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デイサービスで盛り上がるレクリエーション50選!メリットや注意点も解説
デイサービスのレクリエーションを通して利用者に楽しんでもらいたいと考える方もいるでしょう。
しかし高齢者は介護度やADLにより、できることが限られている場合があります。そのためレクリエーションの種類が少ないと、参加者が限定的になってしまいます。
認知症がある方や麻痺がある人でも参加できるので、利用者の満足度を高められます。多くの利用者の笑顔を見たいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
デイサービスのレクリエーションとは?目的と効果
デイサービスのレクリエーションには、身体を動かす運動系や物を作る創作系、頭を使う頭脳系など大きく分けて3週類あります。
目的は、物作りの楽しさや人間関係の交流ができることです。
物を作るレクでは、自分でいちから作品を作れるので、創作活動をする楽しみを感じられます。
ゲーム形式のレクでは、職員や利用者同士で交流が生まれます。
創作活動や交流などを通して自宅以外での楽しみができ、利用者の生活の質を上げるのがレクリエーションの大きな目的です。
デイサービスでできる道具なしレクリエーション5選
デイサービスでできる道具なしレクリエーションは以下の5つです。
- お題を当てるゲーム
- せーのゲーム
- 数合わせ
- 高速パタカラ体操
- 続けてしりとり
椅子があれば取り組めるレクなので、忙しい事業所でもすぐに実施できます。
お題を当てるゲーム
お題を当てるゲームのルールは以下で詳しく説明しています。
【ルール】
- 職員がお題を考える(お題は「食べ物」や「好きな動物」などにする)
- 各グループで答えを考えて一致させる
このゲームではグループ同士で話し合いが生まれるので、コミュニケーションの活性化につながります。お題は全グループが思いつくような易しい答えにしましょう。
せーのゲーム
せーのゲームは職員が言った数字と、職員と利用者が上げた手足の数を合わせるレクリエーションです。具体的なルールは以下のとおりです。
【ルール】
- 職員が「せーの」と言ったあとに数字を言う
- 職員と利用者は腕や足を上げる
- 職員と利用者が上げた手足の合計を合わせる
立位でも座位でもできるので、利用者の介護度に関係なく取り組めます。
数合わせ
数合わせのルールは以下で詳しく説明しています。
【ルール】
- 「1」と言ったら右手を伸ばす
- 「2」と言ったら左手を伸ばす
- 「3」と言ったら右足を開く
- 「4」と言ったら左足を開く
- 「5」と言ったら手を上げて足を開く
職員が言った数字と、指示した身体の部分が合っているか確認しましょう。間違えていたらリタイアにするなどのゲーム性があると盛り上がります。
道具を使わずにできるので、ぜひ取り入れてみてください。
高速パタカラ体操
高速パタカラ体操の方法は以下のとおりです。
【方法】
- はじめは「パ」「タ」「カ」「ラ」とゆっくり言う
- 徐々に「パタカラ」と早く言っていく
パタカラ体操をすることで、誤嚥の防止や噛む力をきたえられます。口腔内のトレーニングをするうえでも大切なので、食事前やおやつ前に実施しましょう。
続けてしりとり
続けてしりとりのルールは以下で詳しく説明しています。
【ルール】
- はじめは「パ」「タ」「カ」「ラ」とゆっくり言う
- 職員は始めの1文字を伝える
- 次の利用者は1文字から2文字の言葉を考える
- 次の利用者は2文字目のお尻の言葉で3文字の言葉を考える
- それを繰り返していき、文字数を増やしていく
※例)職員からのお題が「あ」の場合
- 最初の利用者が考えるしりとり:あき
- 2番目の利用者が考えるしりとり:きつね
- 3番目の利用者が考えるしりとり:ねがえり
- これを繰り返す
職員が最後の文字を覚えておけば、道具なしで実施することも可能です。
デイサービスでできる大人数レクリエーション5選
デイサービスでできる大人数レクリエーションは以下の5つです。
- 紙コップ釣りリレー
- お玉でボール運び
- 風船ラリー
- 輪投げ
- タオルキャッチ
用意する道具は少ないですが、大人数で盛り上がることが可能です。準備する手間を省きたい事業所はぜひ取り入れてみてください。
紙コップ釣りリレー
紙コップ釣りリレーに必要な道具やルールは以下のとおりです。
【用意する物】
- S字フック
- 棒(新聞紙を丸めた物でも可)
- ビニールひも
- 紙コップ
- ひもや硬い紙(紙コップの底に付けるため)
【ルール】
- 紙コップを釣り上げて歩いて椅子を周り、次の利用者にバトンタッチする
- 次の人も同じくコップを釣り上げ、次の利用者にバトンタッチする
- これを繰り返し、相手チームより先に全員回れたら勝利
紙コップ釣りリレーは運動能力と集中力を養えます。また1回あたり5分程度で終わるので、大人数でも素早く実施することが可能です。
お玉でボール運び
お玉でボール運びは、利用者同士でボールを運んでいくリレー形式のレクリエーションです。用意する物やルールなどは以下で説明しています。
【用意する物】
- お玉
- 小さいボール(ピンポン玉など)
【ルール】
- お玉に乗せたボールを隣に座っている利用者に渡す
- 相手チームより先に最後の人まで渡せた人が勝利
このゲームはお玉と小さいボールがあれば実施できます。レクリエーションをする時間が少ない施設や準備に時間をかけられない職場の方におすすめです。
風船ラリー
風船ラリーで用意する物やルールは以下のとおりです。
【用意する物】
- 風船
- 椅子
【ルール】
- 円になって座る
- 利用者同士で風船を落とさないようラリーをする
- 円からはみ出さないようラリーを続ける
このレクリエーションは、風船でラリーを続けるゲームです。怪我をするリスクが少ないので、安全なレクリエーションを提供できるでしょう。
輪投げ
輪投げの準備物やルールは以下で詳しく説明しています。
【用意する物】
- 輪
- 棒
- 椅子
【ルール】
- 利用者は座った状態で1列に並び、棒を投げていく
大人数で行う場合は、利用者は動かず職員が輪を通す棒を持ちながら動くことで安全に取り組めます。
タオルキャッチ
タオルキャッチで用意する物やルールは以下のとおりです。
【用意する物】
- タオル(人数分)
- 棒
【ルール】
- タオルを投げる人とキャッチする人のチームにわかれる
- 「スタート」の合図で投げるチームがタオルを投げ、取るチームが棒でキャッチする
- タオルをキャッチした数が多い方が勝利
タオルキャッチは、細かいルールもなく用意する物も少ないです。人数が多くても対応しやすいので、利用者の多い施設のレクリエーションには最適です。
デイサービスでも簡単で盛り上がるレクリエーション5選
デイサービスでも簡単に盛り上がるレクリエーションは以下の5つです。
- すうじ体操
- グーチョキパーレク
- テーブルホッケー
- 紙コップタワー
- ピンポン玉カップイン
すうじ体操
すうじ体操のルールは以下で詳しく説明しています。
【ルール】
- 職員がお題を考える(お題は「食べ物」や「好きな動物」などにする)
- 各グループで答えを考えて一致させる
このゲームのルールは少々複雑で理解するのが難しい方もいるので、ゆっくり丁寧に伝えましょう。数字を言う早さを上げていくと、盛り上がります。
グーチョキパーレク
グーチョキパーレクのルールは以下のとおりです。
【ルール】
- 職員が「ジャンケン…」や「せーの…」と言う
- 利用者がグー・チョキ・パーのどれかを出し、一番多かった人が残る
- 最後まで残った人には景品や得点を与える
じゃんけんができる利用者は多いので、認知症がある方や介護度の高い人でも参加できます。シンプルなレクリエーションをしたい事業所にはおすすめです。
テーブルホッケー
テーブルホッケーで用意する物やルールは以下で詳しく説明しています。
【用意する物】
- 机(2つ)
- ゴムボール
- ティッシュ箱(マレットの代用)
【ルール】
- パックを打ち合って、相手の陣地に入れることができれば勝利
机を2つ重ねてティッシュ箱をマレット(ボールを打つ道具)に見立てればできます。マレットの作り方を知りたい方は、以下の動画を確認してみてください。
紙コップタワー
紙コップタワーのルールは以下のとおりです。
【用意する物】
- 紙コップ
【ルール】
- 紙コップを下向きにしたり上向きにしたりと交互に合わせながら積み上げていく
- 制限時間を設ける
紙コップを積み上げる動作は、手指のトレーニングや集中力を上げるのに役立ちます。どこまで積み上げられるか緊張感もあるので盛り上がるでしょう。
ピンポン玉カップイン
ピンポン玉カップインで用意するものやルールは以下で詳しく説明しています。
【用意する物】
- ピンポン玉
- テープ
- 紙コップ
【ルール】
- 机の端に貼り付けた紙コップの中にピンポン玉を転がして入れる
このレクリエーションは紙コップをテープでテーブルの端に留め、ピンポン玉を入れていくゲームです。
準備物が少なくゲーム性もあって盛り上がるのでおすすめです。
デイサービスでできるテーブルゲームのレクリエーション5選
デイサービスでできるテーブルゲームは以下の5つです。
- 将棋
- オセロ
- トランプ
- ジェンガ
将棋
将棋のルールは以下のとおりです。
【ルール】
- 二人で交互に駒を動かして、先に相手の「玉将」を取った方が勝ち
将棋はルールを知っている方が多いため、レクが苦手な方でも参加してくれる可能性があります。
また将棋には、駒を並べてドミノ倒しをしたり積み木のようにして崩さないように駒を抜いていく「積み木崩し」などの遊びがあります。
そのため、ルールを知らない方でも楽しめるレクリエーションをすることが可能です。
オセロ
オセロのルールは以下で詳しく説明しています。
【ルール】
- 盤の中央に白黒2個ずつの石を交差するように置く
- 交互に相手の石を縦、横、斜めのいずれかに挟むように石を置いていく
- 相手の石を挟むと石は自分の色になり、自分の色の多さで勝敗が決まる
オセロは、石を置いた位置で相手の石の色を変えていくシンプルなゲームです。認知機能に問題のない方であれば、ルールを説明すれば取り組めるでしょう。
トランプ
トランプはスペードやハート、クラブ、ダイヤの4つのマークのカードがそれぞれ13枚ずつの52枚とジョーカーが2枚追加された54枚を使用して行うボードゲームです。
7並べやババ抜きなど、利用者でも知っているゲームが多く比較的誰でも取り組めます。
利用者の介護度に合わせたゲームを行い、なるべく多くの方に参加してもらいましょう。
ジェンガ
ジェンガは54本のブロックを重ねたタワーを使用するゲームです。具体的なルールは以下で詳しく説明しています。
【ルール】
- ブロックタワーを準備し、片手でブロックを抜き取り、最上段にのせる
- 最上段にのせることを繰り返し、ブロックタワーを崩した人の負け
ジェンガは、タワーが完全に倒れるか、直前で最上段においたブロック以外のブロックが落ちたら負けです。
ルールがシンプルなので、比較的誰でも参加できます。
囲碁
囲碁のルールは以下のとおりです。
【ルール】
- 黒と白が交互に1手ずつ打つ
- 同じ色の石で囲まれた交点が陣地となり、全て囲むと取れる
- 石で陣地を囲み、多い方が勝利
囲碁はルールが複雑なので、すでにゲームに取り組んだ方と行うのがおすすめです。
簡単にルールを理解したい方は、以下の動画をぜひ確認してみてください。
デイサービスでできるホワイトボードを使ったレクリエーション5選
デイサービスでできるホワイトボードを使用したレクリエーションは以下の5つです。
- 漢字クイズ
- 絵しりとり
- あるなしクイズ
- 穴埋めワード
- 連想ゲーム
ホワイトボードがあればできるゲームは、準備物が少ないのが特徴です。忙しい事業所で働いている方はぜひ取り入れてみてください。
漢字クイズ
漢字クイズのルールは以下のとおりです。
【ルール】
- 「反→⬜︎←回」のように真ん中を空白にし、左右それぞれに共通する漢字を入れる
漢字クイズは共通する漢字の数を増やしたり漢字のレベルを調整したりすることで、難易度を変えられるゲームです。
そのため、介護度問わず誰でも参加できるレクリエーションになります。
絵しりとり
絵しりとりとは、絵を見てどのしりとりになっているか考えるレクリエーションです。具体的なルールは以下のとおりです。
【ルール】
- ホワイトボードに絵を描く
- 何の絵でしりとりがつながっているか考える
職員は事前にしりとりでつないだ絵をホワイトボードに描いておきましょう。利用者はそれを見て、どのようなしりとりでつながっているか考えます。
ゲームのルールを具体的にイメージしたい方は、以下の動画をぜひチェックしてみてください。
あるなしクイズ
あるなしクイズのルールは以下のとおりです。
【ルール】
- キーワードを決める
- キーワードに含まれている「あるもの」と「ないもの」を書く
- 「あるもの」の共通点からキーワードとなっている答えを見つけていく
- 各チームにそれぞれ答えてもらう
各チームに分け、答えるスピードを競うとゲーム性が生まれ盛り上がります。
穴埋めワード
穴埋めワードのルールは以下で詳しく説明しています。
【ルール】
- ホワイトボードに「◯ウ◯」とひらがなを書く
- 「◯ウ◯」に当てはまる文字を考えてもらう
※例)「ボウル」「アウト」「バウム」など
問題が簡単だと感じる方が多ければ、ワード数を増やして難易度を自由に変更しましょう。
連想ゲーム
連想ゲームのルールは以下のとおりです。
【ルール】
- テーマを決める
- テーマに沿ったワードをホワイトボードに書いていく
※例)雪→雪だるま→イルミネーション
ワードはこじつけでも問題ないので、利用者にどんどん出してもらいましょう。
ゲームの細かい内容を知りたい方は、以下の動画をぜひ確認してみてください。
体を動かすレクリエーション5選
体を動かすレクリエーションは以下のとおりです。
- 手拍子脳トレ体操
- 3の倍数でゴグニサイズ
- カミナリポーズ体操
- お手玉すくい
- 三猿脳トレ体操
体を動かすのはもちろん、脳トレ要素のあるゲームもあるので、体操の時間に提供するレクリエーションを探している方にもおすすめです。
手拍子脳トレ体操
手拍子脳トレ体操の具体的な方法は以下で説明しています。
【方法】
- 手拍子をしながら左右交互に膝を叩く
- 手を叩いてグーチョキパーをする
- 足踏みをしながらグーチョキパーをする
手拍子を使用した脳トレ体操は複数のパターンがあるので、利用者の介護度やレベルに合わせて提供しましょう。
詳しい方法を知りたい方は、ぜひ以下の動画を参考にしてみてください。
3の倍数でゴグニサイズ
コグニサイズとは、身体能力と思考力の両方を高める運動プログラムです。
ここで紹介するのは3の倍数コグニサイズで、具体的なルールは以下で説明しています。
【ルール】
- 足踏みをしながら1〜30までを数える
- 3の倍数で手拍子を入れる
足踏みをしながら1〜30を数え、3の倍数で手拍子をします。
複雑な動きをしますが、デイサービスに通う要支援の方々なら取り組める方が多いでしょう。
カミナリポーズ体操
カミナリポーズ体操のルールは以下のとおりです。
【ルール】
- 参加者は手拍子と足踏みをする
- 職員が「落ーちた、落ーちた、何が落ちた」と掛け声をする
- 職員が「雷」と言ったら利用者はおへそを隠すポーズを取る
この体操の特徴は考えながら体を動かしていくマルチタスクなので脳の活性化が期待できます。
「雷」を「りんご」や「天井」などポーズにバリエーションを加えるのも良いでしょう。
お手玉すくい
お手玉すくいで用意する物やルールは以下で詳しく説明しています。
【用意する物】
- 机
- 紙コップ
- うちわ
- お手玉
【ルール】
- お手玉をうちわですくう
- すくったお手玉を紙コップに入れる
お手玉すくいは、手首の運動や集中力の強化につながるレクリエーションです。
1つの紙コップには2〜3個のお手玉が入るので、制限時間内にいくつ入れられるか対戦形式にすると盛り上がります。
三猿脳トレ体操
三猿脳トレ体操は、日光東照宮にある三猿をモチーフにしたレクリエーションです。具体的なルールは以下で詳しく説明しています。
【ルール】
- 職員が「せーの」と言う
- 職員が「見ざる」と言ったら利用者は目をふさぐ
- 職員が「言わざる」と言ったら利用者は目をふさぐ
- 職員が「聞かざる」と言ったら利用者は耳をふさぐ
この体操の特徴は考えながら体を動かしていくマルチタスクなので脳の活性化が期待できます。
「雷」を「りんご」や「天井」などポーズにバリエーションを加えるのも良いでしょう。
デイサービスでできる手先を使うレクリエーション5選
デイサービスでできる手先を使うレクリエーションを5つ紹介します。
- 塗り絵
- 折り紙
- 料理
- 手工芸
- ガーデニング
ここで紹介するレクリエーションは、手先はもちろん、認知機能やコミュニケーション能力など、高齢になると鍛えにくい力も養えるのでぜひ実践してみてください。
塗り絵
手先を使用するレクリエーションには、塗り絵がおすすめです。
完成した作品を見てもらうことで、自身の達成感や自己肯定感を高めるのにも役立ちます。
手先のトレーニングに加えて、利用者の意欲を高めたいと考えている事業所ではぜひ取り入れてみてください。
折り紙
折り紙も手先を使用するレクリエーションには最適です。折り紙を織る動作は手先を使うトレーニングになります。
そのため、介護度問わずどのような利用者でもレクリエーションに参加してもらえるでしょう。
料理
材料を切る動作は手先を使うので、指先のトレーニングになります。包丁を使わなくても、洗い物や盛り付けなどをも腕や手先を使用します。
料理は手先だけでなく、工程を覚えるため記憶力も重要です。
そのため、運動機能や記憶力の維持・向上に役立ちます。
手工芸
手工芸は、折り紙を切ったりはさみを使ったりする動作があるので手先を使います。
縫う作業が不得意な人の中には、手工芸をやりたくないと考えている方もいるでしょう。
そのため編み物が苦手な方でも、手工芸が好きな人であれば参加を促すのがおすすめです。
ガーデニング
ガーデニングは、手先を使うトレーニングにおすすめです。
また利用者のなかには、田んぼや畑をしていた方も多いでしょう。
すでに経験があるので、率先して取り組んでくれる可能性があるのがガーデニングのメリットです。
デイサービスでできる脳を活性化するレクリエーション5選
デイサービスでできる脳を活性化するレクリエーションは以下の5つです。
- クロスワード
- 計算プリント
- ナンバーズゲーム
- 記憶力ためし
- 単語脳トレ
クロスワード
クロスワードは、「カギ」と呼ばれる文章によるヒントをもとに、タテ・ヨコに交差したマスに言葉を当てはめてすべてのマスを埋めるパズルです。
ニューイングランド医学誌のNEJMによると、クロスワードは脳トレの効果が期待できるようです。
NEJMの実験では、軽度認知障害と診断された55歳から95歳の107名に脳トレゲームとクロスワードをさせるグルーに分け、それぞれ12週間の集中トレーニングのあと6回の追加訓練を行いました。
その結果、開始から 1年半後にはクロスワードをしたグループに認知障害の改善が見られたようです。クロスワードを定期的に行うことで、認知症の予防につながるでしょう。
計算プリント
計算プリントを活用した計算練習も、脳の活性化には効果的です。
福岡県立大学の実験では、計算訓練をすることで一時的に情報を記憶する「ワーキングメモリ」に改善傾向が見られたようです。
意思決定や問題解決能力が衰えることで、アルツハイマー認知症の症状が進行する可能性があります。
そのためワーキングメモリが上がることは、認知症の進行を抑えるうえでも大切なので、計算プリントを活用した計算練習は積極的に取り入れていきましょう。
ナンバーズゲーム
ナンバーズゲームは、数字が書かれたボードに同じ数字のボールを乗せていくゲームです。具体的な準備物やルールは以下のとおりです。
【用意する物】
- 数字を書いたボード(ダンボールで作成可能)
- 数字を書いたボール(ペットボトルのキャップでも代用可能)
【ルール】
- 数字の書かれたボードと同じ数字が書かれたボールを探してボードに並べていく
数字を一時的に記憶しておく必要があるため、短期記憶やワーキングメモリを刺激します。
高齢になると記憶力が低下してきますが、ナンバーズゲームを取り入れることで認知機能の維持や向上に役立つでしょう。
記憶力ためし
記憶力ためしのルールは以下のとおりです。
【ルール】
- 動物や乗り物の絵を1分間出す
- 利用者に絵を覚えてもらい、答えてもらう
絵を覚えてもらうことで、短期記憶やワーキングメモリをきたえられます。
絵を描くのが難しい方は、以下の動画を活用してみてください。記憶力ためしができる問題が3問あるので、現場ですぐに実践できます。
単語脳トレ
単語脳トレは共通するワードをとにかく出していくルールです。
多くの単語の数を出した人が勝ちにするなどルールを決めると盛り上がるでしょう。
準備する物はホワイトボードのみなので、忙しい現場でも取り組めます。
デイサービスで座ってできるレクリエーション5選
デイサービスで座ってできるレクリエーションは以下の5つです。
- カラオケ
- うめぼし体操
- ボール回し
- お手玉すくい
- 色分け玉入れ
カラオケ
カラオケは座ってできるレクリエーションの1つです。
発声することで口や喉の筋肉を動かすので、嚥下能力の維持や向上になります。また自分の好きな歌を歌ったり聴いたりすることは、精神的な満足度も上げられるでしょう。
うめぼし体操
うめぼし体操とは、「うめぼしのうた」に合わせて行う体操のことです。座ってできるため、多くの施設で取り入れられています。
DVDもあるので、職員が体操をしなくても運動を提供できます。YouTubeでも映像が公開されているので、以下のURLからぜひ利用してみてください。
ボール回し
ボール回しの準備物や手順は以下のとおりです。
【用意する物】
- ボール(複数の種類があると良い)
【ルール】
- 椅子を円にする
- 利用者は後ろ向きでボールを受け取る
後ろ向きでボールを受け取ることで、上半身の柔軟性を高めることが可能です。
具体的な方法を知りたい方は、以下の動画を確認しましょう。
お手玉すくい
お手玉すくいの準備物やルールは以下で説明しています。
【用意する物】
- 机
- 紙コップ
- うちわ
- お手玉
【ルール】
- お手玉をうちわですくう
- すくったお手玉を紙コップに入れる
このレクリエーションは紙コップとうちわ、ボールがあればできるので、準備する物が少ないのがメリットです。
色分け玉入れ
色分け玉入れの準備物や用意する物は以下のとおりです。
【用意する物】
- カラーボール
- かご
- 箱
【ルール】
- 箱にカラーボールを入れる色を指定する
- 指定した箱にカラーボールを入れてもらう
このレクリエーションは、投げる動作をするので体幹や腕の筋力の維持・向上などに役立ちます。
具体的な方法を知りたい方は、以下の動画をぜひ確認してみてください。
少人数のデイサービスでできるレクリエーション5選
少人数のデイサービスでできるレクリエーションは以下の5つです。
- カラー神経衰弱
- 紙コップ積み上げ
- 紙コップ回収
- 紙コップ転がし
- 当たりを探せ
3〜5人程度でテーブルを囲んでできるレクリエーションを紹介します。小規模事業所で提供できるゲームを探している方は、ぜひ参考にしてみてください。
カラー神経衰弱
カラー神経衰弱は、トランプのマークではなく色で神経衰弱をするゲームです。具体的な準備物やルールは以下のとおりです。
【用意する物】
- トランプ
【ルール】
- トランプの中から1〜5の数字とダイヤ・スペード・ハート・クローバーの計20枚を取る
- 神経衰弱のようにトランプをめくる
- トランプの色が合えばペアが完成
高齢者のなかには認知機能の低下により、トランプのマークやゲームのルールを認識できない場合も少なくありません。
具体的な方法を知りたい方は、以下の動画がおすすめです。
紙コップ積み上げ
紙コップ積み上げの準備物やルールは以下のとおりです。
【用意する物】
- 机
- 紙コップ
【ルール】
- 紙コップを下向きと上向きに交互に合わせながら積み上げていく
このレクリエーションは紙コップを積み上げていくというシンプルなルールなので、多くの利用者に参加してもらえるでしょう。
紙コップ回収
紙コップ回収の準備物やルールは以下で詳しく説明します。
【用意する物】
- 机
- 紙コップ
【ルール】
- 数十個の紙コップを机に並べる
- できるだけ早く回収する
紙コップを素早く回収し、誰が一番早いかタイムを競うと盛り上がります。
紙コップ転がし
紙コップ転がしの準備物やルールは以下のとおりです。
【用意する物】
- テーブル
- うちわ
- 紙コップ
【ルール】
- 紙コップが倒れないようにうちわであおいでいく
- 机に貼ったゴールテープの線まであおげれば勝利
紙コップ転がしは、手首のトレーニングになります。
楽しみながらでも運動レクリエーションを提供したいと考えている方は、ぜひ実施してみてください。
当たりを探せ
当たりを探せのルールは以下で詳しく説明しています。
【用意する物】
- 紙コップ(30個程度)
【ルール】
- 紙コップの底に「当たり」と書く
- 制限時間内に何個当たりを探せるかを競う
このゲームは、紙コップをひっくり返して当たりを探すルールです。
当たりの合計数を計算するためにも、一度ひっくり返した紙コップはそのままにしておきましょう。
デイサービスでレクリエーションを実施するメリット
デイサービスでレクリエーションを実施するメリットは以下のとおりです。
- コミュニケーションのきっかけになる
- 達成感を得られる
- 健康の維持・促進につながる
- 趣味や特技になる
レクリエーションをするメリットを知ることで、高齢者に質の高いレクリエーションを提供できます。
高齢者の生活の質を上げるうえでも知っておきましょう。
コミュニケーションのきっかけになる
レクリエーションをすることで、コミュニケーションのきっかけを作れます。ゲームのなかで利用者同士が交流するきっかけを作れるので、人間関係を構築できます。
高齢になると外出する機会が減り、人間関係が希薄になる傾向がありますが、レクリエーションでそれを防ぐことができます。
達成感を得られる
創作レクリエーションを通して、自己表現ができる喜びを感じる方もいるでしょう。高齢になると昔よりもできることが少なくなり、自己肯定感が下がりがちです。
創作レクリエーションをすることで、自信や意欲を取り戻せる場合もあります。
健康の維持・促進につながる
レクリエーションには、健康につながる効果も期待できます。高齢になると体を動かすのが億劫になり、自ら運動する時間を取る方は少なくなくなりがちです。
レクリエーションで遊びながら活動することで、自然と運動を日常に取り入れることもできるでしょう。
運動が嫌いな方でも楽しみながら体を動かす時間を提供できるのは、レクリエーションの大きなメリットです。
趣味や特技になる
レクリエーションを通して新しい趣味や特技が見つかる可能性もあります。事業所では新しいレクリエーションを提供することも少なくありません。
その結果、料理が好きになったり身体を動かすことに興味が湧き自らジムに通ったりする方もいるでしょう。レクリエーションを通して高齢者に新しい経験を提供できます。
デイサービスでレクリエーションを実施する際の注意点
デイサービスでレクリエーションを実施する際の注意点を紹介します。
- 安全面に配慮する
- 体調管理に気をつける
- 利用者同士のトラブルに注意する
注意点を理解せずにレクリエーションを提供すると、事故や怪我につながります。安全にレクリエーションを行うためにも、注意点を把握しておきましょう。
安全面に配慮する
レクリエーションを提供する際は、怪我や事故につながらないよう気をつける必要があります。たとえば大人数でレクをするときには、椅子の距離や利用者の動線などの配慮が大切です。
利用者同士がぶつかってしまい、転倒につながるケースも少なくないためです。ゲームの内容やルールからリスクを考え、常に安全面を意識しておきましょう。
体調管理に気を付ける
レクリエーションをする前には利用者の身体状況を確認することが重要です。高齢になると体調の変化が1日を通して大きく変化する可能性があります。
そのため、レクリエーションをする前には参加者の体調を確認しておく必要があります。体調不良の方がいたら、無理に参加させようとせず、活動を控えることも大切です。
利用者同士のトラブルに注意する
利用者のなかには白熱し、ケンカをし出してしまう方も少なくありません。
万が一ケンカをしてしまったら、レクリエーションを中止し、すぐに関係を修復していきましょう。
【まとめ】デイサービスでさまざまなレクリエーションを提供しましょう!
さまざまなレクリエーションを知っていると、参加できる利用者を増やせるので、多くの方の喜ぶ姿が見られます。
参加者の生活の質も上がり、事業所に継続的に利用してくれる方も増えるでしょう。
そのためデイサービスで働く方は、利用者の人数や施設の環境に応じたレクリエーションを知っておくことが大切です。
ぜひここで紹介したレクリエーションを提供してみてください。
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