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【業務改善】入浴介助が遅くなる理由や、安全に早く終わらせる方法を紹介!

入浴介助は「3大介護」と呼ばれ、介護業務の中でも難しい仕事の1つです。先輩職員から「入浴介助が遅い」と指摘された経験がある方も多いでしょう。また、管理職になると現場から「入浴介助に時間がかかるので改善してほしい」との声を受けることもあります。

今回では、入浴介助を安全かつ迅速に行う方法を紹介します。

業務がスムーズに進むだけでなく、先輩職員からの指摘を受けることが減り、利用者さんの満足度も上がるでしょう。効率的な入浴介助により、現場の業務改善にも寄与します。

効率的に入浴介助を進める方法を知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。

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目次

入浴介助が遅いのは悪いことではない

入浴介助が遅いのは必ずしも悪いことではありません。早く終わらせようとすると、かえって事故や怪我につながるリスクが高まります。

また、入浴は無防備な状況となるので、利用者さんも不安を感じやすいです。利用者さんと信頼関係を構築するために丁寧な仕事をすることが大切です。とはいえ、入浴業務の時間は限られています。

時間をかけるべき部分と効率化するべき部分を分け、メリハリを持って業務に当たる必要があります。

入浴介助が遅くなる理由

入浴介助の遅さに悩んでいる方もいるでしょう。

ここでは入浴介助が遅くなる理由を4つ紹介します。

  • 業務量や入浴人数が多い
  • 人手が少ない
  • 入浴介助に苦手意識がある
  • 入浴介助の技術が未熟

入浴介助に課題を感じている方は、ぜひ意識してみてください。

業務量や入浴人数が多い

業務量や入浴人数が多いと、入浴介助に時間がかかることがあります。バイタルチェックや処置など、入浴業務以外の仕事も担うと、入浴介助にかける時間が少なくなります。

また大規模の施設や事業所では、利用者の人数が多い場合もあります。入浴人数が多いにも関わらず、入浴時間が午前や午後のみだと時間がかかることがあります。

人手が少ない

十分な人数の介護職がいれば、脱衣介助と洗身を分担できます。しかし介護職の人数が少ないと、どちらの業務も並行して行なわなければいけません。そのため、上手く連携が取れなくなり、時間がかかることがあります。

入浴介助が遅い場合は、人手不足の可能性があります。

入浴介助に苦手意識がある

入浴介助に苦手意識があると、一つ一つの作業に時間をかけてしまい、遅くなりがちです。利用者さんをお風呂に入れることに抵抗を感じる理由はいくつか考えられます。

  • 身体に触れて怪我をさせてしまうことが怖い
  • 介助方法が間違っていないか不安

失敗しないように仕事をすると、入浴介助が遅くなります。入浴介助に対する不安は誰もが感じることなので、悪いことではありません。しかし入浴は利用者さんにとって負担となる可能性があるため、丁寧に仕事をしながらも素早く対応する必要があります。

効率化できる部分を見極めるには経験が必要となりますので、新人職員は少しずつ入浴介助に慣れていきましょう。

入浴介助の技術が未熟

洗髪や洗身の方法に慣れていなかったり、機械浴の使用方法がわからなかったりと、技術が未熟だと入浴介助に時間がかかることがあります。また、利用者さんの介護度や状態によっても対応が変わります。

利用者さんに適した入浴方法がわからないと、介助に時間がかかることがあります。経験や場数を積んでいくことで、技術や対応方法を理解できるようになります。

まずは先輩職員や研修で正しい入浴介助を学び、スキルを身につける必要があります。

安全に早く入浴介助を終わらせる方法

利用者さんの負担を軽減するために入浴介助を早く終わらせるのは大切です。

ここでは、安全に早く入浴介助をする方法を紹介します。

  • 業務を分散する
  • 入浴時間と入浴人数を考える
  • 入浴介助の順序を覚える
  • 優先順位を決める

入浴介助を安全に早くおこない、利用者さんの満足度の高い介助を実施しましょう。

業務を分担する

入浴担当者だけではなく、他の職員と業務を分担すると、安全かつ迅速に入浴介助を終えることができます。たとえば、水分補給やバイタル測定を、フロアの職員にお願いしておくのも1つの手段です。

また、入浴介助者の中で担当を決めるのもおすすめです。

利用者さんから目を離さず、安全に入浴介助を行えます!

脱衣介助や洗身担当、呼び込みを行う人など、業務を分担して仕事を進めれば、介助者にかかる負担が少なくなります。

入浴時間と入浴人数を考える

施設や事業所では、1日のスケジュールを決めているため、入浴時間と入浴人数が限られています。そのため、入浴担当者は1人何分で対応できるかを大まかに計算しておくことが大切です。時間配分がわかれば、適切な入浴人数を把握できるので、忙しくなりにくくなります。

入浴担当者に人数を決める権限がない場合は、管理職や上司に相談しましょう。

入浴介助の順序を覚える

介護未経験者の場合、入浴介助に戸惑う方が多く、時間がかかります。しかし、入浴介助の順序を覚えることで、スムーズに介助を行えます。洗身や洗髪の順序、入浴の流れなどの手際を身に付けましょう。

入浴順序を身に付ければ、問題なく入浴介助を進められます。

優先順位を決める

入浴介助が遅い方は、悩む時間が長いです。入浴介助中に悩んでしまう方は、優先順位を決めて業務を行ってみてください。たとえば、利用者さんの入浴中に目を離すと、溺れる危険性があるため、見守りが最優先となります。状況に応じて優先順位を決めておけば、悩む時間を減らせるので、入浴介助を早く行えます。

入浴介助にあたる際は、優先順位を明確にしましょう。

入浴介助の業務改善をする際に気をつけること

入浴介助が遅い場合は、業務改善をする必要があります。

ここでは、入浴介助の業務改善をする際に気をつけることを紹介します。

  • 職員や他職種に相談する
  • 安全面を考慮する
  • 入浴環境や設備に問題がないか考える

問題点を見つけて1つずつ改善しましょう。

職員や他職種に相談する

入浴介助の業務改善を行う際は、1人で始めず、先輩職員や管理職に相談しましょう。

いきなり普段と異なる入浴介助を始めると、他の職員との連携が取れず、かえって時間がかかることがあります。業務改善の内容を上司や管理職が知らないと、大きな事故が起きたときに施設側が対応できません。また、利用者さんの入浴の許可は、バイタルチェックや体調確認を行った看護師が出す場合があります。

入浴介助には多くの職員や他職種が関わるので、各部門と相談しながら方針を決めるのが最善です。

安全面を考慮する

入浴介助の業務改善を行う際は、安全面に配慮しましょう。早く終わらせることばかりに意識を向けるのは危険です。見守りを疎かにしたり、機械浴の介助ベルトの確認を怠ったりすると、小さなミスが発生し、事故につながる可能性があります。

スピードを考える際は、安全面への配慮とのバランスが重要です。

入浴環境や設備に問題がないか考える

床の滑り止めや手すり、そして機械浴や個浴が壊れていないか確認してみてください。入浴介助が遅い場合は、環境や設備に問題を抱えているケースがあるかもしれません。

管理職の方は、定期的にチェックを行ってください!

介助用具に不安を感じたら、上司や管理職にすぐ相談しましょう。

入浴介助に関するよくある質問

入浴介助に関するよくある質問を紹介します。

  • 一人当たり何分の入浴介助が適切ですか?
  • 高齢者の入浴時間は長い方がいいですか?
  • 入浴介助で一番初めに改善すべき点は?
  • 入浴介助で大切なことはなんですか?

記事を読み進めるなかで気になる点がある方は、ぜひ確認してみてください。

一人当たり何分の入浴介助が適切ですか?

一人当たりの入浴介助は約20分としましょう。入浴は皮膚を清潔に保つ効果や血行を良くする効果があります。しかし、長く入浴していると血管の拡張や発汗を伴い、疲労を感じることがあります。そのため、入浴介助の時間は20分を目安として設定しましょう。

高齢者の入浴時間は長い方がいいですか?

高齢者の場合、入浴時間は3〜5分とし、最長でも10分を目安とします。20分以上の入浴はバイタルに変化を引き起こし、入浴前の正常値に戻るまでに4〜5時間かかるといわれています。また、皮膚が薄いため、長時間の入浴はやけどのリスクがあり危険です。湯

船につかるのは5〜10分を目安にし、安全を確保しましょう。

入浴介助で一番初めに改善すべき点は?

入浴介助を早く終えることだけを重視すると、バイタルチェックの失念や温度計測の怠りといった細かなミスが起こりやすくなります。そのため、最初に改善すべきは安全面となります。

見守りや温度管理が適切に行われていないなど、事故につながる要素は速やかに改善しましょう。

入浴介助で大切なことはなんですか?

入浴介助で大切なのは、利用者さまに気持ちよく入浴していただくことです。話を聞いたり、共に笑ったりしながら、入浴を楽しんでいただくよう心掛けましょう。また、入浴中は体調が変わりやすいため、気分の変化を注意深く観察しましょう。

表情を見ながら利用者さまの状態や気分を常に確認し、入浴前後にはあざや擦り傷の有無もチェックしましょう。

利用者さんの安全や体調や優先して入浴介助の業務改善をしていきましょう

介護職として入浴介助をスムーズに行うためには、介護技術の向上や入浴介助に対する苦手意識の克服が必要です。経験を積むことで徐々に慣れていきますので、先輩職員や研修を通じて学んでいきましょう。

また、入浴介助の業務改善を行う際には安全面を重視しましょう。無謀にスピードを追求すると、事故や利用者さまの満足度低下につながる可能性があります。職員や他職種と連携しながら、利用者さまが満足する入浴サービスの実現を目指しましょう。

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