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【介護職必見!】手抜きもしたくなるような辛い夜勤を楽に過ごす方法
夜勤中は、忙しかったり体調が良くなかったりすると手抜きをしたくなります。しかし、介助の手抜きは事故の原因につながりかねません。手を抜いていることを他の職員に知られると、信用も失ってしまいます。
夜勤中に頑張らないための介護の技や体力を温存する方法も解説するので、無理せず夜勤業務を進められるでしょう。夜勤中を少しでも楽に過ごしたい方はぜひ参考にしてみてください。
当てはまると手抜きしたくなる!夜勤の過ごし方チェック!
夜勤の仕事をするうえで、以下のような状況だと手抜きをしたくなるほどの疲労感が生じます。
- 忙しく働いている
- 時間の長い夜勤をやっている
- 夜勤前の過ごし方を間違えている
ぜひチェックしてみてください。
忙しすぎく働いていないか
夜勤中も忙しく働いている施設で勤めている方は要注意です。全く寝ない利用者がいて、動き続けたり、コールが鳴り続けると、忙しさと疲れが増します。夜勤の忙しさと睡魔により、つい手を抜きたくなることでしょう。
忙しい夜勤を乗り越えている方々は、職場環境の見直しをおすすめします。
時間の長い夜勤をやっていないか
介護の夜勤には、8時間夜勤と16時間夜勤があります。8時間夜勤は夜の22時から翌朝の7時まで、16時間夜勤は夕方の17時から翌朝の9時までのシフトが組まれています。当然ながら、16時間の勤務は8時間夜勤の2回分に相当し、大きな体力消耗を伴います。
勤務時間が長いため、「少し手を抜いても良いかも」という気持ちが湧いてくることもあるでしょう。
夜勤前の過ごし方を間違えていないか
夜勤前の過ごし方を間違えると、体力をうまく温存できず、仕事が億劫になり、手を抜きたくなります。夜勤後にはハイな状態になり、「寝なくても大丈夫」と思いがちですが、そのまま仕事に行く方もいるでしょう。しかし、寝不足が続くと、夜勤中に眠くなり、強い睡魔に襲われることになります。
手抜きもしたくなるような辛い夜勤を楽に過ごす方法
辛い夜勤を楽に過ごす方法を紹介します。
- 仕事をゲーム化する
- 短いゴール設定を立てる
- 新しいことに取り組んでみる
- 正しい仮眠方法を身につける
- 食事に気をつける
- 8時間夜勤にする
ぜひ参考にしてみてください。
仕事をゲーム化する
夜勤が長く感じられると、手抜きをしたくなります。しかし、作業をゲーム化すると、楽しみながら仕事ができ、時間が早く過ぎるように感じます。たとえば、就寝前に排便に行く利用者の人数を予測するゲームや、ナースコールが鳴る居室を予想するゲームを行うと良いでしょう。これにより、時間を忘れて仕事に没頭できます。
いつもと異なる気分で仕事を進められるので、ぜひ試してみてください。
短いゴール設定を立てる
勤務開始直後から終業時間を考えると、気分が落ち込むことがあります。特に16時間の夜勤は、夕方から翌日の朝まで続くため、憂鬱に感じることもあります。そこで、夜勤中は短いゴールを設定することをおすすめします。
【短いゴール設定の例】
第1ゴール:17時〜19時の就寝時間
第2ゴール:20時〜0時までのオムツ介助や記録の時間
最終ゴール:6時の離床時間から退勤前の朝食時間
これにより、一つずつゴールをクリアする感覚で、目の前の作業に集中し、時間を早く感じることができます。
新しいことに取り組んでみる
仕事に飽きると、時間が長く感じられ、やる気が起きなくなります。仕事に飽きずに取り組みたい方は、新しいことに挑戦してみると良いでしょう。新しいことに挑戦すると集中力が増し、飽きを取り除くことができます。例えば、研修で学んだ利用者との接し方や、資格勉強で学んだオムツの当て方を介護の中に取り入れると、目の前の仕事に集中できます。
サボりそうになった時は、新しい介助方法を実践してみることをおすすめします。
眠気対策をする
手抜きをしたくなる一つの原因は、睡魔による「早く仕事を終わらせたい」という気持ちです。そのため、眠気対策を行うことで、手を抜きたくなる気持ちを抑えることができます。例えば、体を動かすことで体温が上がり、交感神経が活発になり、目が覚めます。
冷たい水で顔や首を洗うと、身体に刺激を与えるので、これもおすすめです。
正しい仮眠方法を身につける
睡眠不足になると仕事が面倒くさくなりますので、正しい仮眠の方法を身につけましょう。
仮眠に最適な時間は起床から8時間後と言われていますので、仮に6時に起きた場合は14時頃に仮眠を取ることをおすすめします。
仮眠時間は30分から長くても2時間以内にすると、脳がリフレッシュされます。夜勤中に眠くなり、仕事の手を抜きたくなる方は、ぜひ仮眠時間を見直してみてください。
食事に気をつける
夜勤前や最中の食事に気をつけることで、手を抜きたくなる気持ちを抑えることができます。脂っぽい食事を夜勤前に摂りすぎると、眠くなったり体がだるくなったりします。消化の良い食事を摂ることで、副交感神経が優位になり、リラックスした状態でいられますので、夜勤中でも体調を整えることができるでしょう。
おじやや野菜スープ、バナナなどの軽い食事を摂ることをおすすめします。
8時間夜勤にする
16時間の夜勤がどうしても辛く、仕事の手を抜きたくなる方は、働き方を変えてみることをおすすめします。8時間の夜勤に変更したり、日勤のみで働いたりして、身体の負担を減らしてみてください。
「収入が減るから16時間の夜勤がいい」と考えている方もいるでしょう。しかし、夜勤が合わずに身体を壊してしまうと、仕事を続けられなくなり、結果的に収入が減ってしまいます。
長期的に介護の仕事を続けるのであれば、上司と相談し、働き方を変える必要があります。
夜勤時に頑張らないための介護の技
夜勤時に頑張らないための介護の技を紹介します。
- 休憩はしっかり取る
- 介護を一方的に押し付けない
- 業務を分担する
ぜひ参考にしてみてください。
休憩はしっかり取る
夜勤中でも休憩をしっかりと取り、少なくとも30分〜1時間は仮眠を取りましょう。仮眠は集中力の維持や疲労の軽減に効果があります。また、休憩によって気分を切り替えることができ、新鮮な気持ちで仕事に取り組むことが可能です。ワンオペの現場では休憩を取ることが難しいかもしれませんが、目を閉じるだけでも効果が期待できます。
夜勤時は忙しくても休憩を取り、体力を温存することをおすすめします。
介護を一方的に押し付けない
職員が介護を利用者に一方的に押し付けないことも大切です。たとえば、寝ない利用者がいる場合、早く寝てもらうためにマンツーマンでの介護が必要になることがあります。そのためには他の仕事を急いで終わらせる必要があり、手を抜きたくなることもあるでしょう。しかし、高齢になると睡眠サイクルが若い頃に比べ細かくなり、寝付けないこともあります。
施設では寝る時間が決まっているため、早く起きてしまう方もいらっしゃいます。「眠れない方がいるのは当然」と認識することで、他の業務に追われる焦りが減ります。
介護を一方的に押し付けないことで、手を抜きたくなる気持ちを抑えられます。
業務を分担する
業務を分担して仕事量を分散させることで、夜勤の介護職の負担を軽減できます。一人で全てを行うのではなく、夜勤に入る同僚と協力しましょう。ワンオペで忙しいときはつい手を抜きたくなりますが、仕事が進まないときは他の階の職員に手伝ってもらうのも一つの手段です。
業務を分担し、少しでも職員同士の負担を軽減することが重要です。
夜勤前〜後でも疲れにくくなる生活リズムの整え方
夜勤中は疲労が蓄積しやすく、仕事をサボりたくなることもありますね。そこで、夜勤前から夜勤後まで、疲れにくい生活リズムの整え方をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
夜勤前日の過ごし方
夜勤の前日は、遅くまで起きていたい方もいらっしゃるかもしれませんが、なるべくいつも通りの時間に就寝することをおすすめします。普段の生活リズムが崩れてしまうと、夜勤明けの体力回復が遅れるからです。遅くても0時までに就寝することで、夜勤後も生活リズムが崩れにくくなります。
夜勤後に疲れが取れない場合は、夜勤前の過ごし方を見直してみてください。
夜勤当日の過ごし方
夜勤当日は、普段通りに起きることが重要です。夜勤中に眠くならないために、昼まで寝たいと考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、昼まで寝てしまうと生活リズムが崩れやすくなります。仮眠を取りたい方は、お昼ごろに1度休むことをおすすめします。
夜勤中に体がだるくなり、仕事が面倒にならないためにも、ぜひ実践してみてください。
夜勤明けの過ごし方
夜勤明けは、「このまま起きているともったいない」と感じて、寝ずに出かけたくなる方もいらっしゃるでしょう。夜勤が終わる喜びと睡眠時間の減少により、夜勤後は気分が高まることがあります。
体は疲れているので、帰宅後に2〜3時間の仮眠を取ることをおすすめします。
早めに仮眠を取ることで、その日の夜はいつも通りに眠りやすくなります。夜勤明けから日勤のリズムに戻りやすくなるので、休息を取ってください。
手抜きをしたくなるような環境を作らないことが大切!
夜勤中は、転倒や急変が起こり、普段通りに仕事が進まないこともあります。何日も夜勤を続けると睡魔に襲われ、モチベーションが上がらず、仕事を手抜きしたくなることがあるでしょう。しかし、手抜きをしてしまうと、利用者のQOLや自身の介護技術が低下してしまいます。今回紹介した夜勤中の過ごし方や生活リズムの整え方を意識し、ぜひ夜勤を乗り切ってみてください。