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看護師がアートメイクで開業・独立するには?就職につながるスクールも紹介!
アートメイクサロンを開いて独立したい看護師もいるでしょう。しかし、看護師がアートメイクで独立することは不可能です。
レベルの高いアートメイクアーティストが目指せる内容なので、ぜひ最後までご覧ください。
アートメイクを開業する前に知っておくべき看護師の違法リスクと法的根拠
アートメイクは色素を皮膚に注入する施術であり、医師法第17条および保健師助産師看護師法(保助看法)第37条により医行為(医療行為)として位置づけられています。
そのため、看護師がアートメイクに携わる際には、法的な枠組みを正しく理解したうえで行動することが大切です。
ここでは、看護師もアートメイクに合法的に関わるために大切な知識を紹介します。
自分自身とお客様を守るために参考にしてみてください。
アートメイクが「医療行為(医行為)」と判断される理由
アートメイクは針を使って色素を皮膚の表皮〜真皮浅層に注入する施術です。
この行為は皮膚を傷つけることを伴うため、医師法第17条に規定される医行為に該当すると、厚生労働省が2023年7月3日付の通知で明確に確認しています。
医行為は、医師、または医師の具体的な指示のもとで看護師が行う場合(保助看法第37条)にのみ認められており、資格を持たない一般のエステティシャンや美容師が施術を行うことは認められていません。
アートメイクが「エステ」や「美容施術」と混同されやすい背景には、見た目の類似性がありますが法的な扱いは明確に異なります。
違法になるケースとならないケースの違い
アートメイクが違法となるかどうかは、「誰が・どのような場所で施術を行うか」によって判断されます。
無資格者が施術を行う場合は医師法第17条違反となりますが、看護師資格を保持していても違反になる可能性があります。
なぜなら、2025年12月26日付の厚生労働省通知(医政医発1226第3号)により、たとえ看護師資格を持ち、提携医師の指示書があったとしても、保健所に届け出た病院やクリニック以外の場所(マンションの一室やエステサロン等)での施術は明確な法律違反となることが確定しているからです。
合法的に施術をするためには、保健所に届け出た医療機関(病院またはクリニック)内で、医師の具体的な指示のもとで看護師が施術を行うことが必須の条件です。
そのため、開業・就業前には必ず専門家への確認をおすすめします。
無資格者との協業で問題になる可能性もある
フリーランスや業務委託で活動する看護師の中には、無資格者が運営するサロンから施術の依頼を受けるケースもあります。
しかし、医療機関として届け出ていないサロンでの施術は、たとえ看護師資格を持ち、医師の指示書があっても法律違反となります。
そのため、契約を結ぶ前にその施設が保健所に届け出た医療機関であるかどうかを必ず確認することが重要です。
自身の資格と信頼を守るためにも、協業先の環境確認は欠かせません。
アートメイクの開業方法

アートメイクで開業するには、看護師の資格だけでは不十分です。
ここでは、アートメイクで開業する際のポイントをご紹介いたします。ぜひ参考にしていただければと思います。
アートメイクを開業するには医師が常駐している必要がある
アートメイクは、特殊な機器を使用して皮膚の表面に色素の入った薬液を注入する施術です。
近年、「洗っても落ちないメイクを実現できる」として人気を集めています。
ただし、アートメイクは医療行為に該当するため、医師が常駐している施設での施術が必要です。看護師が単独で開業することは難しいのです。
アートメイクの技術を提供する人は医師や看護師の資格が必要
アートメイクは医療行為であるため、技術者には医師か看護師の資格が必要です。
厚生労働省では、以下のように発表しています。
「アートメイクについては、医療の一環として医師・看護師等の医療従事者が関与している実態があり、「一定の侵襲性が認められることや、医療従事者による安全性水準の確保がきわめて重要と考えられること」から、医行為該当性が肯定できるものと考えられる(中略)
医師免許を有しない者が、針先に色素を付けながら皮膚の表面に墨等の色素を入れて、
・眉毛を描く行為
・アイラインを描く行為
行った場合、医師法(昭和23年法律第201号)第17条の違反となる」
参照:医師免許を有しない者によるいわゆるアートメイクの取扱いについて
アートメイクを行う際は、針や薬液、医療機器を使用します。
師免許や看護師免許など医療行為が行える資格がないと施術を行うことはできません。

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看護師がアートメイク業界に関わる方法

「看護師の資格を活かしてアートメイクがしたい」と考えている方もいるでしょう。
そこでここでは、看護師がアートメイクを仕事にする方法を解説します。具体的な方法は以下の2つです。
- 美容クリニックに勤める
- フリーランスになる
それぞれ解説します。
美容クリニックに勤める
アートメイクを仕事にしたい方は、美容クリニックでの勤務を検討しましょう。美容皮膚科やクリニックでは医師が常駐しており、正式にアートメイクを提供することができます。また、未経験からの採用を募集している場合もあります。
仕事をしながらスキルや経験を積みたい方にはおすすめです。

フリーランスになる
アートメイクのスキルを身につけ、フリーランスとして活動する方もいます。美容系クリニックでは、アートメイク技術者と業務委託契約を結んでいることがあります。フリーランスになれば、複数のクリニックと契約して収入を上げることが可能です。
自由な働き方や年収アップを目指したい方には適した働き方です。

看護師がアートメイクでフリーランス・業務委託で働く際の収入実態
ここでは、業務委託の仕組みからアートメイクの収入モデルを見ていきます。
看護師免許を活かしてアートメイク分野でフリーランスや業務委託として働きたと考えている方は、参考にしてみてください。
業務委託契約の仕組み
業務委託契約とは、個人事業主として企業の業務の一部、またはすべてを請け負う働き方です。
労働時間ではなく成果物によって報酬が支払われるのが特徴です。
アートメイク業界における業務委託契約では、施術1件ごとに報酬が支払われる歩合制が一般的とされています。
固定給が保証されない分、稼働件数が増えるほど収入が上がる仕組みになっています。
しかしその反面、社会保険や交通費などは自己負担となるケースが多いため、手取りベースでの収支計算が欠かせません。
アートメイクナースの年収モデル
報酬の割合はサロンや契約内容によって異なりますが、施術料金の30〜50%程度が相場とされている場合が多いようです。
固定給が保証されない分、稼働件数が増えるほど収入が上がる仕組みになっています。
【報酬シミュレーション例(目安)】
※施術単価3万円・報酬率40%の場合
週1日・1日2件稼働 → 月収約9.6万円(副業・スタートアップ向け)
週2日・1日3件稼働 → 月収約28.8万円(セミフリーランス向け)
週3日・1日4件稼働 → 月収約57.6万円(フルコミット向け)
週5日・1日4件稼働 → 月収約96万円(専業フリーランス向け)
業務委託で働くアートメイクナースの年収は、稼働日数・1日の施術件数・単価・クリニックの集客力によって大きく変わります。
勤務形態や経験年数によって収入幅は広く、常勤に近い形での業務委託の場合は年収500万〜900万円程度が目安とされています。
一方、パートタイムや業務委託開始初期は月収20〜30万円前後にとどまるケースも多く、開業当初は集客が安定せず月収が数万円にとどまることも珍しくありません。
年収1,000万円を超える施術者も存在しますが、それは長年かけて固定客と実績を積み上げた一握りのケースです。
スキルや集客力の向上が収入に直結しますが、収入が安定するまでの期間を見越した資金計画が重要です。
アートメイクのスキルを磨く方法

看護師の資格を有していても、アートメイクの技術が不足していると、就職やフリーランスとしての活動が難しくなります。ここでは、アートメイクのスキルを身につける方法についてご紹介いたします。具体的には以下の通りです。
- クリニックでの経験積み
- アートメイクスクールで学ぶ
それぞれ詳しく解説いたします。
クリニックで経験を積む
看護師の資格を有することで、アートメイク未経験でも美容クリニックでの採用が可能となります。研修が受けられる職場であれば、経験を積みながらアートメイクの技術を磨くことができます。
施術の研修が終了し、クリニックから許可が得られれば、迅速に実践に移ることができます。臨床での経験は、スキル向上において非常に重要な経験となります。
実践を通してスキルを高めたい方には、クリニックでの勤務が適しているでしょう。
アートメイクスクールに通う
幅広い技術を学びたい方には、アートメイクスクールがお勧めです。即戦力として活躍できる技術を身につけることができます。アートメイクスクールには、毛流れ眉やパウダー眉、リップなどのコースが存在し、基礎から応用技術を磨くことが可能です。また、フリーランスや正社員を目指せる講座が提供されているスクールもあります。
自分に合ったキャリア選択をしたい方には、ぜひアートメイクスクールを検討してみてください。
良いアートメイクスクールの特徴

こちらでは、優れたアートメイクスクールの特徴をご紹介いたします。アートメイクスクールのサポートを利用することで、就職や知識・技術の習得がスムーズに進むことでしょう。
就職支援がある
卒業後の就職支援が整っているスクールがおすすめです。アートメイクスクールには、採用に直結する学校も存在します。クリニックと提携しており、在学中に就職活動ができたり、業務委託を結べたりします。
提携しているクリニックに限らず、個人のライフプランに合わせて、副業やフリーランスなどの働き方を選択できます。また、アートメイクを扱うクリニックの求人募集は不定期であり、人気も高いため、競争率が高い傾向があります。
就職支援が整ったアートメイクスクールは就職において重要です。
サポートが充実している
サポート体制の充実度も重要であり、特にカリキュラムの幅広さが注目されます。動画講習、オンライン講習、対面講習など、多岐にわたる講座が受けられるかどうかを確認しましょう。講座の内容においても、添削や指導が可能なスクールがおすすめです。仕事や育児が忙しい方でも、自分のレベルに合ったサポートを受けることができます。
コースの豊富さに加え、自身の働き方に適したアートメイクスクールをぜひ選択してみてください。
看護師がアートメイク開業・独立に必要な資金
ここでは、アートメイク開業にかかる初期費用の目安から資金調達の方法を紹介します。
必要な資金と準備ステップを事前に把握しておくことで、スムーズに開業へ向けて動き出せます。
開業を本格的に考えている方は、参考にしてみてください。
開業・独立に必要な初期費用の目安
アートメイククリニックの開業には、主に機材費・内装費・スクール費用・広告費などの初期費用がかかります。
アートメイク専用機材(施術機器・針・色素など)の費用は製品や仕入れルートによって異なりますが、内装工事や物件の敷金礼金・設備導入などを合わせた開業全体の初期費用は、最低でも500万〜1,000万円程度が目安です。
加えて立地や規模、スタッフ体制によってはさらに高額になることもあるでしょう。
スクール費用については、すでに受講済みの場合は不要ですが、未受講の場合はコース内容によって大きく異なります。
オンラインのみの基礎コースであれば10万円前後から、実習を含んだ複数部位対応コースは30万〜40万円程度が中心で、実習回数が多いものは50万円以上になるケースもあります。
これらはあくまで目安であり、開業規模や立地、医師との連携体制によって大きく変動します。
資金計画の段階から、医療法人設立の要否も含めて専門家(行政書士・税理士・医療経営コンサルタント)への相談がおすすめです。
資金調達の方法(融資・補助金など)
開業支援の補助金や助成金制度は数多く設けられているので、創業時の資金繰りに悩んでいる方は利用するのがおすすめです。
たとえば「新規開業・スタートアップ支援資金」は、新たに事業を始める方または事業開始後おおむね7年以内の方を対象としており、制度上の自己資金要件は設けられておらず、自己資金が少なくても申し込み自体は可能です。
新規開業・スタートアップ支援資金の特徴
・対象者:新たに事業を始める方または事業開始後おおむね7年以内の方
・融資限度額:7,200万円(うち運転資金4,800万円)
・返済期間:設備資金:20年以内(うち据置期間5年以内)、運転資金:10年以内(うち据置期間5年以内)
・利率(年):基準利率(特例の対象となる場合は、さらに低い利率で借入れできる可能性があり)
・担保・保証人:申込み者の状況に応じて相談のうえ決定
自己資金の額は審査において重要な要素のひとつであり、自己資金が多いほど審査に通りやすい点には注意が必要です。
看護師がアートメイク開業・独立するためのロードマップ
看護師がアートメイク開業を成功させるためのロードマップは以下のとおりです。
- STEP1|アートメイクスクールで技術を習得する
- STEP2|法的要件・資格条件を確認する
- STEP3|医師との連携体制を構築する
- STEP4|資金調達・事業計画を立てる
- STEP5|物件・機材・環境を整える
- STEP6|集客準備・開業
開業までのステップを順番に理解しておくことで、焦らず着実に準備を進められます。
STEP1|アートメイクスクールで技術を習得する
アートメイク開業の第一歩は、確かな技術を身につけることです。
看護師資格があっても、アートメイク特有のデザイン技術や色素の知識は別途習得が必要です。
アートメイクスクールでは、眉やアイライン、リップなどの施術技術を体系的に学べるほか、開業サポートが充実しているスクールも多くあります。
スクール選びの際は、講師の実績やカリキュラムの内容、受講後のサポート体制を比較検討するのがおすすめです。
STEP2|法的要件・資格条件を確認する
アートメイクは医療行為(医行為)に該当するため、医師法第17条および保健師助産師看護師法第37条に基づいた適切な体制のもとで施術を行わなくはいけません。
また2025年12月26日の厚労省通知(医政医発1226第3号)により、マンションの個室やエステサロン・美容所等での施術は明確な法律違反とされています。
提携医師から指示書が発行されていても、保健所に届け出のある医療機関以外での施術は認められなくなりました。
そのため看護師が施術に携わるためには、保健所に届け出た医療機関(病院・クリニック)内で、かつ医師の具体的な指示のもとで行うことが必須要件です。
STEP3|医師との連携体制を構築する
看護師がアートメイクを合法的に提供するためには、保健所に届け出た医療機関(病院・クリニック)内で、医師の具体的な指示のもとで施術を行うという体制の確立が絶対条件です。
そのため適法な就業形態は大きく分けて次の2つで、1つは医療機関への雇用(常勤・非常勤スタッフ)として入職し、医師の管理下で施術を行う形態です。
最も確実で法的リスクが少なく、キャリアの出発点としてはおすすめです。
もう1つは、保健所に届け出のあるクリニックと正式な業務委託契約を締結し、そのクリニックの診察室内でのみ施術を行う形態です。
この場合の契約では、委託するのはクリニック(医師・医療法人)側であり、看護師は医師の指示のもとで施術補助業務を受託する立場となります。
STEP4|資金調達・事業計画を立てる
アートメイククリニックの開業主体は医師または医療法人であり、資金計画や融資申請、補助金申請も原則としてその主体が行います。
そのため看護師の立場では、スクール受講費や資格取得費など個人負担の費用を別途把握しておくことが必要です。
クリニック開業全体の初期費用としては、物件取得費と内装工事費、医療機器費などが主な項目です。
美容クリニックの開業資金は5,000万円〜1億円程度が目安とされており、アクセスのよい立地ほどテナント料が高く、医療機器の導入費も高額になる傾向があります。
アートメイク特化型の小規模クリニックであっても、これらを合算すると最低でも500万〜1,000万円以上を見込んでおくとよいでしょう。
また開業直後は支出が収入を上回ることが多いため、3〜6か月分の運転資金もあらかじめ予算として計上しておくことが望ましいです。
STEP5|物件・機材・環境を整える
事業計画が固まったら、施術を行う物件の選定と機材の準備に移ります。
ただし、これらはすべてクリニックの開設主体となる医師または医療法人が担う手続きなので、看護師として関わる場合は、医師・医療法人と連携しながら準備を進めることになります。
物件は、医療法上の構造設備基準(診察室9.9㎡以上など)を満たしていることが必須要件です。
基準を満たさない場合、開業前の保健所立入検査で修正工事の指導が入る可能性もあるため、内装図面が決まった時点で保健所へ事前相談を行いましょう。
アートメイク専用機材や施術ベッドなど必要な設備費用は一般的に数十万円前後が目安とされています。
STEP6|集客準備・開業
集客には、SNS(Instagram・TikTokなど)を活用した情報発信や、ホームページの開設は開業前から始めておくと効果的です。
看護師としての医療知識と技術力を前面に打ち出すことで、安全性を重視する顧客層からの信頼を得やすくなります。
開業直後は口コミや紹介が集客の中心になることも多いため、初期のお客様に丁寧な施術と対応を心がけることが、長期的な集客基盤の構築につながります。
看護師としての強みを最大限に活かし、自信を持って開業に踏み出しましょう。
看護師がアートメイクサロンを経営するのは難しい
アートメイクを提供するには医師の常駐が必要ですので、看護師が個人で開業することはできません。しかし、看護師の資格があればアートメイクの施術が可能です。働き方は主に2つあり、クリニックでの勤務やフリーランスが一般的です。
スキルは、クリニックでの研修やスクールに通うことで向上させることができます。看護師の資格を活かして、自身が理想とするアートメイクアーティストを目指してみてください。
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