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なぜ介護職員は辞める?最新退職理由ランキング2023
仕事を辞めたい時や転職の際に、退職理由を聞かれたらどうしよう…と不安に思ってしまうことってありますよね。
正直に言うべきなのか悩むところです…
記事を参考に、使えそうな退職理由を選びましょう。
実際に介護職員が退職する理由ランキング7選
介護職員が実際に退職する際は、どんな理由があって辞めるのでしょうか?
気になる方のために、厚生労働省「介護労働の現状と介護雇用管理改善等計画について」の令和元年の調査を参考にランキング形式で理由を紹介していきます。
【主な介護の仕事をやめた理由(令和元年度と平成27年度)】
※ランキングは令和元年のデータ参照
- 1位:職場の人間関係に問題があったため
- 2位:結婚・妊娠・出産・育児のため
- 3位:法人や施設・事業所の理念や運営のあり方に不満があったため
- 4位:自分の将来の見込みが立たなかったため
- 5位:他に良い仕事・職場があったため
- 6位:収入が少なかったため
- 7位:新しい資格を取ったから
参照:厚生労働省「介護労働の現状と介護雇用管理改善等計画について」
理由ごとの詳細を口コミやアンケートを参考に多かった意見を添えて解説していきます。
1位:職場の人間関係に問題があったため
職場の人間関係が理由で辞めたがなんと1位でした。
多かった意見は、
- パートさんと上手くいかずに辞めた
- 上司のパワハラに耐えられなかった
- 自分を無視する職員がいて辛かった
などでした。
コミュニケーション量が多く、人との関わりが必須な仕事である介護。
職場で人間関係のトラブルがあると、そこから上手く持ち直すことができず、悩んで辞めてしまうことが多いようです。
2位:結婚・妊娠・出産・育児のため
介護業界の男女比率は、全体でみると女性のほうが多い傾向にあります。結婚や妊娠、出産がきっかけで辞めてしまう方も多いです!
多かった意見は、
- 夫の転勤についていくことになった
- 妊娠でつわりが酷く産休・育休を諦めて一旦退職した
- 結婚し他県に住むことになり、辞めた
などでした。
嬉しい状況の一方で、好きな職場を離れなければならない淋しさを感じる方も多いようでした。
3位:法人や施設・事業所の理念や運営のあり方に不満があったため
施設や事業所の理念や運営方法に共感できず、辞める方もいます。
多かった意見は、
- 自分が勤めていた施設の人員確保ができていないにもかかわらず、法人内で更に新しい施設を建てようとしていて嫌気がさした
- デイサービスで定員を遥かに超えた利用者を毎回受け入れ、スタッフを思いやらない運営側の姿勢が嫌だった
などでした
運営側とスタッフとの間で溝ができると、その後なかなか埋めることができず、退職してしまうスタッフも多いようです。
4位:自分の将来の見込みが立たなかったため
自分の将来を考えた時、生活を維持できるような見込みがなかったことで退職を決めた方もいます。
多かった意見は、
- 主任など管理職の実際の給料内容を知り、頑張って昇格してもそんなに増えない事実に気づき転職を決意した
- 昇給が無い施設であったため
給料に関しての将来的な見込みが立たず辞めることを決意した方が多いようでした。
5位:他に良い仕事・職場があったため
結婚などが理由で辞める方に次いで前向きな退職理由です。
特に多かった意見は、
- 給料など条件が今より良い施設に応募したら採用となったため退職した
- 介護以外にやってみたい仕事ができて辞めた
次のステップに進むための退職をする方も多いようです。
6位:収入が少なかったため
収入が少ないことが理由で転職を希望する方もいます。
特に多かった意見は、
- 他介護施設よりも給料が少なかった
- 介護業界自体給料が少なく、他種類の仕事に転職を決めた
給料への不満で職場をあとにする方が多いようでした。
7位:新しい資格を取ったから
ある程度、介護の仕事に慣れてくると新しい分野に挑戦したくなる方もいます。 介護業界内の資格や他分野の資格を働きながら取得する方も多いです!
- 新しい資格をとったことでもっと条件の良い職場で働くことができるようになった
- 資格を取得し、憧れてた別分野の仕事に挑戦する
など、資格取得をきっかけに退職をする場合は、前向きな意見が多いようでした。
新たな道で活躍するための退職であれば、気持ちよく辞める決意ができるでしょう。
退職時に使えるいいわけ
「立つ鳥跡を濁さず」という言葉があるように、退職をする際にもなるべくトラブルは避け、円満に伝えたいものです。
そこで退職時に使えるいいわけを以下で紹介していきます。
是非参考にしてみてください。
転職先をもう決めてしまった
転職したくて退職する場合は、先に転職先を決めてから職場に伝えるとスムーズでしょう。
既に転職先を決めてしまっている場合、管理者も引き留めようがなく、無駄なやりとりをする必要なく報告だけして終わることができるためです。なかには多少嫌味などを言ってくる上司がいる可能性もありますが、転職だって従業員の権利。
転職を決めたらタイミングをみて報告するようにしましょう!
家庭の事情
家庭の事情などは、退職する際によく使われる建前です。しかし、家庭の事情を退職理由にされると、管理者なども引き留めることができず割とスムーズに辞られることが可能です。
親の介護が必要になった」「子どもの精神面が気になるため家で育児に励みたい」など、上司を納得させられるような理由を考えていきましょう。
いっそ正直に話してしまう
あまりおすすめはできませんが「正直に退職理由を話してしまう」のもひとつの手です。
ただし、さまざまなリスクを伴うため、判断は慎重に行うことが大切でしょう。
自分の意見を「職場の環境改善に役立ててほしい」との想いがあるなら、上司に思い切って話してみてください。
転職先で退職理由を聞かれた時に切り抜けるポイント
転職を決める際の面接で、退職したい理由や退職理由を聞かれることが多くあります。その際に正直に言ってみていいのか迷いますよね。
そこでここからは、転職先で退職理由を聞かれた時に切り抜けるポイントを紹介していきます。
更なることにチャレンジしたいなど前向きな理由を話す
基本的には、不満を伝えるよりも前向きな理由を話すほうが良いでしょう。前向きな姿勢は、先方からも好感を持たれ「安心して受け入れられる」と思ってもらえる可能性が高いです。
「貴社の理念に強く共感し、前職を辞めてでも勤めたいと思った」「新たな分野にチャレンジしてみたい」など、先方に意欲が伝わる言葉を選ぶようにしましょう。
前の職場の悪口になるような理由は言わない
前の職場に不満があって辞める場合でも、それを悪口のように転職先に話すのはNGです。悪口のつもりはなくとも、デメリットを話す場合はどうしてもそう聞こえてしまって、貴方の印象が悪くなる可能性があります。
基本的には、前向きな理由を話すほうが無難でしょう!
ただし、先方を納得させられるような理由であれば、逆に話したほうがいい場合もあります。
「前職では生活できないほどの収入であったため、こちらで頑張って家族のためにも働きたい」など、ただの不満ではなく「〇であったからこそ、ここでは〇したい」など、前向きに捉えられる理由であればベストです。
気に入らないとすぐ辞められてしまうのかなと先方が不安になるような理由は話さない
先方が一番気にするのは「すぐに辞められないか」です。
「この人、またすぐ辞める?」と不安に思うような人は、なるべく雇いたくありません。
「人間関係で辞めた」「雰囲気が悪くて辞めた」「思うような介護ができなくて辞めた」など、努力で改善の余地があったのに…と思われてしまうような理由を伝えるのは避けたほうが無難でしょう。
嘘と丸わかりの理由は話さないほうが無難
いくら前職の不満を正直に話さないほうがいいからといって「引っ越しのため」など調べればすぐわかってしまうような嘘を並べるのはNGです。
理由が無難な内容であっても、明らかに嘘とわかれば先方からの信用もなくしてしまいます。
嘘をつく場合は、辻褄が合うような内容を事前に考えていきましょう!
納得できるような退職理由を考えればスムーズに話を進めることができる
退職時も転職時においても、先方が納得できるような退職理由を考えれば話をスムーズに進めることができます。
退職に至る理由は、さまざまなものがあるでしょう。しかし、その全てを正直に話さなくてもOKです。
上手く切り抜ける方法を事前にしっかりと考え、新しい世界で思い切り活躍できるようにしましょう。