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【どれくらい?】新人介護職員が独り立ちまでにかかる期間とは

「人の役に立ちたい!」「利用者の笑顔が見たい!」と感じて飛び込んだ介護業界ですが、実際は業務の流れや利用者について覚えることだらけで大変・・・本記事を見ている方にも上記のような悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか?仕事ができない自分に対して理想と現実のギャップに苦しんでいる方もたくさんいるのではと思います。

そこで、本記事では新人として介護職場に臨むにあたり、慣れるまでの時間やプロセス早く独り立ちするために意識するべきポイントについて解説していきます。また、悩んだ時の対処方についても記載しておりますので、ぜひ参考にしてください。

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目次

介護職に慣れるまでの期間とプロセス

まず、介護職に慣れるまでに凡そどれくらいの期間を要するのか、そして慣れるにあたりどのようなプロセスを経て独り立ち視していくのかを解説していきます。

もちろん有資格者であったり、専門学校・福祉高校出身等前提知識の有無により若干の違いはありますが、一口に「慣れる」と言ってもさまざまな業務があり、イメージしにくい部分があるのも事実。

以下の記事でしっかり確認していきましょう。

慣れるまでに要する期間

「慣れる」という言葉をどう定義するかは人によりけりですが、以下では「一人で回せるようになった」ことを慣れとして解説していきます。

まず業務を介護業務・職場の雰囲気やしきたりに分けていきます。全て纏めて、平均して約3〜4ヶ月程が慣れるまでの期間と言えるでしょう。以下に内訳を示しいきます。

  • 介護業務(約1ヶ月から2ヶ月)
  • 人間関係・職場のしきたり等(約3ヶ月〜4ヶ月)

人間関係と職場のしきたりが長いと感じると思いますが、介護職の場合、立場や職種の違う人がたくさんいるため、一人一人を把握するためにかかる期間を考慮しています。介護職員として入っても、ケアマネージャーや生活相談員、リハビリ担当など職種の違う人がたくさんいます。

上記の職種の場合、そもそも接点が少ない可能性もあり、人としての特性を把握するまでの期間は頻度等を考えると上記期間で設定しています。また、介護業務の期間は1〜2ヶ月としていますが、介護としての実務だけでなく、モニタリングや議事録作成など資料作成業務も加味しています。

単純な介護業務だけで考えれば、業務頻度を考えるとそこまで時間はかからないでしょう。

独り立ちするまでのプロセス・流れ

独り立ちするにあたり必要なプロセスとして、以下2つのプロセスを踏んでいく必要があります。

  • 入職直後に覚えること
  • 夜勤への慣れ

ただし、入職直後に覚えることとして介護業務諸々があり、最初は覚えることだらけになるかもしれません

職直後に覚えることとしては以下の業務があります。

  • 見守り・傾聴
  • 食事・入浴・更衣・排泄介助

上記は利用者ごとに合わせた繊細な感覚が必要となるため、一人でこなせるようになるには時間がかかるでしょう。声かけや移動介助、更に洗身介助や状態観察も要する入浴は、体力的にこなせるまでに時間がかかることになります

そして上記介護業務に職場、ユニットの雰囲気や人間関係の把握が重なります。また、夜勤のある職場ではある程度知識や技能がついた上で夜勤をこなせるようになることが一つのポイントとなります。

夜勤は通例業務を問題なくこなしながら、急変など異常時への対応力が求められるため、時間がかかります。夜勤は大体約3〜4回を先輩社員と共に過ごしながら、対応力を磨いていくことになります。

異常時への対応が慣れるまでの時間を考えると、人によっては時間を要するかもしれません。

すぐ職場に馴染みやすい新人介護職員の特徴

同じ時期に入職した仲間のなかで、比較的すぐに職場に馴染む新人介護職員もいます。

こちらでは、すぐに職場に馴染むことができる新人介護職員の特徴を3つご紹介します。

早く仕事に慣れるためにも、参考にしてみましょう!

明るく元気な挨拶をしている

挨拶は基本中の基本になります。明るく元気な挨拶は、人に好印象を与えます。

入職したばかりだと、緊張から挨拶が小さくなってしまうかもしれません。しかし、それだと自信がないと感じ取られ、他の職員や利用者と距離を縮めるのに時間が掛かってしまいます。

職場に馴染みやすい人を観察してみると、自然と会話のきっかけを作っている特徴があります。

明るく元気な挨拶をすると相手からも同じように挨拶が返ってきて、自然と会話に繋がり関係を深めることができるでしょう。

コミュニケーションスキルが高い

わからないことがあればすぐに先輩職員に尋ね、利用者とも上手くコミュニケーションを取る人はすぐに職場に馴染みやすいです。

介護職は特に、コミュニケーションが大事な仕事になります。

元々、人とコミュニケーションを取ることが苦ではない人や得意な人は、職場に馴染むのが早いです。このような人は、コミュニケーションスキルが高いため、職場の人間関係の構築に苦労することも少ないでしょう。

介護職は人間関係で悩む人も多くいます。

長く介護の仕事を続けるためにも、コミュニケーションスキルは必要不可欠な能力であると言えます!

観察力が高く、仕事覚えが早い

すぐに職場に馴染むには、仕事を早く覚えることが鍵となります。なかには、仕事を覚えることに時間が掛かってしまうという方もいるでしょう。

仕事覚えが早い人は、特徴があります。それは、観察力が高いということです。観察力が高いため、職場のルールややり方などを察知する能力に長けています

メモを取ることも大事なことですが、先輩たちがどのように仕事をするのかを見て覚えることも大事です。

早く介護職として慣れるためにも、よく周りを観察することを心がけてみましょう!

介護の仕事で慣れるまでに意識するべきポイント

上記では介護の仕事へ慣れるまでの期間やプロセスについて解説をしてきました。では、実際に仕事に慣れるためにどのようなことを意識すれば良いのでしょうか。

以下で意識するべきポイントについて解説をしていきますので、しっかりと理解していきましょう。

利用者・職場の人へ不快感を与えない身だしなみを意識する

見た目・印象を決める身だしなみはとても大切です。

特に新人のうちは人となりがわからないことから、第一印象で全てが決まります。それは職場の人だけでなく、利用者に対しても同様です。

採用に向けて努力したように、常に清潔な身だしなみを意識することが印象を良くする最低限のポイントです。自身の個性を主張するのは仕事へ慣れてからということを意識しましょう。

わからないことはメモ・質問をする

新人のうちはあらゆる場面が初めてのこと、ましてや未経験で入った場合は尚更難しく感じるでしょう。しかし仕事を1回で覚えられる人はいません。

先輩から教えてもらったことや、利用者の特性等メモできることはしっかりとメモして学習しましょう

同じミスを繰り返すと「学習していないな」という印象を与えられてしまいます。また、業務の中でわからないことや疑問に感じたことはしっかりと質問し、フィードバックを受けましょう。新人のうちは質問できることが特権の一つです。

わからないことや曖昧な部分を残したまま進めると、独り立ちした際に非常に苦労します。些細なことでも良いので、疑問点は都度解消していく姿勢が大切です。

挨拶をしっかりと行いコミュニケーションを密に取る

挨拶は大きな声でハキハキと行いましょう。

新人に期待するのは職場の即戦力ではなく、ひたむきさと新鮮さです。元気な挨拶を行えるだけで、一つハードルを飛び越えることができると言っても過言ではないでしょう。

また、職場の人とコミュニケーションを密に取りましょう。過剰に仲良くすることではなく、あくまでも困った時に聞ける人・相談できる人を作るという意識が大切です。

業務の中では当然一人では解決できない問題も出てきます。利用者の些細な変化を見逃さず申し送りをするためにも、周囲とのコミュニケーションは大切です。

一人で抱え込み、独断で判断した結果利用者を危険に晒すようなことがあってはいけません。判断に迷う時こそ上司を含め色々な人の知恵を借りられるようになりましょう。

新しい職場でのNG行動

反対に、仕事をするうえでしてはいけない行動というものがあります。

就職や転職の際に改めて理解しておきましょう!

わからないことを質問しない・放置する

仕事でわからないことが出てきた場合、先輩に質問したり調べたりせずに放置することはNGです。

先輩や上司は、新人がすぐに全ての仕事ができるとは思っていません。そのため、新人が失敗するであろうことも想定しています。

新人の立場だと、「先輩が忙しそうだから質問できない」と遠慮する気持ちも理解できます。しかし、そのまま放置していると重大なミスに繋がりかねません。

介護は、高齢者の健康や命に直接関わる重大な仕事であることを忘れてはいけません。先述にある通り、新人のうちは質問できることが特権になります。

積極的にわからないことを質問して不安や疑問点を解消しましょう!

メモを取らずに同じ質問をする

新人のうちにわからないことを質問することは良いことですが、その都度メモを取っていないとなると問題です。

メモを取らずに同じ質問をしていると、仕事を覚える気がないのかと捉えられます。何よりも、自分の身になっていません。

何度も質問するということは、仕事を覚えていないということですので、介護の仕事に慣れるのに時間が掛かってしまうでしょう。しかし、質問したことをメモしておくことで、後で復習することができます。

メモがあれば確認して正しい対応が行えますので、メモを取る習慣を身につけておきましょう!

身だしなみが適切でない

その職場・職種に相応しい身だしなみがあります。

介護職に相応しくない身だしなみは、NGです。自由にヘアスタイルや服を決めたいという気持ちは、「おしゃれ」であり「身だしなみ」とは異なります。

身だしなみは、人に不快感を与えないためにTPOをわきまえることが重要であるため、服装や髪型だけでなく言動や教養も含まれます。

介護職は、介護のスキルだけでなく、接遇も求められる職種です。接遇面で利用者やその家族からクレームを受けてしまうこともあります。

入職する前に、介護職に求められる身だしなみを充分に理解しておきましょう!

自己流の方法で業務を進めようとする

職場に所属する以上、規定やルールに則って業務を遂行しなければなりません。自分ルールで業務を進めようとすることは、NGとなります。

自己流の方法で業務を行うことは、先輩や同僚、利用者と施設全体に迷惑をかけてしまう行動です。特に、新人の頃はまだ業務の全てを理解できているわけではありませんので、事故を起こしてしまう恐れがあります。

万が一、職場のルールに疑問を感じた際は、そのことも先輩や上司に尋ねてみましょう!

根拠に則ってルールが定められていますので、勝手に判断して業務を進めずに、職場のやり方を把握することが大事です。

業務に慣れるまでによくある悩み

仕事が慣れるまで「ベテラン社員のあたりがきつい」「自身の要領の悪さが気になる」など、悩みを抱えることはつきものです。でも大丈夫です、皆同じ悩みを抱えて過ごしてきました。

そこで、以下では慣れるまでによくある悩みについて解説をしていきます。一人で悩まず「みんな同じなんだ!」と思ってもらえると幸いです。

介護技術や業務において

大きな理想を抱えて入職した介護業界ですが、最初は慣れないことばかりです

看取りを初めて経験したり、ケアの雑さや利用者への配慮の足りなさなどが目につくかもしれません。新人としては、高度な業務や初めてのことは出来なくて当然です。

出来ないことを次にどうするのか、そしてどのように乗り越えていくのか、という視点で業務を行うことが大切です。自身で知識を自学していくのは勿論、先輩社員とのコミュニケーションの中で、どのように対処していったのかを聞ける関係性を気付きましょう。

趣味で気晴らしをすることも必要ですが、コミュニケーションを図る意味でも先輩社員へ対処法を聞いて処理するのが良いでしょう。

人間関係において

人間関係は運の要素もあり、コントロールできるものではありません。ただし、自身で味方を多くつけることは出来ます。上記のようにコミュニケーションを立場・職種が違う人と積極的に図ることで「顔を売る」ことにも繋がり、いざという時の味方となることもあります。

また、仕事へしっかりと取り組む姿勢も常日頃から見せていれば、味方となる人は必ずいます。そのためには、苦手な業務であっても積極的に取り組み、自身の糧とする心構えが大切です。

人間関係がどうしても上手くいかない場合…

上司へ相談し対処法を共に考えることや、思い切って職場を変えるという意識も大切です。常に誰かに相談できるだけの信頼関係を日頃から気づいていきましょう。

心身の体力面において

最初のうちは業務の流れや知識は勿論、精神的にも緊張の連続であり、内容以上に疲れを感じることが多いかもしれません。更に身体介護など体を使う業務であることから、腰や肩などに負担もかかることになります。

体に異常を来した場合は、無理をせず上司に相談し、業務量や負荷を調整していきましょう。自身でできることとして、適度な運動で体力の維持や気分転換を行いつつ、慣れるまでは睡眠・食事など自己管理をしっかりと行い、安定したパフォーマンスを発揮するように努めましょう。

自己管理能力の高さは、仕事への評価にも繋がります!

精神的に厳しいと感じた際は、自身の趣味など没頭できるもので頭をリセットすることも大切です。過度なプレッシャーを間に受けず「新人だからしょうがない!」と開き直ることも一つの考え方です。

介護職の職場選びのコツ

できるだけ早く介護職に慣れるためには、職場との相性も大事なポイントです。自分に合う職場を見つけられるかが鍵となります

就職・転職時は、以下の項目に注目して職場を探してみましょう!

介護サービスの種類・業務内容を把握する

介護職と言っても、介護サービスの種類によって業務内容が異なります。

例えば、デイサービスは日勤のみの業務となり、有料老人ホームや特養では入居者が24時間生活を送っている施設であるため夜勤があります。

夜勤の有無でも介護職員の業務内容は大きく異なり、人によって合う合わないがあるでしょう。また、訪問介護の場合は、業務に慣れてくるとほぼ1人で利用者宅で介護の仕事を行います。

1人での業務のプレッシャーはありますが、利用者1人ひとりに向き合った介護サービスを提供できるという特徴があります。

就職や転職先を探す際には、応募先の施設がどのような介護サービスを提供しているのかを確認しましょう。

給与や福利厚生等が自分の希望と合うか確認する

長く働き続けられる職場を見つけるためには、給与や福利厚生等の待遇面も重要です。

月給額あるいは時給・日給額、有給や賞与の有無、各種保険制度について自分の希望とマッチしているかを確認しましょう。

自分の希望に合っていない職場を選んでしまうと、仕事に慣れてきた頃に不満を感じやすくなってしまいます。

処遇・待遇面に不満があり介護職を辞めてしまう人も多くいます…

事前に、自分の希望を書き出し、それに合う職場を見つけることで長く働き続けることができます。

就職前に介護施設の見学をする

介護施設によっては、就職前に施設の見学を受け付けているケースもあります。

実際に施設を見学することで、職場の雰囲気や職員がどのような業務を行っているかを把握しやすくなります

万が一、イメージと違ったという場合は、働き始める前に辞退することが可能です。

就職後にギャップを感じると、仕事に慣れることができず、早期退職となってしまうことも。いきなり就職することが不安だという方は、希望する介護施設の見学を問い合わせてみてください!

就職をする職場になるかもしれませんので、見学をする際は、挨拶や身だしなみ等の最低限のマナーを心がけて行いましょう。

新しい職場でスムーズにスタートしよう!

「立派な介護職員になりたい!」と思い飛び込んできたものの、慣れないうちは失敗が重なり、「センスがないのかも」「向いていないかも」と考えることは誰にもあることです。

業務については経験を積み、少しづつパターンに慣れていくという心構えを自身で持つことが大切です。また、困った時に助けてくれる味方をつけるためにも、新人のうちは挨拶やコミュニケーション・身だしなみ・積極的な質問など、地道に「今できること」に全力を尽くしましょう。

地道な努力を重ねることで、周囲が味方となり、今以上に業務がスムーズに行えるようになります!

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