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【すぐできる】食事介助時のスプーンテクニックの方法を解説!口を開けてくれない方の対処法も紹介!

食事介助で大切なのはスプーンテクニックです。しかし、新人職員や食事介助に自信のない方は、利用者さんの口の中にスプーンを入れることに不安を感じるのではないでしょうか。

今回は、食事介助のスプーンテクニックについて紹介いたします。

なかなか口を開けてくれない利用者さんへの対処法も合わせて解説いたします。安全なスプーンテクニックだけでなく、食事介助が難しい方への対応も理解できるので、ぜひ最後までお読みください。

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目次

食事介助のスプーンのテクニック

ここでは、食事介助におけるスプーンテクニックを紹介します。

食事はスプーンの約2/3を目安にすくう

スプーンに乗せる食事量は、一般的に約2/3が適切な量だと言われています。

スプーンに多くの食事を乗せると、誤嚥やむせ込みの原因となります。

利用者さんの飲み込む力は人それぞれですので、様子を見ながら適切な食事量を提供しましょう。食事を乗せる際、スプーンを3分割して考えると分かりやすいですので、ぜひ試してみてください。

スプーンを下唇に当てる

利用者さんの口に食事を入れる前に、スプーンを優しく下唇に当てることが大切です。下唇にスプーンが触れることで、食べ物が口に入ることを利用者さんに知らせます。

スプーンを強く押し当ててはいけませんので、優しく下唇に当ててください。

食事は舌の真ん中に置く

食べ物を利用者さんの口の中に運ぶ際、舌の真ん中に置くことがポイントです。

舌の先に置くと、飲み込むのが難しくなります。逆に、舌の奥に置くと、食べ物が気管に入る危険があり、誤嚥や窒息のリスクが高まります。舌の中心部には「味蕾」という味を感じる器官が集まっています。

食事の味をしっかりと感じてもらうためにも、舌の中心、つまり味蕾に食べ物を置くよう心掛けましょう。

水平にスプーンを抜く

口に食事を運んだ後、スプーンは水平に引き抜きます。スプーンの位置が上過ぎたり下過ぎたりすると、歯や歯茎に当たり、傷つける可能性があります。

口の中を傷つけないように、スプーンはゆっくりと水平に引き抜くことが大切です。

スプーンを引き抜いた後、飲み込みを確認すれば、一口分の食事が完了です。

麻痺のある方のスプーンテクニック

麻痺のある方の食事介助には、一般的な利用者さんとは異なる点があります。ここでは、麻痺のある方に対応するときのスプーンテクニックを紹介します。

麻痺のある方に間違った食事介助やスプーンテクニックを実践すると、誤嚥や窒息の原因になるので、正しい方法を学ぶことが重要です。

健側のほうから食事介助をする

麻痺のある方を食事介助する際、健側からの介助が原則です。

麻痺側から食事を提供すると、うまく咀嚼できないため誤嚥のリスクが上がります。

健側から介助すると、口の動きがよく見え、咀嚼の状態を観察しやすくなります。また、食事を口に運ぶのも容易になります。

口角の下か横から食事を提供する

麻痺のある方の口に食事を運ぶ際は、口角の下または横からスプーンを入れるようにしましょう。口角の上から提供すると、あごが上がって誤嚥のリスクが増えます。

逆に、口角の下へ入れ過ぎると、食事が舌にうまく乗らず、利用者さんが味を感じにくくなります。

咀嚼できずにむせる原因ともなりますので、注意が必要です。

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【姿勢と位置】食事介助を成功させる基本のポジショニング

食事介助ではスプーンの使い方以上に、利用者と介助者の「姿勢と位置」が重要です。姿勢が崩れていると誤嚥や拒否の原因となるため、正しいポジショニングを押さえることが介助の第一歩です。

利用者の姿勢:椅子・ベッドでの正しい角度

利用者が椅子に座る場合は、足裏が床にしっかりついた状態で、膝・股関節・足首を90度に保つ姿勢が理想です。背もたれと腰の隙間にクッションを入れると安定します。

ベッドの場合は、上体を30〜45度に起こしたセミファウラー位が適切です。あごを軽く引いた姿勢を保つことで、誤嚥リスクを減らせます。

介助者の立ち位置:斜め45度が基本

介助者は利用者の「利き手側の斜め45度前方」に位置するのが基本です。この角度は視線を合わせやすく、威圧感を与えにくいため安心感につながります。

また、介助者が利き手でスプーン操作をしやすく、体の軸を保ったまま動作が行える点でも理にかなっています。

姿勢が崩れているときの修正ポイント

食事中に姿勢が崩れると、嚥下が難しくなり、誤嚥や疲労につながります。以下のチェックポイントを参考に修正しましょう。

  • 足が床から浮いている場合:踏み台を使用
  • あごが上がっている場合:枕の高さを調整
  • 骨盤が後傾している場合:クッションで骨盤を支える
  • 身体が傾いている場合:脇下にタオルやクッションを挟む

小さな工夫で姿勢の安定感が増し、安全な食事介助につながります。

口を開けてくれない方の食事介助のコツ4つ

利用者さんのなかには口を開けてくれない方もいます。ここでは口を開けてくれない利用者さんの対処法を紹介します。

具体的には以下のとおりです。

食事介助が進まない利用者さんがいたら、ぜひ4つのコツを実践してみてください。

1.急かさない

利用者さんの食事が進まないからといって、無理に急かしてはいけません。事業所では食事介助の時間が決まっていますので、介助者も焦る気持ちがあるかと思います。

しかし、食事が進まないからといって無理に介助をすると、利用者さんは余計に拒否することがあります。

急に食事をさせると、誤嚥や窒息の原因となる可能性があります。

食べたくない理由を聞いたり、利用者さんが食事を始めるのを待ったりと、さまざまな方法でアプローチしてみてください。

2.水分や汁物から勧める

利用者さんの食事が進まないときは、水分や汁物など、食べやすいものをまず提供してみましょう。食べやすいものから摂取することで、食事が順調に始まることも考えられます。

むせ込みや窒息を防ぐためにも、口腔内を潤すことは大切です。

利用者さんの精神的な側面や食事の安全面を考慮して、水分や汁物の提供は得策と言えます。

3.好物を用意する

利用者さんの食事が進まない原因として、好物が少ないことも考えられます。管理栄養士と相談し、利用者さんの好きな食べ物を提供することをおすすめします。

例えば、パンが好きな利用者さんであれば、ご飯の代わりに提供してもよいでしょう。

全ての食事での対応が難しい場合は、朝食だけ特別に提供するなど、限定してみると良いです。

4.環境を整える

利用者さんの食事の進み具合に関して、環境の問題も考慮すべきです。食事をする位置や、同テーブルの利用者さんとの関係性が良くない場合、食事の進行が遅れることがあります。

窓際で外の景色が見える場所に変更したり、仲の良い利用者さんと同じテーブルで食事をするよう工夫してみましょう。

食事が進まないときは、食堂のテーブル配置の変更もおすすめです。

介護職として働く私も、利用者さんの食事介助の方法には悩みました。利用者さんの介護度により噛む力や食べるスピード、飲み込むタイミングが異なります。

食事を口に運ぶ早さを間違えると誤嚥や窒息につながるので、恐怖心からどのくらいのペースで食事を提供すればいいか悩んだのも覚えています。

乗り越えた方法は、先輩職員に普段の利用者さんの食べるスピードや飲み込むタイミングを聞き、適切な食事ペースを理解していきました。また、スプーンを口に入れるときのポイントや、食事を口に運ぶ際の適切な量など、正しい食事介助の方法を学んだことで、不安を取り除いてきました。

食事介助で口を開けてもらえない原因は以下で解説しているので、ぜひ参考にしてください。

【ケース別】食事介助で困ったときの対処法

食事介助の現場では、マニュアル通りに進まない場面が多くあります。ここでは、よくあるケースと、それぞれの対応法を紹介します。利用者に合わせた柔軟な対応が安全で快適な食事支援につながります。

開口しない利用者への対応テクニック

口を開けてくれない場合、無理に口へスプーンを入れるのはNGです。以下のようなアプローチが有効です。

  • 声かけ:「今からご飯ですよ」などタイミングを予告する
  • 刺激:唇や頬に軽くスプーンを当てて刺激する
  • 好物を活用:最初に好物を使うことで食欲を促す
  • 口元の観察:顎に緊張がある場合は無理に介助しない

緊張が強い場合は、深呼吸や口腔体操を取り入れてからスタートすると改善が見られることがあります。

スプーンを噛んでしまうときの対策

スプーンを噛んでしまう利用者には、金属製のスプーンではなく、シリコン製や木製のスプーンが有効です。また以下の点にも注意します。

  • ゆっくり口に運ぶ:急ぐと反射的に噛んでしまうことも
  • 咀嚼のタイミングに合わせる:噛もうとした瞬間にスッと引かない
  • 口を閉じた状態で無理に引き抜かない

噛む行動には安心感を得たい心理が隠れていることもあり、対応には観察と共感が必要です。

飲み込まずに溜め込んでしまうケースの対応

食物を口にため込み、なかなか飲み込まない場合は誤嚥リスクが高まります。以下のような対応をとると効果的です。

  • 口腔内のチェック:頬の内側や歯茎に残っていないか確認
  • こまめな声かけ:「ゆっくりで大丈夫ですよ」「飲み込めたかな?」
  • とろみの調整:飲み込みやすさを考え、形状を見直す

食事の途中で水分を少量ずつ含んでもらうことでスムーズに嚥下できる場合もあります。

認知症の方の拒否行動への声かけ例

認知症の方が食事を拒む場合、無理強いは逆効果です。以下のような声かけと雰囲気づくりが有効です。

  • 共感的な声かけ:「もうすぐお昼ですよ」「好きなおかずですよ」
  • 視覚に訴える:好物のにおいや見た目で興味をひく
  • 周囲の雰囲気を明るく:落ち着いたBGMや自然な会話で空気を和らげる

また、体調不良や便秘などが原因のこともあるため、原因を探る姿勢も大切です。

正しいスプーンやフォークの選び方

食事介助のスプーンテクニックをスムーズに行うには、利用者さんにとって正しいスプーンやフォークを選ぶ必要があります。スプーンやフォークを選ぶときの具体的なポイントは以下のとおりです。

  • 大きさが合っているか
  • 利用者さんに合わせた加工がされているか
  • 握りやすいか
  • 食器からすくいやすいか
  • 口元に運びやすいか
  • 清潔を保ちやすいか

利用者さんの様子を観察しながら、管理栄養士や看護師と相談して決めましょう。

利用者さんのスプーン操作を補助する福祉用具

麻痺が少しあったり、半介助が必要な利用者さんには、自立支援のためにも自分で食事をしてもらいます。その際には、利用者さんが使いやすいスプーンを選ぶことが必要です。

利用者さんのスプーン操作を補助する福祉用具は以下のとおりです。

  • 曲がるスプーン
  • 角度が変わるスプーン

それぞれ具体的に紹介いたします。

曲がるスプーン

曲がるスプーンは、柄の部分が曲がる材質で作られた自助具です。お湯で温めると、柄が変形し、利用者さんの手の形に合わせることができます。麻痺で指の動きがスムーズでない方でも、食事を口に運ぶことができます。

曲がるスプーンは、利用者さんの手の動きをサポートします。

角度が変わるスプーン

角度が変わるスプーンは、よそう部分が傾けられる自助具です。初めから角度がついているものや、自由に調整できるものなど、さまざまな種類があります。手首の動きが難しい方や、握力が弱い利用者さんの自立支援をサポートします。

自助具を活用し、利用者さんの食事をスムーズに進めるようにしましょう。

【テクニックの根拠】スプーン角度と量のエビデンスとは?

食事介助において、「スプーンをどう入れるか・どのくらいの量をすくうか」は、誤嚥や窒息を防ぐうえで非常に重要です。ここでは、実践的に使われているスプーン角度や一口量の目安、そして「水平に引く」動作の根拠について紹介します。

45度挿入・30度抜きの根拠とは?

食事介助時には、スプーンを「45度の角度で口に入れ」「30度程度で斜め下に引き抜く」のが理想とされています。これは自然な咀嚼・嚥下を妨げない姿勢を作るためです。

  • 45度の挿入角:下唇にスプーンを軽く当て、自然な開口を促す
  • 30度で引き抜く:誤って上あごや歯茎をこすらないための安全な抜き方

この角度により、利用者が自分のタイミングで口を閉じやすく、嚥下反射を自然に誘発できます。

一口量の目安は何g?根拠と例示

一口の量が多すぎると嚥下困難や誤嚥のリスクが高まります。介助時の一口量の目安は以下の通りです。

食材の種類一口量の目安
おかゆ系約5~10g
おかず系約3~5g
とろみ液体小さじ1杯(5ml)

とくに嚥下障害がある方には、5g以下を目安にし、個々の嚥下機能に合わせて調整することが大切です。

「水平に引く」が誤嚥を防ぐ理由

スプーンを抜く際に「水平にスライドさせて引く」ことで、次のような効果があります。

  • 食塊が上あごに押しつけられるのを防ぐ
  • 口腔内で食べ物の位置がズレず、舌で処理しやすい
  • 反射的な噛みこみを防止

垂直に引いたり、急に引いたりすると、利用者が驚いて噛んだり飲み込みが間に合わなくなったりするため、スムーズで一定の動作が理想とされます。

食事介助のスプーンテクニックに関するよくある質問

スプーンテクニックや食事介助に関するよくある質問は以下のとおりです。

  • スプーンの選び方は?
  • 食事介助の目安となる時間は?

記事を読み進めるなかで気になる点がある方は、ぜひ確認してみてください。

スプーンの選び方は?

一口が乗る程度の小さめのスプーンがおすすめです。大きすぎるスプーンを使うと、利用者さんや介助者が食事をこぼしやすくなります。

一度に取る量が多くなり、利用者さんが食べ物を吸い込んでしまい、誤嚥のリスクが高まります。

スプーンの選び方は、小さめのサイズが良いでしょう。

食事介助の目安となる時間は?

食事介助の目安としての時間は、30〜40分と言われています。それを超えると、利用者さんが疲れてしまい、食事が進みにくくなります。

食事介助は、30〜40分を目安に行うよう心掛けましょう。

正しいスプーンテクニックを実践して安全に介助をおこないましょう!

正しいスプーンの使用方法は、安全に食事介助を行うための基本となります。食事介助に不安を感じている方は、今回紹介したテクニックをぜひ試してみてください。さらに、食事の際に口を開けてくれない利用者さんもいらっしゃいます。

食事の時間が限られているため、つい急かしてしまいがちですが、「なぜ口を開けてくれないのか」その理由をチームで考えることが重要です。利用者さんが食事を楽しむことができる環境を整え、介護職としての役割を果たしましょう。

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