【2025年最新】理学療法士におすすめの副業14選｜専門スキルが活かせる仕事と在宅ワークをそれぞれ紹介！

理学療法士をしているなか、給料だけでは将来に不安を感じている方もいるでしょう。

しかし多くの理学療法士が副業を検討しながらも、就業規則の違反や時間の使い方に悩んでいます。

副業の正しい知識がないまま行動すると、最悪の場合、懲戒処分や離職のリスクを背負うことになりかねません。

そこでこの記事では、理学療法士の専門スキルを活かせる副業や在宅ワークまで幅広く紹介します。

最後まで読めば、あなたのライフスタイルに合った副業の選び方から、バレないための対策までがわかります。

理学療法士の副業に関する悩みをすべて解決できるので、ぜひ参考にしてみてください。

理学療法士が副業できるかは職場の就業規則による

理学療法士が副業をできるかどうかは、勤務先の就業規則によって大きく異なります。

医療従事者は、患者の情報管理や医療業務などをおこなうため、本業への支障を懸念して副業を禁止、または制限している施設が多いのが現状です。

就業規則で副業が明確に禁止されている場合、無断で副業をすると懲戒処分の対象になる可能性があります。

ただし事業所や病院によっては、書面による許可があれば副業可能のケースも少なくありません。

副業を検討する前に、就業規則の確認や上司・人事部門に相談するのがおすすめです。

理学療法士のスキルをそのまま活かせるおすすめ副業6選

理学療法士が培ったスキルや知識を活かした副業は以下のとおりです。

• 運動コーチ・トレーナー
• セミナー講師
• 業務委託の理学療法士
• パート・アルバイト（単発バイト）
• Webライター
• 趣味を活かした副業

理学療法士のスキルを活かした副業は、新しい知識を覚える手間がなくなるほか、本業との相乗効果も期待できます。

そのため、収入を得るまでの時間を早めたい方にはおすすめです。

1.運動コーチ・トレーナー

理学療法士は身体機能や運動機能に関する専門知識をもっているため、効果的かつ安全なトレーニング方法を提供できます。

そのため、地域のスポーツクラブや民間フィットネスジムでパーソナルトレーナーの副業をすることが可能です。

ほかには、子どもの運動教室のトレーナー業務を請け負う仕事もあります。

担当の子どもに対して、オンラインやオフラインでの個別運動レッスンや、数か月ごとの目標設定などを実施します。

怪我予防や機能改善といった視点からのアプローチが可能なので、理学療法士の経験があれば、一般的なトレーナーとの差別化ができるでしょう。

2.セミナー講師

理学療法の専門知識を活かして、一般の方や医療従事者向けのセミナーを開催するのもおすすめです。

近年では健康意識の高まりから、専門家による健康・運動セミナーへのニーズが増加しています。

そのため、「高齢者の転倒予防」「デスクワーカー向け腰痛対策」など、テーマを絞ったセミナーを提供する理学療法士が増えてきています。

対面だけでなく、オンライン形式も検討できるため、活動範囲も自由に広げることが可能です。

事業所と法人契約をすれば、大きな収入につながる可能性もあるでしょう。

自分の空いた時間を活かして、追加収入を得たい方にはおすすめです。

3.業務委託の理学療法士

業務委託契約でフリーランスとして働くのも、理学療法士の経験を活かした副業です。

業務委託の場合、時給単価が高く設定されていることが多く、効率よく収入を得られます。

また働き方や職場を自分で選べるので、柔軟に働くことも可能です。

時間に融通が効き、本業との両立がしやすいのは訪問の理学療法士です。

週末のみ訪問リハビリを数件担当するかたちで、副業をおこなう理学療法士も少なくありません。

特定の場所に出入りする場合は、スポーツチームのトレーナーや施設へのスポット派遣の案件などがあります。

確定申告やスケジュール調整など、自己管理の責任は増しますが、自由度を上げたい方は、業務委託で働いてみてください。

4.パート・アルバイト（単発バイト）

利用者の自宅に訪問し、リハビリ指導や機能訓練を実施するパートやアルバイトをしている理学療法士もいます。

時給は1件あたり1,800円〜2,000円が一般的ですが、3,000円近くの報酬が支払われる職場も多い傾向です。

勤務時間は9:00〜18:00が多いものの、平日の空き時間や土日のみで働ける求人も多く見受けられます。

運動療法やADL訓練など、臨床経験全般や、現場で培ってきたコミュニケーション能力やアセスメント力を活かせるでしょう。

5.Webライター

Webライターとは、企業や個人などのメディアで執筆して収入を得られる仕事です。

文字単価や記事単価などにより、受け取る金額は変わりますが、記事を納品すれば金額をすぐに得られるのが特徴です。

理学療法士でWebライターをやられている方のなかには、専門知識を活かして、医療・健康分野に特化している人がいます。

専門性のある記事はクライアントから高く評価されるので、健康ポータルサイトや、リハビリ関連のWebメディアなどでの案件は獲得しやすいのです。

クラウドソーシングサイトを活用すれば、比較的簡単に仕事を始められるので、「まずは「副業を始めたい」と考えている方にはおすすめです。

6.趣味を活かした副業

理学療法士のスキルを活かすこともできますが、自分の得意や好きなことを発信して収入を得るのもよいでしょう。

具体的には以下のような副業があります。

• ブログ
• コンテンツ販売
• YouTube・ライバー
• 動画編集
• SNS運用
• LINE構築
• Webデザイン
• せどり
• オンライン秘書

得意を活かしつつ、理学療法士の経験を組み合わせれば、高単価な報酬を得ることも可能です。

ブログ

ブログを運営することで、広告収入やアフィリエイト収入を得られます。

自分の趣味や興味など、すでに好きなことがある方は、それを発信するのがおすすめです。

理学療法士なら、医療や介護など、専門知識を活かした信頼性の高いコンテンツを伝えられるのが強みです。

一般の人が書く健康情報と比較して、医療従事者による情報には、リアルな経験や知見が含まれています。

そのためインターネットの検索エンジンでは、信頼性が高く評価されやすい傾向があります。

「理学療法士が教える自宅でできるセルフケア」などのテーマでブログを運営し、関連商品を紹介できるでしょう。

短期的な利益は得られませんが、長期的な視点で取り組むことで、資産型の収入源に成長させられます。

コンテンツ販売

自分の知識や、経験を活かした電子書籍やオンライン講座などのデジタルコンテンツを販売することも可能です。

Kindleやnoteなどのサービスで、自身が積み上げてきた知識や経験をまとめることで収入を得られます。

理学療法士を強みとするなら、「自宅でできるリハビリエクササイズ集」や「PTが教える腰痛改善プログラム」などを販売するとよいでしょう。

最初の収入を得るまでは時間がかかりますが、コンテンツ販売は、一度作成すれば継続的に収入が得られるのが強みです。

YouTube・ライバー

話すのが好きな方は、YouTubeやライブ配信などを活用した情報発信がおすすめです。

近年では、健康やリハビリに関する動画コンテンツの需要があり、専門家による解説の価値が高まっています。

そのため理学療法士の観点から伝える動画は、多くの方に観られる可能性があります。

「腰痛改善エクササイズ」「猫背を改善するストレッチ」など、具体的な悩みに対応した動画が人気を集めるでしょう。

チャンネル登録者が増えれば、広告収入やスポンサー収入などの可能性も広げられます。

動画編集

映像を撮ったり作ったりするのが好きな方には、動画編集が向いています。

動画コンテンツの需要増加に伴い、編集者へのニーズが高まっているため、YouTubeの動画編集を請け負う仕事が増えてきているのです。

近年では、専門知識をもった編集力も求められる傾向が強まっているので、理学療法士の知識を活かすのもおすすめです。

医療・理学療法などの知識があるので、動画内の編集ポイントや強調すべき部分がわかる編集者になれます。

理学療法士や医療従事者のセミナー動画や教育コンテンツの編集を請け負い、仕事の幅を広げるのもよいでしょう。

SNS運用

企業や個人のSNSを運用することでも、収入を得ることは可能です。

具体的には、InstagramやXのアカウントの投稿作成や返信対応などを代行します。

複数のアカウントを同時に管理することで、効率的に収入を得ることも可能です。

医療機関のSNS活用が進むなか、専門知識をもった運用担当者への需要も増えています。

そのため、クリニックのInstagramやXの運用代行をする仕事で収入を得るのもおすすめです。

LINE構築

SNS運用に近いですが、企業や個人のLINE公式アカウントの構築・運用のサポートでも副収入を得ることが可能です。

近年では、LINE公式アカウントを活用したい会社は多いものの、運用ノウハウをもつ人材が不足しています。

そこで予約システムの構築や健康情報の定期配信など、LINEを活用したサービス設計を代行することで、収入を得られます。

SNS運用ができる方であれば、LINE構築のスキルを磨いて仕事を巻き取るのもよいでしょう。

Webデザイン

絵を描いたりモノを作ったりするのが好きな方には、Webデザインが向いています。

Webデザインは、企業や個人サービスのWebサイト制作を請け負って収入を得られる仕事です。

担当者へヒアリングし、サービスのバナーやロゴ、ランディングページなどを製作します。

近年では専門性の高い分野ほどデザイナーの価値は高まっています。

そのため理学療法士の経験を活かして、リハビリ施設のWebサイトや、ランディングページなどの製作をするのもよいでしょう。

デザインスキルを習得する必要がありますが、一度身につければ様々な分野で活かせるのでおすすめです。

せどり

せどりとは、店舗やECサイトから商品を仕入れて売るビジネスです。

ブランド品や本などの商品を安く仕入れて、自社サイトや用意されたプラットフォームで販売します。

医療・健康関連の商品は一般の人には価値判断が難しく、専門家の目利きが活きる分野です。

そのため理学療法士の方は、健康グッズやリハビリ用品など、知識を活かした物品の転売ビジネスをするのもよいでしょう。

リハビリ用品や健康器具の中古品を買い取り、クリーニングや調整をして再販することで収入を得ます。

自分のペースで取り組めるだけでなく、専門知識を活かした独自の市場を開拓できる可能性があります。

オンライン秘書

オンライン秘書とは、個人事業主や企業の業務をオンラインで代行する仕事です。

具体的には、スケジュール管理やメール対応、資料作成などをおこないます。

オンライン上とはいえ、クライアントと定期的な連絡調整やコミュニケーションが必要です。

そのためオンライン秘書は、細かい気配りや人をサポートするのが好きな方に向いています。

理学療法士であれば、医師やほかの医療従事者のオンラインアシスタントで働くことも可能です。

医療用語や業界知識があるため、スムーズに対応することができ、ほかのオンライン秘書とは異なる独自の価値を提供できます。

多忙な医療従事者にとって、業界を理解したアシスタントの存在は大きな助けになるでしょう。

また、オンライン秘書は完全リモートで働けるため、時間や場所を選ばないでできる副業を探している方にはおすすめです。

理学療法士が副業をバレずに行うための対策

理学療法士が副業をバレずに行う方法は以下のとおりです。

• 住民税を自分で納付する
• 社内の人間に副業について話さない
• SNSで個人を特定できる情報発信をしない

就業規則で副業が禁止されているなら、会社の意向に従う必要があります。

しかし、「どうしても副業をしたい」と考えている方もいるでしょう。

その場合は、発覚するリスクを最小限に抑える工夫をしなくてはいけません。

ここで紹介している対策をしておけば、副業がバレる可能性をぐっと低くできるので、参考にしてみてください。

住民税を自分で納付する

副業収入があると住民税の金額が変わるので、会社を通じて徴収されている場合は、副業バレする可能性があります。

通常、住民税は会社が「特別徴収」で給与から天引きして納付するので、副業収入があると、住民税の納付額がほかの社員よりも増えます。

その結果「副業をしているのではないか」と事務社員に疑われてしまい、副業がバレるケースがほとんどです。

住民税からの納付額で副業バレを防ぐには、自分で納める「普通徴収」に変更する必要があります。

住民税の納付方法は、市区町村の税務課に「普通徴収への切り替え申請」をおこなうことで変更可能です。

税金の納付方法を切り替えたうえで確定申告をすることで、副業バレを防げます。

社内の人間に副業について話さない

どんなに親しい同僚や上司の前でも副業の話題は避けるべきです。

何気ない会話が、予期せぬかたちで上司の耳に入ることがあります。

「週末は疲れた」「最近忙しい」といった何気ない発言も、副業を疑われるきっかけになりかねません。

副業の内容だけでなく、副業をしている事実自体を職場では話題にしないことが大切です。

SNSで個人を特定できる情報発信をしない

副業でSNSを活用する場合、個人が特定されないよう注意が必要です。

インターネット上の情報は思わぬかたちで拡散され、職場の人の目に触れる可能性があります。

そのため、理学療法士の方が副業バレを防ぐには、以下のような対策がおすすめです。

アイコンをイラストにしたり仮名を使用したりする工夫が必要です。

また副業用のSNSアカウントは、プライベートアカウントとは完全に分けて管理することをおすすめします。

よくある質問

理学療法士の副業に関するよくある質問は以下のとおりです。

• 理学療法士で副業をしている人の割合は？
• 理学療法士の平均年収は？
• 理学療法士はバイトできますか？
• 理学療法士が整体の仕事をするのは違法？

理学療法士で副業をしている人の割合は？

理学療法士に特化した副業ワーカーの割合を調べたデータはありませんが、福祉業界で副業をしている方は、少なめなのはわかっています。

令和2年に厚生労働省によりおこなわれた「副業・兼業に係る実態把握の内容等について」によると、医療・福祉の業種で副業をしている方は9.9％となっています。

「1つの仕事だけでは収入が少ない」「収入を増やしたい」との理由で、副業をしている方が大きな割合を占めているようです。

理学療法士の平均年収は？

厚生労働省の調査によると、理学療法士の平均月収は35万5,060円なので、単純計算をすると450万円前後となります。

ただし、勤務先や経験年数、地域によって大きく異なるので、地方と都市部で年収差が広がることも少なくありません。

理学療法士はバイトできますか？

理学療法士がアルバイトをするのは問題ありません。

訪問リハビリや介護施設などでは、休日や夕方以降の時間帯のみの勤務を募集しているケースがあります。

近年では「カイテク」のような単発バイトアプリも普及しているため、昔よりも理学療法士がアルバイトで働きやすい環境が整ってきています。

ただし本業がある場合は、就業規則で副業やアルバイトが禁止されていないか確認しましょう。

理学療法士が整体の仕事をするのは違法？

理学療法士が整体師として働くこと自体は違法ではありません。

しかし理学療法士は医師の指示のもとでリハビリを提供する資格であり、個人の判断でリハビリを提供することは法律違反となります。

理学療法士の知識を活かした民間療法で、整体院やエステサロン、トレーニングスタジオを運営することは可能です。

まとめ：会社の就業規則を確認して副業をしよう

理学療法士が副業を始める際は、まず勤務先の就業規則を確認するのが重要です。

そのうえで、理学療法士のスキルを活かせる副業か、別のスキルで取り組める副業に取り組むか検討しましょう。

専門性を活かせば時給単価が高くなる傾向がある一方、別分野の副業はスキルの多様化につながります。

また副業は収入増だけでなく、新たな人脈形成やスキルアップ、将来の独立に向けた準備にも有効活用できます。

副業を通じて得た経験や人脈は、理学療法士のキャリアをさらに豊かにするきっかけを作ることが可能です。

理学療法士の方は就業規則を遵守したうえで、自分に合った副業スタイルを見つけてみてください。