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介護士のためのセラピーメイク術!仕事効率と美容を両立
昨今、たびたび話題となっているセラピーメイク。
介護現場だけでなく医療の場でも用いられており、幅広い需要があるものです。
そんなセラピーメイクは一体どのようなものなのか、気になる方もいるのではないでしょうか?
記事を参考にして、是非介護現場でもセラピーメイクを実践してみてください。
セラピーメイクとは?
お出かけする前にメイクが上手くいくと、それだけでワクワクすることってありますよね。
メイクは、人の心を元気にする力があるものです。そんなメイクを用いて、自身を綺麗にすることで、メンタルケアなどを促すことを「セラピーメイク」といいます。
自信ややる気がなくなった心に潤いを与えるものです。
医療や介護現場で用いられるセラピーメイク
昨今セラピーメイクの効果が世間に広まり、個人間だけでなく、患者や利用者の心を元気にする目的で医療や介護現場でも実践されるようになりました。
介護施設ではレクリエーションとして、美容に詳しいボランティアの方を呼んだり、スタッフがセラピーメイクの勉強して実践したりしています。
高齢になると動くことが億劫になり、介護施設に入居していれば単調な毎日に退屈することも。そんな心理状態に潤いを与え、メンタルケアの効果を促すのがセラピーメイクです。
メイクで心を元気にするというケアは、介護現場にもってこいのアクティビティとして最近話題になっています。
特に高齢女性に喜ばれるケアで「生活にメリハリを出したい」「前向きな気持ちになりたい」などの介護ニーズを、精神的な面から解決する糸口と期待されるものなのです。
普通のメイクとの違いは?
セラピーメイクを実践する場合、日常生活で自分自身のメイクをすることとの違いはなんでしょうか?
大きな違いは、注意点です。
セラピーメイクを介護現場で実践する場合、対象となるのは要介護度がついた利用者である可能性が高いでしょう。そのため、メイク中の姿勢や体調変化に気を付けなければならず、急変の際にもすぐに対応できる体制を整えておく必要があります。
万一の場合に協力してもらえるよう、セラピーメイクを実践したい場合は、必ず上司や同僚にそのことを事前に報告しておくようにしましょう。
セラピーメイクの実例
セラピメイクとは具体的にどのようなお化粧方法なのでしょうか?
実際に行われているセラピーメイクの一例を紹介します。
- ヘアアレンジ
- ネイルケア
- スキンケア
- メイクアップ
セラピーメイクというとお化粧をすることのみと思われがちですが「身綺麗にする」という意味では、ヘアケアやスキンケアまで、美容に関する幅広いケアまで対象となります。
セラピーメイクの効果
セラピメイクは、具体的にどのような効果が期待できるのでしょうか?
セラピメイクで得られる効果を3つにまとめました。
- 心が元気になるきっかけづくり
- 五感にアプローチすることでの認知症の予防や緩和
- 生活のメリハリになる
これから詳しく解説していきます。
心が元気になるきっかけづくり
お化粧をして褒められたら嬉しかった経験はないですか?
高齢になると何をするにも億劫になり、お化粧をする機会がぐんと減る傾向にあります。
ボロボロの肌になってしまった肌を眺めていると、女性は特にやる気がなくなってしまうものです。しかし、メイクをしてみたらどうでしょうか?
お化粧をした後、一部が綺麗になったことで気持ちが前向きになり着る服や髪型も気になりだすなど、美意識を上げるきっかけとなります。
結果、毎日身綺麗にすることで自己肯定感UPにも繋がるでしょう!
五感にアプローチすることでの認知症の予防や緩和
メイクをする時、化粧品の香りや肌にのせる感触を気持ちよいと感じたことはないですか?
そのようにメイクは、自分が綺麗になっていく過程で、臭覚や視覚など私達の五感に刺激を与えるのです。心地よい刺激は、メンタルケアにも繋がり認知症の予防や緩和にも効果が期待できるとされています。
生活のメリハリになる
毎日ノーメイクでいると、服に気を使わなくなったり部屋が汚くなったり気持ちがダラケしてまうことがあります。しかし、逆にメイクをして身綺麗にすることで、生活の中に潤いを加えダラけた気持ちを引き締めることが可能です。
セラピーメイクは、こうした生活のメリハリを出したい時にも効果的でしょう。また、メイクを久しぶりにしてみたことがきっかけで整髪などを自ら行うようになり、生活リズムが整うようになったという例も存在します。
毎日セラピーメイクが実施できなくても、定期的に行うだけで効果が期待できるアクテビティなのです。
セラピーメイク技術の磨き方
セラピーメイクが気になるけど、一体どうやってやり方を覚えたらいいかわからないという方のためにここからは、技術を磨く方法を紹介していきます。
セラピーメイクの技術を磨く方法は3つです。
- プロスクールで講座を受講する
- 動画を参考にする
- 介護現場で実践してみる
介護現場で実践する場合のメイク道具の揃え方も紹介しているので、よかったら参考にしてみてください。
プロスクールで講座を受講する
介護現場で実践できるセラピーメイクが本格的に学べるスクールが存在します。セラピーメイク技術をもっと高めたい!と思っている方は、挑戦してみるのもひとつの手でしょう。
他スタッフにはない自分の強みとして、技術を習得することができます。
動画を参考にする
手間をかけずにセラピーメイクを勉強したい場合は、YouTubeなどで解説動画を検索してみることがおすすめです。
セラピーメイクについての解説動画は、実際に何件か存在します。「セラピーメイク」と検索して探してみてください!
動画で勉強したのち、レクリエーションなどで実践するのもいいでしょう。
介護現場で実践してみる
セラピーメイクのやり方を少し調べたら、実際に介護現場で活用してみましょう。セラピーメイクをレクリエーションとして、実施し、希望者を事前に募集しておくこともひとつの手です。
介護施設でセラピーメイクを実践する前に道具を用意しておきましょう!
セラピーメイクの際、用意しておきたい道具は以下です。
- 血色の良さそうなピンクやオレンジ色のチーク
- 優しい色の口紅
- 低刺激の化粧水や乳液、ファンデーション
- 優しい香りか無香料のヘアスプレー
セラピーメイクの一番の目的は、お化粧で心身が元気になることです。メイクをしてぱっと明るい印象になるとより効果的。
香りや色の主張が強すぎると逆に不快感を与えてしまう恐れがあるため、優しい匂いや色のものを選ぶといいでしょう。
心が潤うようなセラピーメイクを介護現場でも実践しよう!
セラピーメイクはまだまだメジャーではないものの、レクリエーションとして実施されるなど、少しずつ介護業界にも浸透しつつあります。
自分の容姿をお化粧やヘアケアなどで表現し、心まで満たすことができる「メイク」は素晴らしいものです。
是非、本記事を参考に介護施設でセラピーメイクを実践してみてください。セラピーメイクで、利用者の心を元気にしましょう!