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【社会福祉士のキャリアとは?】上位資格取得でキャリアアップしよう!
社会で働いていると、キャリアアップについて悩む人は多いです。
社会福祉業務の専門家である社会福祉士も、ある程度キャリアを積むと視野に入ってくる問題でしょう。現在の日本が抱える問題の多さから、ニーズが増えており、他職業から社会福祉士へ転職する人も増えています。
専門的な知識や技術が求められる職業ですので、キャリアアップを目指すことで、さらに重宝される存在になれるでしょう。
社会福祉士のキャリアアップは、具体的にどのような方法があるのでしょうか?
現在、キャリアアップを検討している社会福祉士の人や、これから目指す人はぜひ最後までご覧ください。
社会福祉士の資格でできる仕事
社会福祉士の資格を取得しているとどのような仕事ができるのか?
活躍する職場や将来性についてご紹介します。
社会福祉士とは?
社会福祉士とは、「社会福祉士及び介護福祉法」に基づく国家資格
福祉に関する専門的な知識・技術を用いて、様々な理由で日常生活を営むなかに支障を抱えている方の相談支援を行います。
相談者と面接を通じて、現状や本人の置かれている環境、本人の意思や意向を把握し、必要な福祉サービスや関係者と連携して、支援体制を整えます。
障害者や生活困窮者、被虐待者などが支援対象となるため、子どもから高齢者まで幅広く業務で関わることになります。
社会福祉士の国家試験は、他の福祉系の国家試験と比較すると、出題範囲が広く合格率は毎年30%前後となっており、難易度が高い試験であると言えるでしょう。ちなみに、2022年2月に実施された試験の合格率は、31.1%となっています。
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24089.html
社会福祉士が活躍する職場
社会福祉士の資格を保有すると、介護・福祉の施設や事業所だけではなく、行政機関・医療・教育機関など多くの場所で活躍。
高齢者に関わる職場としては、介護老人保健施設・デイサービス・地方包括支援センター・居宅介護支援事業所などです。また、市役所・保健所・母子支援施設のような行政機関や、医療機関で活躍する社会福祉士も多くいます。そのほかにも、学校や障害者施設も活躍する職場として挙げられます。
このように多くの職場で活躍できる職業ですが、働く場所によって職種名や業務内容が異なります。例えば、特別養護老人ホームやデイサービスでは、「生活相談員」と呼ばれ、利用者や家族の相談支援に応じ、関連施設との連絡・調整を行います。
医療機関では「医療ソーシャルワーカー」として、小・中・高校では「スクールソーシャルワーカー」という呼称です。
勤務する場所によって、関わる人や対応する内容が大きく変わってきます!
社会福祉士の将来性
国家資格であるということで、社会的な価値や信頼性、需要度も高く、将来性は明るい
少子高齢化社会である日本は、社会福祉に関する問題は増え続けることが考えられます。その分、社会福祉士の存在は多くの場所で求められますので、専門職として地位向上が期待できるでしょう。
また、行政は介護・福祉業界の職員に対する処遇改善のための施策を講じています。
少しずつ待遇面の改善が図られていますので、将来的にも、さらなる待遇の改善が進められるでしょう。
社会福祉士の上位資格取得でキャリアアップ
社会福祉士のキャリアアップとして、上位資格を取得する方法があります。
こちらでは、社会福祉の上位資格である「認定社会福祉士」と「認定上級社会福祉士」の役割や目指す方法についてご紹介します。
認定社会福祉士
社会福祉士のキャリアアップを支援する認定制度により、位置づけられたものの1つが「認定社会福祉士」です。
認定社会福祉士は、分野ごとに認定されます。
その分野は、高齢分野・障害分野・児童家庭分野・医療分野・地域社会・多文化分野です。
認定社会福祉士になるための条件
- 研修を受講社会福祉士としての実務経験が5年以上
- 認定を受ける分野での経験が2年以上
認定社会福祉士の役割としては、複雑な課題を抱えているケースの対応や職場内でリーダーシップを発揮し、実習指導もおこないます。
認定上級社会福祉士
「認定上級社会福祉士」も社会福祉士のキャリアアップを支援する認定制度で位置づけられました
認定上級社会福祉士になるためには、社会福祉士の資格を保有し、認定社会福祉士として認定されていなければなりません。
つまり、社会福祉士から見て認定上級社会福祉士は、最上位資格になります。他にも、認定上級社会福祉士になるための要件があります。
認められた機関での研修受講や教育実績・研究実績・社会活動の全てにおいて、実績を出す必要があるということです。
実績というのは、研究会での講師活動や学会での発表、職能団体での役職としての活動になります。認定されるまでの必要要件が多いことから、認定上級社会福祉士になることは簡単ではありません。
認定上級社会福祉士の役割としては、人材育成やスーパービジョンの実施、各関係機関と連携して介護福祉サービスの開発をおこないます。
ダブルライセンスでキャリアアップ
社会福祉士のキャリアアップとして、ダブルライセンスを目指すことも一つの方法です。
以下のような資格を取得することで、スキルアップが可能となり、キャリアアップへと繋がります。
精神保健福祉士
精神ソーシャルワーカーと呼ばれる専門職であり、国家資格。心の病を抱えた方に対して、相談支援や環境調整を行う職業です。
同じ福祉系の資格であり、ダブルライセンスとして精神保健福祉士を保有することで、精神障害がある方に対する支援に関するスキルを高めることができます。
上位資格である認定社会福祉士は、分野ごとに認定される資格であるため、精神障害の分野でキャリアアップしたい方は精神保健福祉士を目指すことで、理想の社会福祉士に近づくでしょう。また、社会福祉士を保有している場合は、精神保健福祉士の試験で共通科目が免除になります。
社会福祉士の方にとっては併せて目指しやすい資格であると言えるでしょう!
保育士
福祉と併せて保育の分野は、国も力を入れているため、需要が高い資格。社会福祉士は、子育て支援に関するスキルが必要な場面も多々あります。
児童福祉施設も社会福祉士が活躍する職場になります。子どもの発達、家庭生活、子育てのための貯蓄などの悩みを抱えた保護者の相談支援を行ううえで、保育士の資格が非常に役に立つでしょう。
保育士の資格を保有している社会福祉士とあれば、クライアントや関係者からの信頼もより高まります。
児童指導員や母子支援員という働き方に興味がある方は、ダブルライセンスで保育士を目指すということでキャリアアップに繋がります。
ファイナンシャル・プランナー
「お金のプロ」であるファイナンシャル・プランナーも社会福祉士のキャリアアップに繋がる資格。
社会福祉士は、業務のなかで老後資金や年金に関する相談を受けることもあります。そのため、ファイナンシャル・プランナーを保有することで、不動産に関する手続きやサポートなどをより具体的に携われるようになります。
福祉のプロである社会福祉士と、お金のプロであるファイナンシャル・プランナーの両方を保有することで、それぞれの視点からアドバイスが可能となり、より細やかなサポートを行えるでしょう。
宅地建物取引士
不動産業界の資格である宅地建物取引士も社会福祉士のキャリアアップに繋がる資格。
社会福祉士は、高齢者や障害者の住宅問題に関する相談を受けることもあり、不動産の知識も求められます。
社会福祉士と宅地建物取引士の試験問題には、共通部分もあります。
福祉系の資格ではありませんが、意外にも業務で共通する部分もあり、保有することでより深くサポートすることができるでしょう。
資格取得以外の社会福祉士のキャリアアップ
社会福祉士のキャリアアップとして、資格取得以外の方法についてご紹介します。
施設や事業所の管理職
社会福祉士のキャリアアップとして、施設や事業所の管理職を目指すという方法。
多くの介護福祉施設は、管理職になるための資格は特にありません。
なかには、実務経験や研修の受講が必要な場合がありますが、国家試験のような難関なものではないです。社会福祉士として働きながら目指せます。そのため、社会福祉士からのキャリアアップを叶えられる方法と言えます。
しかし、管理職には職員が働きやすいような職場づくりや経営の手腕が求められます。
介護福祉以外の知識や技術を身につけることが必要でしょう!
独立型社会福祉士
社会福祉士のキャリアアップとして、独立社会福祉士を目指すという方法があります。
独立型社会福祉士は、個人で相談支援事業所を立ち上げ活動する社会福祉士です。
もちろん社会福祉士としての資格を保有している必要がありますが、そのうえで日本社会福祉会の名簿登録が必要です。日本社会福祉会の独立型社会福祉士名簿に登録するためには、必要要件があります。その1つに、「認定社会福祉士としてある者」とあります。
独立型社会福祉士になるためには、まず認定社会福祉士を取得しなければなりません。
認定社会福祉士として認定されると、独立の道に近づけます!
希望の業務ができる職場へ転職
社会福祉士の業務は多岐にわたるため、自分が希望する業務に携わることができる職場へ転職することもキャリアアップ!
社会福祉士が活躍できる場所は、行政・医療・介護・福祉・学校というように数多くあります。このように、社会福祉士が求められる場所が多くあるため、働ける場所がたくさんあります。
社会福祉士として働く人のなかには、この機関で働きたいという思いを持っている人もいるでしょう。
社会福祉士としてのキャリアアップを望む場合は、自分が希望する分野機関に転職するという道もあります。
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社会福祉士からキャリアアップするメリット
社会福祉士からキャリアアップするとメリットがあります。
こちらでは、4つのメリットについてご紹介します。
クライアント・関係者からの信頼度が上がる
社会福祉士からキャリアアップするメリットの1つ目は、クライアント・関係者からの信頼度が上がる。これは、認定社会福祉士や認定上級社会福祉士というような上位資格を取得すると、より感じられるメリットでしょう。
上位資格を保有しているということは、社会福祉士としての実務経験や実績があるという証明になります。そのため、より高度な知識や技術を持った社会福祉士であるということが、クライアントや関係者に伝わります。
社会福祉士は、クライアントや関係者により適切な提案をする必要があり、信頼がなければ成り立たない仕事です。
キャリアアップすることで、一目で信頼度が高い社会福祉士ということが分かるため、大きなメリットと言えます。
クライアントへ提供できる知識・技術が上がる
社会福祉士からキャリアアップするメリットの2つ目は、クライアントへ提供できる知識・技術が上がる。
キャリアアップする方法の1つで上位資格を目指すことを挙げていますが、高度な知識・技術がなければ取得することが難しいです。そのため、社会福祉からキャリアアップするとクライアントへ提供できる知識や技術を上げられます。カイクマ社会には複雑な課題を抱えているケースが数多く存在します!
高度な知識や技術が求められるため、キャリアアップすることで対応できるケースが増えます。
独立すると自分のペースで働ける
社会福祉士からキャリアアップするメリットの3つ目は、独立すると自分のペースで働ける。
社会福祉士のキャリアアップ方法の1つに、独立があります!独立すると、自分で働く時間や場所、携わる業務内容の決定権が自分にあります。そのため、自分のペースで働くことが可能になります。
子育てなどの理由で、施設の勤務時間が合わない人にとっては、大きなメリットと言えるでしょう。
資格手当が支給され給与がアップする
社会福祉士からキャリアアップするメリットの4つ目は、給与がアップする。
社会福祉士の資格を保有していると、平均1万円ほどの資格手当が支給されています。そこからさらに、他の資格を保有しているとその分、手当が支給されるので年収がアップします。
上位資格である認定社会福祉士や認定上級社会福祉士、スキルアップのために他の資格を取得することで、給与に反映されます。
給与が高くなることで、モチベーションアップにも繋がるでしょう。
勝ち組社会福祉士って?負け組と思う人の意見や就職成功方法を解説
社会福祉士としてキャリアアップしていくために
資格取得をサポート体制がある職場を選ぼう
社会福祉士としてキャリアアップを実現するためには、資格取得に関するサポート体制が整っている職場を選ぶ。
研修や支援制度を設けている職場は、上位資格やスキルアップのための資格取得を目指しやすいです。また、社会福祉士は様々な職場で活躍できますが、実務経験がキャリアアップには必要です。カイクマ
相談支援業務を行える職場を選ぶようにしましょう!
キャリアアップができる職場に転職する
キャリアアップを実現するために、転職することも方法の一つ。
社会福祉士は活躍できる分野や職場が多いからこそ、どの方面でキャリアを積みたいのか明確にすると良いでしょう。
高齢者の相談支援に携わりたい方は高齢者施設、保育方面や子育てに関する相談支援に携わりたい方は児童福祉施設やスクールソーシャルワーカーといった働き方があります。
キャリアを積み、独立・開業が可能な職業ですので、自分が理想とする社会福祉士を目指せるような職場を選ぶことが大切です。
社会福祉士は資格取得することでキャリアアップの道が広がる
社会福祉士から、さらに上位資格を取得すると、認定社会福祉士や認定上級社会福祉士にキャリアアップできます!
また、独立というキャリアアップを実現するためにも、社会福祉士の上位資格取得は必要要件です。このため、社会福祉士がキャリアアップするためには資格取得が鍵となるでしょう。
キャリアアップすることで、高度な知識や技術を提供できるだけでなく、より大きな信頼を得ることができます。また、資格手当が支給されるため、給与アップになり、モチベーションを高めながら働き続けられるでしょう。
社会福祉士は、求められる分野が多いことから、働ける場所が多いです。
希望する分野を極めてキャリアアップするためにも、上位資格を目指すことが重要であると言えます。