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【質問例あり】高齢者にウケる話とは?盛り上がる話題やNGネタを紹介!
介護職のなかには、高齢者との会話に苦手意識を抱えている方もいるでしょう。利用者と信頼関係を構築するうえでは、コミュニケーションを取ることが大切です。
高齢者との会話のポイントを知っていれば、不快な思いをさせることや会話ネタに困ることがなくなります。
「利用者と話していてもすぐに話が途絶える」「いつも同じ会話をしてしまう」などと悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
高齢者にウケる話とは?盛り上がる話題を7つ紹介
高齢者にウケる話や盛り上がる話題を紹介します。現場で会話に悩んだら、以下の内容をぜひ取り入れてみてください。
- 昔の思い出や経験に関する話題
- 家族や子育てに関する会話
- 趣味や特技についての話題
- 家族や子育てに関する会話
- 趣味や特技についての話題
- 地元や故郷に関する思い出話
- 食事や料理に関する話題
昔の思い出や経験に関する話題
高齢者にウケる話をしたいなら、昔の思い出や経験に関する話題が効果的です。
なぜなら、高齢者は人生を長く過ごしてきているので、語りたくなる話題をたくさん持っているからです。
例えば昭和の暮らしや学生時代の話、若い頃に流行った遊びについて話すと「あの頃はこうだったね」と言ってくれます。
「昔は冷蔵庫もなかった」「紙芝居が楽しみだった」など、自分が体験してきた時代の話をしてくれることもあるでしょう。
また、初めての仕事や結婚生活といった人生の節目に関する話も心に残っているので、じっくりと語ってくれます。
昔を懐かしむ話題は高齢者の心を開くので、何気ない会話のなかに盛り込むのがおすすめです。
家族や子育てに関する会話
家族や子どもに関する話は、人生のなかでも特に記憶に残っていることが多いため高齢者にはウケます。
苦労したことや楽しかったこと、子どもの成長を見守った喜びなど、たくさんの感情が詰まっているからこそ、会話が自然と盛り上がります。
「何人お子さんがいるんですか?」「どんな遊びをして育てましたか?」と聞くだけで、当時のエピソードが次々と出てくるでしょう。
家族や子育てに関する話題は、相手の人生を大切にしている姿勢を伝えるきっかけにもなるので、ぜひ積極的に取り入れてみてください。
趣味や特技についての話題
高齢者も、自分の好きなことや得意なことを話していると楽しくなるので話題が広がりやすいです。
「若い頃何をするのが好きでしたか?」「今でも編み物をされてるんですか?」などと相手に興味を持って質問すると、生き生きと話してくれるケースが多くあります。
趣味や特技の話題は、ポジティブな会話になりやすく信頼関係も深まります。
そのため高齢者と話す際は、相手の興味や趣味は何かを考えながら会話をするのがおすすめです。
地元や故郷に関する思い出話
地元や故郷に関する思い出話には、生まれ育った場所への思いがあるので話が盛り上がりやすいです。
例えば「昔の○○(地名)はどんな様子でしたか?」と聞くと、「昔はここに森があった」や「田舎で学校に通うのが大変だった」など、詳細な記憶がよみがえり自然と会話が弾みます。
地元や故郷の話は記憶力や情緒に働きかけるテーマでもあるので、認知症の方とも会話が盛り上がる可能性もあります。
地元や故郷に関する思い出話は、介護現場におけるコミュニケーションとして効果的です。
食事や料理に関する話題
食事や料理は誰もが日常的に関わってきたテーマなので、会話が盛り上がります。
特に懐かしい味や家族で囲んだ食卓の記憶は心に残っているので、どの利用者でも興味を持ってくれるはずです。
そのため「若い頃はどんなごはんを食べてました?」「一番好きだった料理は?」などと聞くと思い出話が広がるでしょう。
このように食の話題は共感も得やすく、笑顔を引き出す力があるのでおすすめです。
高齢者との会話で困ったときにおすすめの話題
高齢者との会話で困ったときのおすすめの話題は以下のとおりです。
- 季節の行事や自然に関する話題
- 健康法や日常生活に関する会話
- テレビ番組や昔の芸能人の話題
高齢者と話すときに上記の話題を持っておくことで、会話が途切れて沈黙になってしまう不安をなくせます。
季節の行事や自然に関する話題
高齢者との会話に迷ったときは、季節の行事や自然に関する話題がおすすめです。
四季の移ろいは高齢者も身近で親しみやすく、思い出や体験と結びつきやすいからです。
例えば「桜が咲き始めましたね」と季節の話を振ると、「昔は〇〇公園に花見に行った」など思い出を語ってくれることがあります。
季節をきっかけに会話を広げることで、相手の記憶を刺激して自然なやり取りも生まれやすくなります。話す側も共感しやすいため、高齢者とも関係性を深めるのにも役立つ話題です。
健康法や日常生活に関する会話
高齢者との会話で迷ったときは、健康法や日常生活について話すのも効果的です。
高齢になると体調や健康への不安が増えるので、関心のある方が多いからです。
「毎朝体操しているんですか?」と尋ねれば、「昔はよく友達と歩いていた」「普段から階段を使うようにしてる」などと教えてくれるでしょう。
このように健康や日常生活に関する会話は、共通点が見つかりやすく安心感を与えられます。
テレビ番組や昔の芸能人の話題
高齢者との会話で盛り上がりたいときは、テレビ番組や昔の芸能人に関する話題が最適です。
テレビは長年親しまれてきた娯楽なので、懐かしい番組やスターの話は会話が自然と盛り上がります。
例えば「昔の紅白歌合戦って今と違いますよね?」と話を振ると「美空ひばりが出てた頃はすごかったよ」といった形で思い出が出てくるでしょう。
このように昔のテレビや芸能人に関する話題は、笑顔を引き出しやすくリラックスした雰囲気も作れます。
高齢者と話すときに気をつけるべき話題と配慮のある聞き方
高齢者と話すときに気をつけるべき話題を紹介します。
- 病気や死の話
- 家族関係の話
- お金や年金、資産の話
病気やお金など高齢者が気にしている話題を振ると、不快感を与えてしまう可能性があります。
ここでは気をつける話だけでなく、配慮のある聞き方も紹介するので、会話のなかで取り入れたい方はぜひ参考にしてみてください。
病気や死の話
体調の話はネガティブな印象がある方もいるので、会話ネタにはおすすめしません。
高齢者は病気を抱えている方や、死に対して受容できておらず恐怖感がある人がいるからです。
もし身体に関する話をするなら「今日の体調はどうですか?」のような聞き方がおすすめです。
相手の感覚を尊重しているので、「自分の話を聞いてくれた」という思いになり、自身の健康について話してくれる可能性があります。
家族関係の話
家族関係に悩んでいる人も一定数存在します。そのため、家族関連の話を積極的にするのはおすすめしません。
両親や兄弟の話をする際は「最近どなたかとお話しされましたか?」など配慮のある聞き方が大切です。
家族に限定せず利用者が話したい相手を自由に選べるので、安心して話ができます。
家族関係の話をする際は質問の仕方を工夫しましょう。
お金や年金、資産の話
年金や資産に不安を抱えている方は多くいるので、話題にするには注意が必要です。
お金に関する話を上手に聞くには「普段の暮らしで不便に感じることはありますか?」との聞き方を意識しましょう。
経済の話ではなく、生活全体の快適さに焦点を当てるのがポイントです。
ただし不便に感じることは話したがらない方もいるので、話題にするなら特に食堂や憩いの場などで話すのは避ける必要があります。
高齢者との会話をする際に意識する6つのポイント
高齢者との会話をする際に意識するポイントは以下のとおりです。
- 利用者の好みや興味に合わせた話をする
- 声のトーンに気をつける
- 目線を合わせる
- 座る位置を意識する
- 無理に話そうとしない
- 傾聴や受容を意識する
会話内容だけでなく、話す姿勢や態度も大切なので、チェックしておきましょう。
利用者の好みや興味に合わせた話をする
高齢者と会話する際は、相手の興味に合わせた話題を選ぶことが大切です。
自分に関係のある話だと、関心を持ちやすく反応もよくなるからです。
例えば音楽が好きな方には昔の歌手の話、園芸が好きな方には花の話題を振ると会話が弾みやすくなります。
相手の関心を引く話題はコミュニケーションの質を高められるので、利用者を知ろうとする姿勢を持ちながら会話をするのがおすすめです。
声のトーンに気をつける
高齢者との会話では、優しく落ち着いた声のトーンで話しましょう。
あまりに大きな声や早口で話されると、不安や混乱を高齢者に招いてしまう可能性があります。
ゆっくりと明るく話しかけることで、聞き取りやすくなるだけでなく相手を安心させられます。
また耳が遠い方に小さい声で話しかけると、聞き取れないことも珍しくありません。
難聴の方には声を低めにし、はっきりとした発音で話しかけることが大切です。
声のトーンは会話をする際に重要な要素なので、ぜひ意識してみてください。
目線を合わせる
会話中に目線を合わせることで、信頼関係が生まれやすくなります。
視線を合わせると「相手の話をしっかりと聞いている」という非言語メッセージになるからです。
介護現場には車椅子の方が多くいますが、その方々と話す際も膝をついたり座ったりして目線の高さを合わせることで安心感を与えられます。
目線を意識するだけで心の距離もぐっと縮まるので、高齢者と会話をする際は重要なポイントです。
座る位置を意識する
高齢者と話す際には、座る位置によって相手に与える印象が変わります。
テーブルの角などをはさんで斜めに座ると、視線を外しやすくなるので圧迫感を避けられます。
斜めに座るのが物理的に難しく対面する場合は、緊張感を和らげられるように花瓶などがあるとよいです。
高齢者との会話は座る位置でも信頼構築に影響するので必ず意識しましょう。
無理に話そうとしない
沈黙を恐れて無理に話題を作ろうとする必要はありません。
高齢者のなかには自分のペースで会話したい方も多いので、無理な会話は逆効果になります。
焦って話しすぎるとかえって緊張感を与えてしまい、信頼関係を作れない可能性もあります。
無言の時間も相手がリラックスできていれば、それは心地よい空間になるので、自然な間を大切にした会話をぜひ心がけてみてください。
傾聴や受容を意識する
高齢者との信頼関係を築くには、傾聴と受容の姿勢が大切です。
傾聴とは、うなずきや相づちを交えながら相手の話を聞く技術のことで、受容とは相手の話を否定せず受け止めて会話を聞く姿勢のことを指します。
傾聴と受容をすることで「話をきちんと聞いてもらえた」と感じてもらい、安心感や満足感を与えられます。
職員と高齢者では年齢が離れているため、考え方や価値観が合わないと感じることもあり、反論したくなることもあるでしょう。
しかし高齢者は議論をする相手ではないので、話を受け止めることが職員に求められる基本的な姿勢です。
否定や遮りを避けて、相手の言葉にしっかりと耳を傾けることが重要です。
高齢者にウケる質問例
高齢者と会話をする際にウケる質問例をいくつか紹介します。
- 「先日話していた〇〇はどうでしたか?」
- 「いつから〇〇しているんですか?」
- 「なんでそう感じた・思ったのですか?」
高齢者と話す際はぜひ参考にしてみてください。
「先日話していた〇〇はどうでしたか?」
高齢者との会話では、前回の話題に触れる質問が効果的です。
「覚えていてくれた」と感じることで、高齢者も職員に対して信頼や親しみを持って会話を進められるからです。
例えば「先日話していた家族旅行はどうでしたか?」などと聞くと、相手は話しやすくなります。
一度出た話を掘り下げることで、さらに話題も自然と広がります。
ただし認知症の方には前回の話題は難しいので、この質問をする際には利用者の状態を把握したうえで行いましょう。
「いつから〇〇しているんですか?」
物事のきっかけや継続年数を尋ねる質問も高齢者には喜ばれます。
過去の経験や思い出を振り返る機会になり、自分の歩みを語ることに誇りを感じてもらえるからです。
例えば「いつから畑仕事をされているんですか?」と聞けば、「もう40年くらいになるよ」といったような話題が広がるエピソードが返ってくることがあるでしょう。
高齢者との会話は、過去を丁寧に掘り起こすことで喜んでもらえます。
「なんでそう感じた・思ったのですか?」
感情の背景を丁寧に聞く質問は、価値観や人生観に触れられるので、相手に興味を持っていることが伝わります。
そのため、人生経験の長い高齢者は積極的に話してくれる可能性があります。
「そのときどうしてそう思ったんですか?」と聞けば、「あの頃は戦後だったからね」など、背景のある深い話が聞けることもあるでしょう。
この問いは会話の質を高めて職員と利用者の信頼関係を築く助けになるので、積極的に活用したい質問です。
高齢者にウケる話を準備しておけば安心して会話ができる
利用者と話す際には、昔の思い出や過去に経験したことを中心に聞いてみるのがおすすめです。
高齢者は人生経験が豊富なのでさまざまなエピソードがあり、会話が盛り上がりやすくなるからです。
なかでも家族や子育てや趣味などの話は、面白かったことやつらかったことが入り混じっているので、今だからこそ楽しく話してくれます。
「何を話したらいいかわからない」と感じたら、季節の行事や健康法などの話が有効です。
誰もが経験していて話題が見つかりやすいので沈黙を防げます。
ただし無理に話そうとすると不信感を与えてしまうので、会話をせずに過ごすのも大切です。
利用者と話す際は相手の様子を確認しながら行うことをぜひ心がけてみてください。
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