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高齢からの夜勤は危険?60歳からでも夜勤に向いている人の特徴や体力回復する方法
夜勤は身体的な負担が大きく、疾患のリスクを上げる働き方です。高齢になると自然に病気になる可能性も上がるため、事前に準備をしておく必要があります。
高齢から夜勤をする際の具体的な行動プランがわかるので、ぜひ最後までご覧ください。
夜勤は発がんリスクを上げる
夜勤は発がんリスクを上げる可能性があります。IARC(国際がん研究機関)の基準では、交代制勤務の発がん性のリスクは上から2番目の「2A(発がん性が恐らくある)」に分類されました。
日光のない夜間に活動することで、女性はエストロゲンが増加し乳がん、男性はテストステロンが増加し前立腺がんになりやすいとされています。夜勤をしている女性の乳がんのリスクは日勤の方と比べると約2倍、男性の前立腺がんリスクは約3倍になるとの報告があります。
夜勤を続けると起こりやすい病気
夜勤を続けると病気のリスクを上げやすいと言われています。ここでは、実際にどのような病気にかかる可能性があるかを紹介します。
- うつ病
- 心臓病
- 高血圧
- 肥満
60歳以上で夜勤をする方は気をつけましょう。
うつ病
夜勤の仕事を続けると、うつ病のリスクが上がることが認められています。
しかし、夜勤をしている人は、30%近くうつ病を発症するリスクが上がるのです。夜勤で働く方はメンタルケアに力を入れることが重要です。
心臓病
夜勤をすることで、心臓病を発症するリスクが上がります。カナダ・ウェスタンオンタリオ大学疫学・生物統計学部の調査では、シフト勤務者は日中勤務者に比べて心筋梗塞のリスクが23%上昇していることがわかりました。なかでも心臓病のリスクが最も高かったのは夜勤帯で働いている人で、日勤者に比べて41%増加するようです。
高血圧
夜は睡眠を取るだけなので、身体は血圧を上げる理由がありません。そのため血圧が最も高くなるのは起床時ですが、夜勤をすると夜に活動するため血圧が上がります。結果的に夜勤を続けている方は、慢性的な高血圧になりやすいのです。
夜勤者は高血圧にも気をつける必要があります。
肥満
夜勤で働いている人は、体重が増加する可能性があります。
「日本栄養・食糧学会誌」では、介護職・看護職の食習慣に関する研究をしています。交替制勤務で働いている人は勤続年数が長いほど、BMIが高くなる傾向があるとわかりました。
60歳以上からでも夜勤ができる人の特徴
夜勤を続けるには体力や生活習慣が大きく影響します。ここでは、60歳以上からでも夜勤ができる人の特徴を紹介します。
- もともと夜型の人
- 稼ぐことにモチベーションが持てる人
- 1人暮らしの人
- 体力に自信のある人
夜勤を始めてから失敗しないためにも、ぜひ参考にしてみてください。
もともと夜型の人
歳を重ねると夜は眠くなりやすくなるため、行動量が減ります。しかし、夜でも活発に行動できる方は夜型の傾向があります。昼とそれほど変わらないパフォーマンスを維持できるため、夜勤に向いているでしょう。また、朝起きるのが苦手な方も夜型の可能性が高い場合があります。
日勤帯で働くのが苦痛に感じる方は、夜勤で働くのをおすすめします。
稼ぐことにモチベーションが持てる人
介護夜勤は日勤よりも高い時給が設定されています。手当もつくので稼ぐことをモチベーションにできる方には向いています。16時間夜勤を継続的に行えば、月10日程度で月収20万円以上稼ぐことも可能です。
体力的に大変だと感じず、収入を得る意欲が高い方は夜勤で働きましょう。
1人暮らしの人
夜勤をしていると、出勤や帰宅時間が日中働いている人と反対になります。食事や睡眠時間が不規則になるため、同居していると生活時間にすれ違いが発生します。そのため、お互いにストレスを感じることもあるでしょう。
家族やパートナーと住んでいる方は、夜勤をする理解を得ることが重要です。
体力に自信のある人
夜勤をしていると、睡眠時間が減るため体力を消耗します。特に介護の仕事は身体介護を行うので肉体労働です。高齢になってから夜勤をするには、体力がないと困難でしょう。生活リズムが不規則になることでストレスも溜まります。
体力に自信のある方やストレス対策を日頃から行っている方は、60歳以上でも夜勤の仕事ができます。
60歳以上で夜勤をする際の体力温存法
夜勤は睡眠時間を減らして働くので、体力を消耗します。高齢者は、自身で体力を回復する方法を知っておく必要があります。そこでここでは、60歳以上から夜勤をする際の体力温存方法を3つ紹介します。
- 夜勤前の食事に気を遣う
- 夜勤中は仮眠をする
- 夜勤明けはしっかり休む
60歳からでも長く介護の仕事を続けたい方はぜひ参考にしてみてください。
夜勤前の食事に気を遣う
消化には大きなエネルギーを必要とするため、体力を消耗します。内容物が消化されていない状態で身体を動かすと、腹痛や下痢を引き起こす原因にもつながります。そのため、夜勤前に食べる食事の種類には気を遣いましょう。
具体的には、うどんやバナナなど消化の良い食べ物を選ぶのがおすすめです!
夜勤中に食べる食事も、消化の良い食品を選んでおくと、体調が良い状態で仕事ができます。
夜勤中は仮眠をする
夜勤中はできる限り休むことが重要です。基本的には1時間以上の休憩が用意されているので、休憩時間は仮眠を取りましょう。夜勤中の仮眠は普段の睡眠サイクルを崩さないためにも重要です。
人間には体内時計(概日リズム)が備わっており、起床時間がズレると身体がだるくなったり眠気が取れなかったりします。少ない時間でも仮眠をすることで、普段と同じ感覚で睡眠が取れます。
夜勤明けでも体調バランスを崩しにくくなるので、夜勤中はぜひ仮眠を取ってみてください。
夜勤明けはしっかり休む
夜勤明けはしっかり休むことがおすすめです。夜勤は睡眠時間を削って仕事をしているので、自分が思っているよりも体力を消耗しています。
夜勤明けは、最低でも2〜3時間の仮眠を取りましょう。
よくある質問
高齢になってから夜勤をする方が気になる質問は以下のとおりです。
- 介護の夜勤は何歳までできる?
- 夜勤は月何回くらい?
それぞれ解説します。
介護の夜勤は何歳までできる?
介護の夜勤には年齢制限がないため、何歳になってからでも夜勤をすることが可能です。
近年では、雇用の上限年齢の設定を緩和している施設も増えています。60歳を過ぎても夜勤を続けられる環境が整っています。
夜勤は月何回くらい?
夜勤の日数は施設によって異なります。月に1〜3回程度の夜勤を要求する職場もありますが、8回以上の夜勤を要求する事業所も存在します。また、夜勤の数は施設ごとに選択できることもあります。
入社前に夜勤の頻度について確認することがおすすめです。
60歳以上から夜勤をするなら向いている人か事前対策をしている方に限る!
夜勤は身体的な負担が大きいため、がんや心疾患の発症リスクを増加させるとされています。高齢になると自然に病気になる可能性が高まるため、60歳以上の方が夜勤をする際には事前に対策をする必要があります。
夜勤の前には消化の良い食事を摂ったり、夜勤中には仮眠を取ったりして、身体のケアが必要です。また、朝方や体力に自信のない方は、高齢になってからの夜勤は避けるべきです。
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