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介護業界への一歩!独学で取得可能な資格一覧を紹介!
介護の資格を取得してキャリアアップを検討している方もいるでしょう。しかし、仕事や育児をしながら資格を取るのは大変です。また独学で取得できない介護の資格を取ろうとすると、時間とお金を無駄にしてしまいます。
独学で介護資格を取得する際のポイントや親の介護の際にも役立つ資格を解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
独学で取れる介護・福祉系の資格
独学で取れる介護・福祉系の資格は以下のとおりです。
- 福祉住環境コーディネーター
- ケアマネージャー
- 介護事務(ケアクラーク)
特定の要件がある資格もありますが、基本的には独学で受験できます。
福祉住環境コーディネーター
医療や福祉、建築についての体系的な知識を活かし、各種の専門職と連携を取りながら高齢者のニーズに合わせた住宅改修プランを提案します。年を重ねて介護が必要な状態になると、体を自由に動かすのが難しくなり、それまでの住環境に不便を感じます。
利用者や家族が自宅で感じている悩みを福祉住環境コーディネーターに話すことで、手すりやスロープの設置など、その人の生活や希望に沿った住環境を実現してくれるでしょう。
福祉住環境コーディネーターには公式の学習テキストや過去問題集が販売されているので、独学でも合格可能です。また、合格点は100点満点中、70点以上をもって合格となりますので、着実に勉強を続ければ合格できます。
ケアマネージャー
仕事内容は要介護認定やケアプランの作成、サービス担当者会議の参加など幅広くあります。介護が必要な高齢者とその家族、介護事業所との間に立つ橋渡し役です。ケアマネージャーの資格を取得するには、以下のような要件となる資格の取得と実務経験が必須です。
【ケアマネージャーの要件となる資格】
医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士、視能訓練士、義肢装具士、歯科衛生士、言語聴覚士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、栄養士(管理栄養士含む)、精神保健福祉士
【ケアマネージャーの受験要件】
特定の国家資格を保有している+国家資格に関わる実務経験が通算5年以上であり、従事した日数が900日以上ある人
・介護施設などで相談援助業務などに従事している人
必要な資格と受験要件を満たさないとケアマネージャーの試験は受けられませんが、試験勉強は独学できます。ただし合格基準点の70%を超えなければいけません。ケアプランの作り方や要介護認定の基礎知識など、覚える内容が複雑なので繰り返し学習する必要があります。
介護保険制度の全体像を理解し、語句や用語をしっかりと暗記しましょう。
介護事務(ケアクラーク)
介護報酬の請求業務や書類作成・管理、データ入力などを担当します。そのため、介護保険サービスを提供している事業所であればどこでも勤められるでしょう。
介護事務になるためには特別な資格は必要ありませんが、民間資格が存在しています。無資格・未経験から介護事務を目指す場合、資格を取得すれば面接時にアピールできます。介護事務の代表的な民間資格は以下のとおりです。
ケアクラーク技能認定試験
主催:一般財団法人 日本医療教育財団
試験日程:年3回(5月、9月、1月)
受験者数:712名(2020年度)
合格率:非公表
受験料:6,900円(税込)
受験方法:在宅
介護事務管理士®技能認定試験
主催:株式会社 技能認定振興協会
試験日程:年12回(毎月第4土曜日の翌日)
受験者数:非公表
合格率:70%前後
受験料:5,500円(税込)
受験方法:在宅
介護報酬請求事務技能検定試験
主催:日本医療事務協会
試験日程:年6回(偶数月第3日曜日)
受験者数:1,000名(2020年度)
合格率:80%前後
受験料:6,600円(税込)
受験方法:会場
合格率は公表されていないものの、職歴や学歴問わず受けられるため難易度は決して高くありません。書店で販売されているテキストを使用すれば合格できます。
介護・福祉系の資格を独学で取るための勉強法
介護・福祉系の資格は、試験内容によっては独学で学習できます。しかし、勉強法を誤ると試験に不合格になり、時間を無駄にしてしまいます。
こちらでは介護・福祉系の資格を独学で取得するための勉強法を3つ紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
テキストを使用する
テキストを使用した学習は、自分の実力を知るうえで大切です。独学で勉強をする際には、まず自分の知識量を確認する必要があります。過去問題集を解いたり、テキストを読み込んだりして、自分の苦手・得意分野を把握しましょう。テキストがあれば、わからない用語や語句をその場で調べられます。
試験に登場する必要な知識を効率的に学べるので、テキストの使用はおすすめです。
過去問を解いて傾向と対策をする
過去問は、実際に試験に出題された問題が掲載されているテキストです。実際の試験で出題される傾向の高い問題を解けるので、自分の弱点がわかります。また、過去問でよく間違える問題を対策することで、本番にも備えられます。
試験の傾向と対策を知るためにも、過去問は絶対に使用しましょう。
何度も過去問を解く
介護系の資格試験は、複雑な制度や専門スキルの名称を答える問題が多く出題されます。難しい用語や語句を覚えなくてはいけないので、繰り返し解く必要があります。また、過去問題集には数年分の試験内容が収録されているので、すべて解くようにしましょう。
一度解いたら終わりではなく、完全に理解するまで過去問題集を使用するのがおすすめです。
模擬試験を解く
模擬問題とは、実際の試験と同等に近い内容や時間で解く問題形式です。模擬問題集を使用したり、スクールや講座を受講したりすることで、試験を受けることが可能です。プレッシャーや緊張感を持ちながら問題を解けるので、本番に近いシチュエーションを経験できます。時間配分や勉強が足りない部分も明確になるでしょう。
試験前に本番と近い形で勉強したい方は、ぜひ模擬試験を受験してみてください。
介護・福祉系の勉強をする際のポイント
介護・福祉系の勉強をする際のポイントは以下のとおりです。
- 自分に合った勉強法を見つける
- 十分な勉強時間を確保する
ぜひ参考にしてみてください。
自分に合った勉強法を見つける
勉強法は、過去問を何度も解いたり、ノートに図解して覚えたりするなど、さまざまです。人によって勉強のやり方が異なるため、自分に合った方法を見つける必要があります。
試験までに様々な方法を試しながら、最適な学習方法を見つけましょう。
自分なりに効果的な勉強法を見つけることが、合格するための第一歩です。
十分な勉強時間を確保する
介護系の資格試験に合格するためには、勉強時間を確保する必要があります。試験範囲を全体的に網羅したり、苦手科目を克服する時間を確保できます。勉強時間は最低でも半年、長くて1年以上の期間を確保して、継続的に学習を続けましょう。
余裕のある学習計画を立てることで、安心して知識を定着させていくことができます。
よくある質問
ここからは介護・福祉系の資格に関するよくある質問を紹介します。
- 介護職員初任者研修は独学で取得できるの?
- 親の介護で役立つ資格は?
それぞれ解説します。
介護職員初任者研修は独学で取得できるの?
介護職員初任者研修を取得するためには、講座を受講した後に試験を受ける必要があります。そのため、独学での取得は不可能です。
介護職員初任者研修を希望する方は、介護資格を取得できるスクールに通い、講座を受講しましょう。
親の介護で役立つ資格は?
親の介護に役立つ資格としては、介護職員初任者研修や介護職員実務者研修があります。これらの研修では介護の基礎スキルや知識を体系的に学べるため、親の介護において有益です。
約2ヶ月ほどで取得可能であり、受講料も10万円前後と手頃な価格帯なのでおすすめです。
独学で介護の資格を取得してスキルを上げていきましょう!
介護・福祉系の資格でも独学で取得可能なものが存在します。そのため、仕事や育児と並行しながらでもキャリアアップを目指すことができます。合格の秘訣は、勉強時間を確保して着実に学習することです。過去問や模擬問題集を活用しながら、少しずつ勉強を進めましょう。