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【准看護師のキャリアアップ!】人気の資格7選&取得する方法を紹介!
- 准看護師でも取れる資格はあるの?
- 准看護師はスキルアップができるのか?
准看護師以外の資格取得やキャリアアップについてこのような不安を持っている人はいませんか?
准看護師として働いている中で、今後も准看護師としての給料しかもらえないという不安がある人も多いと思います。実は、准看護師以外にも取得できる資格はあります。
これまでの経験を活かして活躍の場を広げたいという方は、是非この記事を参考にしてみてください。
准看護師の資格
准看護師と看護師は同じ仕事をしています。
2つの資格には違いがあるのをご存知でしょうか?
ここでは、以下の項目について解説しています。
- 准看護師とは?
- 正看護師とは?
- 准看護師と看護師の違い
それぞれみていきましょう。
准看護師とは?
准看護師とは、「医師、歯科医師、または看護師の指示のもと、療養上の世話や診療の補助を対象者の安楽を配慮し安全に実施する人」のことを指します。
准看護師になるためには、准看護師の養成学校に進学し、2年間必要な知識・技術を身につけ、都道府県知事が発行する免許を取得することが必要です。
免許を取得した後は、病院やクリニック、施設などで働けます!
看護師と比較すると、看護学校や養成所の学費は比較的安く、仕事をしながら通学する人が多いのが特徴です。
正看護師とは?
看護師とは、国家試験を受けて合格し、厚生労働省が発行する免許を取得した国家資格の一つです。
正しくは正看護師といい、看護師になるためには、2年制または定時制の専門学校、もしくは大学で4年間、3,000時間以上の授業を受けなければなりません。看護師養成の専門学校もしくは大学を卒業し、国家試験を受けることになります。
国家試験を受験した後、約1ヶ月後に合格発表があります。看護師として就職が決まったとしても、看護師免許を取得できるのはその合格発表後になりますので、免許がないので就職先で看護業務に従事することはできません。
准看護師と看護師の違い
看護師ができても准看護師にはできないことがあります。
- 自己判断で看護業務を行う
- 他の看護師に指示を出す
- 管理職への昇進
- 看護計画に立案
- リーダー業務
保健師助産師看護師法にあるように、医師又は歯科医師、看護師の指示のもと業務を行う必要があるからです。
看護計画とは、患者の入院から退院までの療養生活の過ごし方や目標などを計画・立案したもので、入院患者全員に対して作成されます。看護師は、看護学校や大学で看護計画の立案やアセスメントについて学びますが、准看護師は看護計画に関する教育を受けていないため、実務で作成することはできません。
病院やクリニックなどの現場では、准看護師と看護師はほぼ同じ業務内容をしています。
看護師ができて准看護師にはできないこともありますが、同じ業務内容をしているのに給料が安いです。それは、看護師は国家資格であることや保健師助産師看護師法により、准看護師は医師や看護師の指示のもと業務を行うことなどから給料が安く設定されています。また、准看護師は看護師ではないので認定看護師や専門看護師を目指せません。管理職へのキャリアアップもできません。
准看護師が取得できる資格
准看護師の資格を持っており、次に取得できる資格はどのようなものがあるのでしょうか?
ここでは、以下の項目について解説しています。
- 看護師
- ケアマネージャー
- 精神保健福祉士
- 3学会合同呼吸療法認定士
- BLSプロバイダー・インストラクター
- 介護福祉士
- ホームヘルパー
それぞれみていきましょう。
看護師
准看護師として働くだけではなく、
- 認定看護師や専門看護師を目指したい
- 管理職への昇進・昇格を目指したい
- もっと患者さんのことを深く知り学びたい
と考える人には、看護師を目指すことをおすすめします。
前述した通り、准看護師で学んだこと以上に看護学校ではアセスメントや看護計画など学ぶことがたくさんあります。看護師になることで就職の幅が広がり、専門性が求められる環境で働くことで認定看護師や専門看護師への道に進めます。
看護師としてのキャリアアップとして看護職のマネジメントや業務計画や人材採用などの管理を行う管理職への昇進・昇格を目指したいと考える人にもおすすめです。
ケアマネージャー
ケアマネージャーとは、介護支援専門員のことをいい、介護を必要とする方へ介護保険サービスを受けられるようにケアプラン(サービス計画書)を作成したりサービス事業者との調整をしたりします
主な職場は居宅介護支援事業所や特別養護老人ホームなどの施設、自治体の地域包括支援センターなどです。また、介護用具レンタル業者に勤務する場合もあります。
准看護師からケアマネージャーを目指した場合、他の職種のケアマネージャーよりも医療の分野に強いと言えます。そのため、自宅療養が必要な高齢者への病的な課題についてのケアプランは准看護師としての知識が活かされます。
医療ニーズが多様化している現在、医療分野に強いケアマネージャーが求められます。自宅で最期を迎えたいと在宅療養を選択した際には、介護保険サービスの利用だけではなく疼痛管理などの医療ケアも必須となります。そのため、医療保険の在宅サービスも連動させていくことが重要となり、医師や看護職との連携も密に行わないといけません。そういった場合、准看護師でありケアマネージャーが頼りにされます。
精神保健福祉士
精神保健福祉士とは、私信的な障害を抱えている人の退院後の支援や社会復帰を促進させることが主な仕事です。
基本的には、精神的な問題を抱えた人の生活問題解決のための援助、地域施設の利用や社会復帰に関する相談に応じ、社会参加に向けての支援をします。
主に就労できる分野は以下の3つです。
- 医療分野では、精神科病院や総合病院の精神科、クリニックや訪問看護ステーションなどです。精神障害者への生活支援が主な仕事で、受診や入院などの援助、退院後に社会生活へ移行できるようサポートします。
- 障害者福祉分野では、生活介護事業所やケアホーム、自立訓練事業所や就労移行(継続)支援事業所、地域活動支援センターなどです。日常生活を送るために家事などの基本動作のサポートや、就労に関するアドバイスなど、その職場によっては仕事内容が大きく違います。
- 行政においては、各役所や保健所、市町村の保健センターで働く精神保健福祉士もいます。支援事業に関わる仕事や手続きが主な仕事内容です。
精神保健福祉士の資格を取得するためには、以下の4つがあります。
- 4年制大学で指定科目単位を取得し、卒業する
- 一般の短大で指定科目単位を取得したうえで卒業、指定施設で相談実務を1〜2年経験した方
- 精神保健福祉士短期養成施設を半年以上修了した方
- 精神保健福祉士一般養成施設を1年以上修了した方
3学会合同呼吸療法認定士
3学会合同呼吸療法認定士は、3学会合同呼吸療法認定士の講習会を受ける必要があります。
臨床工学技士や看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士の中で、それぞれの職種において呼吸療法に習熟し、呼吸管理を行う医療チームを構成する要因を育成し、かつそのレベル向上を目図ることなどを目的としています。
- 認定講習会を受講するためには、准看護師としては実務経験が3年以上(免許登録日以降、証明書類作成日まで)
- 受講申し込みから過去5年以内に、認定委員会が認める学会などに出席し、12.5点以上の点数を取得している者
これら2つの条件を満たさないといけません。認定試験は年に1回です!
BLSプロバイダー・インストラクター
BLSプロバイダーは、准看護師も取得することができます。
この資格は、AHA(アメリカ心臓協会:American Heart Association)のガイドライン2020(G-2020)に沿って、心肺停止及び呼吸停止(窒息)患者の救命率を上げることを目的にしています。
BLSプロバイダーコースでは、心肺停止及び呼吸停止に対する一次救命処置を学べます。
- 成人・小児・乳児に対する心肺蘇生法(胸骨圧迫と人工呼吸)
- 成人・小児・乳児に対するAED(自動体外式除細動器)の使用法
- 成人・小児・乳児に対する窒息解除法(気道異物除去)
これらは世界基準であり、世界最先端の知識と技術を習得できます。BLSプロバイダーとして学んだ後に、インストラクターを目指せます!
介護福祉士
介護福祉士とは、社会福祉士及び介護福祉士法に基づく国家資格で、介護を必要とする様々な方のを支援する専門資格です。
しかし、准看護師の資格があることで医療行為ができるため、就職の幅が広がります。
介護福祉士の資格を取るためには、以下の3つの方法があります。
- 介護業務に3年以上従事して、実務者研修を受講し終了すると介護福祉士の受験資格が得られます。実技試験は免除されますが、准看護師としての実務経験は認められません。
- 介護福祉士養成施設を卒業すると受験資格が得られます。
- 福祉系高校を卒業することで受験資格を得られます。すでに高校を卒業している准看護師には現実的ではありません。
准看護師ではなく、介護福祉士として働く場合に注意することは給与が下がってしまう可能性があることです。
ホームヘルパー1級
ホームヘルパー1級は廃止され、2013年度からは実務者研修に変わりました。正式には「訪問介護員養成研修1級過程」です。
准看護師の資格を持つ人は、雇用されている訪問介護事業所において、職場研修を受講することで科目免除があります。
准看護師としての経験を活かし、新たな資格取得を目指しましょう!
准看護師の資格だけではなく、准看護師が取得できるさまざまな資格をご紹介しました。准看護師としても、新たな活躍の場が想像できたと思います。学びたい専門知識やスキルに応じた資格取得を目指することが重要です。
超高齢社会である現在、准看護師の需要もたくさんあります。これまでの准看護師としての経験を活かして、転職や資格取得に向けた大学への入学を検討してみましょう。