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介護福祉士からはなにを目指す?介護士のキャリアップ方法について徹底解説!
介護現場で働いていると、次の目標を考える人も多いのではないでしょうか?
介護士からキャリアアップした先には、いろんな道があります。
介護福祉士を目標にする人も多いと思いますが、さらにキャリアアップするためには、どのような方法があるのでしょうか?
また、無資格からのキャリアアップ方法についてもお伝えしていますので、これから介護業界で働いてみたいという方もぜひ参考にしてみてください。
介護士から介護福祉士へキャリアアップ
介護士からキャリアアップした先には、介護福祉士があります。介護福祉士の資格を受験するためには、クリアしなければならないことがあります。
こちらでは、介護福祉士へキャリアアップするための方法についてご紹介します。
無資格の場合は初めに介護職員初任者研修を取得しよう
介護士としてこれからキャリアアップしていきたい場合…
介護職員初任者研修は、講義と実技演習を受講し、介護に関する基礎知識や技術を身につけます。
平均的に約3ヶ月ほどで取得できると言われており、介護の資格の中では最も早く取得できる資格です。
これまで介護に関する仕事をしたことがない方は、実際の現場で働くと戸惑うことも多々あるでしょう。介護職員初任者研修は、介護の第一歩の資格となりますので、取得することで介護を知ることができ、自信をつけられます。
働きながらも目指せる資格ですので、まだ何も介護に関する資格を持っていないという方はぜひ取得を目指してみてください。
初任者研修がしんどい理由は?スムーズな受講方法や資格メリット解説
介護福祉士実務者研修の取得が必須
介護福祉士実務者研修とは、介護職員初任者研修の上位資格に当たり、介護職に必要な知識や技術を学べる研修
「介護福祉士になるための資格」になり、合計450時間のカリキュラムを受講することで取得できる資格です。
実務者研修には受験資格がないため、誰でも受講できます!
上位資格と言われると、初任者研修を受けてから実務者研修を受けなければならないかと思われるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。無資格から介護福祉士実務者研修を受験することも可能です。
介護士から介護福祉士へキャリアアップするためには、実務者研修を取得しなければなりません。
着実にスキルを付けてキャリアアップしたい方は、初任者研修を受けてから実務者研修へと進む方法をおすすめします。
介護士として3年以上の実務経験が必要
実務者研修と合わせて、実務経験が必須となっています。対象となる介護施設で3年以上、かつ540日以上働いている必要があります。
この条件をクリアすると、介護士から介護福祉士へのキャリアアップが近づきます。
1日あたりの業務時間が短時間であった場合も、受験資格である1日としてカウントされます。
正社員ではなく、パートスタッフも介護福祉士の受験資格を得ることは可能です。また、実務者研修が修了見込みの場合でも受験資格は与えられますが、勉強時間を考えると早めに取得しておいた方が良いでしょう。
介護福祉士は国家試験です。これまでの資格と比べてレベルが高くなりますので、試験本番に発揮できるように日頃からスキルを高めておきましょう。
介護福祉士の実務経験3年以上とは?取得するルートや試験概要を解説
介護福祉士のキャリアアップ
介護士から介護福祉士へキャリアアップしたあとは、以下のようなキャリアアップ方法があります。
上位資格を目指す
介護士の上位資格として介護福祉士を目指すように、キャリアアップする方法です。介護福祉士の上位資格としては、認定介護福祉士が挙げられます。
介護福祉士として培った知識や技術を生かして、さらなるキャリアアップにつなげることができます。
施設や事業所のマネジメント職を目指す
具体的には、施設長や管理者を目指します。
介護福祉士としての知識や技術を生かして、現場のリーダーとなり職員をまとめます。ただし、基本的には前任者が辞任しない限りはそのポジションに就けられません。
そのため、新たな施設や事業所を立ち上げ、そのマネジメント職に就くという方法もあるでしょう。
介護福祉士として経験を積んでいると、大いに活躍できます。
看護師などの他業種を目指す
看護師など医療従事者に就くと、介護福祉士として携われなかった業務も担えます。
介護福祉士としての経験は、医療現場でも大いに生かすことができ、キャリアアップとして選ぶ人も多いです。
ただし、看護師は介護福祉士同様に国家資格となり、取得するために学校に通う必要があります。
どうしても目指したいという場合は、学費面や取得までに必要な時間を把握しておきましょう!
【作成例】介護職員のキャリアパスや評価シートの書き方を解説!
独立して介護事業所の開業を目指す
介護士、介護福祉士として現場でキャリアを積んでいき、最終的に独立して介護事業所の開業を目指すことも可能
自分で事業所を立ち上げると、理想とする運営できます。
資金や人脈などが必要となりますので、開業に関する知識を付けなければなりません。
少子高齢化社会で介護を必要とする人が増加していることもあって、設備や人員を整え、宣伝することで集客が見込めるでしょう。
将来は介護事業所の経営者になりたいというビジョンがある方は、独立を目指してみてはいかがでしょうか?
介護福祉士からキャリアアップのために目指すべき資格
介護福祉士から、さらにキャリアアップするために目指すべき資格についてご紹介します。
認定介護福祉士
認定介護福祉士は民間資格ですが、介護福祉士の上位資格になります。
認定介護福祉士を受験するためには、介護福祉士としての実務経験が5年以上必要です。また、600以上の研修を受講しなければなりません。
受験資格があり大変ですが、取得すると、介護のプロとしてサービスを提供するだけでなく、職員の指導も担当できます。
介護福祉士から担当する業務を広げたい場合は、認定介護福祉士の資格がおすすめです。
「認定介護福祉士」とは?取得方法から資格取得のメリットまで解説
ケアマネージャー
介護福祉士からキャリアアップするための資格として、ケアマネージャーがあります。
ケアマネージャーになるためには、「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格しなければなりません。この試験には、受験資格があります。
介護福祉士からケアマネージャーにキャリアアップするためには、実務経験が5年以上かつ900日以上必要です。
介護福祉士の経験を活かすことで、目指すことができる資格になります。
【ケアマネージャーって何するの?】仕事内容をわかりやすく解説!
社会福祉主事
社会福祉主事の資格を取得すると、ソーシャルワーカーとして働けます。似ている名称の資格で社会福祉士がありますが、こちらは国家資格です。
社会福祉主事の資格は、「社会福祉主事任用資格」といい講習を受講することで取得できます。また、受講期間中に介護福祉事業で従事している必要があります。
このため、介護福祉士として働きながら目指せる資格です。
社会福祉士の資格は難関であるため、介護福祉士からソーシャルワーカーをキャリアアップとして目指すためには、社会福祉主事の資格がおすすめです。
社会福祉主事任用資格は意味ない?真相やメリットや取得方法を解説
介護福祉士がキャリアアップで目指せる役職
介護福祉士がキャリアアップで目指せる役職は、大きく分けて3つあります。
それぞれどのような役職であるか詳しくご紹介します。
サービス提供責任者
訪問介護サービスの実施計画を立案し、事業所に所属する職員の指導や管理します。
利用者さんだけではなく、介護職員をサポートする立場でもあるので、介護に関するスキルはもちろんコミュニケーション能力やリーダーシップなど様々なスキルが求められます。
サービス提供責任者になるには、こちらの条件をクリアすることが必要です。
- 介護福祉士取得者である
- 介護職員初任者研修を取得し実務経験を3年積んでいる
- 介護福祉士実務者研修を取得している
介護福祉士として現場でキャリアを積み、訪問介護職員のマネジメントに興味がある方はサービス提供責任者を目指してみてはいかがでしょうか?
介護長(ケアチーフ・ケアリーダー)
施設内で勤務するスタッフを小さなチームに分けた場合に、そのチームをまとめる役職がケアリーダー、スタッフ全員をまとめる役職がケアチーフと呼ばれます。
利用者さんに対して上質なサービスを提供するために、介護職員のサポートや指導も担います。現場スタッフから情報や意見を収集し、ケアマネージャーと連携を図る必要がありますので、コミュニケーション能力も重要です。
施設に1〜2名体制で介護長が配置されているため、前任の介護長が退職しない限り就任できないことが難点と言えるでしょう。
ひとつの介護施設で長く働き、リーダー職を経験した後に新しい介護施設へ介護長として転職するという方法もあります。
施設長・事業所長
介護に関するスキルだけでなく、マネジメント力や経営スキルも求められます。
介護職員は複数名いますが、基本的に施設長や事業所長は施設内に1名のみの配置となります。そのため、上記の介護長同様に前任者が退職しない限りは、その施設の施設長・事業所長に就任できません。
施設によっては、施設長や事業所長になるための資格が必要となる場合があります。
施設長や事業所長を目指したい場合は、必要となるスキルや資格を把握して実績を積み重ねていくことが大事です。
ダメな施設長がいると危険?ブラック介護施設の特徴や見分け方を解説
介護士がキャリアアップするメリット
介護士がキャリアアップすると、以下のようなメリットがあります。
介護士としての総合的なスキルを身につけられる
上位資格やマネジメント職、独立など様々な道がありますが、これらを目指していくには日々勉強が必要です。就任するために必要な資格も定められており、自然に介護スキルを身につけることができます。
キャリアアップを実現していくことで、長く介護業界で活躍できる人材になれるでしょう。
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資格手当が給与にプラスされ、給与面がアップする
介護士がキャリアアップすると、給与面がアップ介護施設で働く職員は、資格手当が支給されます。保有する資格によって、資格手当の金額も変わり、上位資格であるほど高くなります。施設によって異なる場合がありますが、各資格の資格手当の金額は、
- 介護職員初任者研修:約2千円〜5千円
- 介護福祉士:約1万円〜1万5千円
- ケアマネージャー:約2万円
上位資格を取得し、キャリアアップすることで給与が上がりますので、モチベーションアップにも繋がるでしょう。
キャリアアップ後の給与・待遇の変化
介護士から介護福祉士へ、そしてさらにキャリアアップしたあとの給与や待遇の変化についてご紹介します。
上位資格を取得した場合
介護士から介護福祉士のように上位資格を取得した場合は、給与額が大きく変わります。厚生労働省の平均給与額・保有資格別の調査結果によると、介護士は約28万円で介護福祉士は約33万円です。
参考:https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/jyujisya/20/dl/r02kekka.pdf
介護士から介護福祉士へキャリアアップすると、平均月給が約5万円変化しています。 介護福祉士の上位資格は認定介護福祉士になります。
認定介護福祉士になると、現場の指導を担う立場になるため、基本給や手当がつくことが期待できます。また、認定介護福祉士を取得するためには最低でも実務経験が8年必要です。
特定処遇改善加算が支給される可能性が高く、給与面が大きく変化すると言えます。
マネジメント職の場合
介護施設や事業所のマネジメント職へキャリアアップした場合は、基本給・賞与とともに昇給し、年収が大きく変化しています。
介護労働安定センターの事業所調査結果によると、施設長の平均年収は約536万円です。施設で働く職員の平均年収は約364万円という結果が出ています。職員の平均年収は、保有する資格・職業によって異なりますが、マネジメント職の年収は超えていません。
介護士から介護福祉士、さらにマネジメント職へキャリアアップすると給与面が大きく変わります。
参考:http://www.kaigo-center.or.jp/report/pdf/2021r01_chousa_jigyousho_kekka.pdf
他業種へ転職した場合
介護士や介護福祉士といった介護職から、看護師など他業種へ転職した場合も給与面が変わります。特に、医療従事者へ転職した場合は、給与面の待遇が大きく変化するでしょう。
看護師など医療従事者は、介護職と比べて基本給が高く、そのうえ資格手当も金額が高いです。同じ職場で看護職員と働く介護士や介護福祉士の人も多いと思いますが、基本給においては看護職員の方が高く設定されています。
独立・開業をした場合
まずは、開業するために準備資金が必要です!
設立登記費用や物件費、人件費、設備・備品費など細かい部分まで揃えなければなりません。自己資金で全てをまかなえない場合は、融資という方法もあります。 経営が上手くいくと、施設で勤務していた頃よりも多くの収入を得ることも可能です。
独立や開業を目指したい方は、介護士として勤務しながらスキルを高めつつ、資金や必要な手続きなどをリサーチしておきましょう。
介護士からキャリアアップの道は幅広い
介護士から介護福祉士になるためには、実務経験を積み、実務者研修を受けることで資格取得が得られます。また、介護福祉士からさらにキャリアアップを目指せます。
介護士から介護福祉士というように、上位資格を目指すこともできますが、道はそれだけではありません。施設のマネジメント職や看護師などの他業種を目指すこともキャリアアップになります。あるいは、介護士として経験を積んだ後に、自ら介護事業所を立ち上げるという方法もあります。
キャリアアップすると、給与面が変化することが結果に表れており、モチベーションにもつながるでしょう。介護士のキャリアアップの先は、様々な道が広がっているので、自分の目指す目標を見つけてみてください。