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「訪問看護 向いてる人」の特徴とは?見逃せないポイント解説!
訪問看護は、病院や介護施設等で勤務する看護師とは全く違った働き方になります。そのため、訪問看護に向いている人とそうでない人の特徴が、顕著に表れています。
今後のキャリアにおいて、仕事の適正について把握しておくことは、大事なことです。
【訪問看護】向いている人の特徴5選
訪問看護は、看護師等が療養を必要とする方の自宅へ直接訪問し、その方の病気や障害に応じて看護を行います。一般的な看護師とは違って、ケアを行う方の自宅で業務を行いますので、向いている人とそうでない人がいます。
こちらでは、訪問看護の仕事が向いている人の特徴について5つご紹介します。
コミュニケーションスキルが高い
訪問看護の仕事をするうえで、コミュニケーションスキルは必要不可欠です。良質なケアを提供するためには、利用者やその家族と良好な関係性を築くことが大事です。
訪問看護は他職種との連携も重要です!
職種が異なると、認識にズレが生じやすいため、お互いのコミュニケーションが必要となります。
あいさつやマナーを大切にできる
利用者やその家族と信頼関係を築くためにも、あいさつやマナーを大切にできる人が向いています。
訪問看護を行う看護師は、利用者が日常生活を送っている空間にお邪魔して、仕事を行います。基本的に、自分ひとりで利用者を担当しますので、訪問した看護師には接遇面も注意しておかなければなりません。
良好な信頼関係を築くための第一歩となる項目ですので、あいさつやマナーに対する意識も高めておくことが大事です。
冷静に臨機応変な対応ができる
訪問看護は、病院や介護施設のような場所とは違い、周囲に多くのスタッフがいる状況ではありません。
基本的に、1人で看護業務を行います!
指示書に基づいてケアを行いますが、訪問看護師に判断が委ねられる場面も多く発生します。状況を把握して、適切な対応を行える能力が求められます。
特に、病棟勤務の経験がある看護師は、訪問看護の現場でも看護スキル面において、これまでの経験を充分に活かすことができるでしょう。
体力・精神力に自信がある
訪問看護ステーションに所属していると、1日に何件もの依頼を受けることも多々あります。
利用者宅への移動も考えると、体力や精神力に自信がある人が向いていると言えます。場所にもよりますが、公共交通機関を使っての移動や自転車、自動車で利用者宅へ移動します。
1日のなかであらゆる場所で業務を行うため、仕事を続けていくためには、体力や精神力が必要です。
主体的に行動ができる
訪問看護は、利用者が何を必要としていて、何に対して問題を抱えているのかを考え、適切な看護を立案できる主体性が求められます。
与えられた情報だけではなく、利用者やその家族とコミュニケーションを取りながら、自ら情報収集していくことが重要です。また、他の人からの指示を待つ姿勢で業務を行うと、問題を見落としてしまう恐れがあります。
利用者やその家族だけでなく、ケアマネージャーや主治医等の他職種からも情報を集めて、行動していくことも必要です。
【訪問看護】向いていない人の特徴3選
訪問看護には、コミュニケーションスキルや臨機応変に対応できるスキル等が求められます。前述のように向いている人がいる一方で、向いていない人もいます。
こちらでは、訪問看護の仕事が向いていない人の特徴について3つご紹介します。
介護業務ではなく医療処置を中心に仕事がしたい
訪問看護では、点滴のような医療処置だけでなく、排泄・入浴介助等の介護業務も行います。療養上の世話を行うことが、訪問看護の仕事です。
高度な医療処置を行う病棟勤務とは大きく異なりますので、医療処置を中心とした仕事をしたいという方は、物足りないと感じるかもしれません。
他人の家に入ることに抵抗感がある
訪問看護は、利用者宅にお邪魔して業務を行います。そのため、他人の家に入ることに抵抗感があるという方は、訪問看護の仕事は難しいでしょう。
基本的に、清潔なお宅が多いですが、なかには疾患によって整理整頓が難しく、片付けられていないお宅もあります。
オンコール対応を避けたい
多くの訪問看護ステーションでは、24時間体制で緊急対応ができる体制いわゆるオンコール対応が導入されています。オンコール対応を行う場合、専用の携帯電話を身につけたうえで業務を行います。
休日の場合は、事業所に出勤する必要はありませんが、なるべく飲酒は控えるというような緊急時に対応できる体制を整えておくことを求められるケースもあります。また、緊急時対応は精神的にもプレッシャーとなることも多いです。
オンコール対応を避けて看護業務を行いたい方は、訪問看護は向いていないと言えます。
訪問看護師になるために必要な資格や経験
訪問看護を必要とする方が増加傾向にある今、病棟やクリニック勤務ではなく、訪問看護師を目指している方も多くいるでしょう。
最後に、こちらでは、訪問看護師になるために必要な資格や経験についてご紹介します。
正看護師の資格を保有していると有利になりやすい
訪問看護師になるためには、正看護師または准看護師の資格が必要です。准看護師でも訪問看護師になることは可能ですが、どちらかというと正看護師を募集している求人が多くみられます。
正看護師の資格があれば、就職・転職時にも有利に働きやすく、収入面でもメリットが大きいです。
一通りの看護業務があれば問題ない
訪問看護は、全ての医療処置に自信がなくとも、一通りの看護業務の経験があれば問題ありません。
前述したように、医療処置が中心の現場ではなく、身体介助等の介護寄りの業務も多くあります。基本的に、1人で業務を行うことになるため、3年程の臨床経験があるとよりスムーズな対応が可能でしょう。
研修体制やフォロー体制を整えている職場も多いので、経験が浅い看護師の方も訪問看護師を目指すことはできます。
地方の場合は運転免許が必要となるケースが多い
訪問看護を行う際は、事業所から利用者宅へ自分で移動しなければなりません。電車やバス等の交通が便利な都会は、さほど問題ではないかもしれませんが、地方になるとそうはいきません。
地方の場合は、車での移動が欠かせないことも多いため、運転免許が必要となる可能性があります。その場合は、求人欄にも運転免許が必須であると記載があるでしょう。
応募しようとしている訪問看護ステーションの求人欄は必ずチェックするようにしましょう。
利用者に寄り添うケアを実践したい人に向いている働き方
訪問看護は、利用者宅へ伺い、1人ひとりに応じた看護ケアを提供します。そのため、コミュニケーションを取りながら仕事をすることが好きな方や臨機応変に対応できる能力がある方が向いている人の特徴として挙げられます。
また、体力や精神力があり、自分で考えて行動できる人も適任です。利用者1人ひとりに寄り添うケアを実践したいと考える方は、ぜひ訪問看護への道を選択してみてください。