が上がります。
したがって保護者から些細な相談でも、児童指導員や指導員は丁寧に聞き取るのが大切です。
そのほかの業務
そのほかの業務には、活動の準備や記録作成、施設の環境整備などが含まれます。
子どもと直接かかわる仕事ではないですが、質の高い支援を提供するためには欠かせません。
具体的には、翌日の活動で使う教材の準備や、子どもの様子を記録した支援経過記録の作成などがあります。
また、施設内の清掃や安全点検も、子どもたちが安心して過ごせる環境を維持するために必要な業務です。
放課後等デイサービスで働く際にあると便利な資格
放課後等デイサービスで働く際には基本的に資格は必要ありません。
しかし人員配置基準に含まれている仕事に就くためには、資格取得が必須な職種もあります。
そこでここでは、放課後等デイサービスで働く際にあると便利な資格を紹介します。
放課後等デイサービスで働くためには基本的に資格は不必要
放課後等デイサービスで働くために、特別な資格は必須ではありません。
放課後等デイサービスには児童指導員と指導員がいます。児童指導員の資格は大学や大学院での規定科目の履修や、一定の資格要件を満たすことで取得できます。
しかし、実務経験を積めば取れる資格でもあるので、未経験からでも仕事をすることが可能です。
また指導員であれば、未経験や児童福祉の経験があれば働ける求人が多数存在しています。
そのため、放課後等デイサービスでは無資格からでも働けるのです。
しかし以下の資格があると専門性の高い支援ができるようになります。
児童指導員任用資格
児童指導員任用資格は、児童福祉施設で働くためにあると便利な資格の1つです。
この資格があると、児童福祉に関する基礎知識があることを証明できます。
児童指導員任用資格は、子どもの権利や発達に関する理解、児童福祉法の知識などが学べます。
資格の保有者は児童指導員として配置され、リーダー職や管理者など責任のある立場で働ける可能性があるでしょう。
児童指導員任用資格の取得方法は以下のとおりです。
【児童指導員の資格取得ルート】
最終学歴や保有している資格、実務経験 | 要件 |
---|---|
大学・大学院を卒業 | 社会福祉学・心理学・教育学・社会学いずれかを専攻し卒業した者(短大は不可) |
指定養成施設を卒業 | 道府県知事が指定する福祉系の養成施設(専門学校等)を卒業した者 |
教員免許を保有 | 小学校・中学校・高等学校のいずれかの教員免許を取得している者 |
社会福祉士・精神保健福祉士を保有 | 社会福祉士・精神保健福祉士のいずれかの資格を保有している者 |
高校卒で実務経験がある場合 | 2年以上で360日以上の勤務経験がある |
中学卒の場合 | 3年以上で540日以上の勤務経験があり、都道府県知事からの許可が必要(都道府県によって多少の違いあり) |
児童指導員任用資格は実務経験を数年積めば取得できるので、未経験から働き始めて取る方もいます。
社会福祉士
社会福祉士とは、障がい者や生活困窮者などに対して相談援助をおこない、福祉サービスの提案・提供ができる国家資格です。
社会福祉士の資格があれば、障がい者支援に携わった経験を証明できるので、放課後等デイサービスで働く際に役立ちます。
利用者の社会的な自立をサポートするため、放課後等デイサービスでの勤務に活かせるでしょう。
社会福祉士を取得するには、以下のルートから受験資格を取得する必要があります。
【社会福祉士の受験資格ルート】
学歴・実務経験 | 必要な実務経験 | 養成施設に通う期間 |
---|---|---|
4年制福祉系大学 | 不要 | 不要(指定科目履修) |
3年制福祉系短大 | 1年以上 | 不要(指定科目履修) |
2年制福祉系短大 | 2年以上 | 不要(指定科目履修) |
4年制一般大学 | 不要 | 1年以上 |
3年制一般大学 | 1年以上 | 1年以上 |
2年制一般短大 | 2年以上 | 1年以上 |
高校卒・中学卒 | 4年以上 | 1年以上 |
福祉系大学・短大で「基礎科目」のみ履修した場合 | 不要(追加要件あり) | 6か月 |
養成施設での学習や相談援助業務を積むことで、社会福祉士の受験資格を得られます。
精神保健福祉士
精神保健福祉士は精神保健分野の専門職として認められた国家資格です。
発達障がいや精神的な課題を抱える子どもたちへの支援において、この資格の知識が生かされます。
具体的には、パニックを起こしやすかったり不安を抱えていたりする子どもの心理的サポートなどで専門性を発揮できます。
そのため、精神保健福祉士の資格があることで、子どもの心の健康を守りながら、適切な療育支援を提供することが可能です。
精神保健福祉士を取得するためには以下のルートを通る必要があります。
【精神保健福祉士の受験資格ルート】
学歴・実務経験 | 必要な実務経験 | 養成施設に通う期間 |
---|---|---|
4年制福祉系大学 | 不要 | 不要(指定科目履修) |
3年制福祉系短大 | 1年以上 | 不要(指定科目履修) |
2年制福祉系短大 | 2年以上 | 不要(指定科目履修) |
4年制一般大学 | 不要 | 1年以上 |
3年制一般大学 | 1年以上 | 1年以上 |
2年制一般短大 | 2年以上 | 1年以上 |
社会福祉士を保有 | 不要 | 6か月 |
実務経験で取得する場合 | 4年以上 | 1年以上 |
福祉系大学や養成施設、社会福祉士を保持していることが精神保健福祉士を取得するための要件です。
相談援助業務の実務経験が4年以上ある場合でも受験資格を得られます。
保育士
保育士資格は、子どもの発達や保育に関する専門知識を証明する国家資格です。
放課後等デイサービスでは、幼児から小学生まで幅広い年齢の子どもとかかわるため、保育士の知識が直接活用できます。
例えば年齢に応じた遊びの提供や、基本的な生活習慣の指導で保育士のスキルが役立ちます。
また保護者とのコミュニケーションにおいても、保育の専門家の目線で話せるので、信頼を得やすくなるでしょう。
保育士を取得するには、以下のルートから受験資格を得る必要があります。
【保育士の受験資格を得るルート】
最終学歴・経歴 | 要件 |
---|---|
大学・短大卒 | なし |
専門学校卒(2年以上) | ・学校教育法に基づく専修学校であること ・修業年限2年以上の専門課程を卒業していること |
高校卒 | 児童福祉施設(保育所・児童養護施設など)2年以上かつ2,880時間の実務経験 |
高校保育科卒 | なし |
中学卒 | 5年以上かつ7,200時間の実務経験 |
保育を未経験から取得する場合、高卒か中卒かで必要な実務経験が大きく異なります。
すぐに取得したい方は、大学や専門学校で学ぶのがおすすめです。
幼稚園教諭
幼稚園教諭免許も保育士と同様に、幼児教育の専門性を示す国家資格です。
放課後等デイサービスでは教育的な側面も求められるため、幼稚園教諭の資格があることで、より充実した支援プログラムを提供できます。
とくに就学前や小学校低学年の子どもたちへの教育的なアプローチをする際に専門性を発揮できます。
例えば、集団活動の指導や学習への興味を引き出す活動の企画などを考える際に役立てることが可能です。
幼稚園教諭の国家試験を受けるためのルートは以下で詳しく説明しています。
【幼稚園教諭の受験資格を得るルート】
最終学歴・資格・実務経験 | 要件 |
---|---|
大学・短大・専門学校卒 | 幼稚園教諭養成課程修了 |
高校卒以上+保育士+実務経験 | 3年以上・4,320時間以上の勤務+必要単位修得 |
高校卒(20歳以上の場合) | 幼稚園教員資格認定試験を受験 |
認定子ども園での実務経験 | 2年以上かつ2,880時間以上の教育・保育従事 |
幼稚園教諭の受験資格は、取得したい免許状(二種・一種・専修)や現在の学歴・職歴によって異なります。
そのため詳細や最新情報を知りたい場合は、各都道府県の教育委員会や文部科学省の案内を確認してください。
教員免許(小中高)
小中高の教員免許は、学校教育の専門知識を証明する資格です。
放課後等デイサービスでは、小学生から高校生までの就学児童が対象です。
そのため教員免許があると、学習支援や宿題のサポートにおいて適切な支援ができます。
例えば、学習に困難を抱える子どもへの個別指導や、学校生活に関する相談対応などで知識を活かすことが可能です。
また学校との連携においても、教員免許をもつスタッフがいることで、円滑なコミュニケーションが可能になるでしょう。
教員免許を取得するには、以下の方法があります。
【教員免許を取得するルート】
- 教職課程のある大学・短大等で所定の単位を修得し卒業
- 教員資格認定試験に合格する
教職課程を履修していない場合でも、文部科学省が実施する「教員資格認定試験」に合格すれば、教員免許状を取得できます。
普通自動車運転免許
普通自動車運転免許は、放課後等デイサービスで働くうえで実用的な資格です。
多くの施設では自宅から施設への送迎や、外出活動の際の移動手段で車を運転します。
運転業務が日常的なので、免許があることで業務の幅が広がります。
施設にとっても業務に柔軟に対応できる方は、貴重な人材として評価されるでしょう。
運転業務に入る際には、先輩職員からの指導や運転練習を経ておこなうのが一般的です。
そのため、運転経験が浅い方でも安心して取り組めます。
放課後等デイサービスで働く際に必要な4つのスキル
ここからは、放課後等デイサービスで働く際に必要なスキルについて紹介します。
1.信頼関係を構築する力
信頼関係を構築する力は、放課後等デイサービスで働くうえで基本となるスキルです。
子どもたちは大人との信頼関係があってこそ、安心して活動に参加しながら成長していけます。
そのため児童指導員や指導員には、子どもの話を最後まで聞く姿勢や、気持ちに寄り添う共感力などが求められます。
また良好な支援を続けるには、保護者とのコミュニケーションも重要です。
職員と家族が対話をし、子どもにとって最適なサポートは何かを一緒に考えていくことで信頼関係を作れます。
利用者の話を聞いたり、保護者と話し合いをしたりしながら信頼関係を作るスキルは、放課後等デイサービスで働くうえでは重要です。
2.他者と連携する力
連携する力は、多職種や関係機関と協力して子どもを支援するために必要なスキルです。
放課後等デイサービスでは、学校の先生や医療機関、ほかの福祉サービス事業所との連携が必要です。
例えば、学校での子どもの様子を先生から聞き取り、施設での支援に活かす場合があります。
また、医師からのアドバイスを日々の療育に反映させることもあります。
他職種や医療機関と連携する力があることで、子どもを取り巻くさまざまな専門職が一体となり、包括的な支援を提供することが可能です。
そのため、放課後等デイサービスで働くうえで連携する力は大切なスキルです。
3.児童教育の経験や知見
児童教育の経験や知見は、子どもの発達段階に応じた適切な支援を提供するために必要なスキルです。
放課後等デイサービスでは、6歳〜18歳までと幅広い年齢層の方が利用します。
そのため子どもの年齢や発達レベルに合わせて、学習支援や遊びの提供、生活スキルの指導などを工夫する必要があります。
小学校低学年には具体的でわかりやすい説明を心がけ、高学年には自主性を尊重したかかわり方をするなどの配慮が求められるでしょう。
児童教育の経験や知見があると、年齢に応じた対応ができるので、放課後等デイサービス業務にギャップなく取り組めます。
4.障がいや発達に関する知識
放課後等デイサービスで適切な支援を行うためには、障がいや発達障がいに関する正確な知識が不可欠です。
その理由は、発達障がいの特性を理解し、個々の状態に応じた適切な支援方法を身につける必要があるからです。
放課後等デイサービスには、自閉症スペクトラム障がいやADHDのある子どもがいます。
そのような子らには、絵カードを使用したり本人が落ち着く場所に移動したりなどの配慮が必要です。
障がいや発達に関する知識があることで、子どもたちの可能性を最大限に引き出す支援ができます。
放課後等デイサービスで働くのに向いている人
放課後等デイサービスで働くのに向いている人の特徴は以下のとおりです。
- 子どもが好きな人・児童福祉に興味がある人
- 子どもの成長を喜べる人
- 忍耐力がある人
- 社会貢献をしたい人
- コミュニケーション能力が高い人
- 自身の経験を活かしたい人
- 車の運転が苦ではない人
子どもが好きで児童福祉に関心がある人は、レクリエーションや学習支援を通じて子どもたちとの良好な関係を築けます。
そのため、小さな変化や成長の瞬間に立ち会える喜びを感じながら働けるので、充実感を得られやすいでしょう。
また、発達障がいのある子どもは緩やかに成長するため、忍耐力がある人が適しています。
長期的な視点を通じて子どもの自立促進や、家族の負担軽減にもつなげたい方にはおすすめです。
放課後等デイサービスで働くのに向いていない人
以下の条件が当てはまる場合、放課後等デイサービスで働くのには向いていない可能性があります。
- 共感力が低い人
- 怒りやすい人
- 子どもが苦手な人
- リスク管理が苦手な人
共感力が低いと、子どもや保護者の気持ちに寄り添うことが困難です。表面的な対応しかできず、長期的な信頼関係や効果的な支援が提供できません。
また発達障がいのある子どもたちは、ときに感情が不安定になり、職員の指示が通らないことがあります。その際、職員は冷静に対応しなくてはいけないものの、人によってはイライラしてしまう可能性があります。
そのため怒りやすい人は、放課後等デイサービスの仕事に向かないでしょう。
さらに職員には、環境整備やアレルギー管理など、子どもたちの安全を守るための注意力と危険予測能力が求められます。
したがって、リスク管理が苦手な人も放課後等デイサービスで働くのは難しい可能性があります。
放課後等デイサービスで働くメリット
放課後等デイサービスで働くことには、ほかの職種では得られないメリットがあります。具体的には以下のとおりです。
- 子どもの成長を間近で見れる
- 児童教育の視座を上げられる
- 安定した環境で働ける
放課後等デイサービスでの仕事は、子どもの成長にかかわる充実感と専門性を高められるメリットがあります。
子どもの成長を間近で見れる
子どもの成長を間近で見られることは、放課後等デイサービスで働く際の大きなメリットです。
毎日の支援を通じて、子どもたちの小さな変化から大きな成長まで、成長の瞬間に立ち会えます。
例えば身体を動かすのが苦手だった子が、運動を積極的におこなう姿を目の当たりにできます。
児童教育に対する視野を広げることができる
多様な特性をもつ子どもたちとかかわることで、幅広い教育の視点を身につけられます。
障がいのある子は、発達のペースが健常者とは異なります。
そのため、個々のニーズに応じた支援方法を理解でき、教育に対する深い洞察を得られるでしょう。
また、専門的な療育手法や発達理論なども実践を通じて習得できます。
この経験によって、児童教育に関する高いレベルの知識とスキルを身につけることが可能です。
安定した環境で働ける
安定した環境で働けることは、放課後等デイサービスの重要なメリットです。
近年、発達障がいへの理解と支援の必要性が社会的に認識され、この分野への需要は継続的に高まっています。
国の制度に基づいたサービスであるため、経営基盤も比較的安定しており、長期的なキャリアを築きやすい環境があります。
有給休暇や産休・育休制度など福利厚生も充実している職場も多く、専門性を活かしつつ安定した環境で働き続けることが可能です。
放課後デイサービスの仕事はきついというのは本当?
放課後等デイサービスで働くことが「きつい」と言われるのには、いくつかの理由があります。
まず、自閉症やADHD、学習障がいなど、それぞれ異なる特性を持つ子どもたちへの対応には、幼稚園や保育園以上の専門性が求められます。
生活だけでなく、症状にも合わせた支援方法を身につけなくてはいけません。
そのため、幼稚園や保育園で勤めるよりもきついと感じる可能性があります。
また、活発な子どもたちとの活動で体力を消耗するうえ、個別支援計画の作成や保護者対応、送迎業務などが重なり、体力的・精神的な負担が大きくなりがちです。
さらに、放課後等デイサービスでは、子どもや保護者、関係機関など多くの人とのかかわりが必要です。
保護者からの過度な要求や職員間での支援方針の違い、学校との連携における意見の食い違いなどが発生することもあります。
そのため、人間関係の悩みを抱えやすい職場環境といえるでしょう。
よくある質問
放課後等デイサービスに関するよくある質問は以下のとおりです。
- 放課後等デイサービスに資格手当はある?
- 放課後等デイサービスで働くと加算が取れる資格は?
- 放課後等デイサービスを立ち上げるために必要な資格要件は?
放課後等デイサービスに資格手当はある?
厚生労働省のデータによると、社会福祉士の平均手当は1万4,100円、精神保健福祉士は、1万5,544円となっています。
保育士などの国家資格では月額5,000円から1万5,000円程度、教員免許では月額2〜4万円からの手当が支給される場合があります。
放課後等デイサービスで働くと加算が取れる資格は?
放課後等デイサービスで加算が取れる資格は、主に以下のとおりです。
【放課後等デイサービスで加算が取れる資格】
資格 | 加算 |
---|---|
保育士 | 児童指導員等加配加算・専門的支援加算 |
児童指導員任用資格 | 児童指導員等加配加算 |
理学療法士 | 児童指導員等加配加算・専門的支援加算 |
作業療法士 | 児童指導員等加配加算・専門的支援加算 |
言語聴覚士 | 児童指導員等加配加算・専門的支援加算 |
特別支援学校教諭免許 | 児童指導員等加配加算 |
公認心理士 | 専門支援加算 |
臨床心理士 | 専門支援加算 |
手話通訳士 | 児童指導員等加配加算 |
専門職を常勤として一定期間配置できていると、「児童指導員等加配加算」「専門的支援加算」などを取得できます。
ただし、加算の単位数や要件は職種や経験人数により異なります。
放課後等デイサービスを立ち上げるために必要な資格要件は?
放課後等デイサービスを立ち上げるために必要な資格はとくにありません。しかし、事業所を設立する場合は以下の条件や基準を満たす必要があります。
【放課後等デイサービスを立ち上げるための要件・基準】
- 法人格の取得
- 人員基準
- 設備基準
- 運営基準
- 自治体からの指定取得
個人では始められないため、株式会社や合同会社などを設立する必要があります。
詳しい情報を知りたい方は、自治体や厚生労働省の公式サイトを確認してみましょう。
まとめ:放課後等デイサービスで働くには資格は必要ないがあると便利!
放課後等デイサービスで働くために必須の資格はありませんが、関連資格があることで専門性を発揮できます。
社会福祉士や保育士などの国家資格、児童指導員任用資格などがあると、より幅広い業務に対応でき、キャリアアップにもつながります。
資格手当による収入アップや、専門的支援加算の対象となることで事業所への貢献度も高まるでしょう。
ただし、放課後等デイサービスでは子どもの成長を間近で見守れるやりがいがある一方、責任の重い職場でもあります。
そのため、子どもが好きで忍耐力があり、社会貢献への意欲が高い人に向いている職業です。
放課後等デイサービスで働く際には、資格の有無にかかわらず、子どもたちの未来を支える意義深い仕事と捉えることが大切です。
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