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看護師の臨床経験なしは就職に不利なのか?就職事情と就職先を紹介
- 看護師になってずっと仕事をしていないので復職ができるか不安
- 看護師の臨床経験なしは求人はないと思う
- 臨床経験がなくても働きやすい職場を知りたい
看護師の国家試験に合格した後、臨床経験がないまま復職を考えたときにこのように考えた人はいませんか?
看護師として働くことができなかったのが、看護師として働きたいと考えたときにさまざまな壁にぶつかり諦めた人もいるでしょう。
実は、臨床経験がなくても看護師として働きやすい職場はあります!
これから看護師として復職を希望している人は、是非とも参考にしてみてください。
臨床経験が少ない看護師の需要はあるのか
臨床経験が少ない看護師の需要はあるのでしょうか?
ここでは、以下の項目について解説しています。
- 慢性的な人手不足
- 復職支援がある
- 潜在看護師が求められる現状
それぞれみていきましょう。
慢性的な人手不足
看護師の業界は、慢性定期な人手不足と言われています。
看護師になってすぐに辞めてしまった臨床経験が少ない人に対しても、受け入れ態勢が整っている職場では将来の戦力として需要はあります。
人手不足の解消のため、一人でも多くの看護師を求めている現状といえます。
復職支援がある
長期離職から復帰を希望する看護職向けの復職支援研修を看護協会で受講して就職を目指すのも良いでしょう。採血や点滴などの看護技術の研修を受けることでスムーズに働けるような研修を行なっています。
就職へ向けての相談会やサポートも受けられます!
医療機関での実習や復職における心構えや交流会、看護の動向も知ることができます。
潜在看護師が求められる現状
新型コロナウイルスが蔓延してから、ワクチン接種やコロナ療養施設など看護師の活躍の場が広がりました。先述した通り、慢性的な人手不足である看護師業界では、潜在看護師の現場復帰が求められています。
臨床経験が少なく現場から離れている人に対しても、需要があるのです。
臨床経験が少なくても就職しやすい職場
臨床経験が少なくても需要があることがわかりました。
ここでは、以下のように就職しやすい職場について解説しています。
- クリニック
- 特別養護老人ホーム、介護老人保健施設
- 精神科病院
- 中途採用者の教育体制が整った病院
それぞれみていきましょう。
クリニック
クリニックとは、19床以下のベッドを抱える有床診療所と入院の受け入れをしていない無床診療所があります。また、歯医者といった診療所もあります。
クリニックに勤務する看護師は日勤が基本で、休診日が決まっているため安定して休みを取ることができます。
特別養護老人ホーム、介護老人保健施設
介護施設とは、主に介護老人保健施設、有料老人ホーム、特別養護老人ホームがあります。
介護施設を探す場合には、看護師が介護業務をしない介護施設では楽に働くことができます。しかし、入居者さんの重症度が重い場合には、看護師が人工呼吸器の管理やドレーンが入っている患者さんの対応を行わないといけないことがあります。
必ず先輩看護師とともに実施するようにしましょう!
精神科病院
精神科病院では、即時対応が求められる場面や一刻を争う事態に立ち会うことが少なく、じっくりと患者さんに向き合うことができる職場でもあります。
また、精神科病院ではコミュニケーションが中心ですので、病棟経験が少なくても医療行為をすることが少ないため安心して働けます。
先輩看護師の指導を受けながら、ゆっくり学んでいける職場といえます。
中途採用者の教育体制が整った病院
病院によっては、ブランクのある人に対して再就職支援を行なっている病院があります。採血や点滴、薬剤管理などの看護業務において訓練したり、事前に体験するなどの研修を受けることができます。
こういった再就職支援を行なっている病院は、他の病院に比べてペーパー看護師の受け入れや病棟勤務に対して寛容的と言えます。
新人看護師と同じくらい充実した研修を行なっている病院もあります。
臨床経験なしの看護師が働く上での注意点
臨床経験がなくて就職できたとしても、注意すべき点があることを覚えておきましょう。
ここでは、以下の項目について解説しています。
- 教育体制が整っているところを探す
- 病院で働くことを検討する
- 看護師一人体制のところは選ばない
- 「出来ないこと」は「出来ない」とはっきり言う
- 積極的に学ぶ姿勢を忘れない
- 辛いことがないとも限らない
それぞれみていきましょう。
教育体制が整っているところを探す
病院によっては、復職支援研修や教育体制が整っている職場があります。臨床経験が少なくても、教育体制が整っていたら新人研修と同様の研修を受けることで学びながら働くことができます。
就職先を探す際には、教育体制が整っているかを事前に確認することをおすすめします。
病院で働くことを検討する
病院で働くことを検討しても良いでしょう。
例えば、慢性期病棟や療養型病棟では患者さんの入退院が少なく業務内容も大きく変動はないため、臨床経験が少ない看護師にとっては働きやすいです。
慢性的な人手不足であり、慢性期病棟や療養型病棟でも同様に人手不足です。
ゆっくりと看護や業務を学ぶことができるため、就職しやすい場所と言えます。
看護師一人体制のところは選ばない
医院や介護施設におてい、看護師一人体制での勤務が組まれている職場があります。
ある程度の経験を積んだ看護師は大丈夫ですが、臨床経験が少ない看護師にとってはいつもと違う状況が起きたときにどう対応していいかわからず困ってしまうことが出てきます。
臨床経験が少ない看護師は、看護師一人体制のところは選ばないようにしましょう。
「出来ないこと」は「出来ない」とはっきり言う
志望動機は、ある程度正直に伝えることが大切です。
即戦力が求められている職場においては、「出来る」という言葉で十分な指導を受けられずに実践しないといけなくなるかもしれません。
できないことを受け入れながらも、できるようにはどう努力しようとしているのかを伝えるようにしましょう。
積極的に学ぶ姿勢を忘れない
臨床経験の少ない看護師は、同じ世代の看護師よりも若い看護師から指導を受けることもあります。
社会人となって間もない年下の看護師から、社会人としても腑に落ちない対応をされる場面もあるでしょう。そんな時も、低姿勢で看護を学ぶといった心構えで臨みましょう
看護師の免許を取った年数のことは気にせず、新人看護師と同じ気持ちでいると少しは気持ちが楽になります。
辛いことがないとも限らない
病棟経験が少ない場合、先に経験をしている人が年齢的に下の場合があります。
そういう場合に若い人からの指導を受けることになります。また、初めて看護師になった頃に辛かった同じ経験をしてしまうかもしれません。
その辛い経験を乗り越えられるように、事前に準備しておくことをすすめします。
臨床経験なしでも看護師として復職することはできます!
慢性的な人手不足の看護業界において、潜在看護師である臨床経験が少ない看護師の需要があることをご理解いただけたと思います。
就職に向けたは復職支援を受けたり、教育体制が整っている病院を選んだりすることで現場復帰に向けての不安が少しでも解消されます。
臨床経験が少なくても就職しやすい職場を選び、注意点を理解して看護師として復職しましょう。