ジャンル別記事
【盛り上がる・面白い体操】高齢者が体を動かすレクリエーション35選
体を動かすレクリエーションのアイデアを考える際、盛り上がる企画を立てるにはどうすればいいか悩んではいないでしょうか。
高齢になると体を動かす機会が減り、筋力が衰えてしまいます。そのため、事業所や施設にいる時間で介護予防のレクリエーションを取り入れることが重要です。
最後まで読めば、限られたレクリエーションの時間でも、健康的なレクリエーションを提供できるようになるはずです。
なお、「高齢者レクリエーション」について、おすすめのレク・種類などは下のページでまとめているのでチェックしてみてください。
▶︎高齢者向けレクリエーション26選!簡単に盛り上がるアイデア集
体を動かす高齢者レクリエーションの種類
体を動かす高齢者レクリエーションは大きく分けて4つの種類に分かれています。
- 体を動かすレクリエーション
- 頭と体を動かすレクリエーション
- 音楽レクリエーション
- 創作レクリエーション
体を動かすレクリエーションは、体操や運動などです。頭と体を動かすレクリエーションは、脳トレやクイズを組み合わせたエクササイズ(コグニサイズ)のことを指します。
音楽レクリエーションとは、歌や楽器演奏をして、利用者の生活に潤いを与える活動です。創作レクリエーションは、手芸や工芸、料理など、何か物を作る取り組みです。
介護職はそれぞれの特徴を知り、安全性に配慮したレクリエーションを選択する必要があります。

高齢者が盛り上がる面白い体操集

高齢者が盛り上がる体操を8つ厳選して紹介します。
高齢者のレクリエーションでは、「ただ体を動かす」だけではなく、「笑顔が自然に出る」「みんなで盛り上がれる」ことが重要です。特にデイサービスや介護施設では、レクの時間が入居者同士の交流の場となるため、明るく和やかな雰囲気づくりが求められます。
以下で紹介する内容を参考に、参加者の笑顔を引き出しやすい体操やレクリエーション実施しましょう。
回想法体操
回想法体操は、過去の思い出や出来事をテーマに体を動かすレクリエーションです。懐かしい話題に触れることで会話が弾み、自然と笑顔や発話量が増えるのが特徴です。
体操の動きはシンプルで、昔の遊びや日常動作を取り入れた動きにすると、高齢者が無理なく参加できます。
実施例:
- 昔の歌謡曲や童謡を流しながら、その歌にまつわる動きを行う
(例:「炭坑節」に合わせて手を回す) - 「小学校の運動会でやった体操」を再現する
- 昔の生活動作(洗濯板で洗う、稲を刈る動作など)を体操に組み込む
回想法は認知症予防にも効果的とされ、身体活動と脳の活性化を同時に促せます。
手拍子を使った脳トレ体操
手拍子を使った脳トレ体操は、リズム運動と認知トレーニングを組み合わせたレクリエーションです。
音やテンポに合わせて手拍子を打つだけですが、「片手だけ」「膝を叩く」「順番を変える」など変化をつけることで脳への刺激が増します。
実施例:
- 昔「1回手拍子→2回膝叩き→1回手拍子」の繰り返し
- 音楽のテンポを速くしたり遅くしたりして変化をつける
- 「赤と言ったら手拍子、青と言ったら膝叩き」など反応ルールを加える
参加者同士でリズムを合わせるため、笑いや拍手が自然に生まれ、場の雰囲気が盛り上がります。
すうじ体操
すうじ体操は、数を使って脳を活性化させながら体を動かす体操です。数えながら手足を動かす、特定の数字で別の動きをするなど、シンプルながら集中力や判断力を鍛える効果があります。
実施例:
- 「1・2・3」で手を叩き、「4」で足踏み、「5」で両手を上げる
- 「3の倍数のときだけ手を叩く」などナンバールールを設定する
- 数字を逆に数える(例:20から1まで)
ルールを少しずつ複雑にすることで難易度を調整でき、できたときの達成感が笑顔や盛り上がりにつながります。
三猿体操
三猿体操は、「見ざる・言わざる・聞かざる」の動作を使ったユーモアあふれる体操です。
耳・口・目を順番に手で隠す動作をベースにしながら、脳トレや反応ゲームの要素も加えられるため、盛り上がりやすく、笑い声が絶えないレクになります。
主な流れは以下のとおりです。
実施例:
- リーダーが「見ざる!」と叫んだら、全員が目を隠す動作を即座に行う
- タイミングをずらして間違えた人には拍手や声援を送る
- 少しずつテンポを上げて難易度を上げる
言葉遊び感覚で楽しめるので、認知機能の刺激や瞬発力のトレーニングにもつながります。
グーチョキパー体操
グーチョキパー体操は、手指の運動と脳トレが組み合わさった体操で、テンポの良さとわかりやすさから高齢者にも人気です。
単純に手を動かすだけでなく、「片手ずつ違う形」「声を出しながらリズムよく」などアレンジも可能で、盛り上がりポイントを作りやすいのが特徴です。
実施例:
- 「右手グー・左手パー!」と掛け声をかけて動作を合わせる
- 音楽に合わせてテンポを変える(例:童謡や昭和の歌謡曲)
- 間違えても拍手や笑いで和やかにフォローする
身体機能だけでなく、判断力や集中力のトレーニングにも効果的です。
笑顔体操
笑顔体操は、その名の通り表情筋を動かしながら“笑う”ことを目的にした体操です。「い・う・え・お」などの発音を大げさに行いながら顔を動かすことで、口角を上げ、自然と笑顔が生まれます。
マスク着用が続く中で表情を意識するトレーニングとしても有効です。
実施例:
- 「あ・い・う・え・お」をゆっくり発音しながら口を大きく動かす
- 鏡を見ながら行うと表情の変化がわかりやすい
- 参加者同士で見せ合って笑い合うとさらに効果的
気分が前向きになるだけでなく、誤嚥予防や滑舌改善、食欲増進にもつながる体操です。
365歩のマーチ体操
「365歩のマーチ」は、テンポがよく、誰もが口ずさめる昭和の名曲として、体操レクにぴったりのBGMです。この曲に合わせて手拍子・足踏み・腕の上げ下げを取り入れることで、リズム感を楽しみながら全身を自然に動かせます。
実施例:
- Aメロ:足踏み+手を左右に振る
- サビ:両手を大きく上に伸ばす → 手拍子3回
- 曲に合わせて「ワン・ツー・パン!」と掛け声をかけてテンポを合わせる
歌いながらでも参加できるため、音楽療法的な効果や集団での一体感の醸成にもつながります。
タオル体操
タオル体操は、長めのタオル1本を使って行うシンプルな体操です。握力や関節可動域が狭い方でも取り組みやすく、座ったままでも全身運動になるため、筋力維持とレクリエーションの両立が可能です。
実施例:
- 両手でタオルを持ち、上に伸ばして深呼吸
- タオルを引っ張り合うようにして肩まわし
- 手の上下・左右の移動で反応ゲーム風にも応用可能
「道具を使う」だけで参加者の興味を引きやすく、盛り上げやすいレク体操です。カラフルなタオルを用意することで視覚的にも楽しくなります。
高齢者の方が座ってできるレクリエーションは以下で紹介しているので、レク選びの参考にしてください。


\ インストールから登録まで5分! /
高齢者が体を動かすレクリエーション5選
高齢者が体を動かすレクリエーションは以下の5つです。
体を動かす体操はリズム運動がほとんどなので、健常者向けのレクリエーションが多めです。しかしここでは、麻痺がある方でも取り組めるレクリエーションを紹介します。
体操を順番通りにできるようにも解説しているので、ぜひ実施してみてください。
1.手足リズム体操
手足リズム体操は、開脚や足踏みをして足を動かす体操です。
具体的な方法は以下で詳しく説明します。
【手足リズム体操の流れ】
- 足踏みを4回して3回目で右足、4回目で左足を開脚する
- 足踏みを4回して4回目に右側に前屈をする
- 足踏みを4回して4回目に腕を伸ばす
職員が「1」「2」「3」「4」とカウントしながら、それぞれの動作を行いましょう。座りながらできるので、利用者の体の負担を少なくしつつ、体全体をエクササイズできる内容です。
さらに詳しく知りたい方は、以下の動画をぜひ参考にしてみてください。
2.棒体操
棒体操は、ラップの芯などで作った棒を使用して体を動かす体操です。棒を両手に持ち、手を大きく上げたり体を横に傾けたりします。
職員が利用者の前に出て、お手本になるとスムーズに行えます。準備する物は棒のみなので、準備する手間が少ないのもポイントです。
さらに詳しく知りたい方は、以下の動画をぜひ参考にしてみてください。
3.足でグーチョキパー体操
足でグーチョキパー体操は、足でじゃんけんの動きをする体操です。
具体的な内容は以下で詳しく説明します。
【足でグーチョキパー体操の方法】
- 両足を閉じた形をグーとする
- 両足を前後にした形をチョキとする
- 両足を広げた形をパーとする
- 拍に合わせてグーチョキパーの動きをする
この体操はチョキとパーのときに大きく開くのがポイントです。拍の長さを4拍や8拍にして、変化をつけると良いトレーニングになります。
さらに詳しく知りたい方は、以下の動画をぜひ参考にしてみてください。
4.体幹リズム体操
体幹リズム体操は、テンポに合わせてボートのオールを漕ぐような動きをするエクササイズです。
具体的な方法は以下で詳しく説明します。
【体幹リズム体操の方法】
- 1のカウントで体を倒して手を伸ばす
- 2のカウントで体を起こして腕を引いて肩甲骨を寄せる
- 上記の動作を右手→左手→両手と行う
この体操をするときは、胸を張るのがポイントです。体を倒す動きはお腹の運動にもなるので、腸の蠕動運動を促進させるのに役立ちます。
さらに詳しく知りたい方は、以下の動画をぜひ参考にしてみてください。
5.麻痺向けリズム体操
麻痺向けリズム体操は片手片足の動きがメインとなります。
具体的な方法は以下で詳しく説明します。
【麻痺向けリズム体操の方法】
- 片手・片足でパンチやキックの動作をする
- 片手で腕振りの動作をする
腕振りの動作をする際は、手が前のときに膝を曲げて後ろにすると片手と片足の運動になります。利用者の健側(麻痺ではない方)が上半身か下半身かを理解したうえで進めましょう。
さらに詳しく知りたい方は、以下の動画をぜひ参考にしてみてください。
高齢者ができる頭と体を動かすレクリエーション3選
高齢者ができる頭と体を動かすレクリエーションは以下のとおりです。
ここで紹介するレクリエーションは、体操と脳トレができるアクティビティとなっています。道具なしでできるので、準備する手間がかかりません。
とくに三猿脳トレ体操は、おもしろい要素が入っているので、職員も楽しくレクリエーションができるでしょう。高齢者の身体機能だけでなく、認知機能の活性化にもつながります。
1.おたっしゃ体操
おたっしゃ体操は、体を動かしながらできる脳トレリズム体操です。
具体的な流れは以下で詳しく説明します。
【おたっしゃ体操の流れ】
- 両手を頭の上に伸ばして軽く手を振る。3回目に体を軽く傾けて中央に戻る
- 「1、2、3」とカウントしながら足踏みをして3歩目で手拍子をする
- 2を2回繰り返したら、8歩足踏みをする
おたっしゃ体操は1〜4番まであるので、レクリエーションの時間に合わせて体操の長さを決めましょう。
2.五十音体操
五十音体操は、コグニサイズを座りながらできるようにアレンジされたエクササイズです。
頭と身体を使う課題を同時に取り組むようなエクササイズとなっており、認知機能を活発化させることが期待されています。
五十音体操の具体的な方法は以下で詳しく説明します。
【五十音体操の流れ】
- 足を片足ずつ外側→内側の順に足踏みをしながら動かす
- 足を動かしながら「あ・い・う・え・お」「か・き・く・け・こ」と五十音を言っていく
足と口の動きを別にすることで、運動をしつつ脳トレをすることが可能です。また五十音体操は足と口がシンプルな動きなので、コグニサイズを初めて実施する事業所でも行えるでしょう。
さらに詳しく知りたい方は、以下の動画をぜひ参考にしてみてください。
3.3の倍数と3の数字でコグニサイズ
3の倍数と3の数字でコグニサイズは、足踏みをしながら数字を数えて3の倍数と3の付く数字で手拍子を入れるエクササイズです。
具体的な方法は以下で詳しく説明します。
【3の倍数と3の数字でコグニサイズの流れ】
- 足踏みをしながら1〜30までを数える
- 3の倍数と3の付く数字で手拍子を入れる
このコグニサイズは、両手足の動きと複雑な思考力を使うので、認知症予防に役立ちます。デイサービスのような介護度の低い利用者が多い事業所にはおすすめです。
さらに詳しく知りたい方は、以下の動画をぜひ参考にしてみてください。
また、以下では認知症の高齢者の方でも簡単にできるレクリエーションを紹介しています。認知症の方に実施するレクに迷う方は、以下を参考にすれば悩みが解決するでしょう。

高齢者が体を動かしながらできる音楽レクリエーション5選
高齢者が体を動かしながらできる音楽レクリエーションは以下のとおりです。
音楽レクリエーションは、アクティビティが苦手な方でも参加しやすいのが特徴です。
1.歌体操
歌体操は、歌を歌いながら手拍子や足踏みをするエクササイズです。歌の内容は利用者が知っている懐かしい曲を選ぶのがおすすめです。
どの歌を選べばいいかわからない方は、以下の動画をぜひ参考にしてみてください。「あんたがたどこさ」に乗せて、腕振りや足踏み、手拍子などさまざまな体操が実践できます。
2.楽器演奏
楽器演奏は、ハンドベルやカスタネットを使用して音楽に合わせるレクリエーションです。事前に練習が必要ないよう、利用者には4拍や8拍などシンプルなリズムを叩いてもらいます。
人数が多い場合は、グループを作ってそれぞれで合わせても盛り上がります。楽器が苦手な方がいる場合は、手拍子で参加してもらうと良いでしょう。
介護度が低い事業所なら、行事やイベントごとに課題曲を用意してみんなで取り組むと、交流のきっかけを作れます。
3.色分け歌ゲーム
色分け歌ゲームは、歌を歌いながら色別に分かれたチームが自分の色の札が上がったときに手拍子をするゲームです。
具体的な方法は以下で詳しく説明します。
【色分け歌ゲームの流れ】
- 色別にチーム分けをする
- 歌を歌ってもらう
- スタッフが出した色の札と同じ色のチームに手拍子をしてもらう
歌は色に関係なく歌い続けてもらい、その間にスタッフは札を上げます。手拍子が成功したら点数を加点したり減点したりして競うと、さらに楽しめるでしょう。
ゲームを始める前に利用者が付けている色の確認をすると、スムーズに始められます。色の識別が難しい方がいる場合は、職員がサポートする必要があります。
さらに詳しく知りたい方は、以下の動画をぜひ参考にしてみてください。
4.カラオケ
カラオケも体が動く音楽レクリエーションの1つです。
歌を歌うことで喉が動くので、食べ物の飲み込みがスムーズに行えます。カラオケは、嚥下(えんげ)機能の低下防止につながるレクリエーションなのです。
利用者の中には音楽が好きな方は多いので、アクティビティに普段参加しない方でもカラオケには抵抗なく参加してくれる可能性があります。
5.童謡カルタ
童謡カルタは、童謡の歌詞や連想ワードが書かれたカルタを使用して行うレクリエーションです。カルタは腕を伸ばしたり立ち上がったりして取るので、腕や足の運動になります。
また童謡カルタは、記載されている歌詞や内容を思い出す作業が必要です。そのため、認知機能の向上にもつながるレクリエーションです。
高齢者が体を動かしながらできる創作レクリエーション4選
体を動かしながらできる創作レクリエーションは以下のとおりです。
創作レクリエーションは体を動かす部分が少しですが、アクティブな活動が苦手な利用者が多い老人ホームではおすすめです。また1人でも取り組めるので、大人数だとケンカになってしまう方々がいる場合でも有効です。
1.料理
料理は日常の中に自然と取り組める創作レクリエーションです。包丁を切ったり洗い物をしたりなど、手先の動作を鍛えられます。
ケガのリスクがある方には、材料をこねたり飾り付けをしたりする作業を担当してもらうことも可能です。
また料理をする行為は、利用者の多くが取り組んできた経験があります。そのため認知症の方でも覚えているケースがあり、参加してくれる可能性が高いのです。
手先のトレーニングやレクリエーションの参加率を上げたい事業所にはおすすめです。
2.手芸
手芸はマフラー作りやフェルトのバラなど何か作品を作るレクリエーションです。糸を縫ったり切ったりする行為は、手や指先を動かすトレーニングになります。
しかし手芸は針を使うため、ケガを恐れて取り入れていない介護施設もあります。その場合は、毛糸を丸めるだけで作れる手まりや、牛乳パックを使って針を使用しないマフラーなどを作ると良いでしょう。
3.工芸
工芸は木材や紙などを使用して、作品を作るレクリエーションです。
工芸も料理や手芸などと同じく手や指先を動かします。題材は事業所によって異なりますが、ミニうちわや折り紙ちぎり絵などを作成する事業所が多いです。
ただし工作は得手不得手の方がいるので、利用者に参加するか事前に確認しておきましょう。
4.塗り絵
塗り絵の手をする動作は、運動能力の維持・向上につながります。
色鉛筆を使用して絵を塗る動作は指や腕などを動かします。そのため、腕全体の筋肉の維持・向上になり、持つ力やつかむ力を高めることが可能です。
また、塗り絵をする作業は脳にも良い影響があるといわれています。
金沢工業大学の「塗り絵による脳活動および気分の変化」という論文によると、塗り絵が前頭前皮質を含む脳の領域に影響を及ぼしている可能性がわかりました。
塗り絵をすることで気持ちがリラックスし、集中力や判断力が養えるのです。

座ったままでできる!高齢者向け体を動かすレクリエーション5選
ここでは、立つのが難しい方でも座ったままで十分に体を動かせるレクリエーションを紹介します。具体的には以下のとおりです。
- 座ってできる風船バレー
- 座ってできるボール渡し体操
- 座ってできるタオルストレッチ
- 座ってできる足踏みリズム体操
- 座ってできる新聞紙丸めゲーム
ここでは、車椅子の方や体力に自信がない方でも参加しやすいレクリエーションです。
座ってできる風船バレー
風船バレーは、風船を打ち合うシンプルなレクリエーションなので、道具の準備が少なく幅広い身体状況の方が参加できます。
実施例:
- 参加者を円形または向かい合わせに椅子を並べて着席してもらう
- スタッフが風船を膨らませ、参加者の中央に軽く投げ上げる
- 参加者同士で手を使って風船を打ち合い、床に落とさないようにする
- 慣れてきたら「〇回連続で落とさずにいられるか」など簡単な目標を設定して盛り上げる
風船を打つ動作は上肢を動かす機会をつくれるため、身体機能の維持に役立つことが期待できます。職員は、風船が特定の人に偏らないよう、方向を調整しながらサポートしましょう。
座ってできるボール渡し体操
ボール渡し体操は、椅子に座ったまま隣の人へボールを渡していくシンプルな体操で、道具もボール1つあれば始められる手軽さが魅力です。
腕や体幹を使う動作が自然に生まれるため、上半身の柔軟性維持に役立つことも期待できます。
実施例:
- 参加者を円形に椅子を並べて着席してもらう
- スタッフがボールの渡し方(右隣へ渡す・両手で受け取るなど)をわかりやすく実演する
- 慣れてきたら渡す方向を逆にしたり、スピードを変えたりしてバリエーションを加える
ボールは柔らかいものを用意し、サイズはバレーボールほどの大きさがおすすめです。ボールを落としても気にしなくて良い雰囲気つくりも大切です。
座ってできるタオルストレッチ
座ってできるタオルストレッチは、フェイスタオル1枚あれば道具の準備がほぼ不要で、座ったまま上半身をしっかり動かせるのが特徴です。
実施例:
- 参加者それぞれにタオルを配り、両端を両手で持ってもらう
- タオルを胸の前で水平に引っ張り合い、腕と体幹に軽く力を入れる動作を数回繰り返す
- 次にタオルを頭上に持ち上げ、ゆっくり左右に体を傾けて体側をストレッチする
- 最後にタオルを膝の上に置き、両端を持ったまま前屈するように上体を前へ倒してゆっくり戻す
タオルを引っ張り合う動作が自然な負荷になるため、上肢の筋力維持や肩まわりの柔軟性向上に役立つことが期待できます。
ただし「痛みを感じたらすぐに止めてください」と事前に伝え、無理のない範囲で行えるよう都度声かけをしましょう。
座ってできる足踏みリズム体操
座ってできる足踏みリズム体操は、椅子に座ったまま音楽に合わせて足踏みをするだけで、下半身を無理なく動かせるレクリエーションです。
実施例:
- 参加者に椅子へ深めに腰掛けてもらい、両足が床にしっかりつく姿勢を確認する
- まず職員が手本を見せながら、ゆっくりしたテンポで足踏みのリズムを示す
- 音楽をかけながら全員で足踏みを始め、曲のテンポに合わせて自然に体を動かしてもらう
- 慣れてきたら足踏みに合わせて手拍子や腕振りを加え、上半身も一緒に動かすようにアレンジする
リズムに乗って体を動かすことで、下肢の血行促進や気分転換にも役立ちます。「いち・に・いち・に」と声に出してリズムを取ると、参加者が動きに乗りやすくなります。
座ってできる新聞紙丸めゲーム
座ってできる新聞紙丸めゲームは、不要な新聞紙だけで準備できるためコストゼロで気軽に取り組めます。
実施例:
- 参加者に新聞紙を数枚配り、椅子に座った状態で膝の上に置いてもらう
- 職員の合図で新聞紙を片手または両手でできるだけ小さく丸めてもらう
- 丸め終わったら、今度は丸めた新聞紙を元の形に広げる動作を繰り返す
- 慣れてきたら「30秒でどれだけ小さく丸められるか」など時間制限を設けてゲーム感覚で楽しむ
手指に痛みや変形がある方には無理に参加を促さず、見学や応援役として場に参加してもらう配慮をしましょう。
チーム対抗で盛り上がる!高齢者向け体を動かすレクリエーション5選
ここでは、チーム対抗で盛り上がるレクリエーションを5つ紹介します。
- 風船リレー
- 玉入れ対抗戦
- 棒体操リレー
- 新聞紙運びリレー
- ボウリング対抗戦
個人で行うレクも楽しいですが、チーム対抗にするだけで応援し合う声が生まれ、場の一体感がぐっと高まります。また利用者さん同士のコミュニケーションを促進できるので、積極的に実施しましょう。
風船リレー
風船リレーはチーム対抗で風船を落とさずに次の人へ渡していくリレー形式のレクリエーションです。
実施例:
- 参加者を2〜3チームに分け、それぞれ一列または円形に椅子を並べて着席してもらう
- 各チームの先頭の方に風船を1つ渡し、スタッフの合図でスタートする
- 手や腕を使って風船を隣の人へ順番に渡していき、列の最後まで送り届けるタイムを競う
- 風船が床に落ちた場合は拾って再スタートし、焦らず安全に進めるよう声かけをする
- 数回繰り返し、最も早くゴールできた回数が多いチームの勝ちとする
腕や上半身を使って風船をコントロールする動作が、身体機能の維持に役立つことが期待できます。
玉入れ対抗戦
玉入れ対抗戦はチーム対抗で制限時間内により多くの玉をカゴに入れることを競うレクリエーションです。
実施例:
- 参加者を2チームに分け、それぞれ椅子に座って一列または半円形に並んでもらう
- 各チームの前方に同じ距離でカゴ(バケツや洗濯かごなど)を1つずつ設置する
- 1人あたり同じ数の玉(新聞紙を丸めたものでも可)を配り、スタッフの合図でスタートする
- 制限時間(1〜2分程度)内にカゴへ向かって玉を投げ入れ、終了後にカゴの中の玉の数を数えて勝敗を決める
- 数ラウンド繰り返し、総得点で勝敗を競うと盛り上がりが続きやすくなります
このレクリエーションは、運動会のようなイベントで行うと盛り上がるでしょう。職員は、実況やカウントダウンをすると会場全体の一体感を高められます。
棒体操リレー
棒体操リレーは新聞紙を丸めて作った棒を使い、チーム対抗で次の人へリレーしていくレクリエーションです。
実施例:
- 新聞紙を丸めてテープで固定した棒(長さ30〜40cm程度)をチーム数分用意し、参加者を2〜3チームに分けて一列に着席してもらう
- スタッフが棒の渡し方(両手で持って隣へ手渡す)を実演し、参加者全員に動作を確認してもらう
- スタッフの合図でスタートし、先頭から順に棒を隣の人へ手渡しでリレーしていく
- 列の最後まで棒が届いたらスタッフに渡してゴールとし、最も早くゴールしたチームの勝ちとする
このレクリエーションも、チームの応援が自然と生まれるようなゲームなので、運動会のような大きなイベントの際には目玉競技になるでしょう。
新聞紙運びリレー
新聞紙運びリレーは、新聞紙1枚を体の一部に挟んで落とさず隣の人へ渡すチーム対抗のレクリエーションです。具体的な実施例は以下のとおりです。
実施例:
- 参加者を2〜3チームに分け、それぞれ一列に椅子を並べて着席してもらう
- スタッフが「膝に挟む」「腕に挟む」など新聞紙の挟み方を実演し、参加者に確認してもらう
- 先頭の方に新聞紙を渡し、スタッフの合図でスタート
- 手を使わずに体に挟んだまま隣の人へ渡していく
- 新聞紙が落ちた場合はその場で拾い直してから再開し、焦らず安全に進めるよう声かけをする
- 最後の人まで新聞紙が届いたらゴールとし、最も早く渡し終えたチームの勝ちとする
挟む場所を「膝→腕→肩」と回ごとに変えると新鮮さが続き、何度やっても飽きにくくなります。身体状況に応じて挟む場所や新聞紙のサイズを調整し、全員が参加しやすい条件を整えましょう。
ボウリング対抗戦
ボウリングはペットボトルをピンに見立てて転がしたボールで倒す本数を競うチーム対抗のレクで、ルールがわかりやすく初めての方でもすぐに楽しめるのが特徴です。
実施例:
- 水を少量入れたペットボトル(500ml)を6〜10本三角形に並べてピンを作り、参加者を2チームに分けて椅子に座って順番を決めてもらう
- 職員がボールの転がし方(座ったまま床を転がす)を実演し、参加者に確認してもらう
- 各チームから1人ずつ順番にボールを転がし、倒れたピンの本数を職員が記録する
- 全員が1投ずつ終えたらチームの合計得点を集計し、得点の高いチームの勝ちとする
- 数ラウンド繰り返し、総合得点で最終的な勝敗を決める
一般的なボウリングと同様のルールなので、多くの方が理解でき楽しめます。ゲーム内容が理解できない方でも、職員の誘導によりボールを転がせば参加できる可能性があります。
介護度・身体状況別!高齢者レクリエーションの選び方
ここでは、身体状況別にどのようなレクリエーションが適しているかを解説します。
同じレクリエーションでも参加できる方とできない方がいて選び方に迷う場合は、これから紹介する内容をもとにベームや体操を考えてみてください。
自立度が高い方向けのレクリエーション
自立度が高い方は、立位での活動や全身を使った動作が可能なケースが多く、比較的難易度の高いレクリエーションにも意欲的に取り組んでいただきやすい傾向があります。
おすすめのレクリエーションは以下のとおりです。
【自立度が高い方におすすめのレクリエーション】
- ボウリング
- 輪投げ
- ウォーキングレク
体を積極的に動かすゲームや外出をするレクリエーションも選択肢になり得ます。
ただし、自立度が高い方でも疲労や体調の変化は起こりやすいため、職員は活動中も表情や様子をこまめに観察するよう心がけましょう。
車椅子・座位の方向けのレクリエーション
車椅子・座位の方におすすめのレクリエーションは以下のとおりです。
【車椅子・座位の方におすすめのレクリエーション】
- ボール渡し体操
- タオルストレッチ
- 風船バレー(座位)
- ボードゲーム
車椅子や座位の方は、下半身の動作が制限されている一方で、上半身や手先を使った活動には積極的に参加できるケースがあります。車椅子や椅子からの転落に注意しながらレクリエーションを提供しましょう。
麻痺・片麻痺がある方向けのレクリエーション
片麻痺がある方には、健側を活かしながら参加できるレクリエーションを選ぶことが大切です。
【麻痺・片麻痺がある方におすすめのレクリエーション】
- リズム体操
- 塗り絵・貼り絵
- カラオケ
- 風船バレー(片手)
麻痺がある方には、座りながらや片手・片足でゆっくりできるレクリエーションが適しています。
理学療法士や看護師と相談し問題がなければ、健側のみでできる運動レクリエーションにも参加してもらうのも、ADLの維持につながるのでおすすめです。
認知症の方向けのレクリエーション
認知症の方は、なじみのある活動や単純な動作を繰り返すレクリエーションが安心して参加しやすい傾向があります。
【認知症の方におすすめのレクリエーション】
- 回想法
- 折り紙・塗り絵
- 童謡を使った歌体操
- 風船バレー
認知症を発症しても、思い出の曲やなじみのある作業は覚えているので、そのような特性を活かせる回想法や歌レクリエーションは参加してもらいやすいでしょう。
レクリエーションを提供する際は、やさしく声をかけながら安心できる雰囲気をつくることが大切です。
体を動かすレクリエーション・体操が盛り上がるポイント
レクリエーションが毎回静かになってしまうと悩んでいる方もいるでしょう。ここでは、体を動かすレクリエーションを成功させるポイントを3つ紹介します。
具体的には以下のとおりです。
レクリエーション前からレクリエーション中にすると良いことを紹介します。アクティビティをする際の不安感が減る内容なので、ぜひ参考にしてみてください。
拍手や音を出して盛り上げる
レクリエーション中は、拍手や音楽をかけて盛り上げましょう。音がないと現場が静かになり、盛り下がってしまいます。
進行をするスタッフはなるべく拍手や大きな声を出して、現場の雰囲気を高めていく必要があります。その場にいる職員にも拍手をしてもらうようお願いをしておくのもおすすめです。
開始前の声かけを気をつける
レクリエーション開始前の声かけに注意するのも、アクティビティを盛り上げるポイントです。
多くの利用者は自分の思いを伝えるのが恥ずかしいと感じている傾向があります。したがって、利用者の気持ちを汲み取った声かけを意識しましょう。
たとえば、トイレが近い方は、排泄を済ませてからレクリエーションに参加したいと考えている場合もあります。
そのため、「トイレに行ってからやりませんか?」などと言うとレクリエーションに安心して参加してもらえる可能性が高いです。レクリエーションを始める前の言葉には気をつける必要があります。
また、私自身、声かけをする際には利用者さんに安心してもらえるよう、いきなりプライベートなことを聞かないようにすることと表情に気をつけています。いきなり家族や過去に関する質問をすると、利用者さんによっては恐怖心や不安感を抱いてしまう方もいるからです。
不安感を与えないようにするためには、まずは挨拶や天気の話などからしてをするのがおすすめです。
どうしてもプライベートな話をする必要がある場合には「差し支えなければ」のようにクッションとなる言葉を置くと良いでしょう。また、話をかける際も笑顔で明るく声かけをすると、利用者さんい安心感を与えられます。
準備運動を行う
レクリエーションをする前には、必ず準備運動が必要です。
すぐに体を動かすと、ケガをしてしまうリスクが高まります。そのため、深呼吸や腕、足を伸ばして、体をほぐしておくことが大切です。
丁寧に準備運動をすることで、アクティビティの効果も上げられます。
高齢者が体を動かすレクリエーション・体操をするメリット
体操や音楽療法などをなぜやるべきなのかがわからないと、効果の高いアクティビティを提供できません。そのため、ここでは体を動かすレクリエーションのメリットを紹介します。
レクリエーションの参加率が低い事業所は、その時間を苦に感じられている場合があります。しかし、メリットを知っておくことで、利用者に適切な声かけやレクリエーションを提供できます。
レクリエーションの質を高めたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
楽しみながらトレーニングができる
体を動かすトレーニングは、楽しみながら取り組めます。
一般的な筋肉トレーニングに対しては、億劫に感じる方もいるでしょう。しかし歌や工作を取り入れながら行うと、楽しんで参加してもらえます。
その結果、身体機能や認知機能が上がる取り組みをレクリエーションの中に自然と取り入れることが可能です。それが利用者のADLの維持や向上につながり、本人や家族が元気で生活できる日々を増やしていけます。
誰でも参加できる
体を動かすレクリエーションは、誰でも参加できます。ボードゲームをするレクリエーションなどはルールがあります。そのため、ゲームを理解できない方は参加するのが困難です。
しかし、体を動かすレクリエーションは、職員の動きを真似すればできます。片手・片足を動かす動作にすれば、麻痺のある方でも参加できるので、誰でも参加することが可能です。
利用者同士で交流ができる
利用者同士で交流ができるのも、体を動かすレクリエーションの特徴です。音楽演奏や体操など周りと同じ動きをすることで、声をかけやすい雰囲気が生まれます。
さらにチームに分かれて取り組むと、一体感が生まれて隣にいる利用者同士で会話が起こる場合もあります。楽しい空気感が生まれるので、利用者同士のコミュニケーションを促進させるでしょう。
体を動かすレクリエーションをする際の注意点
体を動かすレクリエーションは楽しみながら参加してもらえる一方、気をつける点もあります。
具体的な注意点は以下のとおりです。
体を動かすレクリエーションの注意点を知らないと、利用者をケガさせてしまう場合もあります。とくに参加者の身体状況や状態の理解が重要なので、ポイントを押さえておきましょう。
利用者の身体状況を理解する
動きのあるレクリエーションをする際は、利用者の身体状況を理解しておくことが大切です。
利用者にとって体の負担となるレクリエーションをするとケガをさせてしまいます。高齢者の体は若い人よりも脆弱なため、最悪の場合、日常生活に支障をきたす可能性もあります。
参加者の介護度やADLでも行えるゲームやアクティビティを提供しましょう。
利用者同士がケンカしないように気をつける
レクリエーション中は、利用者同士のトラブルにも注意しましょう。
ゲームに夢中になるとケンカしてしまう方もなかにはいます。ケンカが起こると周囲に悪い雰囲気が伝わり、レクリエーションを続けるのが難しくなることもあります。
相性が合わない利用者同士の席は遠くにしたり、違うチームにしたりなど気をつけるのがポイントです。
また、介護職として働く私が高齢者の転倒や事故を防ぐために意識していることは、危険予知と声かけです。事故が発生するリスクのある場所では、事前に声かけを行い、危険があることを伝える必要があります。
例えば入浴場の床は濡れやすく、歩いているときに転倒してしまう可能性が高い場所です。
入浴場で介助をする際には「滑りやすくなっているのでゆっくり歩きましょう」や「気をつけてくださいね」など利用者に声をかけるようにしています。
そのためにも介助者は、トイレや食堂など施設内それぞれで危険な場所を把握しておくことも大切です。
参加を強制しない
レクリエーションへの参加を強制してはいけません。
利用者の中には、眠かったり気が乗らなかったりする方もいます。また参加を強制すると怒り出し、不穏になってしまう可能性があります。
そのため、レクリエーションの参加に拒否を示した方を無理やり誘うのはやめましょう。
まとめ:高齢者でも体を動かせるレクリエーションは多い!
体を動かすレクリエーションには、体操だけでなく音楽療法や工芸など幅広い内容があります。そのため、利用者の身体状況や趣味・嗜好に合わせたレクリエーションを提供することが大切です。
利用者を普段から観察し、どのようなアクティビティやゲームが好きなのかを考えておきましょう。そのポイントを押さえるだけで、利用者の日常を彩るようなレクリエーションを行えます。
本記事にある内容を実践すれば、利用者の特性に当てはまるレクリエーションが提供できるので、ぜひ取り入れてみてください。
カイテクは、「近所で気軽に働ける!」介護単発バイトアプリです。
- 「約5分」で給与GET!
- 面接・履歴書等の面倒な手続き不要!
- 働きながらポイントがザクザク溜まる!
27万人以上の介護福祉士など介護の有資格者が登録しております!

\ インストールから登録まで5分! /



