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【個を大切にする】ユニットケアとは?目的や注意点を解説

施設で働くことや介護の仕事に興味を持つことがあると、ユニットケアという言葉を聞く機会があるでしょう。しかし、実際に働いてみなければユニットケアの職場のイメージが湧きにくいかもしれません。

今回は、ユニットケアについて詳しく解説します。

ユニットケアの特徴やメリット・デメリットについて説明する内容となっています。ユニットケアに興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

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目次

ユニットケアとは?目的や意義

ユニットケアの目的や意義について以下を解説します。

  • ユニットケアは個を尊重するケア
  • 従来の介護施設との違い
  • ユニットケアの介護施設は増えている

ユニットケアの特徴について知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

ユニットケアは個を尊重するケア

ユニットケアとは、1ユニット10〜25人前後の環境の中で共同生活をする介護のスタイルです。

自宅のような設備の個室が用意されているので。利用者さんは自分の時間も楽しむことが可能です。介護士も少なく、固定したメンバーで10人前後でケアにあたります。

利用者さん一人ひとりに目が行き届くので、個別的な介護ができるとして人気を集めています。

従来の介護施設との違い

従来の介護施設は、多床室の部屋が主流でした。

多床室とは、4人1部屋といった複数の利用者さんと過ごすタイプの介護施設です。介護施設の1日のスケジュール管理も異なります。

ユニットケアは個室が用意されており利用者さんが各々の時間を過ごせるため、食事や入浴の時間も自由に選ぶことが可能です。多床室の介護施設では食事や入浴のスケジュールが決まっており、基本的にその時間に沿って利用者さんも行動します。そのためユニットケアのほうが、利用者さんのプライベートな時間が多くなります。

ユニットケアの介護施設は増えている

近年ではユニットケアを採用する施設が増えてきています。

国の方針により現在の介護は、利用者さん一人ひとりに合った個別ケアを提供することが主流となってきているからです。そのため、利用者さんのプライベートな時間を確保できるユニットケアは人気です。

今後もユニットケアの介護施設が増えていくと考えられます。

ユニットケアのメリット

ユニットケアのメリットは以下のとおりです。

  • プライバシーが守られる
  • 自立支援につながる
  • 少人数のスタッフでケアをおこなえる

ユニットケアに関心のある方は、ぜひ確認してみてください。

プライバシーが守られる

ユニットケアは、個室が用意されているので利用者さんのプライバシーが守られるのが特徴です。

従来型の施設では入浴や食事はみんなで一斉にするのが基本ですが、利用者さんのなかには集団生活が得意ではなかったり羞恥心があったりする方がいます。そのため食事や入浴の時間は、自宅で過ごしてきた頃と同じペースにしたいと考えている方がいます。

色々な利用者さんの生活リズムを守れるのは、ユニットケアのメリットです。

自立支援につながる

ユニットケアには一人ひとりの自室が用意されているので、利用者さんはできる限りのことは自身でおこなわなければいけません。

ベッドから車椅子に移乗したりお風呂に入ったりと自宅で過ごしていたような生活をしていきます。日頃から日常動作をすることで、利用者さんの自立支援につながっていきます。

実際にユニットケアの施設に入所してから自宅にいた頃よりも元気になる方は多いです。

少人数のスタッフでケアをおこなえる

利用者さんの人数は1ユニット10〜25人前後なので、職員も少人数でケアにあたれるのがユニットケアのメリットです。

スタッフと声をかけて連携ができるので、利用者さんのケアをスムーズにおこなえます。また利用者さんとの距離も近くなるため、親密なコミュニケーションが取れます。一人ひとりに合ったケアができるので、利用者さんの満足度も上がるでしょう。

利用者さんとの信頼関係を高められるのがユニットケアの強みです。

ユニットケアのデメリット

ユニットケアのデメリットは以下のとおりです。

  • 費用が高い
  • 介護士の負担が増す
  • 職員間のトラブルが起きた時に仕事に影響する

ここではユニットケアのデメリットを3つ紹介します。

費用が高い

介護施設の利用料金は要介護度によって変わりますが、ユニットケアは利用者負担が大きいため費用は高めです。

特別養護老人ホームにおける従来型の施設とユニットケアの施設の1か月の利用料は以下のとおりです。

従来型の施設の場合

※2割負担

  • 要介護度1:43,459円
  • 要介護度2:48,094円
  • 要介護度3:52,799円
  • 要介護度4:57,437円
  • 要介護度5:61,935円

ユニットケアの施設の場合

※2割負担

  • 要介護度1:46,503円
  • 要介護度2:51,071円
  • 要介護度3:55,985円
  • 要介護度4:60,550円
  • 要介護度5:65,119円

なお、施設の年数や部屋のグレードなどによって居住費や食費、管理費などは異なるので、気になる介護施設があれば問い合わせてみてください。

介護士の負担が増す

ユニットケアは少人数でケアにあたるため、人手不足の職場では介護士の負担が増します。

食事や入浴の時間を個別に対応すると、業務が増えます。夜勤は1人で対応することがあるので、精神的にきつい部分があるでしょう。

忙しくなると、複数の作業を同時に進行しなければいけない状況もあります。

介護士に負担が増えるのは、ユニットケアのデメリットです。

職員間のトラブルが起きたときに仕事に影響する

ユニットケアの現場では、1つのユニットでメンバーが固定されるので職員間でトラブルが起きた際には気まずくなる側面があります。

仕事だと割り切れるならいいですが、作業に支障をきたしてしまう方もいるでしょう。「どうしても馬の合わないスタッフがいる」という方は上司に相談するのがおすすめです。

ユニットの変更をしてもらったりシフトを変更したりして、対応してもらうと働きやすくなります。

ユニットケアの現場が向いている人の特徴

ユニットの現場に向いている人の特徴は以下のとおりです。

  • スケジュールがゆるやかな現場がいい人
  • 一人ひとりに向き合ったケアをしたい人

ユニットを就職先に考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

スケジュールがゆるやかな現場がいい人

ユニットケアを採用している介護現場は、スケジュールが比較的ゆるやかです。

準備する食事の量や、入浴をする利用者さんが従来型よりも少ないためです。また従来型はホールから食堂、ホールから浴場と移動しなくてはいけません。しかしユニットケアだと、1つのフロアで完結するので移動時間を少なくできます。

比較的ゆっくりとしたスケジュールの現場で働きたい方は、ユニットケアに勤めてみるのがおすすめです。

一人ひとりに向き合ったケアをしたい人

ユニットケアでは個別的な介護を目的としているので、一人ひとりの過ごしやすい環境が作られていきます。

介護士として、その人らしい生活が実現できるような支援に関われるのは嬉しいでしょう。利用者さんの人数も少ないため信頼関係も濃くなることで、プライベートなことにも詳しくなりケアに反映できます。

利用者さんと1対1のコミュニケーションを取りたいと考えている方は、ユニットケアで働いてみてください。

ユニットケアの特徴を知り、就職や転職に活かしていきましょう

ユニットケアの特徴や仕事内容について解説してきました。

ユニットケアは、住居費が高かったり介護職の負担が増えたりなどの問題点があります。しかしながら利用者さんのプライバシーを守り、個別ケアにあたれるのは介護職としてやりがいを感じるのではないでしょうか。

ユニットケアに興味がある方は情報を調べ、転職を決めたり家族を入所させたりしてみてください。

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