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作業療法士に将来性ない?業界の展望とキャリアの可能性
「作業療法士に将来性がない」という噂を聞いたことがありませんか?
「将来性がない」などと言われたら現在作業療法士として働いている人も、これから目指す人も不安になってしまいますよね。
より将来性のある作業療法士になる方法も紹介していきますので、是非参考にしてみてください。
作業療法士が将来性ないと言われる3つの理由
「作業療法士に将来性がないと言われる理由」は、さまざまなものがあります。その真相を解説する前に、まずはどのような噂があるのかを知りたいものですよね。
そこで、ここからは「作業療法士が将来性ない」と言われる3つの理由を紹介していきます。
緩和状態であるため
養成校の増加などが影響し、作業療法士の人口が年々増え続けていることで、将来性に不安を抱く声もあります。「作業療法士ばかりが増えていて就職先がないのではないか」と就職先を心配する声も。
それにより「せっかく資格を取っても、就職先がなければ本末転倒。これから作業療法士になるのはやめておいたほうが良い」と思う人もいるようです。
給料が低い
作業療法士は、患者さんの生活の質に関わる仕事を任されていると同時に大きな責任を背負っています。
高い知識や技術が必要な仕事であるため、勉強をし続けなければいけない仕事です。仕事での高いパフォーマンスを期待される一方で、給料面に不満を持つ人がいるのも事実。「仕事量に給料が見合っていないのではないか」と思っている人もいるようです。
昇進しにくい
総合病院などに勤務する場合、作業療法士の人数が多く、その中で昇進できるのは限られた人であるという現実も。そのことから「作業療法士は昇進しにくい職種なのでは」と思っている人も多いようです。
作業療法士の昇進しやすさの真相は「勤務先によって違いがある」が正解です。
作業療法士に将来性があると言える理由
作業療法士の将来性を不安視する声を上記で紹介していましたが、実際はどうなのでしょうか?ずばり作業療法士に将来性はあります!
こちらでは、その理由を3つ解説していきますので、是非ご覧ください。
需要が高く実際には売り手市場であるから
作業療法士の緩和状態を心配する声も聞かれていますが、実際には作業療法士の需要はまだまだ続くと言われています。
理由は、病院や介護施設が実際にはまだまだ人手不足だからです。その証拠に、各病院や施設、作業療法士を積極的に募集している現状があります。
また、作業療法士は「リハビリ業務」のみならず、対象者のメンタルケアを行いながら社会復帰を支援していく側面も。
病院や介護施設だけではなく、就労・生活支援センターや刑務所まで、幅広いジャンルの就職先を狙うことができます。
AIに仕事を取られる恐れのない分野だから
一部では「日本全体、将来的に仕事をほとんどAIに取られるのではないか」と不安視する声が聞かれています。人と関わりながらリハビリを行ったり、社会復帰を支援したりする仕事はAIにはできないと言われています。
遠い将来まで、安心できる仕事であるのは間違いなさそうですね。
少子高齢化がこれからもしばらく続くから
作業療法士の需要が途切れないのは「少子高齢化社会である」というのも理由の一つです。少子高齢化であるため、若い働き手が足りず、対象である高齢者は今後も増え続けるという現象が起こります。
高齢者の生活を支える大切な役割として、これからも需要が広がる安泰な職業と言っていいでしょう。
より将来性のある作業療法士になる方法
ずばり将来性の「ある」作業療法士ですが、実は自分の努力次第でも良し悪しが変わる場合があります。
「作業療法士には将来性がある」と現状に安心できるものの「更に将来性が期待できる作業療法士になりたい」と感じている方もいるのではないでしょうか?
そこで、ここからはより将来性のある作業療法士になる方法4つを具体的に解説していきますので、是非参考にしてみてください。
勉強を続ける
質の高いリハビリを提供するには、高い知識と技術が必要です。
将来性を整える上で職場選びももちろん重要なことですが、自分のブラッシュアップも大切。高い知識や技術でサービスを提供できるよう、積極的な研修参加や自己学習を続けましょう。
研究に意欲的になれば、より高いモチベーションで仕事に取り組むことができます。
現場経験を積む
作業療法士での知識ももちろん大切ですが、特に重要なのは現場での経験です。
経験値が高ければ高いほど、仕事上でも充分なパフォーマンスが発揮でき、結果的に昇進などにも繋がります。また、転職の場合であっても経験値が高い作業療法士は採用されやすいです。
現場経験を黙々と積むのは、単純なようで想像以上に大切なことなのです。また、同じ勤務先で仕事を続けることは、年収を上げるための重要なポイントでもあります。
現場での経験をしっかり吸収し、サービス向上を目指す姿勢で仕事に挑みましょう。
場合によっては転職も検討
「将来性がない」と嘆くのは、現在勤めている職場の環境が悪いという可能性もあります。
なぜなら、作業療法士に「将来性がない」と思い込んでいる人はごく一部であり、他の作業療法士の職場環境は良好であるため、同じようには思っていない可能性が高いからです。
職場環境が悪く不満が募る場合は、自分の職場環境を今一度、見直してみることが大切になります。
改善の見込みがなければ思い切って転職を検討するのも良いでしょう!
転職活動をする際は、「給料面」や「仕事内容」など、自分の希望や優先順位を整理しておくのがおすすめ。
同じような劣悪な職場に就職することがないよう、工夫して転職活動にあたりましょう。
副業を本業と同士進行しても良し
「転職をしたくない」など職場環境を大きく変えず給料・スキルアップしたい場合には、副業をしてみるのもひとつの手です。
本業と副業を同時進行する場合であれば、本業の職場環境をさほど変えずに収入アップを目指すことができます。また、作業療法士としての知識や経験を活かせるような副業であれば、新たなスキルが身につくかもしれません。
作業療法士の資格を活かせる副業は主に以下のようなものになります。
- ブログ運営
- WEBライター
- オンラインセミナー講師
- 動画投稿
- 整形外科など個人病院でのバイト
- 介護施設でのバイト
特にリハビリに関連するものであれば、副業でも取り組むことで自分の経験値が更に上がるでしょう。
在宅でできるようなものであれば、時間や場所を選ばずいつでも副業することが可能。更に、自分のスキルアップに繋がる副業は特におすすめです。
作業療法士の将来性は充分にあります!
作業療法士の将来性は「ある」が真実です。作業療法士は、これからもますます社会に必要とされる存在となるでしょう。
よからぬ噂で不安になってしまった方も、安心して作業療法士の仕事を続けてください。また、仕事環境は自分の努力や工夫で更に良く変えることができます。
記事を参考により良い環境を目指しながら、さまざまなことにチャレンジしてみましょう。