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【介護職員はレベルが低い?】周囲に与える影響や採用前に見極める方法
「介護職員のレベルが低い」このような人材を抱えていると、施設全体の印象が悪くなってしまいます。
利用者やその家族からの高い満足度を得ることが難しくなってしまうでしょう。
人材不足だからといって誰でも採用するわけにはいきません。
また、現在雇用している職員にレベルが低いとされる人材がいると、他の職員にも悪影響になってしまうため、意識改革が必要です。
今回は、レベルが低い介護職員の特徴や意識改革、人材を見極める方法についてご紹介します。
「レベルが低い!」介護職員の特徴
レベルが低いと言われてしまう、介護職員にはいくつか共通した特徴があります。
その特徴について見ていきましょう!
自発的に業務に取り組まない
言われたことだけを行い、自ら率先して業務に取り組まない介護職員は「レベルが低い」と思われてしまいます。
現場では、業務の数も多く、指示を待つだけではなく自分で考えて仕事をしなければなりません。自発的に行動できない介護職員は、周りから見てスキルが高いとは感じられないでしょう。
なかには、入ったばかりで何をしたらいいのか分からないということもあるでしょうから、その場合は先輩職員に尋ねてみることが大事です。
慣れていない場合は仕方がありませんので、仕事に対する意欲があるということを示して、できることを少しずつ増やしていきましょう。
何年も働いているのに自発的に業務に取り組まない人はレベルが低いと認識されてしまいます。
利用者や家族に対する口調・態度が悪い
利用者や家族に対して、ひどい口調で話しかけたり態度が悪い場合も「レベルが低い」介護職員に該当します。
当たり前のことですが、温かい・優しい気持ちを持って接さなければいけません。また、介護施設はアットホームな環境ではありますが、距離感も注意が必要です。
タメ口で話したり、上から目線の態度でケアを行う介護職員は、利用者や家族から拒否されることも考えられます。
介護を受ける側の気持ちを深く考えられないような人は、介護のスキルを充分に持っているとは言えません。
同じことを何度も注意されている
誰にでもミスはありますが、同じことを繰り返し注意される介護職員は「レベルが低い」と言われてしまいます。こちらも、施設に入職したばかりの慣れないときは仕方がない場合もありますが、いつまで経っても注意されるという場合は別です。
できるだけ早く覚えられるようにメモを取り、スキルを身につけようとする姿勢が大事です。介護の仕事は覚えることも多く、施設によってルールが異なるため大変なことも多いでしょう。
人間なので誰でもミスはあることですが、そこから反省をして次に活かしていくことで、レベルが高い介護職員へと変わっていけます!
自分が苦手な仕事や嫌な仕事を避けている
介護は、体力的・精神的に大変な業務が多くあります。自分が苦手な仕事や嫌な仕事を避けている人も「レベルが低い」介護職員に該当するでしょう。
「あの人はこの業務をいつもやらない」とか「いつも他の人に任せている」という人がいるかもしれません。このような職員がいると、他の介護職員の負担が大きくなってしまい、迷惑です。
自分の好きな業務だけをするということは自分勝手な行動になってしまいます。
チームワークが重要な介護現場においては、このような職員はレベルが低いと見なされてしまうでしょう。
周囲の意見を聞かず自分の価値観を押し通す
介護現場では、周囲との連携が大切です。しかし、なかには自分の考えが全て正しいと思い込み、価値観を押し通す介護職員がいるようです。
周囲の意見を聞かない人がいることで、チームワークが乱れてしまいます…
職員同士の連携の大切さを理解していないということになりますので、「レベルが低い」と判断されるでしょう。
歴が長い職員が周囲の意見を聞かずに、自分の価値観を押し通す人である場合、新人職員や後輩の立場からすると指摘しづらいものです。
現場での経歴が長いからといって、周囲との連携を大切にしない介護職員はレベルが高いとは言えません。
「レベルが低い!」介護職員が周囲に与える影響
先述で述べたような介護職員が職場にいると、職場内にあらゆる影響を及ぼします。
こちらでは、業務や利用者、他の職員に対しての配慮が足りず、自分勝手な行動を取る人材がいることでどのような影響が起きてしまうのかご紹介します。
職場全体の雰囲気が悪化する
利用者に対する態度が悪かったり、嫌な仕事を避ける人が1人でもいると職場全体の雰囲気が悪くなってしまいます。
職場の雰囲気が悪くなってしまうと、仕事が憂鬱になる職員も現れるでしょう。また、職員同士の雰囲気が悪くなってしまうと、利用者が居心地の悪さを感じてしまいます。
介護施設の利用者は、こちらが思っているよりも職員の変化に敏感です。気付かれていないと思っていても、ちょっとした表情や口調の変化で職員同士の雰囲気を感じるものです。
「ここの施設は感じが悪い」「雰囲気が悪いな」と最終的に、利用者に迷惑をかけてしまうことになってしまいます。
悪循環を生み出してしまうため、1人ひとりが高い意識を持つことが大切です。
他の職員の負担が増加する
業務を自発的に行わない人が1人でもいると、他の職員にしわ寄せが起きてしまいます。
誰かがフォローをしなければならない状況になってしまうため、周りの職員の負担が増加します。1人の自分勝手な行動が周囲に迷惑をかけてしまうことになるのです。
人手が足りていない現場も多く、ただでさえ1人ひとりの業務量が多いことで悩まされている事業所もあります。
業務を人に押し付けるようなことをする人がいると、現場は上手く回らなくなってしまいます。真面目な人ほど損をするという悪い環境に変化してしまうでしょう。
新人から先輩に対して指摘するということは難しいでしょうから、事業所側が職員1人ひとりの仕事に対する態度などをしっかり把握することが大切です。
転職・退職を希望する職員が増加する
「レベルが低い」とされる職員がいることで、職場の雰囲気が悪くなり、業務負担が増加します。働きやすい環境とは程遠くなってしまうため、転勤や退職を希望する職員が出てくると考えられます。
事業者側にとっては、大きな痛手となってしまうでしょう。さらに、信頼できる職員がいなくなってしまうため、利用者も不安を感じてしまいます。
良い人材を確保し、育成することは容易なことではありません。利用者との信頼関係を築くことも大変なことです。事業所や利用者にとって必要不可欠な人材が離れてしまうことになります。
介護職に求められる資質
介護職に求められる資質について改めて振り返ってみましょう。
採用時においても、次のような資質を持つ人を見極めることが大切になります。
コミュニケーションスキルが高い
介護職は、コミュニケーションが大切な仕事です。
- 元から人と接することが好きな人
- コミュニケーションスキルが高い人
が向いていると言えます。
利用者との信頼関係を築くためには、挨拶や会話、適度な距離感を保つなど適切なコミュニケーションが必要です。
利用者との会話で些細な変化に気付くことができるため、介護現場では特に重要視されます。また、コミュニケーションスキルは職員同士の連携を図るためにも大切です。
あまりコミュニケーションが得意でない人は、介護の仕事がつらいと感じるかもしれませんので、採用するうえで大切なチェックポイントとなります。
思いやりの心がある
利用者が安心して過ごせる環境を整えることも介護職の大切な仕事です。そのため、相手の気持ちを考えられる人や思いやりの心がある人が適しています。
思いやりの心を持っている人であれば、利用者に対して優しい口調や態度で接することができます。
常に相手がどのような気持ちを抱いているかを察することができるため、利用者主体の介護サービスが提供できるでしょう。
学ぶことが好き
利用者が安全に過ごせるように、介護に関する知識や技術は常に学び続けなければなりません。よって、学ぶことが苦ではない人や学習意欲が高い人も介護の仕事に向いています。
意欲がある人材を確保できれば、職場の雰囲気も良くなります!
他の職員も良い刺激や影響を受けることができ、事業所全体の質を高めることができるでしょう。
臨機応変に対応できる
介護現場では、ときに利用者の体調が急変したり、怪我をしてしまうこともあります。
緊急事態が発生した場合でも、臨機応変に対応できる人材が求められます!
慣れないうちはパニックになってしまうこともあるでしょう。しかし、落ち着いて冷静に正確な判断が求められる場面は多々あります。
緊急時も投げ出さずに、責任を持って対応できる人材も介護現場に必要となります。
「レベルが低い!」介護職員の心理
なぜ、利用者に対してひどい態度を取ったり、嫌いな業務を避けるような職員がいるのかと不思議に思う方もいるでしょうか?
「レベルが低い」とされる介護職員は、次のような考え方や価値観を持っていることが多いです。
仕事に対するモチベーションが低い
仕事に対するモチベーションが、業務中の態度に現れます。
初めは介護の仕事に対して高いモチベーションを持っていたかもしれません。しかし、様々な理由で仕事に対するモチベーションが低下してしまうこともあるでしょう。
介護職は大変なことも多いので、疲れてしまうこともあると思いますが、それを態度に表してしまってはいけません。
自分でモチベーションを維持・向上する工夫も必要ですが、事業所側のサポートも必要となります。
仕事よりもプラーベート重視
プライベート重視の場合、仕事にあまり力を注がないという人もいます。自身の生活やプライベートを大切にすることも、もちろん大事なことです。
ただし、仕事に対して全く注力しないということはプロの介護職としてNGとなります。
仕事とプライベートのメリハリをつけることが大切です、子育てをしながら介護職をする人も多いので、あらゆる立場の人が働きやすい環境に整えることも重要となるでしょう。
介護の仕事に対する自信がない・不安を抱えている
介護の仕事を始めたばかいであったり、経験が少ない場合は、自信のなさや不安が現れやすいです。
不安を解消するために何度も質問したり、コミュニケーションが上手く取れなかったりするのでしょう。しかし、毎回メモをしっかり取ったり、挨拶は大きな声でするといった努力をするだけで、全く違う印象になります。
周りの先輩や上司は、頭から「使えない」「レベルが低い」と判断せず、新入職員に対してサポートする体制を整えることが重要です。
「レベルが低い!」介護職員の意識を変える方法
レベルが低い介護職員が施設内にいる場合、意識を変えることが大事です。
こちらでは、そのような介護職員の意識を変える方法について3つご紹介します。
効果についてもお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください!
定期的に研修を実施する【~施設の理念を意識付ける~】
施設内で、定期的に研修を実施しましょう。これにより、介護職員に施設の理念を意識付ける効果があります。
どのような思いで、どのように介護ケアにあたるべきなのかを職員全員に認識してもらうことができます。こちらが求めているレベルを把握してもらえるので、意識を変えることができるでしょう。
介護施設によってルールが異なるため、戸惑いから上手く動けないという場合も考えられます。
多様な働き方を認める【~仕事とオフのメリハリをつける~】
職員の多様な働き方を認めることも1つの方法です。
仕事とオフの日のメリハリをつけることができるので、意欲や意識を高めることができるでしょう。
昼間だけ、夕方まで、なかには夜勤を希望する職員もいます。不規則な業務時間である場合が多く、これが原因でストレスが蓄積し、仕事に対する意識が低下しているとも考えられます。
できるだけ職員の希望を配慮することも意識を高める方法となります!
キャリアパス制度を導入する【~仕事に対する目標を見つける~】
施設にキャリアパス制度を導入することで、一人ひとりが仕事に対する目標を見つけることができます。
キャリアパス制度とは、介護職員がキャリアアップしていくための道筋を明確化するものです。
- 次にどの資格取得を目指せばいいのか、あるいは現場での目標が明確化
- 自分が持っているスキルを整理によるモチベーションが向上
- 自然と仕事に対する意識を高めることができ、施設全体のレベルをアップ
事業者側も適切な評価がしやすくなるため、働きやすい雰囲気の良い環境づくりに期待ができます!
採用前にレベルが低い人材を見極める方法
レベルが低い介護職員の採用を避けるためには、面接時に見極めることが大事です。
こちらでは、その見極める方法について3つご紹介します。
履歴書が丁寧に書かれているか
採用面接時に、履歴書をチェックしましょう。
履歴書は採用担当者に仕事に対する思いを伝えるための大切な書類です。介護の仕事を真剣に取り組みたいという意識が高い人であればあるほど、一般的には丁寧に履歴書の中身を記載しています。
細かい部分まで丁寧に記載している応募者は、細かい部分まで気を遣える介護の現場で重宝される人材であると期待できます。また、志望動機欄にどのようなことを記載されているかを確認しましょう。
介護の仕事に対する思いや、この施設で働きたいという気持ちを把握することができます。
TPOに合った服装や言動で面接に挑んでいるか
採用面接に挑む、服装や言動もチェックするべき項目です。
介護現場は清潔感のある身だしなみや、利用者や家族に対して丁寧で親切な言動が求められます。
- 介護がどのような仕事であるかを理解している
- 仕事に対する思いが強い人である
こちら場合はきちんと整えて面接に挑むことでしょう。
TPOに沿った服装や言動は最低限のマナーであるため、判断資料の1つになります!
「カイテク」を活用し、施設に適切な人材であるか見極める
介護事業者の方におすすめな見極め方法として、「カイテク」という介護ワークシェアサービスがあります。
カイテクは、介護の仕事を探している人と介護事業所をマッチングさせる画期的なサービスです。登録できる条件として有資格者であることが定められています。
カイテクを利用して応募してきた人は、介護の資格を保有している、スキルを持った人材であるということになります。
カイテクの特徴として、数時間・数日間単位でお試しとして勤務することが可能です。お試しで働いてもらった人を正式に採用したい場合は、後日採用交渉に進むことができます!
お互いにマッチングして採用を決定することができるので…採用後に “「レベルが低い」とガッカリすること” はなくなります!
適切な人材の育成・採用に制度やサービスを導入しよう
介護の仕事に対する自信のなさや不安な気持ちが、つい態度に現れてしまう新入職員もいます。
初めから「使えない」「レベルが低い」と判断せず、サポートする体制を整えることも大切です。 また、様々な制度やサービスを導入することで、適切な人材の育成や採用が可能となります。
キャリアパス制度で、現在勤務している職員のキャリアアップの道筋を明確化することで、モチベーションアップに繋がります。
介護の仕事に対する意識を高めることができ、施設全体のレベルアップが実現するでしょう。さらに、介護ワークシェアサービス「カイテク」を活用することで、求める人材を見つけることができます。
様々なサービスがありますが、カイテクは正式採用前に確認することができるので、一番効率の良い方法であると言えるでしょう!